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コロナによる自粛で自宅で過ごす頃が多くなり、今まで以上に家でゲームをする機会が増えたり、これをきっかけに始めた方も多いのではないでしょうか。
PCゲームではゲームパッドを使用する事もできますが、より快適に楽しむなら最適化されたゲーミングマウスとゲーミングキーボードは必須かもしれません。
そこで、この記事ではASUSのゲーミングキーボード「ROG Claymore II」を実際に使用して、特長や使用感を紹介します。あわせて、仕事などで使われる従来のキーボードとの違いについても解説しましたので、参考になれば幸いです。
もくじ
ASUS ROG Claymore IIの特徴
「ROG Claymore II」はフルサイズのメカニカルキーボードです。
キーボードはNキーロールオーバーで複数同時押しに対応、テンキー上部にはコントロールホイールとホットキーが4つ配置されています。
ホイールの動きはとてもなめらかで、ホットキーはメディア再生時に再生や一時停止、ミュートなどが出来、ゲーム内のマクロコマンド用ホットキーにプログラムすることも可能です。
他に注目してほしい特徴がありますので、1つずつ紹介します。
左右どちらでも着脱できるテンキー
最大の特徴は、やはり取り外しして左右どちらにも取り付け可能なテンキーです。
前作の「ROG Claymore」でもテンキーの着脱は可能でしたが、「ROG Claymore II」は本体の左右どちらにも取り付け可能です。
取り外したままテンキーレスキーボードとして使用する事もできるので、ゲームの時は邪魔だけど仕事のときだけテンキーを使いたい……、そんな方にもおすすめです。
独自開発のオプティカルメカニカルスイッチ
ASUSが独自に開発した「オプティカルメカニカルスイッチ」も特徴の一つです。
「オプティカルメカニカルスイッチ」のアクチュエーションポイントは1.5mm、キーストロークは4.0mmです。
キーキャップの端で押しても正確かつ高速に認識し、中央にLEDを配置し各キーステムが光を拡散させることでまんべんなく光ります。
前機種にはなかったワイヤレス接続
「ROG Claymore II」は「ROG Claymore」になかったワイヤレス対応になりました。
通常の有線での接続に加え、2.4GHz帯のワイヤレス接続が可能です。
そのため、本体には4000mAhのバッテリーが内蔵されており、無線の状態でも長時間使用に耐えられます。
電池残量はいつでも本体上部にある電池残量メーターで確認できるので安心してください。
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
キーボードタイプ | フルサイズキーボード ※着脱式キーパッドを外す事でテンキーレスキーボードとしても使用可能 |
配列 | US配列のみ |
キースイッチ | ROG RX RED Optical Mechanical Switch |
インターフェイス | USB 2.0 |
無線方式 | 2.4GHz |
キー数 | 104キー |
押下圧 | 40-55g |
キーストローク | 4.0mm |
オンボードメモリ | 有(最大5個まで保存可能) |
複数キー同時押し | 〇 ※Nキーロールオーバー |
アンチゴースト | 〇 |
マクロ専用キー | 有 |
マルチメディアキー | 有 |
サイズ | 462(W) X 155(D) X 39(H) mm |
重量 | 約1156g ※ケーブルを除 |
ケーブル長 | 1.8m |
ソフトウェア | Armoury Crate |
ASUS ROG Claymore IIの実機レビュー
「ROG Claymore II」の実機を手に取り、外観や細かい部分を確認していきます。
まず同梱されているセット内容はご覧のとおりでした。
- 本体
- キーパッド
- USB Type-C to Type-Cケーブル
- USB ドングル
- USB無線ドングルエクステンダー
- USB Type-C to Type-A アダプター
- レザートリストレスト
- マニュアル
テンキーの装着方法
テンキーを使用する場合は、本体とテンキーにそれぞれついているカバーを外し、本体上からスライドさせるようにテンキーをはめ込みます。
左右どちらでも装着方法は同じです。
接続は簡単
- USBドングルでワイヤレス接続
- USB Type-Cの有線接続
接続方法は有線/無線関わらず、瞬時に行われます。
有線接続ならType-C to Type-A アダプターを使ってパソコンに差し込み、無線接続はケーブルのかわりにUSBドングルを差し込みます。
どちらの接続方法もわずか1ミリ秒の超高速応答で低遅延仕様になっています。
プロファイル登録ができる高いカスタマイズ性
「ROG Claymore II」はArmoury Crateというソフトウェアを使用ダウンロードすることで、キーボードのバックライトエフェクトや機能の割り当て、プロファイルの作成(ゲームごとに設定したデフォルト値)等が行なえます。
