プロジェクターカテゴリの人気記事
映画鑑賞料金が2,000円へと値上がりした昨今、劇場へ映画を観に行くというハードルが高くなりつつあります。
そんな中で着実に増えてきているのが、自宅での環境でホームプロジェクターを用いた映画鑑賞ではないでしょうか。
AnkerやXGIMIといったメーカーがプロジェクターを展開していますが、本記事ではBenQ(ベンキュー)のプロジェクター『HT4550i』について、特徴やスペック、実際に使ってみた感想などを紹介していきたいと思います。
もくじ
BenQ『HT4550i』について
今回紹介するプロジェクター『HT4550i』は、台湾が拠点の電気製品メーカー・BenQ(ベンキュー)によるホームプロジェクターです。
BenQでは、下記のような用途に応じたさまざまなプロジェクターを展開しています。
BenQのプロジェクター(一例)
その中でも『HT4550i』は、「劇場の視聴環境を自宅に」をコンセプトにした、映画好きに向けたモデルのホームシアターフラグシップ機種です。2023年7月6日に発売されました。(参考販売価格―税込450,000円)
BenQ『HT4550i』の製品スペック
BenQプロジェクター『HT4550i』の製品スペックについては、下記の表をご覧ください。
HT4550i | |
---|---|
メーカー | BenQ(ベンキュー) |
サイズ | 約420.5 x 135 x 312 mm |
重量 | 約6600g |
輝度(明るさ) | 3200 ANSIルーメン |
画面サイズ | 60〜200インチ |
光源 | 4LED(RGBB) |
解像度 | 4K UHD 3840 x 2160画素 |
スピーカー | 5W×1 |
インターフェイス | HDMI x 2 USB-TypeA x 2 赤外線受信部 x 2 |
Wi-Fi | デュアルバンド2.4/5G Wi-Fi |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
公式税込価格 (2023年8月現在) |
450,000円 |
BenQ『HT4550i』の特徴4つ
続いて、BenQ『HT4550i』の特徴について簡単に4つほど紹介します。
①BenQ独自のCinematicColor™技術 とHDR-Pro™技術を搭載
②公式版のNetflixがインストール済み
③フィルムメーカーモードを搭載
④ゲームもカジュアルに楽しめる高速モードを搭載
特徴①|BenQ独自のCinematicColor™技術とHDR-Pro™技術を搭載
BenQ『HT4550i』は、自宅でお気に入りの映画作品を劇場にいるかのごとく没入感のある映像で楽しめるように、BenQ独自のCinematicColor™技術とHDR-Pro™技術を搭載しています。
CinematicColor™技術・・・細部まで鮮明な色彩や明暗のディテールを提供する色味の正確性
HDR-Pro™技術・・・明るい箇所と暗い箇所のバランス調整機能でコントラストの強化
さらに、3,200ANSIルーメンの高輝度、830万ピクセルの4K UHD解像度といった性能を有している他、4LED光源(RGBB4色のLED)の採用により、圧倒的な映像美を再現。映画を好きな方がより映画を楽しめるスペックを誇っています。
特徴②|公式版のNetflixがインストール済み
BenQ『HT4550i』では、Google認定Android TVを内蔵しており、公式版のNetflixが最初からインストールされています。
ホーム画面からワンクリックでNetflixアプリへスムーズにアクセスが可能です。
特徴③|フィルムメーカーモードを搭載
BenQ『HT4550i』は、フィルムメーカーモード・シネマ・HDR10・HDR10+の4つの画像モードから選ぶことが可能になっています。
制作者の意図した映像を忠実に再現することを目的に作られた機能のフィルムメーカーモードは、国内ではBenQ製品初の搭載。
オリジナルのアスペクト比とフレームレートを保持することで、映画制作者の意図した映像を忠実に再現し、往年の名作もフィルム映像の質感をそのままに堪能することができます。
特徴④|ゲームもカジュアルに楽しめる高速モードを搭載
また、BenQ『HT4550i』では、映画だけでなくゲームも楽しめる高速モードを搭載しています。
高速モードにすることで遅延することなく、快適にゲームを楽しめます。
ワイヤレス投影によって、AndroidやiPhoneなどのデバイスから、お好みのスマホゲームを大画面でみんなで共有しながら楽しむことができます。
BenQ『HT4550i』の実機レビュー
それでは、BenQ『HT4550i』の実機を実際に使用してみたいと思います。
サイズはスペック表でも記載したように、約420.5 x 312 mmと大きめです。
A4サイズのクリアファイルと比較すると、下写真のようなサイズ感になります。
BenQ『HT4550i』の同梱物
同梱物は、プロジェクター本体の他に、電源ケーブル、リモコン×2、リモコン用電池、クイックスタートガイド(QSG)などの書類が同梱されています。
リモコン×2は、プロジェクター本体のリモコンと、Android TV専用HDMIドングルのリモコンの2種です。
HDMIドングルは、プロジェクター本体の背面に接続されていて、マイナスドライバーでカバーを開けると上写真のようになっています。
