タイガーのコーヒーメーカー「ACT-E040」を実機レビュー!真空ステンレスサーバーが便利
更新日2021/12/01
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タイガーのコーヒーメーカーの中で、2020年9月現在、最も新しい製品が「真空ステンレスサーバー ACT-E040」です。
保温/保冷効力の高さ以外にも、美味しいコーヒーを淹れるための機能や技術が搭載されています。
そこで、この記事ではタイガーのドリップ式コーヒーメーカー「ACT-E040」を実機レビューし、全機種との比較も踏まえて特長や使い方をまとめました。
もくじ
真空ステンレスサーバー ACT-E040の特長
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」は抽出方法やステンレスサーバーも含めて使いやすさが魅力のコーヒーメーカーです。
特に注目してもらいたいのは以下4点です。
- 3種類の抽出方法
- トレイの高さ調節
- ステンレス製まほうびんサーバー
- 着脱式の水タンク
レギュラードリップ・ドリップバッグ・ドリップポッドの3WAY
「ACT-E040」はコーヒー粉から抽出する「レギュラードリップ」以外にも、コンビニでも買える「ドリップバッグ」、色んなフレイバーを楽しめる「ドリップポッド」でコーヒーを淹れることができる3WAYコーヒーメーカーです。
抽出方法によってコーヒーも微妙に異なりますので、主な特徴を一覧にまとめました。
抽出方法 | 特徴 |
---|---|
レギュラードリップ | ・ペーパーフィルターで濾され、スッキリとした味わいになる ・マイルド/ストロングの濃さを選べる |
ドリップバッグ | ・ドリップバッグのお湯に浸かる時間で味わいの調整ができる ・濾す+浸漬法のハイブリッド |
ドリップポッド | ・誰でも必ず同じ味で抽出できる高い再現性 ・様々なフレイバーを楽しめる |
ドリップポッドとは
「ドリップポッド」とはUCC上島珈琲が世界中の生産地から厳選したコーヒーを一杯ずつ密封パックにした製品です。
コーヒーだけではなく紅茶やお茶まで様々なフレイバーが用意されているので、季節や気分、シーンに合わせて選べるのも魅力の1つと言えます。
ドリップポッド専用のコーヒーメーカー DP3を実際に使ったレビュー記事もありますので、ドリップポッドが気になった方はこちらも参考にしてください。
UCCのドリップポッドDP3を実機レビュー!50通り以上の飲み方でプロのコーヒーの味を楽しめる – Rentio PRESS[レンティオプレス]
トレイの高さ調整が可能
「ACT-E040」はトレイの位置を4段階の高さで調節できるので、ステンレスサーバー以外にも抽出することができます。
例えばドリップバッグを付けたコーヒーカップ/マグカップ、持ち運び用のタンブラーの高さに合わせてコーヒーを直接淹れられます。
コーヒーの抽出量や抽出方法に応じてトレイの高さを調整して使いましょう。
保温/保冷ばっちりのステンレス製まほうびんサーバー
「ACT-E040」の目玉の一つでもあるのが真空二重構造(まほうびん)「ステンレス製まほうびんサーバー」です。
コーヒーは淹れた直後から徐々に風味が劣化していくため、酸化や煮詰まりを極力抑えられる真空ステンレスサーバーはコーヒーの美味しさを持続させてくれる心強いアイテムです。
他にもヒーター不要で省エネになること、ガラスサーバーと違って丈夫で割れない構造であることもメリットです。
水タンクは使いやすい着脱式
「ACT-E040」の水タンクは着脱式なので、水を入れやすいのはもちろん、手入れのしやすさも含めて嬉しい設計です。
水タンクは放って置くとカビの温床になりやすいので、洗浄後に隅々まで水気を拭き取ってから乾燥させやすいのも着脱式ならではの特長と言えるでしょう。
抽出量の目安となる目盛りも分かりやすい表示です。
前機種ACT-B040との違い
ここまで「ACT-E040」の特長を述べてきましたが、前機種に「ACT-B040」があります。
「ACT-E040」と「ACT-B040」はサーバーや大きさ、容量、付属品などほとんど一致しますが、以下のように使い勝手が改良されています。
- カフェポッドからドリップバッグへ
→カフェポッドよりも一般に普及しているドリップバッグになったことで使いやすくなった - クリーニング機能の追加
→コーヒーメーカー本体の水の通路を洗浄できる機能が追加された
タイガーのコーヒーメーカーをまとめた記事はこちらで確認!
タイガーのコーヒーメーカー6機種を比較!種類ごとの違いや選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
真空ステンレスサーバー ACT-E040を実機レビュー
タイガーの「真空ステンレスサーバー ACT-E040」の特徴をまとめてきましたが、実際に本機を触り、使ってみたレビューを順にまとめました。
まずはコーヒーメーカーとしてのサイズ感や外観について紹介したいと思います。
セット内容
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」のセット内容は以下のとおりです。
3種類の抽出方法があるため、通常のコーヒーメーカーよりも同梱するセット内容は多いほうかもしれません。
使わないパーツの保管方法に工夫を要するでしょう。
- コーヒーメーカー本体
- 真空ステンレスサーバー
- 散水板
- ドリップフィルター
- トレイ&トレイカバー
- 水タンク
- 計量スプーン
- ペーパーフィルター2枚
- ドリップポッドホルダー
- 説明書
サイズ感
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」のサイズは約18.1(横)×27.9(奥行き)×34.2(高さ)cmとなります。
500mlペットボトルと並べると高さは約1.5本分、奥行きは約1本分となります。
横は神君ステンレスサーバーの高さとほぼ一緒のペットボトル0.7本分くらいをイメージして、置き場所を見繕っておくとよいかもしれません。
内面鏡面加工のステンレスサーバー
真空ステンレスサーバーは「真空二重構造(まほうびん)」で保温/保冷効力が非常に高いことは先述の通りですが、内側が「内面加工 鏡面仕上げ」になっていることにも注目です。
ステンレスサーバーによっては表面がツルツルに見えても実際は細かな凹凸があり汚れやニオイが溜まってしまうものですが、「内面加工 鏡面仕上げ」されたステンレスサーバーなら細かい凹凸もないくらいピカピカに磨かれているため内側に汚れやニオイがつきにくい特徴を持ちます。
コーヒーを飲み干した後のお手入れのことも考えられたお客様想いのステンレスサーバーです。
じっくり蒸らせる深リブフィルター
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」のドリップフィルターは台形1つ穴ドリッパーと呼ばれるもので、湯量や抽出時間が安定するタイプのものです。
ドリップフィルター時間大きめでリブも深いことから、コーヒー粉がお湯に接する時間が長く、深みのある、コーヒー豆本来の味わいを楽しめるように設計されています。
真空ステンレスサーバー ACT-E040でコーヒーを淹れてみた
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」のセット内容や付属品で気になるところを紹介しましたので、次は実際にコーヒーを淹れて実力を検証してみたいと思います。
使ったコーヒーは「ライオンコーヒー ヘーゼルナッツ(コーヒー粉)」「UCCドリップポッド ハワイコナブレンド」「ローソンセレクト 深いコクのドリップコーヒー」になります。
それぞれの淹れ方も含めて確認してみましょう。
レギュラードリップ
「レギュラードリップ」はペーパーフィルター(1×2/102サイズ)に付属の計量スプーンで必要な杯数のコーヒー粉を入れ、上面を平らにならしたら散水板をセットしてコーヒーメーカー本体にセットします。
「レギュラードリップ」は「ドリップバッグ」や「ドリップポッド」のように湯量選択ができないので、水は必要な分だけ水タンクに入れておきます。
本体蓋を閉め、真空ステンレスサーバーもしっかり設置したら、操作ボタンの「レギュラー」を押してコーヒーの濃さを「マイルド」「ストロング」から選択します。
今回はアイスコーヒーを作ろうと思うので、ガッツリ目の「ストロング」に設定しました。
「ストロング」のランプが点滅から点灯に変わったら抽出が開始されます。
約10分程度でコーヒー抽出が完了しました。抽出中はコーヒーの香り(アロマ)が広がってとてもリラックスできる時間でした。
出来上がり時間はコーヒーの抽出量によって異なりますが、「マイルド」で約5〜8分、「ストロング」で約5分〜13分が目安となります。
ホットコーヒーならそのままカップに注ぎ、アイコスーヒーはさらに氷を加えてかき混ぜながら冷やして作ります。
ホットコーヒー、アイスコーヒーともにバランスの取れた味わいに抽出できていたように思います。
ドリップバッグ
ドリップバッグをセットしたマグカップ(もしくはコーヒーカップ)は、トレイの高さを変えて抽出口にできるだけ近づくように置きます。
その際にお湯がドリップバッグ中央に落ちるように、トイレカバーの中央にカップを置くよう気をつけてください。
セットしたら操作ボタンの「ドリップバッグ」を押し、「量選択」で140もしくは180を選択します。(「ドリップバッグ」は70を選べません)
「ローソンセレクト 深いコクのドリップコーヒー」は140mlが適量なので140を選択して、「量選択」のランプ点滅が終わるまで5秒程度待ちます。
「量選択」のランプが点滅から点灯に切り替わると抽出が始まり、140mlのお湯を計5回に分けてじっくり蒸らしながら淹れてくれます。
しっかり蒸らされたことを知らせてくれるコーヒー豆の良い香り(アロマ)も楽しむことができました。
コーヒー抽出の時間は約3分程度で完了しました。
ハンドドリップのような丁寧さを感じられるコーヒーに仕上がっていました。
ドリップポッド
ドリップポッドで淹れる際は、ドリップポッド専用のホルダーにセットします。
