SIGMA 56mm F1.4 DC DN (Nikon Zマウント用) 実写レビュー【単焦点レンズ】

商品貸与 / 株式会社シグマ

更新日2024/11/13

SIGMA 56mm F1.4 DC DN (Nikon Zマウント用) 実写レビュー【単焦点レンズ】

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少し前は、各カメラメーカーがミラーレス一眼へと本格参入を果たし、続々と新製品が発売されるラッシュでした。

新製品ラッシュの勢いは未だ衰え知らずですが、市場的にはすっかりミラーレス一眼が定着しつつあり、今後はサードパーティレンズメーカーによるレンズマウントへの参入が増えてきています。

今回ご紹介していくのも、サードパーティレンズメーカーである「SIGMA(シグマ)」が初のNikon Zマウント用レンズとして開発した3種の単焦点レンズのうちの1つ「SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary」です。

これまで16mm F1.4、30mm F1.4をRentio PRESSでご紹介してきましたが、中望遠域をカバーした56mm F1.4のレンズを作例とともにご紹介していきます。

SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary (Nikon Zマウント用) 単焦点レンズ

この記事の執筆者：Atsushi Yoshioka

「レンティオ」のフォトグラファー兼トラベルアドバイザー。各カメラ製品系レビューや持ち前の旅行テクニックを伝授する記事を展開

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実力派として人気を集めるシグマ

SIGMA 56mm F1.4 DC DN Nikon Zマウント用実写レビュー

今回ご紹介していくSIGMA 56mm F1.4 DC DNは、サードパーティレンズメーカーとして人気を集めるSIGMA(シグマ)が開発した単焦点レンズです。

シグマは長年に渡って各カメラメーカーのレンズマウントに合わせた様々なレンズを開発してきましたが、純正レンズとは別の選択肢を与えてくれる存在として数多くのユーザーに愛されてきたメーカーです。

かつては純正レンズよりも低価格で購入することができることが売りでしたが、近年はレンズメーカーとしての技術力を大幅に向上させ、ハイアマチュアからプロフェッショナルまで実力派のメーカーとして人気を集める存在になりました。

シグマが初めて参入するNikon Zマウント

SIGMA 56mm F1.4 DC DN Nikon Zマウント参入

これまでシグマにおいてミラーレス一眼用のマウントは、SONY Eマウント、Lマウント、FUJIFILM Xマウントに限られていましたが、今回初めてNikon Zマウントへと参入する形になります。

Nikon Zマウントは、一眼レフ時代から愛され続けた伝統あるニコンにおける最新のミラーレス用マウントで、近年一眼レフFマウントからZマウントへと移行する人も増えている注目のマウントです。

Nikon Zマウントのユーザーにとってサードパーティーレンズが加わることで、純正レンズ以外にも選択肢が広がることは大きなメリットとなるため、将来的にもシグマのレンズは見逃せない存在になります。

SIGMA 56mm F1.4 DC DNと組み合わせるカメラボディを探すなら

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SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary (Nikon Zマウント用)実写レビュー。Zマウントで有力な選択肢となる広角単焦点レンズ – Rentio PRESS[レンティオプレス]

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外観レビュー

ここからは中望遠域をカバーする単焦点レンズとして開発されたSIGMA 56mm F1.4 DC DNのサイズ感や機能性などの外観面についてご紹介していきます。

中望遠の単焦点レンズながら優れた携帯性

SIGMA 56mm F1.4 DC DN Nikon Zマウント用携帯性

SIGMA 56mm F1.4 DC DNは、35mm換算にするとおよそ84mmという中望遠の単焦点レンズとなりますが、通常望遠域のレンズはレンズも大きくなりやすい傾向にあります。

しかし、SIGMA 56mm F1.4 DC DNでは、手のひらに収まるほどのサイズ感を叶えており、抜群の携帯性を叶えていると感じました。

開放F1.4という明るさを考えるとその携帯性には大きなメリットが感じられます。

また、今回シグマから発売されたNikon Zマウント用の3種の単焦点レンズ(16mm、30mm、56mm)の中で最も小型のレンズであるところも意外に感じられます。

ボタンやダイヤルのないシンプルなデザイン

SIGMA 56mm F1.4 DC DN Nikon Zマウント用シンプル

SIGMA 56mm F1.4 DC DNに限らず、今回シグマから発売されたNikon Zマウント用の3種の単焦点レンズでは、レンズにボタンやダイヤル類が一切搭載されていないシンプルなデザインが特徴的です。

まさにレンズ側で操作する必要性が一切ないため、レンズ側の設定をミスすることや、誤操作などの心配もありません。

唯一フォーカスリングが動作しますが、こちらはカメラ側の設定でマニュアルフォーカスモードへと変更することで、操作することのできる機能となります。

性能レビュー

ここからはSIGMA 56mm F1.4 DC DNとNikon Z fcの組み合わせで撮影した作例を基に性能面についてご紹介していきます。

単焦点レンズとしての解像力やボケ表現力の高さを是非リンク先のFlickrから拡大表示してご覧ください。

フルサイズ85mm単焦点レンズに近い画角

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/3200sec, F1.4, ISO160, 56mm, くじゅう花公園

