SONY WF-1000XM5をレビュー!最高クラスの音質とノイズキャンセリングを搭載したワイヤレスイヤホン
更新日2024/11/13
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前作のWF-1000XM4から約2年ぶりの時を経て、発表された「WF-1000XM5」。
前作から小型化・軽量化を実現しているにも関わらず、音質、ノイズキャンセリング性能を大幅に向上しています。
また、2台の機器に同時に接続できるマルチポイント接続やイヤホン単体で音量調整ができるなど利便性も健在しています。
それでは、SONY WF-1000XM5を詳しくレビューしていきます。
もくじ
SONY WF-1000XM5の特徴
SONY WF-1000XM5は、ソニーのワイヤレスイヤホンの中でもフラッグシップモデルとなるイヤホンです。
ソニーの技術がふんだんに使用されており、機能面も音質面も最高クラスのワイヤレスイヤホンとなっています。
SONY WF-1000XM5の特徴
- 小型化・軽量化でミニマルデザイン
- 世界最高クラスのノイズキャンセリング性能
- 解像度高めの音質
- 快適な装着感
- ソニー史上最高クラスの通話品質
- 2台の機器に同時接続できるマルチポイント機能
- 快適な操作性
スペック一覧
項目 | スペック詳細 |
---|---|
イヤホンタイプ | カナル型の完全ワイヤレス(左右分離型) |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング 通話ノイズキャンセリング |
マイク | AI技術を活用した高精度ボイスピックアップテクノロジー 骨伝導センサー |
連続使用時間 | ・最大8時間 (NCオン) / 最大12時間 (NCオフ) ・ケース込みで最長24時間 |
充電時間 | 3分充電で60分再生可能 |
ドライバー | 8.4 mm |
接続方式 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC, LC3 |
防水性能 | IPX4 ※ ケース除く本体のみ。本機の音導管(音出口の筒部)、通気孔、マイク穴を除く |
カラーバリエーション | ブラック プラチナシルバー |
重さ | イヤホン:約 5.9 g x 2 (イヤーピース(M)含む) 充電ケース:約39g |
公式税込価格 (2023年8月現在) |
41,800円 |
小型化・軽量化でミニマルデザイン
WF-1000XM5を手に取ってまず驚いたのがその小ささです。
胸ポケットや小さなカバンなどにもすっぽりと収まる形状と大きさで、キャッシュレス化の現代でも持ち運びやすくなっています。
小さめの形状であるAirPods Pro(第2世代)と比較しても、高さではWF-1000XM5が小さく厚みも僅差で厚いくらいです。
ケースも全体的にサラサラとしたマット素材になっており、高級感を感じつつ傷などもつくにくくなっています。
世界最高クラスのノイズキャンセリング性能
片耳3つずつ、計6つのノイズキャンセリングマイクを搭載し、世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現しています。
この6つのマイクから集音した環境音を2つのプロセッサーがリアルタイムで解析し、環境に合わせてノイズを打ち消してくれます。
ノイズキャンセリング性能が高いと言われているAirPods Pro(第2世代)とBOSE QuietComfort Earbuds IIと比較してみました。
電車音
電車内は電車の走行音の低い音とアナウンスの高い音が入り混じっています。
低音域のノイズキャンセリングはBOSE QuietComfort Earbuds IIが高く、続いてAirPods Pro(第2世代)、WF-1000XM5というような形でした。
車内のアナウンスに関しても、BOSE QuietComfort Earbuds IIが少し優れており、AirPods Pro(第2世代)、WF-1000XM5が同じくらいの性能でした。
都会の喧騒
都会の喧騒音は人の話し声やヒールの足音などの中高音域がメインになりますが、WF-1000XM5、BOSE QuietComfort Earbuds II、AirPods Pro(第2世代)ともに甲乙つけ難い結果となりました。
電車音ではBOSE QuietComfort Earbuds IIが優っていましたが、街中での使用は似たような結果になりました。
カフェ
カフェ内は人の話し声や食器の音などがノイズとして挙げられます。
BOSE QuietComfort Earbuds IIはイヤホンをつけた瞬間に別の空間にいるかのような感覚になるほど、ノイズをカットしてくれます。
