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便利なロボット掃除機「iRobot ルンバ」シリーズから、Amazon限定モデルの「ルンバ 692」が2020年5月28日に発売されました。
ルンバ 692は、ベーシックモデルの「ルンバ 600」シリーズの中では最も高機能。スマホ連携やスケジュール機能、90分稼働できるバッテリーも搭載しています。
充実機能の割に低価格なコスパの良いルンバ 692は、ロボット掃除機初心者さんにぴったりです。
そんな発売直後のルンバ 692の実力を実際に使ってレビューしました。デメリットや注意点はあるのか?価格帯が似ている機種「ルンバ 606」「ルンバ 671」「ルンバ e5」との違いは?など、気になるところについても解説します。
もくじ
ルンバ692の特長
ルンバ 692は、ベーシックモデルのルンバ 600シリーズの中では最も機能が充実している機種です。現在はAmazonのみで限定発売されています。
安心品質のルンバで機能も充実。その割に価格はかなり抑えられているので、はじめてのロボット掃除機にぴったりの一台です。
まずは、そんなルンバ 692の特長について詳しく見ていきましょう。
ベーシックな清掃機能「3段階クリーニングシステム」
ルンバ 692のお掃除は、600シリーズで採用されてきた「かき出し・かきこみ・吸引」という3段階のクリーニングシステム。
まず、ルンバの頭のあたりから飛び出しているエッジクリーニングブラシが、壁際や角のゴミをかき出します。そして、裏面中央で回転する2本のブラシが、ゴミや毛をかきこみキャッチ。ルンバ内部の強力なモーターがホコリや細かい毛までしっかり吸引します。
上位モデルのルンバのAeroForceクリーニングシステムと比較すると劣りますが、格安ロボット掃除機と比べれば十分な清掃能力といえるでしょう。
スマホ連携でスケジュール設定できる
ルンバ 692は、スマホ連携ができることも特徴です。
スマホアプリを使えば、外出先からルンバを起動したり、曜日ごとのスケジュール設定をしたりすることができます。
毎回スイッチを押さなくても自動でルンバが掃除を開始してくれるので、手間がなく便利です。
なお、スマホ連携機能を使うには、お家のWi-Fiが2.4GHz帯に対応している必要があります。5GHz帯では使えないので事前に確認しておきましょう。
iAdaptナビゲーションシステムで部屋中を清掃
ルンバの頭脳でもあるナビゲーションシステムは、iAdaptを搭載。複数のセンサーで測定し状況判断しながら、同じ場所を複数回通過するようにランダム走行して掃除します。
さらに、ゴミを感知するセンサーもついていて、汚れの多い箇所は重点的に掃除をしてくれます。
リチウムイオン電池使用で長寿命
ルンバ 692で使用されているバッテリーは、リチウムイオン電池。
古いタイプのルンバで使用されているニッケル水素電池と比べると、劣化しにくく長寿命なのが特徴です。
1回の充電で稼働できる時間も約90分と長め。電池が切れそうになったら自動で充電器に戻って充電を開始してくれます。
ルンバのバッテリーは2種類。電池の寿命を長持ちさせるコツと交換方法 – RentioPress
別売オプションで進入禁止エリアの設定も
別売のオプション機器「デュアルバーチャルウォール」を使えば、ルンバに近づいてほしくない場所に進入禁止エリアを設定することもできます。
デュアルバーチャルウォールでは、直線状に見えない壁を作ることや半径60㎝の円状に進入禁止エリアを設定することができます。
ルンバ 692を実際に使ってレビュー
今回、ルンバ 692を早速借りることができたので、実際に使ってその実力をレビューしたいと思います。
ルンバ本体レビュー
ルンバ 692には、ルンバ本体・充電用ホームベース・電源コードが同梱されています。
天面は薄いグレー一色。ボタンも色が統一されていて、スッキリとしたシンプルなデザインになっています。
裏面はこのようになっています。左上のエッジクリーニングブラシと中央のメインブラシで走行した場所を掃除します。
メインブラシは毛のブラシとゴムブラシの2本。どちらも比較的柔らかい素材です。この2本のブラシが連動して回転することで、ゴミをしっかりキャッチしてくれます。
タイヤは樹脂素材なので、床を傷つけにくく安心です。
左右のタイヤはそれぞれが上下にしっかりと動いて、2cmまでの段差を乗り越えます。
ダストボックスは、天面のボタンを押しながら引き出します。
ダスト容器は毎回、フィルターは週に1~2回くらいの頻度で、ゴミを取り除いてお手入れします。
充電後、ボタンを押して掃除開始
ルンバの使用前にホームベースを設置して充電します。
スマホ連携をしない場合、掃除開始の指示はクリーンボタンを押すだけ。簡単ですね。
なお、ルンバ692のボタンは3種類。
真ん中のクリーンボタンで掃除開始、上部のボタンで現在地周辺1m程度を掃除するスポットモードを起動、下部のボタンでホームベースに帰還します。
スマホ連携も簡単
スマートフォンとの連携設定をすることで、ルンバ692をより便利に使うことができます。
設定もお家のWi-Fiのパスワードさえわかれば、そこまで難しくありません。実際にやってみたところ、数分程度で完了しました。
まずはこちらから スマホアプリ「iRobot HOME」をダウンロードします。
はじめにメールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作成し、ログイン。あとはアプリ画面の指示に従って、言語の設定や各種許可を進めていきます。
かわいいアニメーションでガイドしてくれるので、楽しく設定が進められます。ルンバに名前を付けることもできるんですね!
