TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD実写レビュー。α6000シリーズで特におすすめのF2.8通し超広角レンズ
更新日2024/11/18
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目の前に広がる景色を壮大に見せてくれる存在で人気を集める広角レンズ。
キットレンズには含まれることのない存在ですが、写真表現の幅を広げてくれることで、風景写真を中心に愛用される傾向にあります。
今回ご紹介していくのは、サードパーティーレンズメーカーとして実績と人気を誇る「タムロン」から、ソニーEマウント用のAPS-C専用広角レンズとして開発され、2021年6月24日に発売となる「TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」です。
タムロン様より発売前の製品を使用させて頂く機会を頂戴し、気になる最新広角レンズの実力を実際に撮影した作例とともにご紹介していきます。
もくじ
SONY Eマウント用レンズを拡充するタムロン
ミラーレス一眼が主流となった一眼カメラ市場ですが、各レンズメーカーによるレンズの発売も絶え間なく行われている印象です。
サードパーティーレンズメーカーとして人気を集める「タムロン」では、直近でSONY Eマウントに対応したレンズ開発を進めています。
今回ご紹介していくTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、APS-Cセンサーを搭載したSONY Eマウント対応カメラ向けの広角レンズとして開発されました。
SONYが展開する現行ラインナップの中でもα6000シリーズに最適なレンズとして注目の存在です。
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これまで存在しなかったF2.8通しの広角ズームレンズ
SONY Eマウント用で展開されるレンズの中でも、これまでAPS-C専用のレンズラインナップの中で、ズーム全域でF2.8通しを採用した広角ズームレンズは、純正レンズを含めても存在しませんでした。
今回ご紹介していくTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、α6000シリーズを愛用するユーザーにとっては、待望のF2.8通しの広角レンズとなります。
F2.8を実現した大口径レンズが魅せる高画質と、α6000シリーズとの相性抜群のサイズ感が大きな魅力のレンズです。
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外観レビュー
ソニーEマウントにおいてAPS-Cセンサーを搭載しているモデルの代表としてα6000シリーズが存在しますが、α6000シリーズはどのラインナップにおいても小型・軽量であることが特徴的です。
先程もα6000シリーズとの相性が抜群とご紹介しましたが、ここからは実際にα6000シリーズの中でも中間クラスとなる「α6400」に取り付けた実機写真とともに外観面をご紹介していきます。
画質を意識した大口径ながらも小型・軽量を実現
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDでは、解像力を意識した大口径レンズを採用しています。
しかし、長さは86.2mm、重さは335gと、非常にコンパクトで軽いサイズ感を叶えています。
大口径レンズとして、レンズの幅は比較的広く感じるかもしれませんが、レンズの長さについては、手のひらから少しはみ出る程度に収められています。
写真の様に、レンズ自体が片手に乗るほどのサイズ感ですが、小さすぎないサイズ感が逆に撮影時のホールド性向上に繋がっています。
α6000シリーズとの組み合わせに最適なサイズ感
写真の通り、コンパクトボディで知られるα6400と組み合わせた場合でも、持ち運びで苦になることのない携帯性と、手に持った際のフィット感が程よく、撮影の際には持ち歩きたくなる存在です。
また、重さに関してもα6400との組み合わせでも合計800gを下回るなど、重さをほとんど気にすることなく撮影することができるのも魅力的です。
今回はα6400を使用したレビューを展開していますが、同じα6000シリーズとして展開されるα6100やα6600との組み合わせにもおすすめのレンズです。
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簡易防滴機構を採用
レンズは様々な環境下で使用されますが、持ち運びが楽な性質上、屋外に持ち出す機会も増えてくるでしょう。
屋外では、場所によって環境が大きく変化し、時に悪天候時や水源の近く(川や海など)でカメラを取り出す場合、水滴などの侵入を警戒する必要があります。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDでは、水滴侵入を抑制する簡易防滴機構を採用しており、完璧な防滴構造ではないものの、屋外でも特別扱いに気を付けて使用しなければいけない心配は無いと言えるでしょう。
性能レビュー
Eマウントで展開されるAPS-Cセンサー搭載モデルに見合ったサイズ感を実現しているTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDですが、ここからは描写力など、レンズの本質に迫る性能面についてレビューしていきます。
実際にTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDを使用して撮影した作例を基に、広角レンズとしての実力を解説します。
35mm換算16.5mmから30mm程度の画角
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、11mmから20mmの画角を採用していますが、APS-Cモデル専用のレンズであるため、対応カメラボディに装着した際の焦点距離は35mm換算で16.5mmから30mm相当となります。
35mm換算で16~17mm相当の画角は、超広角の域に属しており、作例の様に空間を広々と写すことを得意としています。