WF-1000XM5とAirPods Pro(第2世代)はそこまで差を感じませんが、ノイズキャンセリングのON/OFFの違いはAirPods Pro(第2世代)の方が感じられました。
外音取り込み
WF-1000XM5の外音取り込み機能に関しては、他者の話し声などはAirPods Proシリーズに匹敵するほど聞き取りやすくなっているのですが、自身の話し声は詰まって聞こえる印象です。
音質
WF-1000XM5は前作よりドラバーのサイズが大きくなり、6mmから8.4mmになりました。
LDACコーデックに対応しているだけでなく、AACやSBCの音源をアップスケーリングしてくれる「DSEE Extreme」にも対応しているため、LDACに対応していないiPhoneなどでも高音質で音楽を楽しむことができます。
WF-1000XM5の開発者インタビューの中で、『「1000X」シリーズのテーマとして、 特定のジャンルについて強調するのではなく、楽曲が持つ魅力を素直に引き出すことを軸に音質を追求しています。』とあるように、高音から低音域までバランスよく音を表現しています。
また、解像感も他社のワイヤレスイヤホンと比較して高く感じ、低音域から高音域までこれまでメインの音にかき消されてしまっていた1音1音が聴き取れるようになりました。
LC3(LE Audio)にも対応
対応機種はまだ少ないですが、次世代Bluetoothオーディオ「LE Audio」に対応しています。
「LE Audio」は、低遅延や複数人で音楽をシェアすることができるような規格であり、WF-1000XM5でなら超遅延でゲームをプレイすることもできます。
快適な装着感
ケースも小型化しましたが、イヤホン本体も前作より小型化・軽量化を実現しています。
前作が約7.9gだったのに対し、約5.9gとなり、体積は約25%小型化しています。
これにより、耳にすっぽりと収まるようになり、装着感と安定性が増しました。
また、イヤーピースにSSサイズが追加され多くの方の耳により合うようになり、イヤーピースが薄型になったので長時間装着していても疲れにくくなりました。
通話品質もソニー史上最高クラス
従来のノイズキャンセリングを搭載したマイクに加えて、骨伝導センサーによる集音方法を採用しているため、ソニーの完全ワイヤレス史上で最高の通話品質を誇っています。
また、前作からマイクの突起部分がなくなったことにより、風切り音も低減できるようになりました。
実際に、静かな室内と車通りが多くある屋外でマイクの収録を行いました。
静かな室内
静かな室内(途中から雑音を再生)
車通りがある屋外
静かな室内で雑音を流しても全く気にならないほどノイズをカットしてくれていますが、さすがに車通りが多くある屋外ではノイズの影響が出てしまっています。
オフィスで周囲で話している人がいる場面でも、話し声などはカットしてくれそうです。
2台の機器に同時接続できるマルチポイント機能が便利
近年はスマートフォンだけでなく、タブレットやパソコンなど複数のデバイスを所持している方が増えてきていると思います。
また、リモートワークの影響で私用のスマートフォンはiPhoneだけど、社用のスマートフォンはAndroidであったりWindowsのパソコンを使用しているという方もいるのではないでしょうか。
WF-1000XM5はマルチポイント接続に対応しているため、iPhone、Mac、Android、Windowsのどのデバイスを使用していても、2台の機器まで同時に接続することが可能です。
例えば、iPhoneで音楽を聴きながら出勤し会社についたらWindowsのPCでリモート会議に出席するなんて場面でも、いちいち接続を切り替える必要はなくパソコンの電源を入れるだけで接続されます。
操作性
WF-1000XM5では、イヤホン単体で音量操作が可能になりました。
4回連続でイヤホンの側面をタップすることで、音量の上下させることができます。
「外音コントロール/Quick Access」と「再生コントロール」の2つのプリセットが用意されており、左右で違ったプリセットを割り当てることができます。
左右のプリセットの変更はできますが、タップごとの割り当てを変えることができないで1タップで音量を変えるなど好みの操作を割り当てることはできません。
また、タッチセンサー箇所がわかりやすいように、光沢とマットな素材で質感を分けることで、直感的に操作しやすくなっています。
SONY WF-1000XM5の気になるポイント
WF-1000XM5を使用していて気になるポイントがいくつかあったので紹介したいと思います。
サードパーティ製のイヤーピースは注意が必要
