ミラーレス一眼とコンデジの違いを徹底解説!初心者が選ぶべきカメラを紹介
更新日2022/10/13
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近年流行しているミラーレス一眼カメラ。
コンパクト性に優れており、おしゃれなデザインを保有したカメラとして人気を集めています。
一方で同じようにコンパクト性に優れたカメラとしてコンパクトデジタルカメラの存在があります。こちらは昔からデジタルカメラの人気カメラとして知名度も高いです。
一見似ているような2つのカメラですが、どのような違いがあり、どちらがどのような点で優れているのか、徹底解説していきます。
もくじ
ミラーレス一眼とコンデジの違い
実際にミラーレス一眼とコンデジを比較してそれぞれの違いを解説していきます。
見た目は共通性のある両者ですが、大きな違いがあります。
レンズ交換の可否
ミラーレス一眼とコンデジの決定的な違いはレンズ交換に対応しているか、していないかの差です。
表現性を取るか、使い勝手を取るか
ミラーレス一眼は、一眼カメラの分類としてカメラボディとカメラレンズを組み合わせて使用しますが、コンデジはカメラボディとレンズが一体化しており、焦点距離などの調整を行うことはできません。
コンデジはレンズ交換による画角の変更など、自由が利かない欠点がありますが、レンズとカメラが一体化しているため、レンズ自体が電源OFF時にカメラ本体に収納される場合も多く、カメラの薄さを実現します。
ミラーレス一眼は、逆にカメラ+レンズという組み合わせになるので、レンズを取り外すことでボディの薄さを感じることができますが、コンデジのように電源をONにするだけで撮影可能状態にはならず、レンズを取り付ける作業が必要になり、手間がかかります。
ミラーレスは手間や収納に難がありますが、撮影できる画角など、レンズを取り替えることで選ぶことができるバリエーションの豊富さが魅力的です。
コンデジは指定された画角以外は撮影することができませんが、レンズの取り替えやカメラに内蔵されることで抜群の携帯性を発揮するカメラです。
イメージセンサーサイズの違い
大きさや重さも近いミラーレス一眼とコンデジですが、画質などに大きく影響を与えるイメージセンサーの大きさにも違いがあります。
大きいセンサーが有利
一般的にミラーレス一眼に搭載されているセンサーは主にフルサイズ、APS-Cサイズ、マイクロフォーサーズの3つに分けられます。
このどれもがカメラのセンサーとしては大型で、フルサイズとAPS-Cサイズに関してはプロフェッショナル仕様の一眼レフカメラにも搭載されています。
一方でコンパクトデジタルカメラにはAPS-Cサイズ、1.0型、1/2.3型などそれぞれのカメラによって細かく細分化されます。
文字列で見ると大きさは伝わりにくいですが、ミラーレス一眼で搭載されているセンサーと比較すると小さいサイズがほとんどです。
ソニーのCyber-shotなどの一部モデルにはフルサイズセンサーが搭載されているコンデジも存在しますが、大半のカメラで小型のセンサーが採用され、ミラーレス一眼と比較して明暗差に弱かったり、ボケ味がなかったりと、仕上がりに大きく差が出てきます。
基本的にイメージセンサーサイズは大きい方がメリットは多いので、画質面ではミラーレス一眼が上回ることが大半です。
それぞれの特長
両者で違いの見える結果となりましたが、ここからはミラーレス一眼、コンデジのそれぞれが特長や選ぶメリットをご紹介していきます。
ミラーレス一眼を選ぶメリット
撮影時の使い勝手としてミラーレス一眼は、一眼レフと変わることはほとんどないと言えるでしょう。
これからの時代の主役
今一眼レフは縮小化が進み、ミラーレス一眼の時代が訪れると私は予想します。
各ジャンルやレベルに合わせたカメラが今後続々登場すると思います。
そのため、動く被写体を得意とするモデルや、夜間撮影を得意とするモデルまで、特長に合わせたモデル選びができるため、自分が欲しい性能に合わせたカメラ選びができるでしょう。
ミラーレス一眼は近年盛り上がりを見せてきているものの、新しいカメラに位置するため、種類の豊富さはコンパクトデジタルカメラに劣る部分があります。
