夏のレジャーで活躍する「防水カメラ」。
最近では本格的なダイビングでも使える高い防水性能をもつカメラや、マクロ撮影に強いカメラなど、高機能なものが各メーカーから発売されています。
2020年現在発売中の同クラスの防水カメラ主要4機種の性能を比較し、おすすめをご紹介します。
もくじ
防水カメラ2019年主要4機種の紹介
防水カメラの中でも、最近では3~5万円の価格帯の高機能なタイプが人気を集めています。
今回は、こちらの同クラスの防水カメラ4機種を比較していきます。
メーカー | オリンパス | ニコン | パナソニック | リコー |
---|---|---|---|---|
商品名 | Tough TG-6 | COOLPIX W300 | LUMIX DC-FT7 | WG-6 |
発売時期 | 2019年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
予算 | 約5万円 (ハウジング約3万円) |
約3万円 | 約4万円 | 約4万円 |
オリンパス Tough TG-6
Tough TG-6は、本格的な撮影ができる防水カメラ。
本体15m防水ですが、防水ハウジングで45mまで使用可能。水中での色補正やマクロ撮影を得意とする多機能・高画質カメラです。
[速報]オリンパスの新防水カメラ「Tough TG-6」を解説!より水中向きなタフカメラに進化 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ニコン COOLPIX W300
COOLPIX W300は、防水ハウジングなしの防水性能がトップクラスの30m。
比較的安い割に高画質&高機能で、コスパの良い定番の防水カメラです。
ニコンの新防水カメラ、COOLPIX W300の紹介&レビュー! – Rentio PRESS[レンティオプレス]
パナソニック LUMIX DC-FT7
LUMIX DC-FT7は、ハウジングなしでの防水性能が31mとナンバーワン。
頑丈なボディと有効画素数2040万が特徴の防水カメラです。
Panasonic待望の新作防水カメラ「LUMIX DC-FT7」レビュー!水中やアウトドアでの撮影におすすめ – RentioPress
リコー WG-6
RICOH WG-6は、防水性能20mで幅広いアウトドア向きの防水カメラ。
強力リングライトとマクロ撮影が特徴で、生物観察にも役立つカメラです。
リコーの防水カメラ「RICOH WG-6」レビュー!海・山・川で活躍する高画質カメラ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
防水カメラ4機種(TG-6,W300,FT7,WG-6)を5項目で比較
それでは、高機能な防水カメラ4機種の違いを、5つのポイントで比較してみましょう。
タフ性能
防水カメラでもっとも重要となるタフ性能に関して比較したところ、耐衝撃・防塵・防寒性能には差がありませんでしたが、防水性能は機種によって大きな違いがありました。
防水性能がもっとも高いのは、本体のみで水深30mまで使用可能な「ニコンCOOLPIX W300」「パナソニックLUMIX DC-FT7」の2機種です。
防水30mは中級ライセンス所有のダイバーでも十分使える性能。防水ハウジング(防水ケース)が不要なので、手軽に水中撮影が可能です。
続いて本体の防水性能が高いのは、20mまでのリコーWG-6。こちらは海水浴~初級ライセンスで18mまで潜れるダイバーにおすすめです。
Tough TG-6は本体防水性能15mともっとも低いのですが、専用の防水ハウジングをつけることで、水深45mまで使用可能になります。
水中・マクロなどの機能が高く、本格的な写真撮影をしたいダイバーに人気の高いカメラです。
タフ性能比較一覧表
メーカー | オリンパス | ニコン | パナソニック | リコー |
---|---|---|---|---|
商品名 | Tough TG-6 | COOLPIX W300 | LUMIX DC-FT7 | WG-6 |
本体防水性能 | 15m | 30m | 31m | 20m |
ハウジング有無 | ○(防水45m) | × | × | × |
耐衝撃 | 2.1m | 2.4m | 2m | 2.1m |
防塵・耐寒 | ○ | ○ | ○ | ○ |
静止画画質
静止画の画質に関しては、有効画素数とレンズの開放F値に違いがありました。
