SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary (Nikon Zマウント用) 実写レビュー【単焦点レンズ】

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新製品発売の勢いは衰えを知りません。
近年では、各社のミラーレス一眼マウントに合わせたサードパーティーレンズメーカーによる発表も見逃せない存在で、新たなマウント規格に対応する話も増えてきました。
今回はサードパーティーレンズメーカーとして伝統的に人気を誇るSIGMA(シグマ)が新たにNikon Zマウントへと参入することになり、3種の単焦点レンズが発売となりました。
その中でも最も広角をカバーする「SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary」をNikon Z fcとの組み合わせでレビューしていきます。

もくじ
サードパーティーレンズメーカーとして人気のシグマ
今回ご紹介していく「SIGMA 16mm F1.4 DC DN」は、サードパーティーレンズメーカーとして人気を誇る「シグマ」から発売されたレンズです。
古くから各レンズマウントに合わせたレンズを開発する歴史あるメーカーで、時代の流れとともに技術力も大幅に向上させてきました。
かつては純正レンズよりも低価格で購入することはできるものの、性能面では大きく劣るという印象のあったサードパーティーレンズですが、近年では純正レンズにも劣らない性能を有したレンズが数多く誕生しており、質を求めて純正レンズではなくシグマのレンズを選ぶ方が増えてきている程です。
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待望のNikon Zマウント参入
すっかりとミラーレス一眼が市場の中心となった現状ですが、これまでシグマが展開してきたミラーレス一眼のマウントはSONY EマウントとLマウントが中心でした。
そして今回シグマが新たに参入することになったのが、ニコンのZマウントです。
既に数多くの話題のカメラボディが発売されてきたZマウントにおいて待望の参入となり、その先駆けとして今回ご紹介していくSIGMA 16mm F1.4 DC DNを含めた3種類の単焦点レンズが発売となりました。
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外観レビュー
ここからはSIGMA 16mm F1.4 DC DNの実機を使用したレビューを展開していきます。
Nikon ZマウントのAPS-Cセンサーを搭載したモデルは、コンパクトなものが多くなっていますが、SIGMA 16mm F1.4 DC DNとの組み合わせによるサイズ感や操作性はどの程度のものなのか実機写真とともにご紹介していきます。
広角単焦点レンズとしては大きめのサイズ感
SIGMA 16mm F1.4 DC DNは、広角の単焦点レンズとしては大きめのサイズ感であることは否めません。
APS-Cセンサー用の単焦点レンズは、基本的に手のひらの収まるほどのサイズ感が多くなっていますが、こちらのSIGMA 16mm F1.4 DC DNは、特に全長部分が94.3mmと長くなっており、ズームレンズの様なサイズ感となっています。
しかし、このクラスとしては大きいだけであってレンズ自体を持ってみるとそこまで携帯性に不便を感じることはありません。
携帯性よりも性能を優先させたモデルとなりますが、後ほどご紹介していく性能面やF1.4の明るさを考えると、携帯性については納得することができるでしょう。
ボタン類は一切なし
SIGMA 16mm F1.4 DC DNのデザイン性はいたってシンプルです。
レンズ自体にはボタン類が一切装備されていることはなく、レンズ側で何か操作を必要とすることはありません。
MF/AFの切り替えについて最初は戸惑うかもしれませんが、こちらの切り替えについては、カメラボディ側の設定から行うことができます。
性能レビュー
次にレンズの本質となる画質やボケ味など、性能面についてご紹介していきます。
今回は大分県での作例を中心に、SIGMA 16mm F1.4 DC DNを使って写した様々な情景とともご紹介していきます。
35mm換算24mmの画角
今回ご紹介していくSIGMA 16mm F1.4 DC DNで採用されている画角は35mm換算で24mmの画角となります。
35mm換算24mmの焦点距離は、フルサイズセンサー対応の標準ズームレンズの広角端として使われることの多い画角で、見慣れた画角であると感じられる方も少なくないでしょう。
超広角という画角ではありませんが、超広角特有の歪みや距離的に撮影できる被写体が制限されるという問題が生じることなく、程良い画角であると言えます。
今回スナップ写真を中心に作例撮影を行いましたが、広角過ぎない画角は何気ないシーンを切り取るには最適だと感じました。
シグマらしいシャープの効いた抜群の解像感
16mmの画角を有したこちらの単焦点レンズは、もちろん近接撮影にも適したレンズではありますが、風景写真を撮影するのにも最適なレンズでした。
そのため、画面全体にピントを合わせる機会も多く、画像の四隅までしっかり解像しているかどうかも性能面における重要な観点です。
今回、自然豊かな大分県での撮影を中心に行い、雄大な景色をSIGMA 16mm F1.4 DC DNを使用して撮影する機会が多かったのですが、四隅まで歪みを感じることのない、しっかりとした解像力を体感することができました。
そしてその描写力はシグマらしく全体的にシャープネスの効いたカリッとした仕上がりが特徴的で、シグマの画作りが好みの方にとっても期待を裏切らない仕上がりになっていると言えるでしょう。
F1.4の圧倒的ボケ表現力
先ほど、画面全体における解像度についてご紹介しましたが、SIGMA 16mm F1.4 DC DNが有する「F1.4」が魅せるボケ味もこのレンズにおける大きな特徴です。
ズームレンズであれば同じ焦点距離でボケ味が出ないようなシーンにおいても、SIGMA 16mm F1.4 DC DNを使うことでボケ表現をできるほど、ボケ味の表現に長けたレンズでもあります。
何気ない風景写真においても、被写体の位置やピントを合わせる位置によって簡単にボケを表現することができるため、このレンズを使うだけで日頃撮影することのできない表現を行うことができると言えるでしょう。
そして生み出されたボケ味についても、ピントが合った部分のシャープさとは対照的な柔らかい表現が魅力的で、メリハリのある作品が撮影しやすくなります。
SIGMA 16mm F1.4 DC DNを使って撮影した作例




