超小型の多機能ジンバル「PowerVision S1」使用レビュー。ワイヤレス充電可能で毎日持ち歩きたい一台

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スマホカメラで動画を撮影することが増えている最近、人気が高まっているのがスマホ用ジンバルです。
動画撮影時の手ブレを軽減してクオリティの高い動画を撮影できますが、独特なアーム形状ゆえにかさばって持ち運びづらいのがデメリットでした。
そんなスマホジンバルのデメリットを解消する新商品として、ポケットに入れて毎日持ち運べる超小型のジンバル「Power Vision S1」が発売されました。
コンパクトに折り畳まれた状態から組み立てもかんたんでマグネット式取り付けなので、タイムリーに使用可能。手ブレ補正に加えて、自動追従・顔認識・スローモーション・パノラマ撮影など撮影機能も豊富に用意されています。さらに、スマホのワイヤレス充電が可能でモバイルバッテリーとして使えることも特徴的です。
今回実際に超小型&多機能なスマホ用ジンバル「Power Vision S1」を使いながらご紹介しますので、毎日気軽に持ち運んで使えるジンバルを探している方はぜひ参考にしてください。
もくじ
超小型&多機能なスマホ用ジンバル「PowerVision S1」
スマホジンバルを探していて「PowerVision(パワービジョン)」という名前を聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず。PowerVisionは元々ドローンのメーカーとして有名な会社です。
ドローンには空撮時の揺れを軽減するためにジンバルと同様の技術が搭載されていて、その技術を応用して開発した初のスマホジンバル用が「PowerVision S1」です。
PowerVision S1は、持ち運びやすい超コンパクトサイズ&スマホのワイヤレス充電もできる多彩な機能が特徴の画期的なスマホ用ジンバルとなっています。
コンパクトに折り畳める独自形状の3軸ジンバル
PowerVision S1 最大の特徴が、手のひらサイズに折り畳めてポケットに入れて持ち運べる携帯性の良さです。
ジンバルのアームをすべて本体内にしまいこむ独自の形状で、スマートに収納。毎日持ち歩いても負担になりません。
強力なマグネットでワンタッチ装着できて、重さ280g・長さ164mmまでの大型スマートフォンにも対応。
高性能な3軸スタビライザーで手ブレを減らして、なめらかな動画撮影を可能にします。
カラーバリエーションは3種類
パステル調のスカイブルー・アップルグリーンと、シックなモダンブラックが用意されていて、好みに合わせて選ぶことができます。
専用アプリでかんたん撮影・編集
専用アプリ「Vision+S1」を使用すれば、すぐにPowerVision S1とスマホをBluetooth接続できます。
電源ON/OFF・撮影開始・ズーム・方向移動・自動追尾・モード切り替えといった撮影時に必要な操作はすべて手元のボタンでおこなうことができます。
撮影した動画や写真は、アプリ内で編集してすぐにSNSにアップしたり、ライブ配信をしたりすることも可能です。
大容量バッテリーでスマホのワイヤレス充電も可能
PowerVision S1は4,120mAhの大容量バッテリー搭載で、モバイルバッテリーとしても活躍します。
スマホやガジェットのワイヤレス充電が可能で、PD対応のUSB-Cケーブルを使えば18Wの急速充電もできます。
もちろんPowerVision S1への充電も急速充電に対応しているので、約2時間でスピーディーに満充電して約15時間使うことができます。
スペック詳細
PowerVision S1 | |
---|---|
折りたたみサイズ | 141.5 × 58.4 × 27.9mm |
展開時サイズ | 258.5 × 58.4 × 59.3mm |
重量 | 298g |
対応機種 | 重さ220±60g、長さ164mmまでのスマートフォン |
バッテリー | リチウムイオン電池 4120mAh 3.7V |
駆動時間 | 15時間 |
充電ポート | USB-C (※最大18W入力で約2時間) |
通信方式 | BLE5.0(Bluetooth) |
ジンバル可動範囲 | パン:±150°、ロール: -214.8°~ +96°、チルト:±90° |
ジンバル最大制御速度 | 120°/秒 |
ワイヤレス充電出力 | 最大10W |
ケーブル充電出力 | シャットダウンモード:最大18W、起動モード:最大5W (※出力ポート:USB-C) |