SIGMA 56mm F1.4 DC DNは、APS-Cセンサーを搭載するニコンでのDXフォーマットに対応するレンズですが、35mm換算での焦点距離はおよそ84mmと、フルサイズ用の中望遠単焦点レンズとして王道の85mmレンズに近い画角となります。

85mmの焦点距離は、風景写真やスナップ写真など日常に寄り添った撮影はもちろん、ポートレート撮影で特に人気を集める焦点距離で、被写体と程良く距離を取れることや、背景のボケ方で定評のある焦点距離です。

今回の作例では残念ながらポートレート撮影を行うことはできませんでしたが、それでも何気ない日常を切り取る際や旅先での作品撮影などに活用することのできる1本です。

F1.4の明るさが魅せる圧倒的なボケ味

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/4000sec, F1.4, ISO100, 56mm, グローバルタワー

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1600sec, F2.2, ISO320, 56mm, 大分県内

SIGMA 56mm F1.4 DC DNでは、35mm換算84mm相当と中望遠の画角を有しながら開放「F1.4」という明るさも兼ね備えた1本になっています。

望遠になるほどボケやすくなる傾向にあるレンズですが、F1.4という驚異的な明るさは、ズームレンズでは表現することのできない域まで再現してくれる圧倒的なアドバンテージとなります。

今回の作例撮影においては、紫陽花などの植物を撮影する機会が多々ありましたが、ピントが合った部分から少し外れると柔らかいボケに包まれた仕上がりになり、56mmとF1.4だからこそ生み出せる作品を撮影することができます。

柔らかなボケ味とは対照的な解像感

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1000sec, F8, ISO250, 56mm, グローバルタワー

ボケやすさを特徴とした1本であることは間違いありませんが、柔らかなボケ味とは対照的にピントが合った部分に関してはシグマらしいカリッとしたシャープネスの効いた解像感が特徴的です。

今回の撮影においても被写体をクローズアップした撮影以外に、全景を写すような風景写真も沢山撮影しましたが、四隅までしっかりと解像するレンズとしての性能の高さを感じられました。

まさに柔らかなボケ味とは対照的と言えますが、ピントが合った部分は抜群の解像力を発揮し、それ以外の部分では柔らかく自然なボケ表現を叶えてくれるメリハリもSIGMA 56mm F1.4 DC DNにおける特徴であり、このレンズを使う一つの理由になるでしょう。

SIGMA 56mm F1.4 DC DN × Nikon Z fc

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/800sec, F6.3, ISO320, 56mm, くじゅう花公園

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1600sec, F2.2, ISO320, 56mm, くじゅう花公園

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/2500sec, F2.2, ISO160, 56mm, くじゅう花公園

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1250sec, F1.8, ISO160, 56mm, くじゅう花公園

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1600sec, F1.8, ISO160, 56mm, くじゅう花公園

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/4000sec, F1.4, ISO160, 56mm, くじゅう花公園

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/800sec, F5, ISO100, 56mm, 大分県内

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/2000sec, F8, ISO100, 56mm, 大分県別府市内

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1000sec, F8, ISO100, 56mm, 大分県別府市内

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/2500sec, F2.2, ISO100, 56mm, 大分県別府市内

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/2000sec, F2.2, ISO100, 56mm, 大分県別府市内

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1600sec, F8, ISO250, 56mm, 大分県別府市内

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/4000sec, F1.4, ISO100, 56mm, グローバルタワー

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1000sec, F5, ISO100, 56mm, グローバルタワー

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/4000sec, F2, ISO100, 56mm, グローバルタワー

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/640sec, F5.6, ISO500, 56mm, 蛇越展望台

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/800sec, F6.3, ISO200, 56mm, 狭霧台

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/2000sec, F1.4, ISO100, 56mm, 大分県湯布院

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1000sec, F2.2, ISO100, 56mm, 大分県湯布院

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/400sec, F1.4, ISO100, 56mm, 大分県湯布院

Nikon Z fc, SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/640sec, F2.2, ISO100, 56mm, 大分県湯布院

今回の作例撮影で使用したカメラボディは「Nikon Z fc」

Nikon Z fc ボディミラーレス一眼カメラ

Nikon(ニコン) Z fc 実写レビュー【ミラーレス一眼】 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

製品仕様表

モデル名	SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary
焦点距離	56mm
明るさ	F1.4
レンズ構成	6群10枚
絞り羽根	9枚(円形絞り)
最短撮影距離	50cm
最大撮影倍率	1:7.4
最小絞り	F16
手ぶれ補正効果	–
フィルター径	φ55mm
最大径	φ70.0mm
長さ	61.5mm
質量	295g