Canon RF10-20mm F4 L IS STM 実写レビュー | 風景、建築写真愛好家必見の35mm換算10mmの超広角をカバー

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写真に大きな変化を与えることのできる広角レンズ。
わずか焦点距離1mmの違いが画角に大きな変化をもたらすだけあって、広角側の焦点距離について、画角を意識する上で特に気にしておきたい点です。
今回ご紹介していくのは、フルサイズセンサーに対応しながら、広角端「10mm」という驚異的な広角性能を叶えたCanon RF10-20mm F4 L IS STMです。
10mmの画角で一体どのような写真が撮影できるのか、超広角は画質面でも難がありますが、どれほどの性能を叶えているのか、作例とともにご紹介していきます。
もくじ
フルサイズ10mmの画角を叶える超広角ズームレンズ
今回ご紹介していくRF10-20mm F4 L IS STMは、キヤノンとしても一眼カメラ用交換レンズとしても世界初のフルサイズ対応超広角10mmの画角を採用した広角ズームレンズになります。
キヤノンでは、超広角ズームレンズとしてRF15-35mm F2.8 L IS USMやRF14-35mm F4 L IS USMなども展開していますが、それらを遥かに上回る超広角の画角を叶えているレンズになります。
圧倒的な画角と、Lレンズだからこその高品位を叶えている同レンズの実力について、今回の記事では作例とともにご紹介していきます。
広角レンズの使い方はこちらでご紹介
初心者でもすぐ分かる「広角レンズ」の使い方。すぐ実践できて写真が上達する撮影テクニック – Rentio PRESS [レンティオプレス]
外観レビュー
Lレンズ広角レンズとして小型・軽量設計
キヤノンでは、EFマウント時代に同レンズと似たようなコンセプトを有したEF11-24mm F4L USMというレンズを展開していましたが、こちらのレンズは非常に大型で重量感のあるレンズとして知られていました。
しかし、今回ご紹介していくRF10-20mm F4 L IS STMは、EF11-24mm F4L USMと比較して大幅に小型・軽量化を叶えており、質量に関しては、EF11-24mm F4L USMの約1,180gから約半減させた約570gを実現しました。
EF11-24mm F4L USMを愛用されていた方からすると、収納の概念が大きく変わるほどのサイズ変化で、超広角ズームレンズだから大きくて重いというイメージを払拭する携帯性となっています。
ゼラチンフィルターホルダーの採用
RF10-20mm F4 L IS STMでは、球面レンズを採用していることから、レンズ面に対してフィルターを装着することができません。
これは超広角ズームレンズでは、特に珍しいことではないのですが、写真表現の幅が狭まってしまうことは間違いなく、この対策として、RF10-20mm F4 L IS STMではレンズ後部にゼラチンフィルターホルダーを採用しています。
レンズ後部のマウント部にユーザーがカットしたNDフィルターやカラーフィルターなど、ゼラチンフィルターを挿入することのできる構造になっており、風景写真などで活用することの多い日中屋外でのスローシャッター撮影時などで活用することのできる便利な構造です。
性能レビュー
ワイド端10mmという圧倒的な広角
今回ご紹介しているRF10-20mm F4 L IS STMの最大の特徴は、何といっても超広角「10mm」の画角。
これまでRentio PRESSでは、RF14-35mm F4 L IS USMやRF15-35mm F2.8 L IS USMといった超広角に分類されるレンズのレビューも行ってきましたが、広角ほど「焦点距離1mm」の違いを感じられることはありません。
実際に10mmで撮影した作例に、14mmで撮影した際の画角の枠を入れてみましたが、4mmではこれほどにも画角に差が生じてきます。
より広々とした画角を必要とする屋内写真や、広大な自然を写す風景写真、都市景観写真など、広角を必要とする様々な撮影シーンで、これまでの広角ズームレンズよりも表現の幅を大きく広げた撮影を行うことができます。
広角レンズ特有の周辺ブレの弱さ対策
広角レンズ特有の問題として、中央部の手ブレよりも周辺部分の手ブレが大きく生じてしまうケースがあります。
特に画角に優れたRF10-20mm F4 L IS STMに関しては、この影響を受けやすい設計であることは間違いありませんが、このブレ対策として、レンズ内手ブレ補正とボディー内手振れ補正の協調制御に「周辺協調制御」が組み込まれています。
これによってこれまで一見ブレが生じていない様に見えても、周辺部分だけは実はブレていたという悲しい仕上がりに悩まされる心配が激減し、信頼して周辺部分までしっかりとブレが生じない画像全体で優れた解像力を感じられるレンズとなっています。
Canon RF10-20mm F4 L IS STMを使って撮影した作例
製品仕様表
モデル名 | Canon RF10-20mm F4 L IS STM |
---|---|
焦点距離 | 10-20mm |
明るさ | F4 |
レンズ構成 | 12群16枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.25m |
最大撮影倍率 | 0.12倍(20mm時) |
最小絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | 5段分(レンズ単体)、6段分(協調補正) |
フィルター径 | なし(後部ゼラチンフィルターホルダーに差し込み) |
最大径 | 約φ83.7mm |
長さ | 約112mm |
質量 | 約570g |
10mm始まりという新たな領域とLレンズブランドらしさ感じる品質
圧巻のフルサイズ対応10mmはじまりを叶えた超広角ズームレンズとしてご紹介してきたRF10-20mm F4 L IS STM。
1mmの差が非常に大きく画角に影響する広角レンズでは、これまでキヤノンがRFマウントで展開していた最も広角域であった14mmよりも4mm広い画角で、写真表現に圧倒的な違いを生み出します。
そしてLレンズらしい解像力の高さ、周辺のブレに対応する「周辺協調制御」の機能など、しっかりと写真の質も求められるレンズへと仕上がっています。
Canon RF10-20mm F4 L IS STMはお試しでレンタルできる
今回ご紹介してきたRF10-20mm F4 L IS STMですが、実際に使ってみたくなったという方にはレンタルサービスを活用したお試しもおすすめです。
RF10-20mm F4 L IS STMをはじめ、豊富なラインナップを取り揃えるRentio(レンティオ)では、気になるカメラやレンズを最短3泊4日から気軽にレンタルしてお試し利用することができます。
もし長く使ってみたいという方には最低3ヶ月の期間から借りることのできる月額レンタルもおすすめ。
是非、この機会にRentio(レンティオ)で気になるカメラ機材をレンタルして、機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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