ダイソンのロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav」徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットを紹介
更新日2024/05/31
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ダイソンより2023年10月2日に発売された、最新のロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav」。
数々のお掃除用家電をヒットさせているダイソンの新作ということもあり、使い勝手が気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、実際にDyson 360 Vis Navを使用して、特徴や使い方、メリット・デメリットなどについて解説します!
「Dyson 360 Vis Navを購入するか迷っている」「ロボット掃除機で家事を時短して、時間にゆとりのある生活を送りたい」と考えている方は、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
もくじ
ダイソンのロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav」の特徴
まず簡単に、Dyson 360 Vis Navの特徴を紹介します。
1.パワフルな吸引力を実現したダイソン製のロボット掃除機
Dyson 360 Vis Navは、「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機。」でおなじみのダイソンが発売したロボット掃除機です。
搭載されているDyson Hyperdymium™モーターの回転量は、毎分最大110,000回を誇っています。
前モデルであるRB02 BNの回転数は毎分78,000回なので、約40%近くも吸引力がアップしているのが特徴です。
2.本体幅と同じサイズのブラシによって効率よくゴミを掃除できる
Dyson 360 Vis Navの特徴として、本体幅と同じ大きなブラシが付いていることが挙げられます。
ブラシが大きいことで、ゴミの取りこぼしが少なくなるのが魅力です。
それぞれで特徴が異なる、3種類のブラシを採用しています。
- カーボンファイバーブラシ:静電気の発生を抑えて、フローリングや床の溝からホコリをかき集める
- 硬いナイロンブラシ:カーペットの奥からゴミや髪の毛を掻き取る
- ソフトなナイロンブラシ:さまざまな床面から大きなゴミを除去する
効率よくゴミを取るために考えられたブラシは、Dyson 360 Vis Navの強みです。
3.サイドにあるエッジノズルで壁のゴミもしっかり絡め取る
ロボット掃除機が苦手とする壁際も、サイドに付いているエッジノズルによって、しっかり掃除してくれます。
また、丸形ではなくD型の形状を採用しているため、壁面やコーナーにも強いのが、Dyson 360 Vis Navの特徴です。
このように、壁やコーナーにしっかりフィットするのは、他のロボット掃除機にはない魅力だと感じました。
本体幅いっぱいのブラシとエッジノズルによって、従来のロボット掃除機だと苦手な壁際でも、効率よくゴミを集めてくれます。
4.360°ビジョンシステムで室内環境の学習や障害物の検知を行う
Dyson 360 Vis Navには、360°を見渡せるカメラと、26個のセンサーが搭載されています。
椅子やテーブルなどの障害物を的確に検知し、ぶつかることなくスムーズに掃除することが可能です。
また高さが9.7cmと薄型で、さらに最大2.1cmの段差を乗り越えられるため、ローテーブルの下やカーペットの掃除もまったく問題ありません。
複数回掃除をしても、「変な場所に入り込んでしまって、動けなくなった…」ということはほとんどなかったので、安心して使用できました。
5.専用アプリで細かな設定が可能
Dyson 360 Vis Navはスマホに専用アプリをダウンロードすることで、様々な操作が手軽に行えます。
- 外出先からの遠隔操作
- 制限エリアの設定
- スケジュール設定
- 掃除場所の確認
- 部屋のマッピング
- ソフトウェアのアップデート
特に便利だと感じたのがスケジュールの予約設定です。
事前に「◯曜日の◯時から掃除を開始する」という設定を行っておけば、わざわざ毎回アプリを起動しなくても、勝手に掃除を進めてくれます。
Dyson 360 Vis Navの使い方と初期設定方法を解説
こちらでは、Dyson 360 Vis Navの使い方と初期設定の方法を簡単に紹介します。
