TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD実写レビュー。小型フルサイズミラーレス一眼に最適な携帯性を叶えた標準ズームレンズ

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近年各メーカーから誕生するカメラレンズは、斬新なコンセプトが採用されたモデルも多いように感じます。
数あるカメラレンズメーカーの中でも「タムロン」は、特にアイディア性溢れるレンズ開発で近年愛好家からの注目が集まっており、ユーザーに対して様々な選択肢を与えてくれています。
今回ご紹介していく「TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD」もこれまで存在することのなかったコンセプトを有したレンズで、使い勝手がよく、携帯性に優れたレンズとして期待されています。
今回もタムロン様より新製品となる「TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD」をお借りして、このレンズに最適な組み合わせである「SONY α7C」を使用して撮影した作例とともに使った感覚や性能を解説していきます。


もくじ
様々なジャンルに対応するレンズを開発するタムロン
2022年、勢いの良さを見せたサードパーティレンズメーカーが「タムロン」です。
市場でミラーレス一眼が主流となった今、タムロンでは、ソニーEマウント用レンズを筆頭に、富士フイルムX、ニコンZマウントにおけるレンズ開発を進めています。
既に様々なレンズが発売されていますが、王道的な仕様を採用したレンズ以外にも、時代に寄り添った斬新なコンセプトが採用されたレンズの誕生も目立っています。
これまでは性能面が犠牲になることの多かったコンパクトさですが、高倍率を採用したレンズでも、携帯性と性能面を両立してしまう優れた技術力が近年目立っており、市場における「タムロン」の存在感は増すばかりです。
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携帯性、明るさ、画角に優れた標準ズームレンズ
今回ご紹介していくTAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDも、ユーザーが理想とするあらゆるメリットを詰め込んだ標準ズームレンズとして開発されました。
ソニーEマウントのフルサイズセンサー搭載モデルに対応し、広角側20mmの画角を叶えながら、ズーム全域で開放F2.8の明るさも実現しました。
また、広角の画角と明るさを両立したことで携帯性への懸念もあるかと思いますが、持ち運びにも最適なコンパクトさを叶えているレンズでもあります。
この使いやすさからVLOG撮影においても活躍が期待できるコンセプトとして開発されました。
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TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDメーカー公式サイトはこちら
20-40mm F/2.8 Di III VXD (A062) | レンズ | TAMRON(タムロン)
外観レビュー
焦点距離域から日常シーンに寄り添ったレンズであることが考えられますが、持ち運びにどれだけ適しているかもレンズ選びではポイントになります。
ここからは、大きさや重さなどの携帯性を中心とした、外観面について解説していきます。
α7Cとの組み合わせに最適なサイズ感
ソニーでは、フルサイズセンサーを搭載しながらもコンパクトさを特徴とする「α7C」というモデルを展開しています。
今回ご紹介するTAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDは、まさに「α7C」に最適なレンズで、これまでα7Cの携帯性に合わせたレンズが限られていたことから、α7Cユーザーにとっても待望のモデルとなります。
とてもフルサイズのサイズ感とは思えない組み合わせで、小さな鞄の中にも問題なく収納することができるサイズ感が大きな魅力となります。
もちろん撮影時においてもこの携帯性は腕に負担にならないことから、長時間の撮影にも向いており、VLOG撮影時など、持ち続ける撮影においてもメリットが感じられます。
共通性が意識されたフィルター径φ67mm
近年発売されるタムロンのレンズでは、フィルター径で共通性が強く意識されています。
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDでは、他のタムロンのレンズでも採用されることの多い「67mm」のフィルター径を採用しており、これによってPLフィルターやNDフィルターをレンズ毎に合わせて購入する必要がなくなります。
フィルター類は、単価が高い製品も多く、タムロン製品に揃えることでアクセサリー類における節約にも繋がると言えます。
そして「67mm」のフィルター径は、レンズの小型化にも貢献しており、全体的にコンパクトさが意識されているメリットもあります。
カスタマイズできる「TAMRON Lens Utility™」に対応
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDでは、USBポートを搭載しており、PCやスマートフォンに接続してレンズのカスタマイズを行うことができます。
タムロンでは、自社レンズのカスタマイズや最新ファームウェアへのアップデートを行う際に使用できる「TAMRON Lens Utility」を開発し、今回ご紹介しているTAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDでも活用することができます。