Wi-Fiの設定やルンバのボタン操作をしたら、設定完了です。
スマホアプリでは、外出先から掃除開始・終了の操作や、曜日ごとの掃除スケジュール設定、掃除履歴の確認などができて非常に便利。
ルンバ 692を手に入れたらぜひ最初に設定しておきたいですね。
ルンバ 692に疑似ゴミを吸わせたテスト動画
ルンバ 692の実力をテストするために、4種類の疑似ゴミを用意してキッチンエリアに閉じ込めて、掃除させてみました。
こちらがルンバ 692が掃除している様子の動画です。
ソフトタッチバンパーで壁や家具のギリギリまで掃除し、その場の状況を判断しながら走行しています。
続いて、ルンバの稼働音を騒音計で測定してみました。
床から約80cmのところで測定したところ、稼働音は65~70dBくらい。体感では普通の掃除機とほぼ同じくらいに感じました。
別の部屋にいるとそこまで気にならないのですが、同じ部屋の中で稼働させていると少し音が気になってしまうかもしれませんね。
ルンバでの清掃ビフォーアフター写真
今回用意した疑似ゴミは、大きさや形状の異なる4種類。
- 毛(犬の毛をカットした際に出たもの)
- 紙くず(ティッシュペーパーをちぎったもの)
- 粉末(中挽きのコーヒー粉)
- 粒状のゴミ(直径7~8mmのドッグフード)
フローリングのキッチンエリアを仕切って、適当に4カ所に配置しました。
今回清掃したエリアが比較的狭かったこともあり、ルンバを起動させて約3分間程で床に置いた疑似ゴミはすっかりキレイになりました。
疑似ゴミその1 犬の毛
犬の毛は、比較的すんなりと吸い取ることができました。
毎日稼働させていてもペットの毛がダントツで取れる量が多いゴミだったので、ルンバの得意分野なのではないでしょうか。ペットを飼っているお家には必需品かもしれません。
疑似ゴミその2 紙くず
紙ごみは軽いためルンバの排気で移動してしまい、掃除に少し時間がかかりました。
最初は1枚くらい残ってしまうかも…と思っていましたが、何度も往復することですべてキレイに吸い取ることができました。
疑似ゴミその3 コーヒー粉末
粉末状のゴミも、サイドブラシでまき散らすようなことはなく、ほぼ一発でキレイにしてくれました。
普段使っていても砂や細かいチリなどが取れることが多いので、小さなゴミが気になるお家でも活躍してくれそうです。
疑似ゴミその4 ドッグフードの粒
比較的大きめの粒状のゴミは、少しかすった程度だと押し出してしまうのですが、しっかり上を通過することができれば吸い取ることができました。少し時間はかかりますが、十分に対応できるレベルだと思います。
ルンバさん、お疲れ様でした!