開封したら、まずは充電ドックを組み立てます。
充電ドックの背面にプラグを差し込み、ケーブルを溝に入れます。
溝の使い方によって、外部に出るケーブルの長さを変えられるので、コンセントとの距離に合わせて調整してみてください。
私は設置場所の都合上、ギリギリまでケーブルを伸ばさないとコンセントに届かなかったので、溝はほとんど使っていません。
ドックの背面部分にあたるプレートを差し込みます。
このような形になればOKです。
掃除機を設置すると、自動で充電がスタートします。
充電できると、本体の中央部にある液晶パネルが使えるようになるので、あとはボタンを押せば掃除が可能です。
ただしアプリと連動したほうが間違いなく使いやすいので、ご自宅にWi-Fiが備わっている場合は、連動作業を進めておきましょう。
スマホアプリの初期設定
ダイソンの公式アプリである「MyDyson™」をダウンロードして利用します。
>>iOS版MyDyson™のダウンロードはこちら
>>Android版MyDyson™のダウンロードはこちら
アプリ起動後、表示された画面にしたがって、以下の情報を入力していきます。
- 利用する地域(国)
- 利用規約への同意
- メールアドレス
- 氏名
- パスワード
- 位置情報の許可
ここまで設定が完了すると、自宅にあるロボット掃除機を自動で検知してくれるので、こちらも画面の表示にしたがって進めていきましょう。
スマホと本体のペアリングが完了したら、次はWi-Fiの設定を行います。
設定時には、Wi-Fiのパスワードが必要になるため、事前に確認しておいてください。
「この製品のオーナーとして登録をしますか?」の表示については、任意のものを選びましょう。
オーナーとユーザーでは、アクセスできる情報に違いがあるようです。
オーナーは1台につき1名なので、ご家族で使う場合は一番よく使う人が登録することをおすすめします。
ここまで設定が完了したら、後は掃除を行うだけです。
ただしその前に、今後の掃除をより効率よくするためにも、自宅のマッピング作業を行いましょう。
マッピングを行うことで、制限エリアを設定することが可能です。
マッピング中は掃除を行わず、部屋の広さによっては1~2時間ほどかかります。
床に落ちている物をなるべく減らし、正確な計測ができるようにしておきましょう。
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掃除については、トップ画面の中央下にあるボタンをタップすればOK。
4つのモードから、掃除の方法を選択できます。
- オートモード:ゴミの量を計測し、吸引力を自動調節
- クイックモード:すばやく部屋を掃除
- 静音モード:運転音を低減し、静音性と長い運転時間を実現
- 強モード:奥に入り込んだ頑固な汚れや、ペットの毛を掃除
お手入れ方法
ゴミが溜まってきたら、本体に付属しているクリアビンを取り外し、取っ手に付いているボタンを押せばゴミを捨てられます。
ここにあるのは「HEPAフィルター」という名称で、掃除機から排出される空気をきれいにしてくれる部品です。
HEPAフィルターにゴミが溜まってきたら、水洗いして清潔にしておきましょう。
【レビュー】Dyson 360 Vis Navの実力を実際に使って検証!
こちらでは、実際にDyson 360 Vis Navを使って、どれくらいゴミを吸引してくれるのかを検証しました。
今回は4つのモードのうち、一番オーソドックスである「オートモード」で調べています。
吸引掃除テストの結果
色々なパターンのゴミを用意して、吸引力を確認してみました。
- 太めの糸くず
- コーヒー粉末
- 細めの糸くず
- 髪の毛
実際に掃除しているところを撮影したのが、次の動画です。
1回の走行で、ほぼ完璧にゴミを掃除できています!
幅広のブラシなので、コーヒー粉末のような細かいゴミでも、撒き散らすことなくしっかり吸引してくれたのは、さすがダイソン製だなと感じました。
壁際のゴミ
次は壁際のゴミです。こちらはコーヒー粉末を撒いて、吸引力を確かめてみました。
(少し撒きすぎました…)
こちらはさすがに1回では取り切れず、少し粒子が残る結果となりました。
ただし、正直少し撒きすぎたのと、2回目の走行では残りもきれいに掃除できていたので、あまり不満はありません。
その後も何度か使ってみましたが、日常生活で溜まるレベルのホコリや髪の毛なら、問題なく掃除してくれています。
部屋の角
丸型のロボット掃除機だと掃除しにくいコーナー部分も、コーヒー粉末で確かめてみました。
Dyson 360 Vis Navの特徴であるD型の本体が角にピッタリ収まって、完璧に掃除してくれました!
