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人気のロボット掃除機「iRobot ルンバ」シリーズから、2021年6月に発売されたスタンダードモデルが「ルンバ 693」です。
ルンバ 693は、ベーシックなお掃除機能に加えてスマホアプリ連携や曜日ごとのスケジュール設定、スマートスピーカー連携や90分稼働できるバッテリーも搭載。
さらに価格もルンバのなかではお手頃なので、ロボット掃除機デビューにもぴったりです。
今回、そんなルンバ 693を実際に使ってその実力を詳しくレビューしました。
類似モデル「ルンバ 692」「ルンバ 671」との違いについても解説しますので、購入検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
もくじ
ルンバ 693の特長
2021年6月に発売された「ルンバ 693」は、ベーシックモデルのルンバ600シリーズの中では、スマホ連携・スマートスピーカー対応・90分長時間稼働など機能が充実している使いやすいルンバです。
低価格ですが安心ブランドのルンバなのではじめてのロボット掃除機として間違いない一台です。
まずは、そんなルンバ 693の特長について詳しく見ていきましょう。
「3段階クリーニングシステム」で丁寧に清掃
ルンバ 693では、従来の600シリーズと同様に3段階クリーニングシステムを採用。
ルンバのサイドブラシエッジクリーニングブラシが壁際や角のゴミをかき出し、回転する2本のデュアルアクションブラシでゴミをかきこみキャッチ。ルンバ内部の強力なモーターが細かいホコリや毛までしっかり吸引します。
上位モデルのルンバと比べると吸引力はやや劣りますが、十分な清掃能力を搭載しているロボット掃除機です。
「iAdaptナビゲーションシステム」で部屋中を清掃
ルンバ 693のナビゲーションシステムとしては「iAdaptナビゲーションシステム」を搭載。
複数のセンサーで測定し状況判断しながら、同じ場所を複数回通過するようにランダム走行して掃除します。
効率の良い動きではありませんが、1回の充電で稼働できる時間が約90分と長めなので、広めのお部屋でも十分に対応可能。もちろん電池が切れそうになったら自動で充電台に戻って充電を開始してくれます。
さらに、ゴミを感知するセンサーもついていて、汚れの多い箇所は重点的に掃除。段差を検知して落下を防止する機能もついています。
スマホ連携でスケジュール設定できる
ルンバ 693は、スマホ連携ができることも魅力の一つです。
スマホアプリ「iRobot Home」を使うことで、外出先からルンバの操作や、曜日ごとのスケジュール設定、AIによる掃除スケジュールの提案で掃除を最適化することもできます。
また、アプリではスマホの位置情報と連携させることで「家を離れたら清掃を開始」といった設定をすることも可能です。
事前に掃除スケジュールを設定しておけば、毎回スイッチを押さなくても自動でルンバが掃除を開始してくれるので、手間がなく便利ですね。
また、スマートスピーカーにも対応しているので、GoogleアシスタントやAmazon Alexaを搭載したスマートスピーカーがあるお家なら声をかけるだけでルンバに掃除をしてもらうことができます。
別売オプションで進入禁止エリアの設定も
ルンバ 693は、別売オプションの「デュアルバーチャルウォール」にも対応。
ルンバに近づいてほしくない場所に、直線状に見えない壁を作ることや半径60㎝の円状に進入禁止エリアを設定することもできます。
「ルンバ 693」と692,671の違い
「ルンバ 693」と似たようなスペックのルンバとして、従来モデルの「ルンバ 692」「ルンバ 671」もあります。
「ルンバ 693」と従来モデル2機種との違いについて解説します。
ルンバ 692との違い
型番までそっくりな「ルンバ 692」ですが、こちらはAmazon限定モデルです。
ルンバ 693とはまったく同じ機能・付属品で、違いは見た目と販売ルート・価格のみとなっています。
Amazon限定のルンバ 692の方が価格は安いのですが、公式ストアで購入すると通常の1年保証に加えてユーザー登録で2年延長保証が付きます。長期間安心して使いたい方はルンバ 693のほうがおすすめです。
型番 | 693 | 692 |
---|---|---|
販売ルート | 公式ストア (1年+2年延長保証) | Amazon (1年保証) |
税込価格 | ¥39,800 | ¥29,800 |
(※2022/7/7時点の価格)
安くて多機能な「ルンバ 692」を使ってレビュー!特長や注意点,他モデルとの違いを解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ルンバ 671との違い