そして現状は初心者向けのエントリーモデルがミラーレス一眼カメラの大半を占めるため、一眼レフで本格撮影を続けてこられた方の乗り換えとしてはラインナップが不十分です。
コンデジを選ぶメリット
コンデジの一番のメリットは小型軽量であるコンパクト性ですが、それぞれのモデルにもしっかりとした特長があり、中には一眼カメラでも実現できないような驚異的性能を保有するモデルも存在します。
それでも一般的にはバランスの良い、気軽にキレイな写真を撮影できるカメラとして、安定したクオリティを誇ります。
もう「安いだけ」ではない
コンデジはデジタルカメラが誕生間もない頃から存在するカメラであり、長年に渡る開発での技術力は培われ、それを活かした高性能コンデジが数多く登場しています。
そして「コンデジ=安いだけ」のイメージは払拭され、今は一眼カメラ並みの価格設定ながら高い性能を保有する「高級コンデジ」というジャンルが注目を集めています。
携帯性を維持しながら高画質、高性能を実現した高級コンデジは、今後ミラーレス一眼と同じように市場シェアを拡大していくものと思われます。
おすすめミラーレス一眼カメラ
それぞれのメリットをご紹介したところで、ここからはミラーレス一眼とコンデジのおすすめカメラを、各モデルの特長とともにご紹介していきます。
1. Canon EOS Kiss M
キヤノンの最新ミラーレス一眼カメラであるEOS Kiss Mは、あらゆる面で初心者に優しく、高画質を簡単に実現してくれるカメラです。
最初は理解するのも難しい撮影時のカメラ設定なども視覚的にガイドで表示してくれ、メモリで調整を行うことができるため、直感的に自分の理想とする作品に近づけることができます。
現状はまだミラーレス一眼に対応したレンズレパートリーが少ないですが、キヤノンではミラーレス一眼に今後力を入れることが予想され、将来性を考えても安心したサポートも受けることができるおすすめのモデルです。
- 発売時期 : 2018年3月
- センサーサイズ : APS-C
- 有効画素数 : 約2410万画素
- 連写性能 : 最高約10コマ/秒
- ISO感度 : ISO100-25600
- 大きさ : 約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm(CIPA基準)
- 重さ : 約387g
- 価格帯 : 7万円程度
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2. OLYMPUS PEN E-PL9
オリンパスの最新ミラーレス一眼もおすすめしたいモデルの1つです。
オリンパスのミラーレス一眼はレベルに合わせて幅広いラインナップを展開していますが、その中でもPENシリーズ E-PL9は、初心者に寄り添った人気モデルです。
おしゃれなデザインと、フォトジェニックを実現するフィルター機能は、女性にもおすすめできる人気のモデルです。
「一眼カメラ=難しそう」というイメージをお持ちの方にも手軽に簡単撮影で映える写真を撮影することができるカメラとして選ぶ価値ありです。
- 発売時期 : 2018年3月
- センサーサイズ : マイクロフォーサーズ
- 有効画素数 : 約1605万画素
- 連写性能 : 最高約14.1コマ/秒(静音連写H時)
- ISO感度 : ISO200-25600
- 大きさ : 117.1mm(W) × 68.0mm(H) × 39.0mm(D)
- 重さ : 約332g
- 価格帯 : 6万円程度
おすすめコンパクトデジタルカメラ
1. SONY DSC-RX100M6
高級コンデジのジャンルでも突出した性能を誇り、ベストセラーシリーズの最新モデルとして人気を集めるソニーのDSC-RX100M6。
24-200mmの範囲をカバーする焦点距離は、コンデジにおいても実用性が高く、広角側から望遠側までこの焦点距離で撮影できないものの方が少ないと言えるでしょう。
コンデジとしては大型センサーとなる1.0型センサーを搭載し、性能が向上した高感度耐性で夜間撮影にも強くなりました。
そして高速連写約24コマ/秒の性能は、一眼カメラでもなかなか実現することのない驚異的な性能です。
- 発売時期 : 2018年6月
- センサーサイズ : 1.0型
