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2022年にスマホ業界に革命児のように現れたNothing Phone (1)。
今までのスマートフォンにはない斬新的なデザインで、ガジェット好きの人々を魅了しました。
そんな、Nothing Phone (1)の後継機となるスマートフォン「Nothing Phone (2)」が発表されました。
特徴的な背面のライトが前作から3倍近く増え、個別にカスタマイズできるようになりました。
また、SoCにはハイエンドスマホにも搭載されている「Snapdragon 8+ Gen 1」が搭載されており、Phone (1)よりも80%パフォーマンスが向上しています。
それでは、Nothing Phone (2)を詳しくレビューしていきます。
もくじ
Nothing Phone (2)の特徴
Phone (2)は、Phone (1)でネックだった性能面が格段に向上し、ハイエンドスマホ並のスペックになりました。
Nothing Phone (2)の特徴
- 持ちやすくなったデザイン
- 進化したGlyph Interface (グリフインターフェース)
- 様々なカスタマイズが可能なNothing OS 2.0
- Snapdragon 8+ Gen 1搭載
- 4,700mAhの大容量バッテリー
- マスクにも対応した顔認証
スペック一覧
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.7 インチ フレキシブルLTPO OLEDディスプレイ Corning® Gorilla® Glass 5 最大輝度:1000 nits ピーク輝度:1600 nits リフレッシュレート:1 – 120 Hz |
6.55 インチ フレキシブル OLED ディスプレイCorning® Gorilla® Glass 5 最大輝度:500 nits ピーク輝度:1200 nits リフレッシュレート:60 – 120 Hz |
解像度 | HDR10+ & SGS ローブルーライト 10 ビット色深度 2412 x 1080 ピクセル解像度、394 ppi 1,000,000:1 コントラスト比 |
10 ビット色深度 2400 x 1080 ピクセル解像度、402 ppi 1,000,000:1 コントラスト比 |
カメラ | ・背面 デュアル50MPカメラシステム:広角(F1.88)、超広角カメラ(F2.2) ・フロントカメラ 32 MPカメラ(F2.45) |
・背面 デュアル50MPカメラシステム:広角(F1.88)、超広角カメラ(F2.2) ・フロントカメラ 16 MPカメラ |
動画 | 4K 録画、60 fps 1080p 録画、30 または 60 fps ライブHDR、4K30 fps スローモーション (480 fps) Night Mode (1080p、30 fps) アクション モード OIS および EIS 手ぶれ補正機構 タイムラプス (4K) |
4K 録画、30 fps 1080p 録画、30 または 60 fps ライブ Live HDR、30 fps スローモーション (120 fps) ナイトモード (720p/1080p、30 fps) OIS および EIS 画像安定化ビデオ撮影フォーマット 再生: MKV, MOV, MP4, H.265 (HEVC), AVI, WMV, TS, 3GP, FLV, WEBM 録画: MP4 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 | Qualcomm® Snapdragon™ 778G+ |
RAM(メモリ) | 8GB、12GB | 8GB、12GB |
バッテリー容量 | 4700 mAh ※45Wの充電規格に対応 |
4500mAh ※33Wの充電規格に対応 |
防水性能 | IP54 | IP53 |
生体認証 | 顔認証、ディスプレイ内指紋認証 | 顔認証、ディスプレイ内指紋認証 |
ワイヤレス充電 | ◯(15W) リバースチャージ(5W) |
◯(15W) リバースチャージ(5W) |
おサイフケータイ | - | - |
本体カラー | グレー/ホワイト ※グレー は公式サイトの限定商品 |
ホワイト/ブラック |
ストレージ容量 | 128GB/256GB/512GB | 128GB/256GB |
高さ/幅/厚み(mm) | 162.1 mm x 76.4 mm x 8.6 mm | 159.2 mm x 75.8 mm x 8.3 mm |
重量 | 201.2 g | 193.5g |
価格 | ・ 8GB RAM+128GB ROM/¥79,800(税込)※グレーのみ ・ 12GB RAM+256GB ROM/¥99,800(税込) ・ 12GB RAM+512GB ROM/¥109,800(税込) |
・ 8GB RAM+128GB ROM/¥73,800(税込) ・ 8GB RAM+256GB ROM/¥79,800(税込) |
持ちやすくなったデザイン
Phone (2)は、Phone (1)のスケルトン仕様のデザインを踏襲しつつもアップデートが施されています。
