SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (SEL100400GM)実写レビュー。ソニーが誇る最高級の望遠ズームレンズの実力検証
更新日2024/07/17
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各社が開発する純正カメラレンズ。
ソニーでは、高い性能を実現したミラーレス一眼カメラの開発を進めており、近年では、キヤノンやニコンなど、二大カメラメーカーのシェアに迫るほどの成長を見せています。
そんなソニーもボディに合わせて、写真撮影において重要なアイテムとなるレンズ開発も積極的に進めており、高級レンズシリーズのラインナップも充実しています。
今回はソニーのレンズラインナップの中でも高級望遠ズームレンズとなるFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを実際に使用してご紹介していきます。
もくじ
ソニー最高峰の望遠ズームレンズ
カメラメーカー各社が開発を進めるレンズの中で、望遠レンズは、遠くの被写体を大きく写すシーンで使用されることの多いレンズです。
望遠レンズは、レンズレベルの差が顕著に出るジャンルでもあり、低価格で購入することのできるモデルから、プロフェッショナルの現場でも活躍する高級モデルまで、様々なラインナップが存在します。
今回ご紹介するFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、数あるソニーEマウント用望遠レンズの中でも最高峰のレンズとして、高い性能を実現しました。
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スポーツ・乗り物など超望遠撮影に最適
焦点距離100mmから400mmの画角は、画角の幅が広いだけでなく、400mm側は超望遠の画角として、大体の被写体に対応することのできる焦点距離域です。
また、キヤノンのユーザーにとって100-400mmのレンズというのは、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMが存在することで、なじみのある王道的な焦点距離域と言えるでしょう。
100-400mmのレンズは、スポーツ撮影、飛行機・電車・車などの乗り物の撮影において活躍することが多く、全体的に動きのある被写体に対して活躍するシーンが多いです。
外観レビュー
ここからはFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSの実機を使用したレビューを展開していきます。
まずは大きさ、重さ、デザイン性など、外観面について実機の写真をもとにレビューを行っていきます。
差別化されたデザイン性
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、ソニーが展開する他のレンズとは異なった白色を基調としたデザインが採用されています。
一般的なレンズラインナップでは、黒を基調としたデザインが採用されていますが、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSでは、真っ白なボディが印象的で、高級GMレンズとして差別化が行われています。
白色のレンズと言えばキヤノンのLレンズが有名ですが、ソニーのGM望遠レンズシリーズにも採用されるようになりました。
同クラス帯の中では軽量
これまで他社レンズを含め、超望遠レンズで存在してきたモデルは、大型で重くなる傾向にありましたが、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、超望遠ズームレンズのクラスの中でも軽量化を実現しています。
元々大型で重いレンズが多いジャンルであるため、決して携帯性に優れているレンズとは言えませんが、同クラス帯として存在するレンズラインナップの中では、携帯性において優れていると言えます。
実際にCanonのEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMと比較してみると、
- Canon 大きさ:φ94mm (最大径)×193mm (長さ)
- SONY 大きさ:φ93.9mm (最大径) x 205mm (長さ)
大きさでは若干FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSの方が大きいものの、
- Canon 重さ:約1,570g
- SONY 重さ:約1,350g
重さでは、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSの方が200g以上も軽量化している仕様となっています。
ミラーレス一眼カメラは、小型・軽量であることにメリットがありますが、画質を最優先とした設計の場合、携帯性を追求するにも限界があると言えます。
カスタマイズできるフォーカスホールドボタン
被写体に対してピントを常に合わせ続ける「コンティニュアスAF」を指定した場合でも、ボタンを押すことでピントの位置を固定することができるフォーカスホールドボタンをズームリングとフォーカスリングの間に配置しています。
フォーカスホールドボタンは、ピントの位置を固定するだけでなく、カメラボディ側で好みの機能を割り当てるカスタマイズ性にも優れていることから、特定の機能を使用する方にとって利便性が高まるボタンと言えるでしょう。
性能レビュー
ここからは実際にFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを使用して撮影した作例をもとに、ソニーが誇る最高峰望遠レンズの実力に迫ります。
G Masterが誇る高画質
今回ご紹介しているFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、ソニーが誇る高級ラインナップ「G Master」シリーズに属するレンズとして、非常に優れた描写力を誇ります。
レンズにおける優れた解像力を叶えていることはもちろん、強い光源がレンズに当たった際に生じることの多いフレアやゴーストを抑制するコーティング技術、レンズ側が生み出す色表現など、あらゆる質の高さを感じることができます。
望遠ズームレンズは、四隅に生じる「周辺減光」もモデルによって大きな問題ですが、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、ズーム全域において周辺減光の影響も感じることなく、四隅までしっかり解像する性能も保有しています。
400mmまでの望遠性能はあらゆるシーンで
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSにおける最大の焦点距離となる400mmの画角は、超望遠レンズだからこそ実現できる焦点距離と言えるでしょう。
あらゆる撮影において、どこか一部分だけ切り取りたいという時や、クローズアップすることで迫力のある画を撮影したいときに400mmの望遠は非常に効果的です。
また、遠くの被写体においても大きさの違いを感じることのない望遠レンズならではの表現である「圧縮効果」もFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSで存分に表現することができます。
強力な手ぶれ補正で低速シャッタースピードでの撮影も
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSでは、光学式手ブレ補正機構を搭載しており、夜間など暗い撮影環境下でも、手ブレを抑えた撮影を可能としています。
ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラでは、ボディ内手ブレ補正機構が搭載されていることも多く、ボディ内手ブレ補正機構と組み合わせた強力な手ブレ補正も実現します。
この辺りの性能は、ボディ内手ブレ補正機構の実装が遅れているキヤノンやニコンなどのライバルメーカーと圧倒的な差をつける性能で、ソニーの優れたポイントと言えます。
SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを使って写す航空機
製品仕様表
モデル名 | SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
---|---|
焦点距離 | 100-400mm |
明るさ | F4.5-5.6 |
レンズ構成 | 16群22枚 |
最短撮影距離 | 0.98m |
最大撮影倍率 | 0.35倍 |
フィルター径 | 77mm |
最大径 | 93.9mm |
長さ | 205mm |
質量 | 1,395g |
絞り羽根 | 9枚/td> |
最初絞り | F32-40 |
手ぶれ補正効果 | レンズ内手ブレ補正方式 |
Eマウント望遠レンズの決定版
今回ご紹介してきたFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、ソニーの望遠レンズの中でも高級レンズとして一番おすすめできるモデルです。
正直なところ値段は安くないですが、高級シリーズで開発された望遠レンズというのは、値段以上の能力を発揮してくれ、廉価モデルとは比較にならないほどです。
もし望遠レンズを頻繁に使用するのであれば、多少無理をしてでも良い望遠レンズを導入することが、将来的にもおすすめです。
レンズは一生モノとなることが多いですが、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、そんな撮影生活の一生を共にする存在として最適なレンズなのです。
気になるレンズはまずはレンタルでお試し
高価なレンズをいきなり購入することは高いリスクを伴います。
先ほどの通り、レンズは一生モノとして考えることがおすすめで、なるべく高い性能を保有するレンズを導入したいところでしょう。
そんな時にご活用いただきたいのが、カメラ機材のレンタルサービスです。
Rentio(レンティオ)では、今回ご紹介してきたFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSをはじめ、様々な高級レンズを購入前に短期間のお試しとしてレンタルすることが可能です。
ぜひこの機会にRentioで気になるレンズをして、失敗しないレンズ選びに役立ててみてください。
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