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2023年の10月に販売されたPixel 8 ProとPixel 8は、 Google Tensor G3チップを搭載することでAI機能が進化し「ベストテイク」や「音声消しゴムマジック」などが使用できるようになりました。
そんな上位モデルであるPixel 8 ProとPixel 8に使用されているGoogle Tensor G3チップが、今回紹介するPixel 8aにも使用されています。
これにより、Pixel 8とほぼ同じ機能が使用できるにも関わらず、4万円ほどの価格差を実現しています。
それでは進化したAI機能を紹介しつつ、Pixel 8aを詳しくレビューしていきます。


もくじ
Google Pixel 8aの特徴
Pixel 8aには大きく以下の特徴があります。
- 丸みを帯びマットな背面になったデザイン
- Actuaディスプレイを採用し120Hzに対応
- 便利なAI機能
- Google Tensor G3チップ搭載
- 1日中使用できるバッテリー持ち
- 7年間のアップデート保証
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
Google Pixel 8aのスペック一覧
Google Pixel 8aのスペックを前モデルであるPixel 7aと、上位モデルであるPixel 8と比較してみました。
項目 | Pixel 8a | Pixel 7a | Pixel 8 |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ OLED(有機EL) ※Corning® Gorilla® Glass™ 3 カバーガラス |
6.1インチ OLED(有機EL) ※傷が付きにくい Corning Gorilla Glass 3 カバーガラス |
6.2 インチ OLED(有機EL) ※Corning® Gorilla® Glass Victus® 2 |
ディスプレイ解像度 | FHD+(1,080 x 2,400)/430ppi/20:9 | FHD+(1,080 x 2,400)/429ppi/20:9 | FHD+(1,080 x 2,400)/428ppi/20:9 |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大90Hz | スムーズ ディスプレイ(60~120 Hz) |
静止画 |
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動画 |
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撮影機能 | 編集マジック ベストテイク 消しゴムマジック ボケ補正 リアルトーン 顔フォーカス パノラマ 手動ホワイト バランス調整 ロックされたフォルダ 夜景モード トップショット ポートレート モード ポートレート ライト13 モーション オートフォーカス よく撮影する人 デュアル露出補正 Live HDR+ ウルトラ HDR 長時間露光 天体写真 超解像ズーム |
ボケ補正 夜景モード トップショット ポートレート モード 超解像ズーム モーション オートフォーカス Live HDR+ よく撮影する人 デュアル露出補正 シネマティック撮影 ポートレート ライト 消しゴムマジック 長時間露光 リアルトーン 顔フォーカス19 パノラマ 手動によるホワイト バランス調整 ロックされたフォルダ |
ベストテイク 音声消しゴムマジック ボケ補正 マクロ フォーカス 夜景モード トップショット ポートレート モード 超解像ズーム モーション オートフォーカス Live HDR+ よく撮影する人 デュアル露出補正 シネマティック撮影 ポートレート ライト 消しゴムマジック モーション モード リアルトーン 顔フォーカス パノラマ 手動によるホワイト バランス調整 ロックされたフォルダ 編集マジック ウルトラ HDR 天体写真 |
CPU | Google Tensor G3 | Google Tensor G2 | Google Tensor G3 |
メモリ(RAM) | 8GB | 8GB | 8GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 128 GB / 256 GB UFS 3.1 ストレージ | 128 GB UFS 3.1 ストレージ | 128 GB / 256 GB UFS 3.1 ストレージ |
SIMカード | デュアルSIM – nanoSIM – eSIM |
||
通信規格 | Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE80、MIMO 5G Sub 6GHz |
Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE80、MIMO 5G Sub 6GHz |
Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、2×2+2×2 MIMO 5G Sub 6GHz |
Bluetooth | 5.3 | ||
NFC | 対応(おサーフケータイ対応) | ||
バッテリー容量 | 標準 4,492 mAh | 標準 4,385 mAh | 標準 4,575 mAh |
充電規格 | ・USB-C PD:最大18W ・Qi規格のワイヤレス充電:最大7.5W |
・USB-C PD:最大18W ・Qi規格のワイヤレス充電:最大7.5W |
・USB-C PD 3.0 PPS:最大27W ・Google Pixel Stand(第2世代):最大18W ・Qi規格のワイヤレス充電:最大12W |
生体認証 | ディスプレイ内蔵の指紋認証 顔認証 |
||
防塵防水性能 | IP67 | IP67 | IP68 |
サイズ (幅×厚さ×高さ) |
72.7 mm × 8.9 mm × 152.1 mm | 72.9 mm × 9.0 mm × 152.0 mm | 70.8 mm × 8.9 mm × 150.5 mm |
重さ | 約 188g | 約 193.5g | 約197g |
カラーバリエーション | Aloe/Bay/Porcelain/Obsidian | Charcoal/Sea/Snow/Coral | Hazel/Obsidian/Rose |
公式税込価格(2024年5月時点) | 72,600円 | 69,300円 | 112,900円〜 |
丸みを帯びマットな背面になったデザイン
Pixel 6aやPixel 7aは長方形に近い形状でしたが、Pixel 8aはPixel 8シリーズ同様に丸みを帯びたデザインとなっています。
これにより、若干ではあるものの持ちやすくなりました。
また、背面もPixel 8 Proと同じくマットなデザインになったため、ケースを使用しなくても指紋が目立ちにくくなりました。
マットな質感はPixel 8シリーズでもPixel 8 Proのみに採用されたデザインですので、廉価版ながらもProシリーズと同様の質感を味わうことが可能です。
カラーバリエーションはAloe、Bay、Porcelain、Obsidianの4色展開となっており、Pixel 7aにはなかった緑色のカラーが追加されています。
- Aloe
- Bay
- Obsidian
- Porcelain
出典:https://store.google.com/jp/?hl=ja
Pixel 7aはパステルカラーのような淡い色合いでしたが、よりビビットになり原色に近い色合いになりました。
公式から販売されているケースも本体カラーと同様のカラー展開がありますので、本体のカラーに合わせて使用することも可能です。
Actuaディスプレイを採用し120Hzに対応
Pixel 8aに採用されたActuaディスプレイは、Pixel “a”シリーズで初となる120Hzを実現しています。
これにより日常的なスマートフォンの操作が快適になるだけでなく、ゲームなども快適に行えるようになります。
また、ディスプレイの最大輝度が1,400ニトを実現しており、前モデルであるPixel 7aから40%明るくなっています。
筆者が所持しているPixel 6aの最大輝度は800ニトなので、日中の太陽光の下ではディスプレイの見やすさに差が出ました。
- 左がPixel 6a、右がPixel 8a
Pixel 6aでは日中地図アプリを開いたときなど見づらさがあったりもしましたが、Pixel 8aならそんなこともなく快適に使用することができます。
便利なAI機能
Pixel 8aに搭載されている「Google Tensor G3」チップによりAI機能が飛躍的に向上しています。
代表的なAI機能をいくつか紹介します。
ベストテイク
「Google Tensor G3」による新たなAI機能の一つ「ベストテイク」。
数名以上の集合写真を撮影するとき、その中の一人が目を瞑ってしまったり思ったように笑えていなかったりすることがあると思います。
そんな時にベストテイク機能を使用すれば、最高の一枚に仕上げることができます。
撮影する時に同じシチュエーションで複数枚撮影するだけで、人物の顔を自動で判別し別の画像の顔と入れ替えることができます。
音声消しゴムマジック
「音声消しゴムマジック」も「Google Tensor G3」による新しいAI機能の一つになります。
音声と環境音や音楽などを分離して収録することができ、後から音声だけを消したり逆に環境音を消して音声だけを残したりすることができる機能です。