ハードとソフトの両面で利便性の良さを感じることができます。
ASUS ROG Claymore IIを使ってみた感想
「ROG Claymore II」を2週間ほど使ってみたので、実際の使用感をいくつか共有します。
内蔵バッテリーは長持ち
ワイヤレス接続で「ROG Claymore II」を使いましたが、5日勤務→2日休み→1日目の途中でようやく電池が無くなるくらいバッテリーの持ちが良かったです。
使用環境はバックライトをレインボーのまま1日8時間ほど使用しました。
左上のランプで電池残量を確認できますが、確認を忘れてしまうくらい没頭して使い続けられます。
利用シーンで好みが分かれそうな押下圧
独自開発の「オプティカルメカニカルスイッチ」とはいえ、Cherry MXの赤軸とそこまで変わらないだろうと思っていたのですが、実際は予想以上に押す感覚が強く驚きました。
キーストロークは4.0mmですが、押下圧が40g~55gに変化することでこんなに押した感覚が出てくるんですね。
かといって、重いというわけでもありません。
そらく最大の押下圧は重いものの押し初めの押下圧が40gと軽いので、初動に重み感じにくいからだと思います。
アクチュエーションポイントは1.5mmとCherry MX赤よりも浅く、とても反応が速いです。
FPSゲーム等をプレイする際にはとても重宝しそうですが文字を打つ場合、今までよりもタイプミスが増えてしまいました。0.5mmの大きさを感じます。
メカニカルスイッチの赤軸とは
メカニカルキーボードは、1つ1つのキースイッチが独立した構造を取るため、高いカスタマイズ性と耐久性(スイッチが割れても交換しやすい)を有します。
スイッチは軸色でいくつかに分類されるのですが、赤軸は本来押下圧が軽く、打鍵音も静かという特徴があります。
そのため「オプティカルメカニカルスイッチ」が採用された「ROG Claymore II」を押したときは、予想に反した押下圧を感じ驚いたというわけになります。
細くまでに、赤軸以外の代表的な軸色の特徴も紹介しておきます。
軸色 | 特徴 |
---|---|
青軸 | 押下圧が強く、爽快な打鍵感を重視する方におすすめ。 一方で長時間のタイピングだと疲れやすく、使用場所を選ぶデメリットがある。 |
茶軸 | 赤軸と青軸の中間に位置するスイッチでバランスタイプ。 心地よい打鍵感を残しつつも押下圧が若干軽めで、初めてのゲーミングキーボードにもおすすめ |
打鍵音は少しうるさめ
Cherry MX赤軸のイメージのまま打つと、打鍵音の低さとカチャカチャではなくカタカタという音に意外さを感じるかもしれません。
最初に「ROG Claymore II」、次に「Keychron K2(Gateron赤軸)」で打鍵音を比較してみると、「ROG Claymore II」のほうがガチャついている印象がありますね。
日本語配列がなく残念
筆者にとって「ROG Claymore II」は初めてのUS配列でした。
慣れるしかありませんが、エンターキーの小ささだけは2週間使用しても慣れることができず、頻繁にひとつ上のキーを誤タッチしてしまいます……。
現状US配列のみの販売となっているので、日本語入れるもラインナップに加わると嬉しいです。
テンキーを左に置いてみた感想
筆者はテンキーを使う頻度が高めで、テンキーのEnterキーを多用しています。
そのためテンキー配置を変更したところ、何回も右矢印キーを押してしまい、US配列以上に慣れるまで苦戦しました。
ただし筆者にとって通常の右側配置がベストだったというだけで、使う人に合わせて左側配置にしたりテンキーレスにしたりできる自由度の高さが「ROG Claymore II」の魅力ですね。
キーボードとゲーミングキーボードの違い
「ROG Claymore II」を使ってみて、普段使っている従来のキーボードと決定的に違うと感じたのはキーの同時押しの精度です。
通常のキーボードは一度に3つ以上のキーを押すと反応しなくなったりするものですが、「ROG Claymore II」はゲーミングキーボードだけあってNキーロールオーバーに対応し、全キーの同時押しでもちゃんと反応します。
ゲームだけでなく、原稿作成が業務の方にとってもゲーミングキーボードは適していると思います。
キーボードは自分にあったものを
キーボードには軸の種類やテンキーの有無、キーストロークの長さや本体の大きさなどたくさんの選択肢がありますので、自身の利用シーンに適した機種を選ぶことをおすすめします。
スペックが高ければ高いほど高価にはなりますが、その分、使い心地や効率は見違えるほどに改善するかもしれません。
まずは実際の環境で長期のお試し体験をしてみて、複数のキーボードを使い比べてフィットする機種を探し当てていきましょう。
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