LUMIX DC-FT7とWG-6は有効画素数が2000万と高く、より細部まで正確に表現することができます。ただし、1200万画素というのも決して低い数値ではなくコンデジとしては一般的。撮影や印刷に十分耐えうる水準といえるでしょう。
レンズの開放F値については、値が小さいほど光を多く取り込めるレンズとなっています。Tough TG-6やCOOLPIX W300のように、F2.8以下だと明るめのレンズでダイビングなど暗い場所での撮影におすすめ。
F3.3以上の比較的暗めのレンズは、晴れた日の海水浴や屋外プールなど明るい場所での撮影におすすめです。
静止画画質比較一覧表
メーカー | オリンパス | ニコン | パナソニック | リコー |
---|---|---|---|---|
商品名 | Tough TG-6 | COOLPIX W300 | LUMIX DC-FT7 | WG-6 |
画素数 | 1200万 | 1605万 | 2040万 | 2000万 |
F値 | F2.0-F4.9 | F2.8-F4.9 | F3.3-F10 | F3.5-F5.5 |
センサー | 1/2.3 | 1/2.3 | 1/2.3 | 1/2.3 |
色補正
水中では、深くなるほど赤い色が失われ、全体的に青味がかった写真になってしまいます。そんな「青かぶり」を補正する機能は、とくにダイビングをする方にとっては重要です。
5機種すべてに青かぶりを補正する水中モードが搭載されていますが、中でもより性能が高いのがオリンパスTough TG-6です。
水中での色補正は、深さや環境に合わせて3パターンで選択可能。また、RAW撮影も可能なので、編集で後から色補正もしやすくなっています。
色補正比較一覧表
メーカー | オリンパス | ニコン | パナソニック | リコー |
---|---|---|---|---|
商品名 | Tough TG-6 | COOLPIX W300 | LUMIX DC-FT7 | WG-6 |
青かぶり補正 | ○(3パターン) | ○ | ○ | ○ |
RAW撮影 | ○ | × | × | × |
マクロ撮影性能
生き物や植物に近づいて撮影をしたい方にとっては、マクロ撮影の性能も重要ですよね。
マクロ撮影の性能が高いのは、オリンパスTough TG-6とリコーWG-6。被写体から1cmの距離まで近づいて撮影できて、被写体をより大きく写すことができます。
1万円札を使って実際にマクロ撮影して、4機種を比較してみました。
こちらは俯瞰写真。
続いて、各機種で約2.4cmの距離からマクロ撮影していきます。
オリンパスTough TG-6の顕微鏡モードで撮影。ピントもしっかり合って、被写体が大きく映っています。
ニコンCOOLPIX W300のマクロ機能を使って撮影。ピントは合っていますが被写体の写りは小さめ。
パナソニックLUMIX DC-FT7のマクロ機能を使って撮影。最短撮影距離が5㎝~なので、ピントが合っていません。
リコーWG-6の顕微鏡モードで撮影。ピント・被写体の大きさともにバッチリです。
実際に撮ってみると、TG-6とWG-6のマクロ性能が高いことが一目瞭然ですね。
マクロ撮影性能比較一覧表
メーカー | オリンパス | ニコン | パナソニック | リコー |
---|---|---|---|---|
商品名 | Tough TG-6 | COOLPIX W300 | LUMIX DC-FT7 | WG-6 |
最短撮影距離(撮影倍率/35mm判換算) | 1cm(7倍) | 1cm | 5cm | 1cm |
焦点距離 | 25-100mm | 24-120mm | 28-128mm | 28-140mm |
その他
防水カメラで気になるその他の機能について比較したところ、ズーム性能・スマホ連携機能・本体重量に差がありました。
ズーム機能は、レンズを動かして画質を落とさずに拡大する光学ズーム倍率では、5倍のニコンCOOLPIX W300とリコーWG-6が高め。
さらに、画像処理によって一部を切り取って引き延ばすデジタルズームは、リコーWG-6が8.1倍と高くなっています。
撮った画像をWi-FiやBluetoothですぐにスマホに送信できる機能は、リアルタイムで友達にシェアしたい方には必須の機能。
ですが、リコーWG-6にはスマホ連携機能がついていません。別途Wi-Fi機能つきのSDカードを用意するか、PCに一度取り込んでから写真を送る必要があります。
