Wacomのペンタブ「Intuos Pro」を使ってお絵描きレビュー!Intuosとの違いも比較
更新日2023/02/16
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デジタルイラスト作成の必需品「ペンタブレット」。中でも、日本のメーカーWacom(ワコム)のペンタブといえば、プロにも愛好家が多い高品質なペンタブです。
今回はワコムペンタブの中でも高性能な「Intuos Pro (インテュオス プロ)」を実際に使って詳しくレビューします。
筆圧8192レベルのWacom Pro Pen2の描き心地や、エクスプレスキーやマルチタッチ機能の使い勝手はどうなのでしょうか?
また、Intuos ProとIntuosとの違いについても解説しますので、機種選びの参考にしてみてください。
もくじ
高性能ペンタブ「Wacom Intuos Pro」の特長
ワコムは、信頼性と品質でペンタブ界ではトップシェアを誇る有名メーカーです。
ワコムペンタブの中でも「Wacom Intuos Pro」シリーズは、高性能な上位モデルの板型ペンタブレット(通称:板タブ)。
筆圧レベル最高のペンに、マルチタッチ、エクスプレスキー、ワイヤレス接続など、盛りだくさんの機能を搭載しています。
ここからは、Wacom Intuos Proの実機を見ながら特長を詳しく解説していきたいと思います。
シンプルで使いやすい本体デザイン
Wacom Intuos Proの本体は、余計な装飾が省かれたシンプルなデザイン。高級感・耐久性を感じられる黒一色のマット素材でつくられています。
薄くて軽いので片手でも楽々持ち運べて、家中移動して気軽に使用することもできます。
表面には描画エリアの四隅マークとWacomのロゴ印字、エクスプレスキーをバランスよく配置。利き手に合わせて左右どちらでも使うことができるデザインになっています。
裏面には滑り止めが上下2か所についていて、つるつるした机の上でも作業しやすくなっています。
作業効率をUPする便利な機能を多数搭載
Intuos Proには、便利なペンタブ機能を多数搭載しています。
ペンタブの描画エリアは指でタッチして操作可能。自分自身でジェスチャーをカスタマイズもできるので、よく使うアクションを直感的に使うことができます。
また、ショートカットを自由に割り当てできるエクスプレスキーやタッチホイールを搭載。ペンのサイドスイッチと合わせて設定すれば、自分好みに快適な作業環境を構築できます。
ペンは最高性能のWacom Pro Pen 2を付属
Wacom Intuos Proに付属する「Wacom Pro Pen 2」は、最高性能のスタイラスペンです。
筆圧8192レベル・±60レベルの傾き検出機能で、本物のペンのような自然で繊細な描き心地を実現。グリップ部分はやや太めで柔らかいラバー素材を使用していて、握りやすく長時間の使用でも疲れにくくなっています。
2つのサイドスイッチとテールスイッチは、それぞれに割り当てが可能。自分の使いやすいようにカスタマイズできます。
ペン立て・替え芯もついてくる
描いている最中にペンを一時的に置けるペン立ても付属します。
ペン立ての中には替え芯(標準芯6本・フェルト芯4本)が内蔵されており、削れたペン先を簡単に交換することができます。
接続方法もシンプルで簡単
Wacom Intuos Proは、WindowsもしくはMac端末に対応しています。
使い方は簡単で、付属のUSBケーブルでPCとペンタブを接続し、ワコム公式サイトのダウンロードページからドライバをダウンロードしてPCにインストールするだけでOKです。
Bluetoothでワイヤレス接続も可能
Bluetooth接続に対応したPCなら、ワイヤレスで使うことも可能です。
タッチホイールのセンターボタンを長押しすると接続待ち状態になるので、PC側から初期設定をすればOK。こちらも簡単に接続できます。
なお、ワイヤレスで使う場合は、定期的に本体の充電をする必要があるので注意しましょう。
3種類のサイズ展開
Wacom Intuos Proシリーズはサイズが3種類あり、作業環境に合わせて最適なサイズを選ぶことができます。
板タブのサイズは、PCやモニターの画面サイズと描画エリアが同じくらいのものを選ぶのがおすすめです。自分の引いた線とほぼ同じ長さがモニターに表示されるので違和感なく使えます。
Small・Medium・Largeの基本的な性能は同じですが、サイズとエクスプレスキーの数と価格が異なるので、自分に合ったものを選びましょう。
仕様一覧表
Wacom Intuos Proを実際に使って描き心地を検証
今回、「Wacom Intuos Pro Small」をレンタルして使うことができたので、実際にイラストを作成しながらその使い勝手や描き心地について検証していきたいと思います。
※なお、今回は無料のペイントソフト「メディバンペイント」を使用しました。
応答速度
こちらの動画が、実際にIntuos Proをワイヤレス接続した状態で使用している様子です。
応答速度については問題なく、とくに遅延を感じることもなくスラスラと描けました。
「ワイヤレス接続だと遅延が起こる」という口コミも見かけましたが私が使用している限りでは遅延は感じられなかったので、Intuos Pro自体の応答速度に関しては心配することはなさそうです。
PCやソフトとの相性にもよるようですが、レイヤーを多用する方などは有線接続のほうがいいかもしれません。
筆圧レベル
Intuos Proで上の横線から下の横線に向かって、意識的に弱→強→弱という筆圧で線を描いた画像がこちらです。
さすが最高性能の筆圧8192レベル。かなり弱めの筆圧もしっかり検知してくれて、思い通りのほぼ正確な位置で描き始めることができました。
(水彩ペンは、ペンの特性上入りが遅れてしまうようです。)
筆圧が弱めの方や繊細な色塗りを好む方にもおすすめできる性能だと思います。
実際にお絵描き
Wacom Intuos Proを使ってお絵描きしてみました!