今回の作例撮影で使用したカメラボディは「Nikon Z fc」
Nikon(ニコン) Z fc 実写レビュー【ミラーレス一眼】 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
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製品仕様表
モデル名 | SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary |
---|---|
焦点距離 | 16mm |
明るさ | F1.4 |
レンズ構成 | 13群16枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 25cm |
最大撮影倍率 | 1:9.9 |
最小絞り | F16 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ72.2mm |
長さ | 94.3mm |
質量 | 420g |
シグマらしい解像力とF1.4のボケ表現力
今回ご紹介してきたSIGMA 16mm F1.4 DC DNは、広角の単焦点レンズとして非常に優れた性能を有していると感じました。
画面全体にピントを合わせるような風景写真のシーンにおいても、四隅までしっかり解像する描写は一つの魅力です。
そして何より開放F1.4の明るさは、写真における表現の幅を大きく広げてくれる存在で、F1.4でなければ実現しないようなボケ表現を行うことができるのも特徴的です。
広角の画角でボケを活かした撮影を行うのは、写真撮影として難しさを感じる部分でもありますが、使いこなすことができれば撮影技術向上にも繋がるレンズとしておすすめの1本です。

気になるレンズはお試しでも
今回ご紹介してきたNikon ZマウントのSIGMA 16mm F1.4 DC DN (Nikon Zマウント用)は、Rentioにてレンタルしてお試しで使うことが可能です。
レンズ購入は、一度に多くの出費となる大きな買い物となるため、誰しもが慎重な選択をするかと思います。
そこでカメラのレンタルサービスを購入前に活用することで、そのレンズの実力が自分に合っているかどうかを確認することができ、購入に対するリスクを大幅に減少させることができます。
Rentioでは、豊富なレンズのラインナップから自由に選んで最短3泊4日からお得にレンタルすることができます。
是非この機会にRentioで気になるカメラ機材をレンタルして、後悔しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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