交換レンズカテゴリの人気記事
交換レンズの中でも画角が固定される単焦点レンズ。
画角が固定されるため、構図の調整は自身のイメージと、撮影者の位置取りによって決まりますが、焦点距離と撮影のイメージというのは、初心者にはなかなか想像しにくいものです。
このイメージができないとどの焦点距離を選ぶべきかもわからなくなってしまうため、この記事では、焦点距離によってどんな写真が撮れるのか、被写体の例も交えて分かりやすくご紹介します。
もくじ
画角の予想が難しい単焦点レンズ
ズームレンズと異なってレンズ側で画角を調整することのできない単焦点レンズ。
そのため、実際に自分でしっかり撮影できるシーンを想定して、それに合った焦点距離を選ぶ必要があります。
しっかり考えて機材を選ぶ必要があるため、初心者にとってハードルの高さを感じます。
単焦点レンズを選ぶ上で、画質やボケやすさなどの写りを考える以前に、どの焦点距離を選ぶかが最も重要になります。
単焦点レンズにおける定番の焦点距離
細かく焦点距離が分かれている単焦点レンズですが、その中でも比較的製品数の多い定番の焦点距離が存在します。
その定番の焦点距離と、その焦点距離が得意とする撮影シーンや被写体を覚えておくことで、単焦点レンズ選びというのはそれほど難しいと感じることはなくなります。
なお、APS-Cやマイクロフォーサーズセンサーなどフルサイズセンサー以外のセンサーサイズのカメラと組み合わせる場合には、今回ご紹介する焦点距離(35mm換算)とは異なるため注意が必要です。
単焦点レンズにおける定番の焦点距離
- 24mm (APS-Cの場合約36mm、マイクロフォーサーズの場合約48mm)
- 35mm (APS-Cの場合約52mm、マイクロフォーサーズの場合約70mm)
- 50mm (APS-Cの場合約75mm、マイクロフォーサーズの場合約100mm)
- 85mm (APS-Cの場合約128mm、マイクロフォーサーズの場合約170mm)
- 135mm (APS-Cの場合約203mm、マイクロフォーサーズの場合約270mm)
焦点距離別単焦点レンズおすすめ撮影シーン
ここからは定番とご紹介した焦点距離を中心に焦点距離別でどのような撮影シーンにおすすめなのかをご紹介していきます。
風景写真で大活躍!24mm
焦点距離の中でも広角の分類に入る「24mm」は、風景写真で大活躍します。
24mmというのは、標準ズームレンズの広角側の焦点距離として採用されることが多いですが、単焦点レンズを使用することでレンズを更にコンパクトにすることができる他、単焦点レンズの特徴である優れた画質も期待できます。
- おすすめの撮影シーン : 風景
風景写真の撮り方はこちらで詳しく紹介
初心者でもすぐ分かる「風景写真」の撮り方。機材選びから撮影設定、撮影地、天気の見極め方まで基礎を徹底解説 – Rentio PRESS [レンティオプレス]
風景を取り入れたスナップに最適!35mm
「35mm」も広角の焦点距離に分類される焦点距離ですが、先ほどの24mmよりも少し画角が狭まることで広範囲を写す風景写真というよりも、背景の風景を活かしながらメインの被写体を置く風景×スナップの撮影に最適な焦点距離です。
35mmの単焦点レンズで採用されている開放絞り値はF1.4やF1.8などズームレンズと比較して非常にボケやすい明るいレンズが多いため、ボケをメインにしたスナップ写真の活用にもおすすめです。
- おすすめの撮影シーン : 風景、スナップ
スナップ、ポートレートなど万能!50mm
単焦点レンズの基本とも言われるのが「50mm」の焦点距離になります。
単焦点レンズでどの焦点距離を選ぶか迷ったとき、具体的に撮りたいイメージがわかない時には「50mm」を選ぶことがおすすめです。
50mmの焦点距離を使うことでスナップやポートレートなど様々な撮影シーンで活躍する超万能な存在であることから各メーカーが初心者向けに展開することも多い焦点距離です。
そして数ある単焦点レンズの中でも1万円台で購入することのできるモデルもあるなど、低価格で販売されていてはじめての単焦点レンズとしても迷いなく購入することができる気軽さもおすすめポイントです。