音質やノイズキャンセイリング性能を向上させるため、イヤホン側に埃などを侵入を防ぐメッシュ素材を使用しない作りになっています。
これにより、サードパーティ製のメッシュ素材がないイヤーピースは使用できなくなりました。
今まで使用しているお気に入りのイヤーピースにメッシュ素材がない場合は、他のイヤーピースを使用する必要があります。
充電器によっては干渉する
本体底面部を下にする形でワイヤレス充電を行うため、ワイヤレス充電器によっては高さが干渉してしまいます。
筆者が所持しているAnker 633 Magnetic Wireless Charger (MagGo)は、下部でワイヤレス充電、上部でiPhoneのマグネット充電ができるのですが、このマグネット充電部分が干渉してしまい横からイヤホンを入れないと充電ができません。
平置きタイプのワイヤレス充電器なら問題ないですが、この手のタイプの充電器を使用している方は注意が必要です。
AirPods Pro(第2世代)、BOSE QC Earbuds IIと比較して
ノイズキャンセリング性能が高く評価されております、BOSE QuietComfort Earbuds II、AirPods Pro(第2世代)と購入を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、音質やノイズキャンセリング性能、また装着感や操作性などの日常使いを想定して比較を行いました。
筆者の好みの部分もありますので、こちらを参考に店頭やレンタルで試聴してみてください。
音質
音質に関しては、WF-1000XM5が頭一つ抜きん出ているような気がします。
様々なジャンルの音楽を聴いてもバランスよく聴くことができますし、弦楽器や管楽器など複数の音色が混在しているような曲でも解像度が高く一つ一つの音色を聞き分けることができます。
また、ボーカルの声が一番聴き取りやすく、まるで耳元で歌っているような感覚になります。
交響曲のような曲でも、耳の中で音が広がりその場にいるような感覚になります。
BOSE QuietComfort Earbuds IIは、ピアノの音が非常に綺麗に聴くことができるので、バラード系のような曲にもマッチします。
BOSEの特徴とも言える低音域が増幅されているので、ピアノのベース音がとても心地よく聴こえます。
一方で、ボーカルの声がWF-1000XM5と比較するとこもって聴こえるような印象があります。
AirPods Pro(第2世代)は非常にバランスが取れた音質をしているのですが、WF-1000XM5やBOSE QuietComfort Earbuds IIと比較すると物足りなさを感じます。
バランスが取れているが故に特徴があまりなく、WF-1000XM5のバランスの良さが5と評価するとAirPods Pro(第2世代)は3くらいに感じます。
ノイズキャンセリング・外音取り込み性能
ノイズキャンセリング性能に関して詳しくは前述しておりますが、一番高く感じたのはBOSE QuietComfort Earbuds IIです。
特に低音域に対するノイズカットが優秀で、電車の走行音や雑踏のガヤガヤした音をスッと消してくれます。
WF-1000XM5も決して低くはないですが、音楽ありきのノイズキャンセリングといったところです。
外音取り込みは、AirPods Pro(第2世代)の圧勝です。
相手の話し声も自身の話し声もイヤホンをつけていないと錯覚するくらい自然に聞こえます。
WF-1000XM5も相手の話し声の聞こえ方は自然ですが、イヤーピースの影響か自身の声は詰まっているように聞こえます。
BOSE QuietComfort Earbuds IIは1世代前のAirPods Proほどの性能となっており、決して聞こえづらいということはありません。
装着感
装着感に関しては、WF-1000XM5かAirPods Pro(第2世代)の両者が優れています。
WF-1000XM5のイヤーピースはポリウレタン素材になっており、伸縮する形状のものを耳の奥に押し込んで入れることで密閉感を上げてくれます。
SSサイズまでイヤーピースがあるので、様々な耳の形状に合わせて選択することができます。
また、イヤーピースの薄さも長時間利用時の快適性を上げてくれます。
一方、AirPods Pro(第2世代)は3機種の中で最軽量の約5.3gとなっており非常に軽量です。
そのため、イヤホン本体が非常に小さく耳にすっぽりと収まる形状なので、長時間でも快適に装着できます。
BOSE QuietComfort Earbuds IIは、「スタビリティバンド」というパーツにより装着感を上げてくれるのですが、個人的には耳への圧迫感が強く長時間の利用はあまりできませんでした。
また、イヤホンも大きめなので存在感も大きくイヤホンをしているという感覚は常にあります。