ルンバ 693と同様、公式サイトで販売されていた「ルンバ 671」。現在では販売終了となっています。
機能面での違いはありませんが、付属品のデュアルバーチャルウォールの有無が異なります。
デュアルバーチャルウォールは単品で購入もできるので、ルンバ 693を購入する際には検討しておくといいでしょう。
型番 | 693 | 671 |
---|---|---|
公式税込価格 | ¥39,800 | 販売終了 |
デュアルバーチャルウォール | – | ○ 1個付属 |
(※2022/7/7時点の価格)
ルンバ 693の使い方・初期設定
それでは、実際にルンバ 693を使ってみましょう。
まずは、付属品の確認と事前準備です。
ルンバ 693には、ルンバ本体・充電用ホームベース・電源コードが同梱されています。
ブラシやダストボックスといった必要な部品はすべて本体に取り付け済みなので、とくに組み立て等は必要ありません。
ホームベースを設置して電源ケーブルをつなぎ、初回の使用前に充電しておきます。
スマホアプリの初期設定
続いてスマホアプリの初期設定をします。
ルンバ 693は本体のボタンでも操作できるのですが、スマホ連携をしておくことでより便利に使うことができます。
設定自体そこまで難しくなく、お家に2.4GHz帯のWi-Fi環境があってWi-Fiのパスワードさえわかれば、ほんの数分程度で完了します。ぜひ最初に設定しておきましょう。
まずはこちらから 「iRobot Home」アプリをダウンロード。
あとはアプリ画面の案内に従ってアカウントの作成や機種の選択、各種許可、Wi-Fiのパスワード入力などを進めていきます。
アプリの初期設定に関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、設定方法に不安がある方はご覧ください。
スマホ接続からアプリの使い方まで「ルンバ」の初期設定とできることを解説! – Rentio PRESS[レンティオプレス]
スマホ操作もしくは本体のボタンで、掃除開始
アプリとの連携ができたら、ホーム画面右上の「清掃する+」ボタンで清掃開始することができます。
スマホ連携をしない場合、掃除開始の指示は本体のクリーンボタンを押すだけ。
なお、ルンバ693のボタンは3種類あり、真ん中のクリーンボタンで掃除開始&停止、上部のボタンで現在地周辺1m程度を掃除するスポットモードを起動、下部のボタンでホームベースに帰還します。
掃除後はダストボックスを取り出してゴミ捨て
使用後は、毎回ダストボックスのゴミ捨てをします。
ダストボックスは、天面のボタンを押しながら本体横から引き出します。
カバーが外れてパカっと大きく開くので中のゴミを捨てて、フィルターも週に1~2回くらいの頻度でゴミを取り除いてお手入れします。
ルンバ 693を実際に使って性能を検証
使い方を確認したところで、ここからはルンバ 693を使ってその実力を検証していきたいと思います。
5種類の疑似ゴミで吸引清掃テスト
まずは、ルンバ 693の吸引性能実力をテストするために、5種類の疑似ゴミを用意して1部屋のみを掃除させてみました。
今回用意した疑似ゴミは、大きさや形状の異なるこちらの5種類。
- 犬の毛(犬の毛をカットした際に出たもの)
- 粉末(中挽きのコーヒー粉)
- 砂利(1cm以下の砂利)
- 枯れ葉(落ち葉をちぎったもの)
- 糸くず(10cm程度の刺繍糸)
清掃中の様子
こちらがルンバ 693が掃除している様子の動画です。
重いゴミや少しルートからずれたゴミは一度では吸引できなかったものの、様々な角度から複数回走行することで最終的にはすべてのゴミを吸引することができました。
動画では途中で早送りしていますが、約5畳の部屋を約13分半で掃除し終わりました。
清掃ビフォーアフター写真
吸引清掃テストの結果、用意したゴミをすべてきれいにできました。
フローリングの溝まで掃除残しなく、しっかり掃除できていることがわかります。
これだけ大量のゴミがあってもしっかり清掃できるので、一般家庭の床掃除なら難なくこなしてくれるはずです。
3部屋あるワンフロアを清掃
ルンバ 643で掃除できるのは、基本的には1~2部屋程度のシンプルな間取りのみ。複雑な間取りや複数の部屋には対応していません。
「とはいえ、比較的シンプルな間取りなら複数の部屋も掃除できるのでは…?」と思い、3部屋あるフロア全体の扉を開放して掃除させてみました。
上の間取り図に記載している5か所に砂ゴミを設置し、どこまで清掃できるかを検証します。
清掃ビフォーアフター写真
こちらが1~5エリアのビフォーアフター写真です。
