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国産PCの有名ブランドの一つと言えばVAIO。
長野県安曇野市に本社と生産拠点を持ち、機能美にこだわったデザインとプレミア感を大事にする高級ブランドとして根強い人気があります。
近年、VAIOは法人向けモデルとハイエンドモデルに注力。一般ユーザー向けにはやや敷居が高い状況になっていました。
そんな中、2023年6月に登場した「VAIO F14」は「ノートPCの定番」を目指した、万人向けのモデルとなっています。
実際に使用してみたところ、最近のトレンドや日常の使いやすさもしっかりと取り入れ、定番として定着させたいという意思を感じることができました。
もくじ
「VAIO F14」のポイント
- 機能美にこだわった統一感のあるデザイン
- 大充実のインターフェイス
- フレキシブルに選べる構成
- 手の届きやすい価格
「VAIO F14」基本スペック
今回レビューに使用したモデルのスペックはこちらです。
製品名 | VAIO F14 |
モデル | VJF1418 |
本体カラー | ネイビーブルー |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU名 | Core i7-1355U |
メインメモリ | 32GB |
ディスプレイ | 14.0インチ IPS |
ディスプレイ表面処理 | アンチグレア |
ディスプレイ解像度 | 1920×1080(Full HD) |
記憶装置 | SSD:1TB |
Webカメラ | CMOS センサー搭載HDカメラ (92万画素) |
無線LAN | Wi-Fi 6適合 (IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax準拠) |
Bluetooth | 5.1 |
バッテリー駆動時間 | 最大16時間 |
サイズ (幅×奥行×高さ) | 322.9×221.5×19.5mm |
重量 | 約1.34kg |
販売価格(2023年7月現在) | 203,800円 |
「VAIO F14」実機レビュー
それでは早速実機を見ていきましょう。
機能美にこだわった統一感のあるデザイン
まず目につくのは本体のデザインの良さ。
デザインに定評のあるVAIOブランドらしく、細部までこだわった統一感のある仕上がりとなっています。
本体カラーに合わせて、ディスプレイのベゼルや背面の樹脂部分までカラーが統一されているのもポイント。
壁紙も本体の色に合わせたものがプリセットされているため、オプションで付けられるマウスと合わせて、すべてのカラーを統一することができます。
アルミ合金製のパームレスト部分も高級感のある仕上がりになっています。
本体は標準的な重量
画面の大きさは14インチ、重量は約1.3kgとノートPCとしては標準的な重さです。
1.3kgということで、ノートPCとしてはごく標準的な重量ではあるものの、片手で持つと少し重みを感じます。
本体の厚さは実測で約1.8cmでした。
近年、各PCメーカーはモビリティ(持ち運びやすさ)を重視し、13インチクラスの軽量・薄型のモデルに注力しています。
その観点で見るとモビリティ(持ち運びやすさ)はあまり高いとは感じられませんでした。
わずか300gの差ではあるものの、実際に持ってみると明確な違いがあります。
ただ、その分各ポート(インターフェイス)が充実していたり、バッテリー持ちが高かったりと、メリットもあるため、好みの別れる部分ではあると感じました。
ACアダプタは実測値で約188gとコンパクトなつくり。
マウス、ACアダプタを本体と並べてみるとこんな感じです。
ヒンジは180°開くタイプで、画面の共有などに便利ですね。
また、チルトアップヒンジを採用しているため、キーボードに自然な傾斜がつくのも特徴。
他メーカーのものと比べても角度が自然で、タイピングしやすいと感じました。
ヒンジには高さを出すためのクリアパーツがついています。
本体裏面は樹脂でコーティングされています。
こちらも同様にネイビーブルーで統一されています。
Webカメラはプライバシーシャッターを採用。
手動のスライド式となっています。
