「ルンバ s9+」と「ルンバ i7+」を実際に使って比較!ルンバ頂上決戦、勝つのはどっち!?

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自動で床の掃除をしてくれるロボット掃除機「ルンバ」。
最近ではどんどん高機能化が進み、上位モデルだと掃除をほぼ完全にルンバ任せにできるほどになっています。
現在発売されているルンバのなかでも最高峰の機能を搭載しているのが「ルンバ s9+」。次いで2番目に高機能なのが「ルンバ i7+」です。
いずれも高い清掃能力、間取りを学習できるマッピング、クリーンベースによる自動ゴミ捨て、床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」との連携といった機能を搭載している優秀なロボット掃除機です。
ルンバ s9+とi7+のどちらがいいか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回「ルンバ s9+」「ルンバ i7+」の2機種を実際に使用し、違いを詳しく比較しました。
スペック表だけではわからない清掃能力や稼働音の違いについても検証しているので、機種選びの参考にしてみてください。
「ルンバ s9+」と新しい「ルンバ j7+」の違いはこちらで検証
もくじ
ルンバの最高峰「ルンバ s9+」と「ルンバ i7+」
ルンバのなかでもっとも高機能な「ルンバ s9+」と2番目に高機能な「ルンバ i7+」。
違いを比較する前に、まずは2機種共通の機能について確認しておきたいと思います。
ルンバ s9+
2020年2月発売の最上位モデル。
独自のD型形状で隅の掃除にも強く、600シリーズと比べて40倍の吸引力・パワーブースト・マッピング・自動ゴミ捨てと圧倒的な機能を誇る最高峰のルンバです。
↓詳しいレビュー記事はこちら
ルンバ i7+
2019年3月発売の上位モデル。
ルンバ s9+には劣りますが従来の丸いルンバのなかではもっとも高機能で、600シリーズと比べて10倍の吸引力・マッピング・自動ゴミ捨てなど機能満載のルンバです。
↓詳しいレビュー記事はこちら
共通機能 1. マッピング機能で間取りを学習
ルンバ s9+とi7+は、最大10パターンまで間取りを記憶できる賢い頭脳を搭載しています。
高度なナビゲーションシステム「Imprint スマートマッピング」で、センサーとカメラを使って家全体の間取りをマッピングし、効率の良い清掃ルートを判断し走行。
記憶した間取り地図はスマホアプリから確認・編集ができて、進入禁止エリアを設定したり、掃除エリアを曜日別にスケジュール設定したりもできます。
さらに最新版のアプリにはAI機能も搭載され、ライフスタイルに合わせた掃除スケジュールや季節ごとの掃除方法など掃除最適化の提案もしてくれて、ルンバの掃除をどんどん効率化していってくれます。
共通機能 2. クリーンベースでの自動ゴミ捨て
ルンバ s9+とi7+は、クリーンベースによる「自動ゴミ捨て」機能を搭載。
ルンバが掃除を終えて充電場所のクリーンベースに戻ってくると、自動で本体のダストボックスからゴミを吸い上げて収集してくれる便利な機能です。
クリーンベースにはルンバ本体のゴミを集めるための紙パックがセッティングされていて、最大1年分*のゴミを溜めておけるのでゴミ捨ての頻度が格段に少なくなります。
クリーンベースの紙パックが満杯になったらまるごと捨てるだけでOK。紙パックは取り出すと同時にフタがしまるので、手軽で衛生的にゴミを処理することができます。
* 日本のクリーンベースユーザーの清掃結果より算出。全ての家庭環境において、期間を保証するものではありません。交換用ランプが点灯する前に誤動作や異臭に気づいた場合は、交換することをお勧めします。
共通機能 3. ブラーバ ジェット m6との連携
ルンバ s9+とi7+は、高機能な床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」との連携も可能です。
事前に連携設定しておくことで、ルンバの吸引掃除完了後に自動でブラーバが起動して床の拭き掃除を始めてくれます。
掃除機がけ+水拭きがすべて自動になるので、面倒な床掃除を完全にロボット任せにすることができます。
「ルンバ s9+」と「ルンバ i7+」の違いを5つのポイントで比較
マッピング・自動ゴミ捨て・ブラーバ連携といった高度な機能を搭載している「ルンバ s9+」と「ルンバ i7+」。
スペックや実際の使用感を細かく比較した結果、5つの違いが見つかりました。それぞれ詳しく解説していきます。
1. 壁際・角の掃除に強いのはルンバ s9+
s9+ | i7+ | |
---|---|---|
本体形状 | D字型 | 丸型 |
サイドブラシ | 5本 | 3本 |
吸引口 | 前方 | 中央 |
壁際・角の掃除に強いのは、D字型形状で、サイドブラシも3本から5本に増えたルンバ s9+です。
とはいえ、スペックだけでは実際にどのくらいの差が出るのかわかりませんよね。
そこで、疑似ゴミ(コーヒー粉)を壁際や角に設置して清掃テストをしてみました。結果がこちら。
壁際のゴミ
壁際は、どちらも完璧な仕上がり。掃除残しはありませんでした。
- s9+ 清掃前
- s9+ 清掃後
- i7+ 清掃前
- i7+ 清掃後
階段下のゴミ
階段下の角に設置したゴミは、ルンバ s9+は完璧。i7+は若干残る結果となりました。
- s9+ 清掃前
- s9+ 清掃後
- i7+ 清掃前
- i7+ 清掃後
角のゴミ