これまでソニーEマウントにおけるAPS-C専用レンズでは、超広角レンズの選択肢が非常に少なく、今回ご紹介するTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは大変貴重な存在になります。
四隅までしっかり解像力を体感
広角レンズの性能で差が出てくるシーンの一つに「四隅の解像力」があります。
写すことのできる範囲が広がることによって、画面全体で安定した解像力を叶えることも難しくなります。
画質に関してはレンズ口径を大きくするなど、解決策はあるものの、コンパクトなまま高画質を実現するためには、メーカー側の技術力が試されるところです。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDでは、超広角ながらも画面四隅までしっかり解像力を感じられる仕上がりを叶えています。
作例は開放F2.8で撮影していますが、是非Flickrにて四隅の拡大時の仕上がりをご覧ください。
特にF7.1~F10辺りの絞り値で最も優れた解像力を感じることができ、繊細な描写を必要とする撮影シーンで活躍する存在です。
F2.8通しの明るさを活かした撮影
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、ソニーEマウントにおけるAPS-C専用レンズとして貴重な超広角レンズとご紹介しましたが、実は純正レンズを含めて初のF2.8通し超広角レンズとなります。
そもそもこれまでAPS-C専用レンズにおいて、超広角域を保有するレンズは「E 10-18mm F4 OSS」しか存在せず、F2.8の明るさを採用したレンズは存在しませんでした。
今回ご紹介するTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、まさにソニーEマウントにおいて新たな領域を開拓した存在であり、超広角と明るさを両立させたレンズなのです。
ズーム全域で「F2.8通し」を実現したことで、光量の少ないシャッタースピードが低下しやすいシーンや、ボケを活かした撮影シーンなどで他のレンズよりも有利となります。
被写体に対して最短0.15mまで寄った撮影が可能
更にTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDでの特徴として0.15mまで被写体に対して寄ることのできる近接撮影性能があります。
0.15mまで寄ることができるのはワイド端である11mm使用時で、超広角の画角ながら近接撮影性能と、F2.8の明るさを活かして背景をぼかした撮影も行うことができます。
基本的には広角レンズを使いシーンは、空間を広く写す環境が多いのですが、このように本来の広角レンズの魅力にプラスアルファとなる表現力を兼ね備えていることもおすすめポイントです。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDで写す初夏
今回の作例撮影を行った秋田県の撮影ガイドはこちら
[2023最新] 秋田県おすすめ絶景スポット6選。雄大な自然を独り占めできる穏やかな旅先 | Rentio TRAVEL
製品仕様表
モデル名 | TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD |
---|---|
焦点距離 | 11-20mm |
明るさ | F2.8 |
レンズ構成 | 10群12枚 |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.15m(ワイド端)/0.24m(テレ端) |
最大撮影倍率 | 1:4(ワイド端)/1:7.6(テレ端) |
最初絞り | F16 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ73mm |
長さ | 86.2mm |
質量 | 335g |
SONY E用APS-C専用広角レンズとして貴重な存在
今回ご紹介してきたTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDですが、ソニーEマウント用APS-C専用レンズ初のF2.8通し広角レンズとして唯一無二存在となります。
ソニーEマウントでは、フルサイズ用のレンズラインナップが続々と拡充されていますが、α6000シリーズ等と組み合わせるAPS-C専用レンズのラインナップは、物足りなさを感じるところでした。
しかし、TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDの登場によって「質の高い広角レンズ」の有力な選択肢が増えました。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、貴重な超広角の画角をカバーし、ズーム全域で開放F2.8通しを採用、最新の光学性能が魅せる優れた解像力、大口径ながらもコンパクトに収められたサイズ感など、ジャンルで貴重な存在であるだけでなく、性能面におけるメリットも数多く存在する最新レンズです。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDはレンタルできる
今回ご紹介してきたTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、発売後よりレンタルでお試しすることも可能です。
もちろん性能的にもおすすめできるレンズですが、購入まで検討していなくとも少しだけ使ってみたいという方にもおすすめなのがカメラのレンタルサービスです。
Rentio(レンティオ)では、豊富なレンタル実績を誇り、充実のカメラ・レンズラインナップから自由に選んで気楽にレンタルすることのできるサービスを展開しています。
今回の記事をご覧頂いて少しでもTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDに興味が湧いたのであれば、まずレンタルでお試しされてみることはいかがでしょうか。
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