オプションで付けられるVAIOロゴ入りマウス
オフィシャルストアで購入する場合は、VAIOロゴ入りのマウスを同時購入できます。
シンプルでコンパクトな3ボタンマウスですが、本体と統一されたコンセプトでデザインされているため、セットで使用することでまとまりが出ると感じました。
フレキシブルに選べる構成
オフィシャルストアではCPUやメモリ・SSDの容量などの構成を選ぶことができます。
選べる選択肢が多く、かなりフレキシブルな印象を受けました。
特に、メモリは32GBまで選べるため、メモリ不足に悩まされることはなさそうです。
大充実のインターフェイス
本機はインターフェイス部分がかなり充実しているのも特徴のひとつ。
インターフェイス
- HDMI×1
- USB 5Gbps(USB 3.0) ×3
- USB Type-C×1
- microSDメモリーカード スロット×1
- LANポート
USB Type-A端子を3つ搭載しているため、周辺機器の接続には十分。
USB Type-C端子は1つだけではあるものの、充電や画面出力にもそれぞれ対応しています。
マイクロSDカードリーダーも備えているため、サッと写真データなどを読み込む際にも便利。
本体はやや厚みを感じるものの、その分対応する出力端子が多く、大きなメリットだと感じました。
手になじみやすい、満足度の高いキーボード
キーボードは中心にへこみがあり、指になじみやすい形状になっています。
実際に打ってみても、なじみやすくとても打鍵しやすいと感じました。
バッテリー持続時間は16時間!確かに感じるバッテリー持ちの良さ
メーカーによる公称バッテリー持続時間は16時間と長時間。
レビューでの使用中もバッテリーが気になる場面は全くありませんでした。
充電なしでも1日中持ち歩けるのは非常にありがたいですね。
落ち着いた色味のディスプレイ
ディスプレイは色味がだいぶ落ち着いているため、目が疲れにくいと感じました。
その分彩度(色鮮やかさ)はやや控えめ。
通常使用では全く問題ありませんが、写真の編集や動画視聴をメイン目的としている場合は物足りないと感じるかもしれません。
手元の写真を表示してみると、肉眼では赤色に見えたチューリップがオレンジっぽく表示されるなど、色味については少し気になりました。
充実のスペック
CPUは最新世代であるインテル第13世代を採用。
さらに前述の通りメモリは32GBまで選ぶことができます。
今回もPCのパフォーマンスを測定してくれるフリーソフト「PC MARK10」でパフォーマンスを計測してみました。
トータルスコアは5499と事務用PCとしてはかなり高い水準となりました。
特にWebブラウジングやビデオ会議などで高いパフォーマンスを発揮することがわかります。
VAIO F14を使用していて気になった点
万人にとって使いやすい「VAIO F14」ですが、気になるポイントもありました。
天板の指紋が目立ちやすい
実際に使用してみて感じたのは天板に指紋がつきやすく、かつ目立ちやすいということ。
素材や仕上げの問題なのかもしれませんが、せっかく細部までデザインがこだわられているだけに、ここは残念に感じました。
Webカメラの画質がイマイチ
前述した通り、ビデオ会議の性能や音質自体はいいものの、Webカメラの画質は他の端末と比較したときにちょっと劣ると感じてしまいました。
他の端末と比較するとやや明るさが足りず、顔色などの発色があまりよくないようです。
「AIノイズキャンセリング機能」を搭載するなど、ビデオ会議の質にこだわっている本モデル。
カメラの画質ももう少し向上すると、より使いやすくなりそうです。
国産PCの安心感!VAIOが手の届き安い価格に
日常使いできる「定番PC」を目指して設計された「VAIO F14」。
飛びぬけたところはなくとも、日常の普段使いのしやすさをよく考えて設計されていると感じました。
国産らしい安心感のある作りだと思います。
VAIOブランドが手の届きやすい価格になったのは非常にうれしい限り。
普段使いできるモデルとして、国産PC、VAIOブランドに価値を感じる方にはとてもおすすめの1台です。
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