重量では、ニコンCOOLPIX W300がもっとも軽く、気軽に色々な場所に持ち運びたい方にはおすすめです。
その他比較一覧表
メーカー | オリンパス | ニコン | パナソニック | リコー |
---|---|---|---|---|
商品名 | Tough TG-6 | COOLPIX W300 | LUMIX DC-FT7 | WG-6 |
光学ズーム | 4倍 | 5倍 | 4.6倍 | 5倍 |
デジタルズーム | 4倍 | 4倍 | 4倍 | 8.1倍 |
4K動画 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマホ連携 | ○ | ○ | ○ | × |
重量 | 253g | 231g | 319g | 246g |
防水カメラ4機種はこんな人におすすめ
防水カメラ人気4機種の違いを比較してわかった、それぞれの機種がおすすめな人がこちらです。
どれを選ぶか迷っている方は参考にしてみてください。
オリンパス Tough TG-6がおすすめな人
- ハウジングや機材の増強が苦にならない方
- より高画質な写真を撮影したい本格派
- 初級ダイバー~30mまで潜れる中級ダイバー
- 色補正にもこだわりたい方
- 小さな生き物の撮影がしたいマクロ派
ニコン COOLPIX W300がおすすめな人
- 本体のみで気軽に水中撮影がしたい方
- 体験ダイバー~30mまで潜れる中級ダイバー
- なるべく軽いカメラがいい方
- 室内プールなど暗い場所でも撮影する方
パナソニック LUMIX DC-FT7がおすすめな人
- 本体のみで気軽に水中撮影がしたい方
- 体験ダイバー~30mまで潜れる中級ダイバー
- 画素数を重視したい方
- カメラの重さが気にならない方
- 晴れた屋外での撮影がメインの方
リコー WG-6がおすすめな人
- 本体のみで気軽に水中撮影がしたい方
- 体験ダイバー~18mまで潜れる初心者ダイバー
- マクロ撮影機能を重視したい方
- スマホ連携機能が不要な方
まとめ
海水浴、ダイビング、プールなどから、キャンプや登山、スキー、スノーボードなど様々なアウトドアシーンで活躍する人気の防水カメラ4種について比較しました。
カメラによってそれぞれ特徴が違うので、利用目的にあったものを選ぶことをおすすめします。
最後に全項目をまとめた一覧表を掲載します。防水カメラ選びの参考にしてみてください。
防水カメラ4機種(TG-6,W300,FT7,WG-6)比較一覧表
メーカー | オリンパス | ニコン | パナソニック | リコー |
---|---|---|---|---|
商品名 | Tough TG-6 | COOLPIX W300 | LUMIX DC-FT7 | WG-6 |
発売時期 | 2019年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
予算 | 約5万円 (ハウジング約3万円) |
約3万円 | 約4万円 | 約4万円 |
本体防水性能 | 15m | 30m | 31m | 20m |
ハウジング有無 | ○(防水45m) | × | × | × |
耐衝撃 | 2.1m | 2.4m | 2m | 2.1m |
防塵・耐寒 | ○ | ○ | ○ | ○ |
画素数 | 1200万 | 1605万 | 2040万 | 2000万 |
F値 | F2.0-F4.9 | F2.8-F4.9 | F3.3-F10 | F3.5-F5.5 |
センサー | 1/2.3 | 1/2.3 | 1/2.3 | 1/2.3 |
青かぶり補正 | ○(3パターン) | ○ | ○ | ○ |
RAW撮影 | ○ | × | × | × |
最短撮影距離(撮影倍率/35mm判換算) | 1cm(7倍) | 1cm | 5cm | 1cm |
焦点距離 | 25-100mm | 24-120mm | 28-128mm | 28-140mm |
光学ズーム | 4倍 | 5倍 | 4.6倍 | 5倍 |
デジタルズーム | 4倍 | 4倍 | 4倍 | 8.1倍 |
4K動画 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマホ連携 | ○ | ○ | ○ | × |
重量 | 253g | 231g | 319g | 246g |
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