「PowerVision S1」の外観&使い方
今回、発売直後のPowerVision S1をお借りすることができましたので、実際に使ってみたいと思います。
左から、スマホホルダー・スマホスタンド・PowerVision S1・スマホケース・外付け三脚です。
PowerVision S1本体以外の付属品は購入するセットによって異なりますので、必要なものを選びましょう。
コンパクトで手になじむデザイン
まずPowerVision S1を手にしてみて、そのコンパクトさに驚きました。
折り畳みサイズは141.5×58.4×27.9mmで、重さは298g。
大容量バッテリーを積んでいるぶんやや重めの印象ですが、レザー調の手になじむ素材で女性の手でも握りやすいちょうどいいサイズ感なので、使っていてそれほど重さを負担に感じませんでした。
わずか15秒程度でかんたん組み立て
PowerVision S1を組み立ててみたのがこちらの動画ですが、わずか15秒程度でジンバルの形状にすることができました。
1.フタを開ける
2.アームを起こす
3.マグネット接続部を折り曲げる
4.アームの先端を回転させて角度を変える
手順もシンプルなので、すぐに覚えられると思います。
3種類のスマホ取り付け方法
続いてPowerVision S1にスマホを取り付けます。
取り付けには、3種類のアクセサリーのいずれかを使用します。
1. スマホケース
スマホケースは、2021年6月現在「iPhone12 Pro Max」のみに対応しています。(今後対応機種は増えるそうです)
スマホスタンドとしても使えて、ケースに入れたままでワイヤレス充電も可能です。
カラーバリエーションは、PowerVision S1本体と同じ3色展開となっています。
2. スマホホルダー
PowerVision S1を使いたい時にだけ気軽に装着できるスマホホルダーです。
幅 67~84mm・厚さ 7~10mmのスマホに使用可能で、重量が軽すぎるスマホだと使うことができない場合もあるので注意しましょう。
3. スマホスタンド
スマホスタンドは、スマホに直接貼り付けて使うタイプ。
スタンドとしても使えて、つけたままでワイヤレス充電も可能です。
便利な内蔵スタンドやアクセサリーで幅広く活躍
PowerVision S1は、ジンバル以外の用途も豊富。
本体内に三脚スタンドを内蔵しているので、自撮りも手軽です。
さらに、別売のアクセサリーを用意することで、ますます用途が広がります。
外付け三脚
PowerVision S1の底面には三脚穴がついているので、外付け三脚を使用することでより安定して固定撮影が可能になります。
車載ホルダー
車載ホルダーを使えばマグネットですぐにスマホを固定できるので、スマホをカーナビ代わりにしたい方にぴったりです。
メタルプレート
よくスマホを使う場所にメタルプレートを貼り付けておけば、目の前にすぐスマホを固定できて両手を自由に使えます。
実際に「PowerVision S1」で撮影
それでは、PowerVision S1を使って動画を撮影していきたいと思います。
ヌルヌルとなめらかな4K動画
こちらは立ち止まった状態で左右を見渡すように撮影した動画です。
手ブレもなくヌルヌルとなめらかに画面が移動している様子がわかるかと思います。
揺れが大きい階段での撮影も安定感がある
続いて、歩きながらの撮影です。
とくに縦方向の揺れが大きい階段での撮影ですが、細かな手ブレや着地時の衝撃を軽減してくれています。
大きめの縦揺れを完全にカットすることはできませんが、通常よりもかなり安定感のある動画に仕上がっている印象です。
編集もアプリで直感的にできる
専用アプリでは、動画の編集もかんたん。トリミングやフィルター、音楽追加、速度変更などが直感的にできます。
実際に編集してみた動画がこちら。
動画編集後、アプリから直接SNSにアップできるのも手軽でいいですね。
自動追尾も優秀
PowerVision S1での自動追尾機能を使っている様子です。
最初にひまわりの花をターゲットに設定しているのですが、ジンバルを移動させてもしっかりと画面内におさまるように自動で方向調整してくれています。
毎日持ち歩ける「PowerVision S1」で最高の一瞬を動画に残そう
ポケットに入れて持ち歩けるコンパクトなスマホ用ジンバル「PowerVision S1」。
小型軽量なのに多機能で、スマホジンバルがますます身近になりそうな一台です。
スマホでよりクオリティの高い動画を撮影したい方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか?