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昨今、PlayStation 5が120fps、4Kに対応したり、ゲーミングPCでレイトレーシングや高画質な映像でゲームを楽しむことが増えてきたと思います。
そんな中で必要になってくるのが、高画質と高リフレッシュレートを両立したゲーミングモニターです。
銃撃戦の激しいFPSは高いリフレッシュレートが必要になってきますし、オープンワールド系のRPGなどでは高画質なモニターであるほどリアルな描写を楽しめます。
しかし、高画質と高リフレッシュレートを求めると比例して値段も10万円近くなってしまうといった懸念もあります。
そんな中で今回紹介するBenQのMOBIUZシリーズの「EX2710Q」は、165HzのリフレッシュレートかつWQHDの高画質を兼ね備えていながら、手頃な価格で購入することができます。
それではBenQ MOBIUZ EX2710Qを詳しくレビューしていきます。
もくじ
BenQ MOBIUZ EX2710Qの特徴
EX2710QはBenQのゲーミングモニターの中で「MOBIUZ」シリーズに位置しています。
もう一つの「ZOWIE」シリーズはeスポーツ大会でも使用されておりプロプレイヤー向けですが、「MOBIUZ」シリーズは自宅にいながらも非日常的なワクワク感を味わえる高品質のゲーミングモニターとなっています。
EX2710Qの特徴
- BenQ 独自の HDRi 技術搭載
- 高音質 2.1ch treVolo スピーカー内蔵
- WQHD高解像度でも実現できる165Hzリフレッシュレート
- 1ms MPRTによるスムーズなゲームプレイ
- 高さ調整、スイーベル、おしゃれなデザイン
スペック一覧
MOBIUZ EX2710Q | |
---|---|
画面サイズ (対角) | 27インチワイド |
パネル | IPS/LED |
最大リフレッシュレート | 165Hz |
ネイティブ解像度 | 2560 x 1440 (WQHD) |
ビット深度 | True 8 bit |
アスペクト比 | 16:9 |
輝度 | 250 cd/m²(HDR 再生時は最大 400cd/m²) |
HDR | HDRi |
コントラスト比 | 1,000:1 |
表示色 | 約10億7000万色 |
応答速度 | 1ms(MPRT)/2ms(GtG) |
DCI-P3 | 95% |
VESAマウント | 100 mm x 100 mm |
ローブルーライト | 4つの「ブルーライト軽減」モード搭載 |
オーディオ | 「treVolo True Sound」オーディオシステム |
ポート | HDMI 2.0×2/Display Port 1.4/USB3.0×3(Downstream x 2、Upstream x1) |
外形寸法 (幅 x 奥行き x 高さ) |
614.1 x 439.6 – 539.6.5 x 216.7 |
質量 | 約7.4Kg |
Amazon価格(2023年9月現在) | 57,455円 |
近未来的なデザインと高機能なスタンド
MOBIUZシリーズは宇宙船のような近未来的なデザインが特徴的です。
ゲーミングPCと並べておいてもスタイリッシュなデザインのため、ゲーミング感を演出してくれます。
付属のスタンドは上下左右のチルトに対応しており、高さも10cmまで調整することが可能です。
上下の高さ調整は床から最小で約4.8cm、最大で約15.1cmとなっており、モニターアームなどを使用しなくてもゲームをプレイするのに最適な角度や高さを見つけることができます。
27インチの大画面
EX2710Qは27インチの大画面モニターとなっています。
「Apex Legends」や「VALORANT」などのFPSでは、瞬時の操作が求められるので24インチのモニターを使用することが多いのですが、RPG系のゲームをする際は24インチですと迫力に欠ける部分があります。
EX2710Qの27インチモニターなら、FPSするには大きすぎず、RPGでは臨場感あるゲーム体験を得られるちょうど良さがあります。
実際に筆者は「Apex Legends」をプレイするのですが、ひと一人分くらいの距離をとってゲームをプレイするのであれば、27インチも大きく感じることはなくゲームプレイにも支障をきたすことはありませんでした。
また、EX2710Qは薄型ベゼルを採用しているため、没入感を高めてくれます。
WQHD(2560×1440)の解像度
EX2710QはWQHDの高解像度モニターです。
FPSゲームではあまり画質を求めることはないかもしれませんが、FPSもRPGもこの一台でと考えている方には臨場感を感じられるように画質も必要になってきます。
また、EX2710QにはBenQ独自の「HDRi」技術が採用されており、より没入感のある映像体験を得られることができます。
HDRi テクノロジーで美しい映像美を
BenQ独自のHDRテクノロジーである「HDRi」により、ゲーム体験をより向上してくれます。
ゲームによっては明るいシーンと暗いシーンが混在している場面もあるかと思いますが、HDRiは周囲の明るさを自動で感知しながら調整するので、臨場感溢れるゲーム体験を得られることができます。
また、HDRi モードには通常の「HDRi」に加え、 「ゲームHDRi」と「シネマHDRi」をプリセットとして搭載しており、より没入感を高めてくれます。
ゲームHDRi は、暗いシーンのディテールと色のグラデーションのコントラストを強調することで、 ゲームへの没入感と視認性を高めてくれます。
シネマHDRi は、画像の色あせを防ぐため、コントラストとカラーパフォーマンスを向上させ、美しい映像に仕上げてくれます。
ゲームプレイに最適
EX2710Qには美しい映像体験だけでなく、ゲームをプレイするのに最適な点がいくつかあります。
165Hzの高リフレッシュレート
FPSやアクションゲームに必要になってくるのが、リフレッシュレートです。
EX2710Qは165Hzの高リフレッシュレートとなっており、激しい銃撃戦を繰り広げるFPSのようなゲームにおいても、快適にプレイすることができます。
筆者はこれまで、240Hzのリフレッシュレートのモニターを使用したことがありますが、正直144Hz以上はゲームプレに影響が出るほどの違いを感じられたことがなかったので、165Hzでも十分と言えます。
また、応答速度も1msMPRTの超高速応答となっており、ゲーム操作を快適にしてくれます。
ゲームモード(FPS、RPG、レーシングゲーム)
前述したHDRiの設定だけでなく、FPSやRPG、レーシングゲームなどのゲームに適した色味や明るさのプリセットを作ることができます。
様々な分野のゲームをする方であっても、その時々に合わせた色味をいちいち設定する必要はなく、ボタンひとつで設定を変えられるので便利です。
2.1chのtreVolo スピーカー搭載
MOBIUZのもう一つの特徴とも言えるのが、treVolo スピーカーです。
EX2710Qには、2W x 2+5Wの2.1chのスピーカーが搭載されており、モニター内蔵のスピーカーとは思えないほどの臨場感ある音楽を楽しむことができます。
過去にレビューしたOMENのゲーミングモニター「27qs」もスピーカー内蔵のモニターでしたが、正直音質は良いと言えず別途スピーカーを用意した方が良いとレビューしました。
しかしtreVolo スピーカーは、解像感もしっかりあり、音楽を楽しむのもよし、映画を楽しむのもよし、ヘッドセットせずにゲームを楽しむこともできます。
また、サウンドモードも5つ用意されており、映画や音楽、またプレイするゲームの内容に合わせてサウンドを選択することが可能です。
サウンドモード
- シネマモード: 会話の明瞭さと背景音楽の雰囲気の両方を強調するモード
- ライブ・ポップ: 高、中、低音域のサウンドバランスを調整し、ライブコンサートを長時間聴くために設計されたモード
- スポーツモード: バックサウンドノイズの干渉を減らし、人間の声を区別しやすくしているこのモード
- レーシング: 重低音、3Dサラウンド効果とエンジン音を強調し、レースカーのハンドルを握ったような感覚になるモード
- FPS ゲーム: サウンドのローカライズを強調し、ソフトな足音や敵が使用している武器を識別しやすくなるモード
音量調整も背面のスティックを上下に倒すことで調整可能ですので、モニターならではの面倒な操作も必要ありません。
各ボタンの操作性の高さ
モニターで面倒だと思うのが、色味や音の設定です。
