Apple Watch Series 7使用レビュー!見やすく、使いやすく、豊富な機能を持つ最高クラスのスマー トウォッチ
更新日2022/10/27
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2021年9月15日のイベントでiphone 13シリーズと合わせて発表された新しいApple Watchが、2021年10月15日に発売となりました。
これまでApple Watchを使い続けている方もいれば、今回の新しいモデルから使い始めてみようと検討している方も多いと思います。そこで、この記事では「Apple Watch Series 7」の特長と実機レビューを紹介します。
筆者にとって初めてのApple Watchですが、これまでレビューしたいくつかのスマートウォッチとの使用感の違いも確認しながら使ってみました。
もくじ
Apple Watch Series 7の特長
「Apple Watch Series 7」の特徴はこれまでのApple Watchで最も大きなディスプレイを実現したことにあります。それに合わせてアップデートされたwatchOS 8により、視認性と操作性が改良されたボタンサイズ、QWERTY配列のキーボード入力ができるなど、大きな画面を活かしたスマートウォッチとして進化しています。
- ベゼルレスで大きなRetinaディスプレイ
- タップボタンが大きくなり使いやすくなったwatchOS 8
- 血中酸素濃度・心拍数・心電図・睡眠記録・瞑想と豊富なウェルネス機能を搭載
- 本製品からサイクリングも追加され、よりサポート範囲を広げたワークアウト機能
- iPhoneがなくでも使えるApple Pay
- 耐水性能・防塵性能・耐亀裂性能
- メッセージ通知・カメラやApple Musicの操作もできる
- カスタマイズできるウォッチフェイス(文字盤)
- QWERTY配列のフルキーボードでテキスト入力も可能
- 3つの素材、豊富なデザインから自由な組み合わせを選べる高いファッション性(NIKEやHermèsモデルも)
- 約45分で0→80%までバッテリーを回復させる急速充電
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ディスプレイ | (解像度) 41mm:352px × 430px 45mm:396px × 484px (共通) LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ 1,000ニト |
タッチスクリーン | 対応 |
GPS | 内蔵 |
モニタリング種類 | 血中酸素 心電図 心拍数 睡眠 etc. |
NFC | Apple Pay |
通信規格 | Wi-Fi:802.11b/g/n 2.4GHz/5GHz Bluetooth:5.0 GPS + Cellular:4G(LTE),3G(UMTS6) |
防塵防水性能 | 防塵:IP6X等級 防水:5ATM(5気圧, 水深50m) |
バッテリー性能 | 最大18時間の連続使用 (使用状況) 90回の時刻チェック 90回の通知 45分間のアプリ使用 Apple WatchからBluetooth経由で音楽を再生しながらの60分間のワークアウト |
内蔵マイク | 搭載 |
物理ボタン | Digital Crown(ホームボタン) サイドボタン |
内蔵ストレージ(ROM) | 32GB |
対応OS | iOS 15以降を搭載したiPhone 6s以降 ※搭載OSはwatchOS 8 |
素材 | 本体:アルミニウム/ステンレススチール/チタニウム ベルト:シリコン/リサイクルヤーン/高性能フルオロエラストマー/ナイロン織地/ルー・グラナダレザー/ステンレススチールメッシュ |
カラーバリエーション | シルバー/ブルー/ミッドナイト/スターライト/グリーン/ゴールド/グラファイト/スペースブラック/チタニウム/(PRODUCT)RED |
サイズ※ベルト除く (幅×奥行き×高さ) |
(41mm) 約35mm×10.7mm×41mm (45mm) 約38mm×10.7mm×45mm |
重さ※ベルト除く | (41mm) アルミニウム:32.0g ステンレススチール:42.3g チタニウム:37.0g (45mm) アルミニウム:38.8g ステンレススチール:51.5g チタニウム:45.1g |
公式税込価格 (2021年11月9日現在) |
48,800円〜204,220円 |
Apple Watch Series 7の実機レビュー
「Apple Watch Series 7」のGPSモデル 41mmサイズを購入したので、実機レビューも購入モデルをもとにまとめています。なお、ケース素材はアルミニウムでミッドナイト、ベルトにはアビスブルーのスポーツバンドという組み合わせです。
セット内容
「Apple Watch Series 7」に同梱されているセット内容は以下のとおりです。
電源アダプタは含まれませんので、出力5W以上のUSB-C電源アダプターは別途用意しておきましょう。
- Apple Watch Series 7(本体ケース)
- ループ
- スポーツバンド×2本(S/MまたはM/Lサイズ)
- 磁気高速充電 – USB-Cケーブル(1m)
- 説明書 etc.