角のゴミに関しては、やはりルンバ s9+のほうがキレイに掃除できていました。ルンバ i7+は細かいゴミが残っています。
- s9+ 清掃前
- s9+ 清掃後
- i7+ 清掃前
- i7+ 清掃後
玄関段差付近のゴミ
段差付近はどちらもゴミが残ってしまいましたが、ルンバ i7+のほうが掃除残しが多い印象です。
- s9+ 清掃前
- s9+ 清掃後
- i7+ 清掃前
- i7+ 清掃後
ルンバ i7+も角の掃除がまったくできないわけではありませんが、部屋の隅々まで完璧な掃除を求めるのであればやはりルンバ s9+を選ぶほうがいいでしょう。
2. 吸引力もルンバ s9+は圧倒的
s9+ | i7+ | |
---|---|---|
吸引力 (600シリーズとの比較) | 40倍 | 10倍 |
メインブラシ | ゴム製デュアルアクションブラシ(30%ワイド) | ゴム製デュアルアクションブラシ |
パワーブースト | ○ | × |
吸引力に関しても、ルンバ i7+がスタンダードモデルの10倍に対してs9+は40倍と非常に高くなっています。
デュアルアクションブラシも約30%長くなり、カーペットの上で自動で吸引力をアップさせる「パワーブースト機能」もs9+のみに搭載されています。
とはいえ、i7+の吸引力も十分に高い水準です。直径7~8mmの粒状の擬似ゴミも難なく吸い込めるほどパワフルなので、お家に落ちている一般的なゴミ程度であれば問題なく掃除できるでしょう。
3. ルンバ s9+はクリーンベース・ダストボックスも高性能
s9+ | i7+ | |
---|---|---|
クリーンベース99%アレルゲンカット | ○ | × |
大きく開くダストボックス | ○ | × |
ルンバ s9+は、クリーンベースやダストボックスの性能も向上しています。
クリーンベースは、ダストボックスとの接続口の改良により密着度が高くなりアレルゲンを99%閉じ込められるように。
また、本体のダストボックスはワンタッチでパカっと開いてお手入れしやすい形状になりました。
実際に使っていて、クリーンベースのアレルゲンカットは実感できるものではありませんが、自動ゴミ捨て時の音がs9+のほうがやや小さくなったように感じました。
ダストボックスとクリーンベースの密着度が向上したことで、音も抑えられたのかもしれません。
ルンバ s9+ 自動ゴミ捨て時の稼働音
ルンバ i7+ 自動ゴミ捨て時の稼働音
4. ルンバ s9+は静音モード搭載で吸引力が選べる
s9+ | i7+ | |
---|---|---|
モード | ○ 3段階で選べる | × 選択不可 |
ルンバ s9+には静音モードを搭載していて、3段階で吸引力を変更することができます。一方のルンバ i7+は吸引力を変更することはできません。
不在時は最大の吸引力・在宅時は静音モードと、使い分けをするならルンバ s9+のほうがおすすめです。
実際にルンバ清掃中の稼働音を騒音計で測って検証してみました。
ルンバ s9+ モードごとの稼働音
吸引力最大ではかなり音が大きく、騒音計の数値も69~71dBと高くなっていました。
通常の吸引力では64~67dB程度、静音モードだと59~61dB程度まで音が抑えられています。
ルンバ i7+ 稼働音
ルンバ i7+の稼働音はs9+と比べると比較的静かで、騒音計の数値も56~60dB程度となっています。
稼働音についてはどちらも不在時や別の部屋にいるときに掃除をさせるなら気にならない部分だと思いますので、ライフスタイルによっては考慮しなくても良いかもしれませんね。
5. 価格はルンバ i7+のほうが安い
s9+ | i7+ | |
---|---|---|
公式販売価格(税込) | 186,780円 | 142,868円 |
価格に関しては、s9+よりもi7+のほうが約4万円安くなっています。
とはいえ、どちらも10万円を超える高級なルンバです。
せっかくこのクラスのルンバを選ぶなら、単純に「お得だから」という理由で選ぶのではなく、自分に必要な性能を搭載したルンバを見極めて選んで長く愛用することをおすすめします。
「ルンバ s9+」「ルンバ i7+」比較一覧表 総まとめ
ルンバ s9+とi7+の違いを比較した結果、
- 壁際・角の掃除に強いのはルンバ s9+
- 吸引力もルンバ s9+は圧倒的
- ルンバ s9+はクリーンベース・ダストボックスも高性能
- ルンバ s9+は静音モード搭載で吸引力が選べる
- 価格はルンバ i7+のほうが安い
ということがわかりました。
やはり性能面ではルンバ s9+の圧勝なのですが、ルンバ i7+も十分な機能と抑えめの価格でバランスが良いルンバです。
ぜひじっくり比較検討して、お家に合ったルンバを見つけてくださいね!
以下、最後に5項目の違いをまとめた比較一覧表を紹介しますので、参考にご覧ください。
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---|---|---|
s9+ | i7+ | |
本体形状 | D字型 | 丸型 |
サイドブラシ | 5本 | 3本 |
吸引口 | 前方 | 中央 |
クリーンベース99%アレルゲンカット | ○ | × |
大きく開くダストボックス | ○ | × |
モード | ○ 3段階で選べる | × 選択不可 |
公式販売価格(税込) | 186,780円 | 142,868円 |
s9+ | i7+ | |
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