壁際やコーナー部分の清掃力が高いのは、嬉しいポイントです。
ラグマット
ラグマットには、太めの糸くずを設置して確かめてみます。
1回目でほぼ9割を掃除して、2回目で完全にきれいになりました。
色々な場所で検証した結果、おおよその汚れは1回でなくなって、少し取りにくい汚れも2回目の走行できれいに掃除できています。
ダイソンならではのパワフルな吸引力を、強く実感できた検証結果になりました!
Dyson 360 Vis Navを使ってわかったメリット
こちらでは、実際に使ってみてわかった、Dyson 360 Vis Navのメリットを紹介します。
障害物にぶつからずスムーズに清掃してくれる
個人的に一番驚いたのは、障害物があってもぶつかることなく、ちゃんと避けて掃除してくれる点です。
動画のように、事前に障害物を感知して、バックや方向転換で回避しています。
私は以前別のロボット掃除機も使っていたのですが、「ぶつかってから方向転換する」という方法で障害物を回避していました。
傷がつかないようにクッション性のあるパーツを使ってはいましたが、やはりちょっと気になってはいたので、事前に回避してくれるのは魅力的なポイントです。
手を汚さずワンタッチでゴミを捨てられる
Dyson 360 Vis Navのゴミ捨ての方法は本当に簡単で、クリアビンと呼ばれるゴミ受けを取り外して、ボタンを押すだけでゴミを捨てられます。
手を汚すことなく捨てられるので、かなり衛生的だと感じました。
クリアビン自体も容量が多めなので、頻繁にゴミを捨てる必要もありません。
紙パック式ではなく、備品の買い忘れがないのもメリットです。
液晶やアプリで簡単に操作できる
Dyson 360 Vis Navは専用のアプリと本体の液晶で操作が可能です。
ダイソン自体は海外のメーカーですが、完全日本語対応で見やすく作られているので、「ロボット掃除機が初めて」という方でも難なく使いこなせます。
ブラシとフィルターが水洗いできる
本体ブラシとHEPAフィルターは、取り外して水洗いが可能です。
使っているとクリアビンに吸い込めなかった髪の毛やホコリが徐々に溜まるので、定期的に掃除することで、パワフルな吸引力を持続できます。
なお、水洗い後は約1日乾燥させてから使用します。
Dyson 360 Vis Navを使ってわかったデメリット
Dyson 360 Vis Navは使い勝手のいいロボット掃除機ですが、一部デメリットに感じた部分もありましたのでご紹介します。
動作音が大きい
オートモードで掃除をしていたのですが、動作音が思ったよりも大きいな…という印象でした。
夜間や在宅中に使用する際には、注意が必要です。
なお、少しパワーを落とした静音モードもあり、若干ですが音を抑えられます。
音が気になる方はそちらを試してみてください。
ゴミが溜まる場所(クリアビン)は水洗いできない
メインでゴミが溜まるクリアビンですが、水洗いはできないようです。
乾いた布などで拭き取ることが推奨されています。
ゴミを捨てたあとも細かいホコリは残っているので、水できれいにしたいと思うかもしれませんが、故障する恐れがあるので注意しましょう。
ゴミ収集機能や水拭き掃除機能が備わっていない
Dyson 360 Vis Navは一般的な掃除のみ可能で、ゴミの自動収集や水拭きなどの便利な機能は備わっていません。
他のハイエンドモデルのロボット掃除機であればそういった便利機能を搭載しているものも多いため、付いていればもっと使い勝手がよかったかなと思いました。
Dyson 360 Vis Navはパワフルな性能が魅力
Dyson 360 Vis Navは、さすがのダイソン製ということもあり、掃除能力が高く満足できる商品でした。
操作やスマホとの連携も簡単なので、ロボット掃除機に慣れていない方でも安心して使えます。
これからロボット掃除機を導入したいと考えている方は、ぜひDyson 360 Vis Navを検討してみてください。