ルンバが苦手な部屋の角にゴミを設置したため若干の掃除残しはありましたが、5か所すべてにルンバが掃除しに来た形跡がありました。
隅々まで確実に掃除してほしいという方には向きませんが、大部分掃除できていればOKな方なら十分に満足できると思います。充電台へも、ほぼ毎回迷子にならずに帰還していました。
ただし、間取りや家具の配置によっては迷子になって行き倒れてしまう・掃除残しが気になるといったことも起こり得るので、ちゃんと使えるか心配な方は一度レンタルなどでご自宅の環境で試してみるのもおすすめです。
稼働音を騒音計で検証
続いて、ルンバ 693の稼働音を騒音計で測定してみました。
床から約80cmの位置で測定したところ、稼働音は64~67dBくらいでした。
普通の掃除機とほぼ同じくらいの音がするので、同じ部屋の中で稼働させていると少し気になってしまうかもしれません。
別の部屋にいるときや不在時に稼働させるようスケジュール設定しておくようにするといいですね。
気をつけたいルンバ 693の注意点
エントリーモデルとしては機能が充実しているルンバ 693ですが、やはり上位モデルと比べると劣る部分もあります。
人によっては不便に感じるかもしれないルンバ 693のデメリットや注意点を解説します。
間取りをマッピングする機能はない
ルンバ 693には、部屋の間取り地図と自分の位置を把握する機能はありません。
今回は比較的シンプルな間取りだったのでフロア全体をだいたい掃除できましたが、複雑な間取りや複数の部屋があるお家では隅々まで掃除できない場合もあります。
掃除結果をアプリの地図で確認する機能もないので、どこからどこまでを掃除できたか確認することもできません。
複数の部屋を確実に掃除したいなら、高度なナビゲーションシステムを搭載している上位モデルのルンバを選ぶのがおすすめです。
複数の部屋を掃除できるルンバまとめ。選ぶべきはi7+,i7,980,960のみ – RentioPress
毛のブラシはお手入れに手間がかかる
ルンバ 693の裏面についているブラシは、毛のメインブラシとゴム製のフレキシブルブラシが組み合わさったデュアルアクションブラシ。
この毛のメインブラシはホコリや長い髪の毛がからまりやすいので、定期的にからまったゴミを取り除く必要があり、お手入れに手間がかかるのです。
ルンバ自体のお手入れの手間を減らすなら、ホコリや髪の毛がからまりにくいゴム製のデュアルアクションブラシを採用している上位モデルがおすすめです。
大切なルンバのお手入れ方法と頻度。日々のゴミ捨て&メンテナンスで長生きを目指そう – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ハウスダストをカットできるフィルターはついていない
ルンバ 693のダストボックスについている不織布フィルターは、ある程度の大きさのホコリは取り除いてくれますが、細かいハウスダストまではカットできません。
ルンバの上位モデルには、花粉やハウスダストを99%カットしてくれる高性能なフィルターがついているので、排気まできれいにすることができます。
アレルギー体質の方やデリケートな赤ちゃんがいるご家庭には、ダストカットフィルター搭載のルンバをおすすめします。
ロボット掃除機デビューにおすすめのルンバ 693
低価格なのに様々な便利機能を搭載しているルンバ 693は、ロボット掃除機を初めて購入する方にぴったり。
今回実際にルンバ 693と一緒に生活していましたが、最初にスケジュール設定しておくだけで毎日自動で掃除してくれて、床に落ちている毛やホコリを目にする頻度が激減しました。床掃除が無くなるだけで家事の手間がかなり省けて楽になるので、一度使うと離れられなくなってしまうかもしれません。
お家の広さや使いたい機能によっては上位モデルを検討してもいいかもしれませんが、初めてのロボット掃除機としてはルンバ 693でも十分に満足できる性能だと思います。
ぜひあなたのお家も、ルンバ 693でロボット掃除機デビューしてみませんか?
ルンバは購入前にレンタルで試せる
お家の環境でルンバが使えるか購入前に試してみたい方は、ルンバをレンタルして試すのもおすすめです。
家電レンタルサービスRentio(レンティオ)では、ルンバ各種をお試しでレンタル可能。月額制の長期レンタルでじっくりお試しもできます。
上位モデルのルンバも割安で試せるので、実際に使ってみてから必要な機能を搭載したルンバを購入してもいいかもしれませんね。
レンタルできるルンバの種類や価格についてはこちらから詳細をご覧ください。
[レンタル] ルンバ 一覧 – Rentio[レンティオ]
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