TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD実写レビュー。広角側の焦点距離で痒い所に手が届く望遠ズームレンズ

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すっかりミラーレス一眼に対応するレンズが増えてきましたが、その勢いは衰える気配がありません。
特に各マウントで斬新なコンセプトを有するレンズを開発するレンズメーカーでは、レンズのラインナップが急速に増えてきています。
今回ご紹介するのは、レンズメーカーとして高倍率や望遠系のレンズ開発を得意とするTAMRON(タムロン)が開発した望遠ズームレンズ「TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」です。
実際に使用して撮影した作例とともに実力をご紹介していきます。

もくじ
斬新なレンズを数多く誕生させるタムロン
今回ご紹介していくTAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDを開発したのは、レンズメーカーであるTAMRON(タムロン)です。
タムロンでは、近年ミラーレス一眼に対応する交換レンズを積極的に開発していますが、斬新なコンセプトとともに開発されるレンズが多くなっている印象です。
これまであまりなかった焦点距離域や使い方を想定しながら、ユーザーが求めていた少し届かなかった部分に寄り添ったレンズ開発を特徴としています。
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広角側にメリットを感じる望遠ズームレンズ
50mmから300mmまでの焦点距離域を有するTAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDは、広角域でメリットが感じられる望遠ズームレンズとなります。
通常、このクラスにおけるレンズは、70mmから300mmの焦点距離域が採用されることが多いですが、広角側でもう少し余裕が欲しいという声から誕生した1本になります。
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TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDメーカー公式サイトはこちら
50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (A069) | レンズ | TAMRON(タムロン)
外観レビュー
ここからはTAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDにおける大きさや重さ、デザイン性など外観面について解説していきます。
望遠らしさを良い意味で感じないコンパクトボディ
TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDは、300mmまで焦点距離域を有する望遠レンズでありながら、コンパクトなサイズ感が特徴的です。
良い意味で望遠レンズらしさを感じられないサイズ感は、長さ150mm、重さ665gという数値にも現れています。
フルサイズ対応であることから、なかなか望遠レンズの組み合わせにおいて選択が難しかったコンパクトフルサイズミラーレス一眼であるα7Cシリーズにも最適な存在となります。
タムロンレンズで共通性のあるフィルター径67mm
タムロンでは、フィルター径の統一も意識したレンズ設計が行われており、「67mm」が採用されることが多くなっています。
今回ご紹介するTAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDについても67mmのフィルター径が採用されており、他の67mmフィルター径のタムロンレンズを持っている方にとって、PLフィルターやNDフィルターといったアクセサリー類を統一することができます。
性能レビュー
ここからはTAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDを使って、SONY α7 IVとの組み合わせで撮影した作例を用いて、解説していきます。
焦点距離が広がっても妥協のない画質
TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDでの最大の特徴とも言える50mm始まり300mmまでの焦点距離域。
このクラスのレンズにおいては、70mm始まりが多いのですが、広角側で少し物足りなさを感じるという声に応える形で50mm始まりとした望遠ズームレンズを開発しました。
焦点距離域が広くなることで、画質が低下することや、携帯性が損なわれる恐れもある中で、TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDにおいては、高画質を実現しながら携帯性も両立したモデルとして仕上がっています。
前後の作例からも分かる通り、焦点距離域全域でしっかりと解像してくれる描写力を誇ります。
周辺減光や歪曲収差は、所々で感じることがありますが、修正できる範囲内であることから、大きな問題となることはないでしょう。
ハーフマクロ撮影にも対応
TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDでは、最短撮影距離0.22m、最大撮影倍率1:2という被写体へと非常に近づいた撮影を行うことができ、ハーフマクロ撮影にも対応しています。
一方で望遠端となる300mm側でも最短撮影距離は0.9m、最大撮影倍率は1:3.1と、ボケ表現など表現の幅を大きく広げてくれる仕様を実現しています。
撮影に安定感をもたらす手ブレ補正機構
TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDでは、手ブレ補正となるタムロン独自のVC機構が搭載されています。
望遠側の撮影は、標準や広角レンズと比較して手ブレが生じやすくなっているため、手ブレ補正機構が搭載されたレンズを選ぶことは重要になっています。
メーカー側で補正効果の数値は公表されていませんが、実際に使ってみるとファインダー越しでもしっかりと補正効果が感じられ、仕上がる写真についても低速のシャッタースピードでもブレが生じる確率が低い印象を受けました。
TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDで撮影した作例


今回の作例撮影で使用したカメラボディは「SONY α7 IV」
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製品仕様表
モデル名 | TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD |
---|---|
焦点距離 | 50-300mm |
明るさ | F4.5-6.3 |
レンズ構成 | 14群19枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.22m(ワイド端)/0.9m(テレ端) |
最大撮影倍率 | 1:2(ワイド端)/1:3.1(テレ端) |
最小絞り | F22-32 |
手ぶれ補正効果 | 〇 |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ78mm |
長さ | 150mm |
質量 | 665g |
広角側の物足りなさをカバーする1本
TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDにおいて、広角側で広がった焦点距離域は、一般的な70-300mmと比べてわずか20mmの差ではあるものの、実践的な使用においては非常に利便性が感じられました。
そして焦点距離の使いやすさに合わせてコンパクトさを叶えた優れた携帯性は、望遠レンズを気軽に持ち出すことのできるモチベーション面でも大きく貢献しています。
便利ズームに品質低下はつきものでしたが、TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDにおいては画質やAF性能、手ぶれ補正機構の性能面でも妥協せず、実現できる最大限の性能を発揮してくれる利便性と実用性を兼ね備えた1本に仕上がっています。

気になるレンズはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたTAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDがより気になったという方にはレンタルサービスを利用して購入前にお試しすることがおすすめです。
気になるカメラやレンズは、レビューを参考にするだけでなく、実際に自分で一定期間使用してみることも大切なプロセスとなります。
レンティオでは、今回ご紹介してきたTAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXDはもちろん、豊富なラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルが可能です。
是非この機会にレンティオで気になる機材をレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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