美しいフォルム
Appleというブランド力もあると思いますが、美しいフォルムに所有欲を満たしてくれる高級感のあるデザインです。スポーツバンドタイプでありながらも、スポーティ過ぎない見た目に交換を持てます。
物理ボタンは2種類あり、腕時計にあるリューズの形状をした”Digital Crown”と”サイドボタン”です。各ボタンの役割と操作方法も最小限にまとめられていて使いやすいです。(個人的に3回押すも追加されると結構迷ったり操作ミスしちゃうので助かります)
ボタン | 操作方法 | 役割 |
---|---|---|
Digital Crown (ホームボタン) |
1回押す | 文字盤またはホーム画面が表示 |
2回押す | 最後に使ったAppに戻る | |
長押し | Siriを起動 | |
回す | 画面に表示された内容の拡大/縮小、スクロール、または調整 | |
回す (スイミング中) |
画面のロック解除 | |
サイドボタン | 1回押す | Dockの表示/非表示 |
2回押す | Apple Pay | |
長押し | 緊急電話(SOS) 電源オン/オフ |
軽く、快適な装着感
スポーツバンドの素材にはソフトな高性能フルオロエラストマーが採用されており、シリコン素材よりもサラサラとして手触りの良さを感じました。バンドを丸めるときのしなやかさもあり、手首に巻き付けたときの装着感が良いです。
またApple Watchの魅力の1つに様々なバンド素材・カラーバリエーションがありますが、38mm/40mm/41mmのケース用バンド、42mm/44mm/45mmのケース用バンドは、それぞれ互換性を持つので付け替えを楽しむことができます。
最高クラスの防塵防水性能を誇る、高い堅牢性
「Apple Watch Series 7」は高い堅牢性を有します。
防塵性能として最高等級のIP6X、水深50メートルの耐水性能、それから割れにくい前面クリスタルが施されたディスプレイの耐亀裂性能と、日常生活やアクティビティでも安心して使える頑丈さがウリの1つです。
プールや海で泳ぐなど、浅水でのアクティビティでは使用できますが、スキューバダイビング、ウォータースキー、高速水流または低水深を超える潜水を伴うその他のアクティビティには使用しないでください。と注意書きがあります。
どの角度からでも見やすい常時表示Retinaディスプレイ
スマートウォッチはスタンバイ中だと暗転するためディスプレイを表示するためには、腕を持ち上げたり画面をタッチする必要があるのですが、「Apple Watch Series 7」にはその動作が必要ありません。
常時表示Retinaディスプレイによって、一般的な腕時計同様に常に表示されているためいつでも瞬時に確認可能です。
しかも、直射日光下であっても、どの角度からでも視認できるのでストレスがありません。
いつでもどの角度からでも視認できるということは、誰でも文字盤の中身を確認できてしまうということです。時計だけなら問題ありませんが、「Apple Watch Series 7」はメッセージ通知や自身のアクティビティも表示できてしまうため、その点は気をつける必要があるかも、、、と思いました。
ディズニーデザインも用意する多彩な文字盤
また文字盤(ウォッチフェイス)には豊富なデザインテンプレートが用意されており、事前にiPhoneのWatchアプリからダウンロードしておけば、気分や利用シーンに合わせてApple Watchで切り替えができます。
HUAWEI WATCH GT 2 Proにも200以上の文字盤デザインがありますが、正直微妙なデザインが多かったりします。
「Apple Watch Series 7」に用意されている文字盤デザインはタイムラプスやミッキー/ミニー、トイ・ストーリーなどのディズニーキャラクターとのコラボもあったりと、1つ1つの完成度が高いのが魅力に感じました。
筆者は大のトイ・ストーリー好きなので、それだけで魅了されてしまいました。
ウェルネスアプリなど標準アプリが充実
コロナ禍になって注目された血中酸素濃度の計測ですが、今や様々なスマートウォッチに搭載されており、もちろん「Apple Watch Series 7」も例外ではありません。
「Apple Watch Series 7」には血中酸素濃度をはじめ、心拍数・心電図・睡眠などのヘルスケアアプリも充実しており、他にも最適化された標準アプリが豊富に用意されております。
iPhoneでしか使えないというデメリットはありますが、逆に言えばiPhoneとだけ最適化したからこそのアプリの完成度の高さやシームレスなアプリ間連携というメリットを享受できていると言えます。
USB-Cで急速充電
「Apple Watch Series 7」から付属の磁気充電ケーブルがUSB Type-Cの高速充電ケーブルに変更されました。Apple製品も徐々にUSB Type-Cに対応してきていますね。
理論上は約45分で0→80%まで充電できるようになり、8時間の睡眠を記録するだけなら8分間の充電で十分なようです。
ただし、セット内容の紹介でも説明したとおり、電源アダプタは同梱されていませんので別途購入しておく必要があります。「Apple Watch Series 6」までのモデルに付属していた磁気充電ケーブルもUSB Type-Aであるため、買い替えの方も同様です。
Apple Watch Series 7を使ってみた感想
実際に「Apple Watch Series 7」を使い、その中で特に印象深かったことをいくつかって感じたことを紹介します。
最近だとHUAWEIのWATCH FITやWATCH GT 2 ProとBand 4e、過去にはfitbitなども使っていましたが、iPhone利用者ならまず「Apple Watch Series 7」を選択して間違いありません。そのくらい完成度が高いスマートウォッチでした。
インターネット接続なくてもできることが多くて便利
常時表示Retinaディスプレイや素材感などにも魅力を感じましたが、何よりキャリア回線やWi-Fi回線を繋がっていない状態でも使える機能の豊富さに最も感動を覚えました。
ランニング時を例にすると、iPhoneを家においたままでかけてもApple Watchでワークアウトの記録(時間や走行距離)が取れます。スマホのアプと連動するタイプだと常にペアリングしている状態でなければいけなかったので、「Apple Watch Series 7」ならランニングが身軽になります。もちろん他のワークアウトに関しても同様です。
他にもApple Pay決済もできるため、ローソンに出かける際は「Apple Watch Series 7」だけでPontaカードと決済ができちゃいます。
GPS + Cellularモデルなら通信回線に常時接続されるので、メッセージ通知/送信、YouTube再生などより多くのことができるようになります。
- ワークアウトの記録
- Apple Pay決済(iD/QUICPay/Suica/PASMO etc.)