1LDKの家ではくまなく移動可能
1LDKの我が家で稼働させてみたところ、ドアを開けておけば部屋を移動してほぼ掃除残しもなくくまなく掃除することができていました。
部屋の隅や物が置いてあるエリアは掃除できないのですが、毎日稼働させておけば床の大部分はキレイな状態をキープすることができると思います。
ルンバがいないときは床の髪の毛や細かいゴミが気になることが多かったのですが、ルンバ 692が来てからはゴミが目につくことはほとんど無くなりました。
購入前に気をつけたいルンバ 692のデメリットや注意点
低価格なエントリーモデルとしては充実した機能を搭載しているルンバ 692ですが、やはり上位モデルと比べると見劣りする部分もあります。
人によっては不便に感じるかもしれないルンバ 692のデメリットや注意点を解説します。
間取りを把握する地図機能はない
ルンバ 692の「iAdaptナビゲーションシステム」では、部屋の間取り地図と自分の位置をきちんと把握することができません。
今回はシンプルな間取りで使用したので家全体を掃除できましたが、基本的に複数の部屋があるような複雑な間取りの家では隅々まで掃除できない仕様になっています。
また、地図上に掃除結果をマッピングしてアプリで報告してくれる機能も使うことはできません。
複数の部屋を確実に掃除したいなら、高度なナビゲーションシステムを搭載している上位モデルのルンバを選ぶのがおすすめです。
複数の部屋を掃除できるルンバまとめ。選ぶべきはi7+,i7,980,960のみ – RentioPress
毛のブラシは掃除が手間
ルンバ 692の裏面についているブラシは、毛のメインブラシとゴム製のフレキシブルブラシの組み合わせ。
この毛のメインブラシは、ホコリや長い髪の毛がからまりやすいという特徴があります。
清掃能力を維持するためには、定期的にからまったゴミを取り除く必要があり、お手入れに手間がかかるのです。
ルンバ自体のお手入れの手間を減らすなら、ホコリや髪の毛がからまりにくいゴム製ブラシのみを使用している上位モデルがおすすめです。
大切なルンバのお手入れ方法と頻度。日々のゴミ捨て&メンテナンスで長生きを目指そう – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ダストカットフィルターがない
ルンバ 692のダストボックスについているフィルターは、ある程度の大きさのホコリは取り除いてくれますが、細かいハウスダストまではカットできません。
ルンバの上位モデルには、花粉やハウスダストを99%カットしてくれる高性能なフィルターがついているので、排気まできれいにすることができます。
アレルギー体質の方や、デリケートな赤ちゃんがいるご家庭には、ルンバ 692よりも上のシリーズのルンバをおすすめします。
ルンバ 692と他のルンバとの違いを比較
ルンバ 692の特長やデメリットがわかったところで、続いて比較的価格帯の近い「ルンバ 606」「ルンバ 671」「ルンバ e5」との違いを比較してみましょう。
欲しい機能によっては少し予算を上げて上位機種を選ぶか、グレードを下げてシンプルな機能のルンバを選ぶのもいいかもしれませんね。
ルンバ 606との違い
ルンバ 606は、ルンバ 692と同じくAmazon限定販売モデル。
ルンバ 692との違いは、スマホ連携・スケジュール機能・稼働時間・価格です。
ルンバ 606では、スマホ連携やスケジュール設定はできません。また、稼働時間も60分とやや短めです。
機能が少ないぶん価格はお安くなっているので、機能はシンプルでいい方にはルンバ 606がおすすめです。
ルンバ 671との違い
ルンバ 671は、公式販売中の現行ルンバのスタンダードモデル。
ルンバ 671とルンバ 692を比較すると、機能面での違いはありません。
唯一の大きな違いは、付属品としてデュアルバーチャルウォールがついてくるかどうかです。
デュアルバーチャルウォールは単品で購入すると6000円程と意外と高額。
進入禁止機能を使いたいと思っている方は、オプションで1個標準付属しているルンバ 671と価格を比較してお得な方を購入するといいでしょう。
ルンバ e5との違い
ルンバ e5は、高機能なのに比較的安価というコスパの良さが魅力のモデル。
ルンバ 692よりも予算は上がりますが、機能面も格段にUPします。
ルンバ e5はAeroForce3段階クリーニングシステムを搭載していて、吸引力が5倍。ブラシはゴム製のデュアルアクションブラシでお手入れも簡単です。ダストカットフィルター搭載でダストボックスの水洗いもできるなど、充実した機能をもつルンバです。
予算に余裕があって吸引力やお手入れの手軽さを重視したい方におすすめのルンバです。
コスパ最強“ルンバe5”写真付レビュー!安さの秘密やデメリット,口コミ,従来機種との違いを徹底解説! – RentioPress
ルンバ 4機種比較表
(※2020/11/11時点での価格です。)
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まとめ:ルンバ 692はロボット掃除機デビューにおすすめ
ルンバ 692は、ベーシックな600シリーズの中では高機能なルンバ。低価格なのに様々な機能を搭載していて、安定品質のルンバなので、ロボット掃除機を初めて購入する方にも安心です。
実際にルンバ 692を使ってみても、床の大部分を毎日キレイに掃除してくれて、自分で掃除機がけをする頻度が激減しました。
お家の広さや使いたい機能によっては上位モデルを検討してもいいかもしれませんが、初めてのロボット掃除機としてはルンバ 692でも十分に満足できる性能だと思います。
ルンバ 692があれば家事の手間がかなり省けるので、一度使うと離れられなくなる頼もしい味方になってくれるはず。
清掃力と使い勝手を兼ね備えたルンバ 692で、ロボット掃除機デビューしてみませんか?
ルンバは購入前にレンタルで試せる
また、ルンバの実力を家で試してみたい方には、ルンバをレンタルして試すのもおすすめです。
家電レンタルサービスRentio(レンティオ)では、ルンバ 692はレンタルできませんがルンバ各種をお試しレンタル可能。月額レンタルでじっくりお試しもできます。
上位モデルのルンバもレンタルできるので、実際に使ってみてから必要な機能を搭載したルンバを購入してもいいかもしれませんね。
レンタルできるルンバの種類や価格についてはこちらから詳細をご覧ください。
[レンタル] ルンバ 一覧 – Rentio[レンティオ]
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