ペンタブの表面はつるつる滑ることはなく、サラサラとした適度な摩擦感で好みの描き味。ペン先の沈み込みは若干ありますが、そこまで気になるほどではありませんでした。
ふだんタブレットPCを使用しているため、描画と表示の位置が異なるのに慣れが必要ではありましたが、慣れてくると自然な入り抜きで自由自在に思い通りの線が引けました。
今回使用したSmallだと机の上で場所を取らず、PCと並べて置いてもまだかなり余裕がありました。
ワイヤレス接続にすればケーブルでごちゃつくこともなく、机の上がスッキリと整理できるのも嬉しいポイントですね。
個人的にはマルチタッチ機能がかなり便利で、スマホやタブレットのように直感的に拡大・縮小・回転などができるのでかなり作業がはかどりました。
私の場合、基本的に左手キーボードでショートカット操作をしているため、エクスプレスキーの出番は少なかったのですが、設定を調整して使いこなせればこちらも作業効率UPにつながりそうです。
そして、Intuos Proで作成したイラストがこちら!
Rentio(レンティオ)非公式ゆるキャラのレンピヨくんです。ふんわりゆるっとした雰囲気のイラストに仕上がったのではないでしょうか。
板タブとしては最高性能のIntuos Proは、これから本格的にデジタルイラストを始めたい初心者さんから、古いペンタブからの買い替えを考えている上級者さんにも、幅広くおすすめできる一台だと感じました。
Wacom「Intuos Pro」と「Intuos」の違いを比較
ワコムの板タブには、上位モデルの「Intuos Pro」とスタンダードモデルの「Intuos」という2シリーズがあります。
上位モデルの「Intuos Pro」は性能面では優れているものの、板タブとしてはなかなか高価なので手が出しにくい方も多いはず。機能面の差に納得できるのであればスタンダードモデルの「Intuos」もおすすめです。
2シリーズの主な違いがこちらです。
(※2020/10/19時点の価格)
Intuos ProとIntuosの最大の違いは、ペンの性能です。Intuosに付属するWacom Pen 4Kは筆圧4096レベルで傾き検出機能もついていません。ただ、4096レベルは一般的なペンタブの中では低いほうではないので、実際に使ってみて気にならなければIntuosを選ぶのもいいと思います。
また、マルチタッチ機能の有無やエクスプレスキーの数など、使い勝手にかかわる部分にも差がありますが、そのぶん価格はベーシックなら1万円以下というコスパの良さ。
必要最低限の機能で十分な方にはお手頃なIntuosシリーズのほうがおすすめですが、繊細な表現や使い勝手を求めるならIntuos Proシリーズがおすすめです。
予算と求める機能のバランスを見比べて、納得できる機種選びをしてくださいね。
「Wacom Intuos Pro」で本格的なデジタルイラストに挑戦
「Wacom Intuos Pro」は、充実した機能で本格的にデジタルイラストに取り組みたい方にぴったりの高性能なペンタブです。
板タブとしては高価な部類にはなりますが、長く愛用して使い込むことを考えれば決して高すぎることはないでしょう。
これからペンタブを購入するなら、自分への先行投資と思ってワンランク上のIntuos Proを検討してみてはいかがでしょうか。
ワコムのペンタブは購入前にレンタルで試せる
とはいえ、数万円もするペンタブをいきなり買うのは勇気が要りますよね。
「タッチ機能って本当に必要?」「家の環境でちゃんと動くか心配」「ペン先の消耗スピードが気になる…」など不安はつきないと思います。
そんな時、不安なく購入に踏み切るためにペンタブをレンタルして試してみる方法もおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、ワコムの液タブ・板タブをレンタルしてお家でお試しできます。レンタルした商品は気に入ったらそのまま買い取りもOKなので、ぜひ気軽に試してみてはいかがでしょうか?
レンタルできるペンタブの種類や料金はこちらからご覧ください。
[レンタル] 「Wacom(ワコム)製品」に該当する商品 – Rentio[レンティオ]
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