モニターによってはボタン操作が非常に面倒で、進むや戻る、上下左右の操作や入力切り替えなどが直感的ではありません。
EX2710Qは背面に2つのボタンとジョイスティック、前面に1つのボタンが備わっており、すべてのボタンが直感的に操作できるようになっています。
前面のボタンは前述した「HDRi」の切り替えができるようになっており、背面の一番上のボタンは入力切り替えになっています。
また、ジョイスティックを上下に動かすことで音量の調節ができ、左右に動かすことでゲームモードのプリセットを変更することができます。
どの操作も1回〜数回ボタンを押すことで完了することができるので、非常に便利に感じました。
音の設定などの詳細な設定もメニューから行えるので、よりカスタマイズしたい方でも安心です。
豊富なポート類
EX2710Qの下部には、豊富なポート類が備わっています。
- HDMI 2.0×2
- Display Port 1.4
- USB3.0×3(Downstream x 2、Upstream x1)
Upstreamポートもあるので、マウスやキーボード、またゲームパッドなどを接続することも可能です。
また、PCの他にゲーム機など複数の機器を接続することもあるかと思います。
背面のボタンを押すことでスムーズに接続機器を切り替えることができ、前述したHDRiの設定内容を接続する機器に応じて設定することも可能です。
BenQ MOBIUZ EX2710Qの気になるポイント
EX2710Qをしばらく使用していて、気になったポイントがいくつかあったので紹介したいと思います。
USB-Cポートは欲しかった
PCの周辺機器やスマートフォンの充電ケーブルなど、USB-Cに対応したものも近年は増えてきています。
一方で、EX2710QのUSBポートはすべてUSB-Aですので、USB-Cに対応した周辺機器との接続やスマートフォンの充電は別のポートを使用する必要があります。
筆者はMacBookを所持しており、他社のモニターではUSB-Cケーブルを接続するだけで映像出力と給電が同時に行えるのですが、EX2710Qではそれができません。
もちろんHDMI接続に対応したUSBハブで接続することは可能ですが、あくまでもゲーミングPCやコンシューマー機との接続が前提となります。
スペースをとる
高機能なスタンドがゆえに、設置場所のスペースを広く占有してしまいます。
筆者は縦幅60cmのデスクにEX2710Qを設置しましたが、1/3のほど占有しており慣れるまでは圧迫感を感じました。
省スペースで運用したい場合は100mm規格のVASAに対応しているので、モニターアームなどに設置した方が良いです。
電源が一体型ではない
EX2710QのACアダプターは本体に内蔵されている形ではなく、外付けになります。
そのためデスクの上やデスク下に大きめのアダプターを置く必要があります。
近年はACアダプター一体型のモニターも増えてきているので、購入を検討している方は注意が必要です。
BenQ MOBIUZ EX2710Qは今購入すべきゲーミングモニター
今回紹介してきた「EX2710Q」は、FPSをプレイするにも、RPGをプレイするにも最適なゲーミングモニターです。
また、スピーカー性能もよく、別途スピーカーを用意する必要もないので、省スペースかつ低コストで導入することができます。
ゲーミングモニター選びで迷っているのであれば、間違いなくおすすめできるゲーミングモニターです。
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ゲーミングモニターはレンタルできる
ゲーミングモニターは決して安い製品ではありませんので、できれば買ってから後悔はしたくないものです。
そのためにもゲーミングモニターのお試しレンタルをおすすめします。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、ゲーミングモニターをはじめゲーミングノートPCやゲーミングPC、ゲーミングキーボードなどのレンタルを提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
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