Phone (1)では削ぎ落とし加工だった背面がPhone (2)では曲線(ラウンド)になり、手に持った時によりフィットするようになりました。
ディスプレイサイズが大きくなったことによりサイズも少し大きくなっているのですが、曲線加工になっているので同サイズの他社のスマートフォンより持ちやすさを感じます。
背面のガラスには「Corning Gorilla Pillowed Glass 5」が使用されており、強度も保ちつつも高級感とNothingらしさを感じられるデザインとなっています。
進化したGlyph Interface (グリフインターフェース)
Nothing Phoneの1番の特徴とも言えるのが、背面の「Glyph Interface (グリフインターフェース)」です。
Phone (1)では“アドレス指定可能な12ゾーン”だったのに対して、“個別にアドレス設定可能な33ゾーン”に進化したことによってできることが広がりました。
例えば着信音や通知音もPhone (1)では10種類だったのに対して20種類に増加しています。
また、「コンポーザー」を使用することでオリジナルの着信音や通知音を作成することも可能です。
また、「Glyph タイマー」や「音量インジケーター」などPhone (2)ならではの機能も増えており、Glyph Interfaceを使用した利用用途の幅も広がっています。
Nothing OS 2.0
Phone (2)ならではの機能ではないのですが、Phone (2)を購入した段階でインストールされているNothing OSが「Nothing OS 2.0」になり様々な進化を遂げました。
Nothing OS 2.0では、主要なアイコンをNothingのUIに合わせたアイコンに変更することができます。
用意されているアイコンはNothing純正アプリだけでなく、YouTubeやGmailなどのGoogle系のアプリやX(旧Twitter)、さらにはPayPayやウェザーニュースなど日本向けのアプリなども対応しています。
また、アプリ名の表示を消すことができたり、アプリの表示列を4列から5列に変更することもでき、よりミニマルに自身に最適なホーム画面の作成ができます。
この他にも「Nothing ウィジェット」といって、頻繁にアクセスする設定項目などもホーム画面に配置することができます。
筆者はダークモードの設定をホーム画面に設置しており、1タップでダークモードのON/OFFを切り替えられるようにしています。
この設定はホーム画面の表示だけでなくアプリにも引き継がれるので、非常に重宝しています。
Snapdragon 8+ Gen 1搭載
Phone (2)には、多くのハイエンドスマホにも使用されている「Snapdragon 8+ Gen 1」が搭載されています。
Phone (1)に搭載されているSoCは「Snapdragon 778G+」となっておりミドルレンジスマホと同等の性能でしたが、Phone (2)の「Snapdragon 8+ Gen 1」はパフォーマンスが80%向上し3Dゲームでも快適に遊べる性能といえます。
3Dグラフィックが多用されている「原神」の画質を最高設定にして1時間ほどプレイしてみましたが、快適にプレイすることができました。
一方で、30分ほど経った頃から本体が熱を帯び始め所々かくつくこともあったので、長時間プレイする際は推奨設定でプレイした方が良さそうです。
SoCの性能を測る、Geekbench、AnTuTu Benchmark、3DMarkの3つのソフトを使用してスコアを出してみました。
Geekbench
Nothing Phone (2) | Pixel 7a | iPhone SE(第3世代) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|---|---|
シングルスコア | 1,736 | 1,321 | 1,755 | 811 |
マルチスコア | 4,575 | 2,939 | 4,358 | 2,900 |
Phone (1)と比較するとかなり性能が上がっており、シングルスコアでは倍以上、マルチスコアでも倍近くのスコアとなりました。
また、価格が近いGoogle Pixel 7aやiPhone SE(第3世代)と比較をしても、一番高いスコアとなりました。
AnTuTu Benchmark
AnTuTu Benchmarkのスコアも平均して100万点を超えるスコアとなり、ハイエンドスマホに匹敵する性能と言えます。
3DMark
原神をプレイしている際に発熱が気になったのですが、後半になるにつれて温度が上昇していきパフォーマンスも低下していました。
このことから、排熱性能に関してはあまり良くないと考えられます。
4,700mAhの大容量バッテリー
Phone (2)は、4,700mAhの大容量バッテリーとなっており、1日中使用していても充分なバッテリー容量です。
バッテリー計測アプリPC Mark for Androidを使用して、擬似的にPhone (2)を長時間使用し続けての充電残量が100%から20%になるまでを計測したところ、17時間55分でした。
バッテリー容量が近しい他社のスマートフォンと比較しても、バッテリーの持ちは良さそうです。