※チャージは不可 - 同期済みの音楽再生
- 心拍数や血中酸素濃度の計測
気持ちの良い操作性と機能性
「Apple Watch Series 7」は見た目、操作性、機能性と全てにおいて快適なスマートウォッチです。デメリットらしいデメリットは見当たらず、アプリの豊富さ・見やすく頑丈なディスプレイ・美しいフォルムと欠点が非常に少ない製品です。
ちょっとだけ操作感を動画にまとめましたが、Digital Crownのスムーズな回転しかり、細かなモーションしかり、細かいところまでこだわっているのがよく分かります。まさに「神は細部に宿る」スマートウォッチです。
フロントカメラの自撮りが便利
「Apple Watch Series 7」はiPhoneのカメラをリモート操作をできるため、解像度が高いフロントカメラで自撮りするのに便利です。iPhoneを自撮り棒やスマホジンバル、三脚に乗せて撮影するときも、シャッターボタンをタップ(もしくは音量ボタンを押す)ことで生じる微ブレも防ぐことができます。
最近家族写真で自撮りすることが増えた筆者にとって嬉しい機能の1つでした。
カメラ以外にも音楽再生のリモート操作も可能なので、AirPodsの感圧センサーもしくはタップよりも広い操作範囲で使いやすいと思います。
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日本語対応が待ち遠しいキーボード入力
当初「小さいディスプレイで誤タッチ多そう、、、」と思っていたQWERTY配列のフルキーボードですが、十分実用性に足るレベルです。2021年11月現在は日本語に対応していませんが、筆者の太い指でもキーボードの打ち込みで誤タッチが生じることはほぼありませんでした。
画面に指でなぞってテキストを入力するスクリブルも少なくとも英語では精度が高かったです。
音声入力の精度はまずまずといったところでしょうか。筆者の滑舌の問題も多少あると思いますが、「レンティオ」の発声に対して「電気を」「電池を」のいずれかを繰り返すだけで、は一度も認識することはありませんでした。
テキスト入力に関してはソフトウェアアップデートで改善される部分ですので、色々とハードルはあるのかもしれませんが日本語対応に期待を抱かせる機能だと思います。
バッテリー持ちはこまめな充電で対策
高性能で様々な機能を搭載しているので仕方がない部分もありますが、「Apple Watch Series 7」のバッテリー持ちは他社のスマートウォッチと比べると良くはありません。
常時表示Retinaディスプレイで日中はデスクワーク、1日1時間程度のワークアウトで使用した限りだと2日、3日目は充電が必要という結果でした。ちなみに、90回の時刻チェック・90回の通知・45分間のアプリ使用・Apple WatchからBluetooth経由で音楽を再生しながらの60分間のワークアウトという条件下では、最大18時間の連続使用ができるようです。
そのためせっかくの急速充電をこまめに使って、ちょっとした時間に充電することでバッテリー切れを防ぐ対策を取ることをおすすめします。
- 料理中
- お風呂
- (睡眠計測をしないなら)睡眠中
Apple製品以外でも使えるようになると嬉しい
インターネット接続なしでもある程度の機能を使える「Apple Watch Series 7」ですが、初期セットアップには必ずiPhoneが必要になります。Apple製品全般に言えることではありますが、Appleネットワークに最適化された製品であるためです。
完成度の高いスマートウォッチとして「Apple Watch Series 7」を使おうと思っても、iPhoneがなければスマホの買い足しもしくは買い替えから行わければいけない点を考慮するとハードルの高さを感じてしまうかもしれません。
iPhoneユーザーならApple Watch Series 7は買って損なし
「Apple Watch Series 7」単体でも高い完成度を持つことから、たとえ最新のiPhone 13を持っていなくても、iOS 15以降を搭載したiPhone 6s以降をお持ちの方は買って損することはありません。筆者的には少なくとも回線契約のないiPhoneがあるなら、買ってみる価値は十二分にあると考えます。
長年Apple Watchを敬遠してきた筆者でしたが、一度使ってみたらもうApple Watchなしの生活に戻れない気がしています。
スマートウォッチは試してから購入できる
「実生活に本当に必要なものなのか確認したい」
「つけ心地や機能・性能がどんなものなのか試してみたい」
そんな方にはスマートウォッチのお試しレンタルがおすすめです。
カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、スマートウォッチのレンタルも提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
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