- おすすめの撮影シーン : スナップ、ポートレート
50mm単焦点レンズのおすすめはこちらでご紹介
50mm単焦点レンズ厳選おすすめ8モデル。はじめての単焦点に最適の定番モデルをご紹介 – Rentio PRESS [レンティオプレス]
ポートレートの定番!85mm
単焦点レンズで採用されることの多い「85mm」は、ポートレート撮影で特におすすめの焦点距離です。
ポートレートの撮影は、近すぎても離れすぎていても距離感が適していないため、85mm程度の焦点距離で収まる距離感が最も適しています。
そして85mmの焦点距離においてもF1.2やF1.8といったボケ表現に優れた開放絞り値が採用されていることで、ズームレンズにはできない表現力を備えています。
ポートレート撮影では、背景のボケを活用することが基本であるため、単焦点レンズを使用することが特におすすめです。
- おすすめの撮影シーン : ポートレート
ボケ味を存分に楽しむなら!中望遠の135mm
「135mm」の焦点距離になると、ジャンルは望遠に近くなってきます。
そのため、その場の雰囲気を切り取るというよりも特定の被写体を撮影するのに最適な焦点距離になります。
135mmにF1.8の明るさを備えたレンズであれば、相当なボケ味を体感できるため、ボケ表現を存分に楽しむのであれば100mm以上の焦点距離を使ってみるのもおすすめです。
- おすすめの撮影シーン : ポートレート、望遠スナップ
乗り物、動物の最上級!超望遠単焦点
単焦点レンズの中でも400mmを超えるような超望遠域をカバーしたレンズも存在します。
これらの超望遠単焦点レンズは、飛行機やモータースポーツなどの乗り物、野鳥や野生動物などの撮影におすすめで、ズームレンズよりも遥かに優れた高画質から重宝されています。
しかし、この超望遠単焦点レンズになると価格が急に高くなる傾向にあるため、はじめての単焦点レンズとしてとてもおすすめできる存在ではありません。
それでも近年、Canon RF600mm F11やRF800mm F11、Nikon 400mm f4.5など価格も抑えられたコンパクトな超望遠単焦点レンズも誕生してきているので、一概に超望遠単焦点レンズが上級者向けとも言えない状況になっているのも確かです。
- おすすめの撮影シーン : 乗り物、動物
望遠レンズの使い方はこちらで詳しく紹介
初心者でもすぐ分かる「望遠レンズ」の使い方。癖のある望遠撮影の注意点やテクニックを徹底解説 – Rentio PRESS [レンティオプレス]
焦点距離と仕上がる写真をイメージ
単焦点レンズ選びは、この焦点距離を使ったらどのような写真へと仕上がるのかというイメージが最も大切になってきます。
この感覚というのは、なかなかズームレンズで養うことのできる技術ではないため、まずは実際に使ってみることも大切です。
そんなはじめての単焦点レンズに関しては「50mm」がおすすめで、ここで焦点距離に対する画角のイメージを掴んでおくことが良いでしょう。
そして、ある程度焦点距離から写真の仕上がるイメージができるようになって、明るさやボケ方などワンランク上の単焦点レンズへと挑戦してみることが良い進み方になるといえるでしょう。
おすすめの単焦点レンズはこちらでご紹介
[2025最新] おすすめ単焦点レンズ16選。初心者向けの選び方や単焦点の魅力を徹底解説 – Rentio PRESS [レンティオプレス]
どの焦点距離が最適か心配なときはレンタルがおすすめ
今回ご紹介してきた焦点距離別の単焦点レンズガイドですが、やはり撮影の感覚というのは実際に使ってみるのが一番です。
想像する撮影スタイルにおいて、どの焦点距離が最適なのか心配なときは、単焦点レンズレンズのレンタルサービスを活用することがおすすめです。
レンティオでは、一眼カメラ用の単焦点レンズを豊富なラインナップから自由に選んで最短3泊4日からお得にレンタルすることができます。
決して万能とはいえない単焦点レンズだからこそ、レンタルを活用して色々なレンズを試してみるのも良いかもしれません。