どちらのリモコンでも操作が可能になっていました。
カバー付きでほこりが入らない仕様
本体天面にあるズーム/フォーカス調整と前面にあるレンズには、カバーがそれぞれ取り付けられており、埃などで汚れないような仕様となっています。
BenQ『HT4550i』の設定方法
設定方法は、下写真のように設定して進めていきます。
手順は以下の通りです。
BenQ『HT4550i』の設定方法
-
- 起動する
- プロジェクターの投写方法を選択
- BenQ Android TV リモコンを使う
- 言語で日本語を選択
- 2Dキーストーンで歪みを補正
- Wi-Fiに接続する
- Googleにログインする
- セットアップ完了
起動してからセットアップが完了するまでは約10分ほど。比較的スムーズで簡単にセットアップが可能です。
BenQ『HT4550i』を実際に使ってみた感想
ここから、BenQ『HT4550i』を実際に1週間ほど使ってみて感じたことをポイントごとに紹介していきます。
◯:映像美がすごい!映画館で鑑賞しているような気分になれる
「劇場の視聴環境を自宅に」をコンセプトにしているように、その映像美や画質は素晴らしく、まさに映画館で鑑賞しているような感覚になります。
中でもオールドムービーは、その古めかしい質感も見事に表現されていました。
一度見た映画でも、このプロジェクターを使って鑑賞することで新たな発見が得られるほど、細部まで映像美を堪能できます。
◯:柔軟な設置性により、限られた狭いスペースでもホームシアターが実現
BenQ『HT4550i』はサイズ的に大きめのプロジェクターですが、1.3倍のズームレンズ搭載により、下記のような距離での投写が可能です。
約2mで80インチ
約2.5mで100インチ
約3mで120インチ
また、縦横レンズシフトによって縦方向で0%~60%、横方向で±15%と柔軟な設置性を有しています。
傾きは脚部を回転させることで高さを変更して調整も可能、限られた狭いスペースでもホームシアターが実現できます。
◯:プリインストールされたNetflixの操作が楽々!
特徴の部分でも記載したように、公式版のNetflixアプリがプリインストールされています。
AnkerやXGIMIのプロジェクターでは、公式のNetflixアプリを使用することができず、試聴までの操作に苦労する場面が多々ありました。
その点、BenQ『HT4550i』のNetflixアプリはワンクリックで使えて、操作も楽々で素晴らしいなと思いました。
◯:操作性が高く、暗闇で光るリモコン
2つあるリモコンの内、BenQ『HT4550i』のリモコンは、握りやすい少しカーブした形状になっており、操作性が高くなっています。
暗闇でボタンが光る仕様になっているため、映画を見ながら暗い部屋の中でも一時停止や巻き戻し・早送りなどの調整がしやすかったです。
△:ハイエンドな性能で高価格帯のプロジェクター
BenQ『HT4550i』の価格は、税込450,000円とプロジェクターの中でも高価格帯です。
そのため、初めてホームプロジェクターを購入する方よりも、自宅にシアタールームを持っていて、過去に何台かプロジェクターを使ってきた方向けの製品となっています。
その価格も納得できる、証明するかのようなハイエンドな性能を十分に備えたホームプロジェクターです。
△:自動台形補正やオートフォーカス機能がないことに戸惑い
XGIMI「Horizon Pro」を使用している筆者は、BenQ『HT4550i』の自動補正機能やオートフォーカス機能がない点に少し戸惑いを感じました。
シアタールームがご自宅にある場合には、映画館のように一度設置したプロジェクターを動かす必要がないため、特にそういった機能は重宝しません。
BenQ『HT4550i』を置くスペースを確保し、動かないように据え置きにしておく必要があります。
BenQ『HT4550i』はホームプロジェクターの最高峰
BenQのプロジェクター『HT4550i』を紹介してきました。
大きめのサイズ感で高級なハイエンド製品ということで、初心者には向かないプロジェクターではありますが、これ一台で自宅が映画館になります。
ご自身が好きな映画や名作を『HT4550i』で一度鑑賞してみれば、その凄さはすぐに体感できます。
まさにホームプロジェクターの最高峰と言える商品ではないでしょうか。
自宅にシアタールームがある方、映像美にとことんこだわりたい方におすすめできる1台です。
プロジェクターはお試しレンタルを
プロジェクターの性能やコスパについては、実際に使用してみないとわからない部分があります。
プロジェクターは一度お試しレンタルをおすすめします。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、プロジェクターのレンタルを提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
関連記事
[2023] おすすめのホームプロジェクター12選!コスパ・高画質・短焦点などを選び方、目的別に紹介
[2023]Ankerのプロジェクター15機種を比較!おすすめ機種と選び方を解説
[2023]一人暮らしにおすすめのプロジェクター9選!選び方やメリットも解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]