- 有効画素数 : 約2010万画素
- 焦点距離 : 24-200mm(35mm換算)
- 連写性能 : 最高約24コマ/秒
- ISO感度 : ISO125-12800
- 大きさ : 101.6×58.1×42.8mm(幅×高さ×奥行、CIPA準拠)
- 重さ : 約274g
- 価格帯 : 13万円程度
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2. Canon PowerShot G1 X Mark III
デジタルカメラ最大手のキヤノンは一眼カメラだけでなく、コンデジ分野でも人気を集めます。
キヤノンのコンデジシリーズ、PowerShotシリーズの中でも最上位モデルにあたるG1 X Mark IIIは、レンズ交換ができない面以外を考えると一眼カメラとほとんど性能の変わらない仕様になっています。
イメージセンサーも一眼カメラで一般的なAPS-Cサイズを実現し、大型センサーならではの豊かな階調や高感度への強さを誇ります。
高速連写性能はRX100M6には劣りますが、約9コマ/秒と十分な性能を保有しています。
- 発売時期 : 2017年11月
- センサーサイズ : APS-C
- 有効画素数 : 約2420万画素
- 焦点距離 : 24-72mm(35mm換算)
- 連写性能 : 最高約9.0コマ/秒
- ISO感度 : ISO100-25600
- 大きさ : 約115.0×約77.9×約51.4mm
- 重さ : 約375g
- 価格帯 : 10万円程度
番外. Nikon COOLPIX P900
番外編としてコンデジなのにコンデジらしくない、そんな1機をご紹介します。
ニコンから販売されているCOOLPIX P900は、望遠機能で驚異的な能力を発揮します。
光学83倍ズームを誇り、35mm換算に計算すると最大焦点距離は2000mm相当に。
この驚きのズーム機能は、一眼カメラでも実現できない次元の画角を可能とします。
コンデジとしては重量900gほどと圧倒的な重さですが、一眼カメラで超望遠撮影を行う場合は、レンズだけでも10kgを超えるモデルばかりであるため、極めて軽い気軽に超望遠撮影をできるカメラです。
- 発売時期 : 2015年3月
- センサーサイズ : 1/2.3型
- 有効画素数 : 1605万画素
- 焦点距離 : 24-2000mm相当(35mm換算)
- 連写性能 : 最高約7コマ/秒
- ISO感度 : ISO100-6400
- 大きさ : 約139.5×103.2×137.4mm
- 重さ : 約899g
- 価格帯 : 5万円程度
まとめ
これまでミラーレスとコンデジの違いについてご紹介してきましたが、それぞれ特長や選ぶメリットを保有したカメラであることがお分かり頂けたと思います。
ミラーレス一眼は、レンズ交換が必要という点を活かして、単焦点レンズを使ったボケ味の良い写真を撮影できたり、自分好みの画角を自由に調整できることは大きなメリットとして挙げられます。
コンデジは、レンズ一体型という点を活かした携帯性に優れており、レンズを取り外して収納する必要もなく、常に電源のON/OFFで撮影できる状態になる利便性の高いカメラです。
両者ともに画質はイメージセンサーサイズや画素数などに影響されますが、コンデジの方がイメージセンサーのサイズが小さい場合が多く、写真のボケ味や明暗差の部分で違いが出る場合があります。
それでも高級コンデジなどを使うことで一眼カメラとほとんど変わることのない画質を実現し、質の高い作品を残すことができます。
これかれ写真撮影を趣味として、こだわりをもった撮影を行う場合はミラーレス一眼を、日常的に気軽で質の高い写真を残すのであればコンパクトデジタルカメラがおすすめです。
カメラはレンタルできる
今回ご紹介したミラーレス一眼とコンパクトデジタルカメラは、気軽にレンタルできることはご存知でしょうか。
Rentio(レンティオ)では、ミラーレス一眼やコンパクトデジタルカメラの人気モデルなど豊富なラインナップから選んでレンタルすることができます。
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