一つ注意点があるとすれば、WF-1000XM5は耳の中にイヤーピースを押し込む形で装着するので、階段を降りる際などに骨伝導で耳に足音が伝わってきます。
利便性
操作感、ワイヤレス充電の有無、マルチポイント機能、アプリとの接続などの日常的に使用する上での利便性について比較します。
操作感
操作感については、3機種ともイヤホン単体で音楽の再生・停止、曲送り戻し、音量の調整などが行えますが、WF-1000XM5の音量調整は連続で4回タップをしなければいけないので少しコツが必要です。
また、1タップの誤操作防止機能もないので、イヤホンの位置を直す際にタップしていないということがありました。
AirPods Pro(第2世代)はクリック感ある押し心地なので誤操作は起きにくいですし、BOSE QuietComfort Earbuds IIもタッチ操作できる面積が広いので操作しやすいです。
操作 | WF-1000XM5 | AirPods Pro(第2世代) | BOSE QuietComfort Earbuds II |
---|---|---|---|
1回押す | 外音コントロール/Quick Access:ノイズキャンセリング/外音取り込み 再生コントロール:再生/一時停止 |
再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
2回押す | 外音コントロール/Quick Access:Spotifyからおすすめを再生 再生コントロール:次の曲 |
次の曲にスキップ | 次の曲にスキップ |
3回押す | 外音コントロール/Quick Access:- 再生コントロール:前の曲 |
前の曲にスキップ | 前の曲にスキップ |
4回押す | 外音コントロール/Quick Access:音量を下げる 再生コントロール:音量を上げる |
- | - |
イヤホン長押し | 外音コントロール/Quick Access:クイックアテンション 再生コントロール:音声アシスタント起動 |
ノイズキャンセリング/オフ/外音取り込みの切り替え | ショートカットの使用 |
上下にスワイプ | - | 音量の調整 | 音量の調整 |
ワイヤレス充電の有無
WF-1000XM5とAirPods Pro(第2世代)にはワイヤレス充電機能がありますが、BOSE QuietComfort Earbuds IIにはありません。
ワイヤレスイヤホンは毎日使用する方もいる中で、手軽に充電できるワイヤレス充電は必須機能とも言えます。
マルチポイント機能
WF-1000XM5のみマルチポイント接続に対応しており、2台の機器に同時に接続してくれます。
片方のデバイスで音楽再生後にもう片方のデバイスで通話を受信しても、切り替えを必要とせずに着信に応答することもできます。
また、Apple製品を複数使用していればAirPods Pro(第2世代)はApple製品間を非常にスムーズに切り替えることができるので、マルチポイント接続並みに快適に複数のデバイスで一つのイヤホンを使用することができます。
BOSE QuietComfort Earbuds IIは、複数のデバイスで使用する際もいちいち接続を切り替える必要があるので、あまりお勧めしません。
AirPods Pro(第2世代) vs BOSE QuietComfort Earbuds II!ノイキャン最強2機種を徹底比較 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
SONY WF-1000XM5は最高クラスの音質とノイキャンを搭載したワイヤレスイヤホン
SONY WF-1000XM5は、最高クラスの音質とノイズキャンセリング搭載しつつも、小型・軽量で長時間での使用も快適に、またマルチポイント接続やワイヤレス充電など、欲しい機能をふんだんに盛り込んだワイヤレスイヤホンです。
フラッグシップモデルだからこそ味わえる高機能を、一度試してみてはいかがでしょうか。
オーディオ製品はお試しレンタルがおすすめ
実際の付け心地や音質を知ってから検討したい方にはワイヤレスイヤホンのレンタルをおすすめします。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、7泊8日からヘッドホンやイヤホンのレンタルを提供しており、借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできます。
多数のメーカーおよび製品を取り扱っておりますので、まずはレンタルで試してみてから購入判断をしてはいかがでしょうか。
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