ドリップポッドを設置したらトレイの高さを調整し、抽出口にできるだけ近づけるようにマグカップ(もしくはコーヒーカップ)を置きます。
操作ボタンの「ドリップポッド」を押し、「量選択」で70/140/180のいずれかを選択します。
今回は「UCCドリップポッド ハワイコナブレンド」の適量が140mlだったので、140を選択してランプ点滅が点灯に変わるまで5秒程度待ちます。
ドリップポッドカプセルのフレイバーに応じて、以下の抽出量を参考にしてください。
- 70ml:アイスコーヒー/アイスティー
- 140ml:ホットコーヒー全般
- 180ml:緑茶/紅茶/烏龍茶
「量選択」ランプが点滅から点灯に変わると一気に抽出が始まります。
ドリップポッドカプセルは最適な「湯温」「抽出速度」「蒸らし時間」の技術が凝縮されており、カップにはそれらの過程を経たコーヒーが淹れられます。
およそ2分程度でコーヒー抽出が終わります。一杯分のコーヒーを淹れるなら、ドリップポッドが最も短い時間で完了できるのでおすすめです。
今回初めて「ドリップポッド」でコーヒーを淹れましたが、「レギュラードリップ」や「ドリップバッグ」と比べて香り(アロマ)の物足りなさは否めませんでした。
もちろんカプセルのフレイバーによって異なると思いますし、手軽さが魅力ではありますが、コーヒーをまんべんなく体感するなら「レギュラードリップ」「ドリップバッグ」で抽出するほうが楽しめると思います。
真空ステンレスサーバー ACT-E040のお手入れ方法
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」はパッキン部分も取り外すことで隅々までキレイに手入れすることができます。
洗う際はやわらかいスポンジ・布・ブラシ、家庭用の中性洗剤を使ってください。コーヒーメーカー本体は水洗いせず、固く絞った濡れ布巾と乾燥した布巾できれいに磨いてください。
なお、以下のものは使ってはいけません。
- ナイロンたわし・金属たわし・金属ヘラ
- スポンジの研磨粒子部分
- メラミンスポンジ
- シンナー類・クレンザー・漂白剤
- 化学ぞうきん
- 熱湯
- 食器洗浄機・食器乾燥機
本体ふたのパッキンは溝に水が溜まりやすく、レギュラードリップで使ったコーヒー粉やニオイが付着しやすい部分です。
使うたびにキレイに拭き取ることはもちろん、定期的に取り外して洗いましょう。
どうしても取れないニオイがこびりついてしまった場合は30分程度の煮沸、もしくは別売りで販売しているパッキンに取り替えることもできます。
真空ステンレスサーバーのふたも分解できますので、中までキレイに洗い、乾燥させることができます。
サーバー本体の内側の汚れが目立ってきたら、ぬるま湯で薄めたクエン酸(10g)を2〜3時間つけ置きしたあとに洗うと取れやすくなります。
クリーニング機能
コーヒーメーカー内部の洗浄にはクリーニングします。
散水板と水タンクをセットし、操作ボタンの「レギュラー」と「OFF」を同時に2秒以上長押しすると、「マイルド」と「ストロング」のランプが点灯して「クリーニング機能」が作動します。
長く清潔に使うためには、定期的にクエン酸も入れて洗浄しましょう。
真空ステンレスサーバー ACT-E040を使って分かった注意点
実際に「真空ステンレスサーバー ACT-E040」を使ってみて初めて分かることもあります。
今回は3つ注意したほうがいいかも?と思われるものを紹介したいと思います。
使わないドリップフィルターの保管方法
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」は抽出方法によって異なるドリップフィルターがありますので、使わない片方のドリップフィルターの保管場所に少し困りました。
ドリップポッドを使わない方なら問題ないと思いますが、ドリップポッドも使い分けたい方は意外と小さくない悩みになると思います。
本体上部が高温になる
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」でコーヒーを淹れると、本体上部(画像の囲い部分)が高温になりますので触らないように気をつけましょう。
ただその他の部分で熱くなる部分はなかったので、これまで使ってきたコーヒーメーカーの中では比較的安全面に考慮されている製品だと感じました。
音が気になるかも?
「真空ステンレスサーバー ACT-E040」ミル無しのドリップコーヒーとはいえ、抽出時の動作音は65dB(デシベル)前後を記録しました。(キッチン台やテーブルに置いた振動音も影響)
60dBが車のアイドリングや掃除機、70dBがセミの鳴き声ややかんの沸騰音と同じくらいの音の大きさとなりますので、使用する場所や居住環境によっては気になる方もいらっしゃるかもしれません。
手軽さと使いみちの幅が広い!タイガーのコーヒーメーカー ACT-E040
タイガーの「真空ステンレスサーバー ACT-E040」は手軽にコーヒーを淹れられるのに加え、用途の幅が広いのも魅力的なコーヒーメーカーと言えるでしょう。
3種類の抽出方法を使えることはもちろん、真空ステンレスサーバーだけでも普段の生活で十分活躍します。
コーヒーメーカーの購入、買い替えを検討している方は、タイガーの「ACT-E040」をはじめ真空ステンレスサーバーのコーヒーメーカーを検討してみてはいかがでしょうか?
ドリップバッグを使わなくても良い方は、ほぼ同スペックの前機種「ACT-B040」なら安く購入することも可能です。
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