また、45Wの急速充電に対応しており、わずか55分でフル充電することが可能です。
実際に0%から100%まで充電してみましたが、ほぼ公表値通り1時間以内で満充電することができました。
充電時間 | バッテリー残量 |
---|---|
30分 | 68% |
40分 | 87% |
50分 | 96% |
58分 | 100% |
この他に15WのQi(ワイヤレス)充電と5Wのリバース充電にも対応しています。
マスクにも対応した顔認証
Phone (2)は、画面内指紋認証と顔認証のダブル生体認証に対応しています。
特にAndroid向けの顔認証は簡易的なものが多く、マスク使用時などは認証の解除ができなかったのですが、Phone (2)の顔認証はマスク使用時でも解除を行うことができます。
認証精度も高く、解除までの速度も速いので、ストレスなく認証ロックを解除することができます。
Nothing Phone (2)のカメラ性能を作例で紹介
Phone (2)のカメラは5,000万画素の広角カメラと超広角カメラの2眼構成となっています。
Advanced HDRという新機能により、露出の異なる8枚の画像を撮影し組み合わせることで肉眼で見たままに近い写真を撮影することができます。
Advanced HDR
Advanced HDRは50MPで撮影時に自動で適用されます。
12MPでの撮影にも対応していますが、HDRでの撮影のためか50MPで撮影した写真の方が寒色寄りな写真に仕上がります。
下記の写真は50MPのAdvanced HDRの効果がよく出ており、左側の建物が12MPでは黒く潰れてしまっていますが、50MPでは建物の構造までしっかりと映し出されています。
また、Phone (2)はRAW撮影にも対応しているのでLightroomなどを使用することで現像することも可能です。
特に下記のような逆光の場面では通常の撮影ですと黒潰れや白飛びなどが起きやすいのですが、RAW撮影しておくと後から編集して調整することが可能です。
超解像ズームの2倍と超広角カメラで撮影の幅が広がる
Phone (2)は画質を落とすことなく2倍のズーム撮影が可能な「超解像ズーム」機能があります。
遠くのものを撮影する時もそうですが、料理など近くのものを撮影する際も自身の影が入らないようになど活用することができます。
また、超広角カメラも撮影の幅を広げてくれます。
メインカメラと同じく50MPで撮影可能ですので、広い画角の写真を高画質で残すことができます。
マクロ撮影も可能
超広角カメラはマクロ撮影にも対応しており、最小で3センチ程まで近づいて撮影可能です。
近くまで寄れるので被写体をより大きく撮影することも可能ですし、非日常的な写真の撮影をすることも可能です。
Nothing Phone (2)の気になるポイント
Phone (2)の気になるポイントがいくつかありましたので紹介したいと思います。
おサイフケータイは非対応のまま
Phone (1)のレビュー時におサイフケータイ非対応ということを気になる点で挙げており、次世代機に期待したいと記載していましたが、Phone (2)でもおサイフケータイは非対応のままでした。
Google Pixel WatchがiDやQUICPayに対応したことにより、モバイルSuicaを含むキャッシュレス決済は代用することができますが、まだまだスマートウォッチを所持していない方も多くいるので、Phone (2)に搭載して欲しかった機能といえます。
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eSIMも非対応のまま
近年はデュアルSIMに対応しているスマートフォンは多数ありますが、片方が物理SIM、もう一方がeSIMということが多くあります。
そういった中で、Phone (2)は物理SIMを2つ搭載できるデュアルSIMとなっており、eSIMは非対応となっています。
今現在、物理SIM、もう一方がeSIMで運用されている方は、乗り換えの際に物理SIMに変更する必要があります。
Nothing Phone (2)はコスパ最強のハイエンドスマホ
近年、スマートフォンの高騰化は年々進んでおり、性能を求めると10万円を超えるものも少なくはありません。
Phone (2)は「Snapdragon 8+ Gen 1」と一世代前のSoCではあるものの、最安構成であれば7万円台で購入することができます。
スペックだけでなくデザインやユーザー体験など、Nothingを選ぶメリットは大いにあります。
Nothing Phone (2)を手に取ってみてはいかがでしょうか。
スマートフォンはレンタルできる
機種変更までの代替え機や短期間だけ使うのはもちろん、購入前に確認したいことがあればお試しレンタルがおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では14泊15日〜の短期レンタルや月額レンタルで借りられるスマホを用意しています。
製品によってはそのまま購入できますので、実機で試してから検討してみてはいかがでしょうか。
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