近年、レンズにおいてもメーカーが最新のファームウェアを公開することでレンズ性能を後から向上させることに対応しており、タムロンでも積極的なファームウェアの更新が行われています。
また、「TAMRON Lens Utility」を使用することで、動画撮影等におけるフォーカス機動などの調整も行うことも可能で、自分好みの設定へとカスタマイズできるのも特徴的です。
性能レビュー
コンパクトなレンズとご紹介してきましたが、カメラレンズである以上、描写力も気になるところでしょう。
小型軽量を叶えたレンズですが、画角の使い勝手や描写力について、実際に私が撮影した作例とともに性能面をご紹介していきます。
広角側が広がった「20mm」始まりの焦点距離
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDでは、フルサイズセンサー搭載モデルに対応した標準ズームレンズで、焦点距離は20mmから40mmをカバーしています。
「20mm」というのは超広角レンズほどの画角を有していないものの、標準ズームレンズの広角端で採用されることの多い「24mm」よりも大幅に広がった画角が魅力です。
数値上ではあまり変化のない様に見えますが、広角側における「1mm」の違いは、画角においては大きな変化となるため、「20mm」でも広角のメリットを存分に感じられる画角となっています。
そして、広角側に画角が広がっていることから、一般的な標準レンズよりも表現性にも長けており、撮影できる幅も広がっています。
小型・軽量ながらも優れた光学性能
外観面の部分において、小型・軽量を実現したとご紹介しましたが、携帯性と合わせて優れた光学性能もTAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDの特徴です。
広角側20mmから標準域となる40mmまで、ズーム全域で安定した解像感を実現しており、どの焦点距離においても四隅までしっかりとした解像力を感じることができました。
また、ズーム全域で開放F2.8を実現しており、最短撮影距離に関しても0.17mを叶えたことから、ボケ表現もしやすいレンズで、クッキリとした解像を特徴としたピント合焦部分とは対照的に、ボケ部分に関しては柔らかく自然で美しいボケ味を特徴としています。
風景写真の撮影としても描写力を活かせる魅力がありますが、スナップなどの他のジャンルにおいても全体的に優れた光学性能を存分に活かした撮影を行うことができます。
動画撮影にも活用できる静音性にも優れたAF
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDは、VLOG撮影にもおすすめできるレンズとご紹介してきましたが、そのおすすめポイントの一つに静音性に優れたオートフォーカス駆動があります。
動画撮影となると音も一緒に記録されるため、静かな環境においてはカメラの僅かな動作音においても気になる音になります。
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDは、その辺りも配慮して、静音性に優れたオートフォーカス「リニアモーターフォーカス機構VXD」を採用。
今回、作例撮影に使用し、ピントを合わせる際に耳をレンズ付近に近づけても、AFの動作音が気になることはなく、撮影した動画を見返してイヤホンで音声を聞いた場合にも、AFの動作音と思われる音は入っていませんでした。
もちろん静音性だけでなく、オートフォーカスの速度や正確性についても撮影した感覚で不自由に感じることはなく、静止画においては、どのカットにおいてもピントのズレや合焦遅れが発生することはありませんでした。
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDを使って撮影した作例




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製品仕様表
モデル名 | TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD |
---|---|
焦点距離 | 20-40mm |
明るさ | F2.8 |
レンズ構成 | 11群12枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.17m(ワイド端)/0.29m(テレ端) |
最大撮影倍率 | 1:3.8(ワイド端)/1:5.1(テレ端) |
最初絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | -(ボディ側対応) |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ74.4mm |
長さ | 86.5mm |
質量 | 365g |
日常の撮影領域を広げてくれる斬新なコンセプト
今回ご紹介してきた「TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD」ですが、フルサイズ対応の20mmから40mmの焦点距離域を有した斬新なコンセプトのレンズです。
一般的な標準レンズよりも広角域で有利となることや、ズーム全域で開放「F2.8」の明るさが採用されていることから、レンズとしての使い勝手もよく、タムロンが近年誇る優れた光学性能も体感することができます。
また、明るいレンズながらも携帯性に優れたコンパクトさも魅力的で、SONYのカメラでは小型フルサイズミラーレス一眼である「α7C」との組み合わせに最適で、日常的に持ち歩くことはもちろん、手に持って長時間撮影が必要となるVLOG撮影においても使いやすさが光るレンズとなります。


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