実際に下記の映像は車通りの多くある道沿いで撮影したものになります。
音声のみを切り出した際は、まさにノイズキャンセリングのような結果になりました。
例えば、飲食店などガヤガヤした場所で動画の撮影をした時に、動画内の声を聞き取りやすくするといった使用方法ができると思います。
また、公園でお子さんの動画を撮影した際なども、周囲の雑音を取り消しお子さんの声のみを強調させることも可能です。
編集マジック
「編集マジック」も新たに追加された機能の一つです。
「編集マジック」は簡単にいうと、Photoshopのように人物や物体を画像内で動かしたり消したりすることができる機能です。
被写体を動かしたり被写体の大きさを変更したりと後から編集することができるので、SNS映えしそうな印象のある写真を作り出すこともできます。
また、空の天候を変更したり夜景に変えたりすることもできるので、思い出の一枚をより素敵な写真にすることもできます。
- 元画像
- 「編集マジック」で加工
消しゴムマジックも進化
「編集マジック」で被写体を移動させた場所が不自然にならないようにAIが自動的に塗りつぶしをしてくれるのですが、「消しゴムマジック」もAI機能が進化したことにより塗り潰しの精度が向上しています。
実際に「Google Tensor」が搭載されているPixel 6aで同じ写真を消しゴムマジックで被写体の削除をしてみたのですが、塗り潰しの精度が高くなっていることがわかります。
- 元画像
- Pixel 6a
- Pixel 8a
上記の写真はPixel 6aとPixel 8aで同じ画像を消しゴムマジックで処理した画像ですが、Pixel 6aの方は真ん中の方にいる着物を着た女性を判別できていなかったり、塗りつぶされた箇所がPixel 8aと比較すると違和感を感じます。
Google Tensor G3チップ搭載
Pixel 8aにはPixel 8 ProとPixel 8に使用されている最新のチップである「Google Tensor G3」が搭載されています。
前述したAI機能の進化に大きく貢献しており、また処理性能も堅実にアップデートしています。
SoCの性能を測る、Geekbench、AnTuTu Benchmark、3DMarkの3つのソフトを使用してスコアを出してみました。
Geekbench
Pixel 8a | Pixel 7a | Pixel 6a | |
---|---|---|---|
Single | 1,648 | 1,321 | 1,055 |
Multi | 4,277 | 2,939 | 3,067 |
SoC | Google Tensor G3 | Google Tensor G2 | Google Tensor |
AnTuTu Benchmark
3DMark
全てのベンチマークスコアにおいて前モデルである Pixel 7aを上回っており、堅実な進化が伺えます。
一方で、AnTuTu Benchmarkを連続で3回計測した際や3DMarkで20回高負荷な計測を行った場合では、温度の上昇と共にパフォーマンスもどんどん落ちていってしまったので、長時間のゲームなどにはあまり向いてないと思われます。
1日中使用できるバッテリー持ち
スマートフォンを選ぶ上でバッテリー持ちも重要だと思います。
Pixel 8aは4,492mAhのバッテリー容量を搭載しており、公式HPには「24時間以上のバッテリー駆動時間」と記載があります。
実際に午前中から夜の24時まで1日Pixel 8aを使用してみましたが、バッテリー残量は33%ありました。
この日は作例の撮影で写真を50枚近く撮影したり、外出中にはYouTubeの視聴やストリーミングで音楽鑑賞をしていたため、いつもよりも長時間使用していたにも関わらずバッテリー残量には余裕がありました。
これならモバイルバッテリーを使用せずとも1日中外出することが可能そうです。
7年間のアップデート保証
Pixel 8aのアップデート内容の中でも忘れてはいけないのが、アップデート保証が7年間になったことです。
これにより、長くスマートフォンを使用し続けることができるようになりました
Googleは公式および認定修理担当パートナーにてバッテリーの交換を受け付けているので、これらのサービスを利用することで数年先まで安心して使用することが可能になります。
筆者も数年前に購入したiPhone 7を自宅で動画視聴機として使用しており、OSのアップデート期間の延長はこのようにメイン機でなくてもサブ機として長く使用できるメリットもあります。
Google Pixel 8aのカメラ性能を作例を用いて紹介
Pixel 8aは、6,400万画素の広角カメラと1,300万画素の超広角カメラの2眼構成になっています。
メインカメラはPixel 8 ProやPixel 8よりも解像度が高く、高精細な写真撮影が可能になっています。
Pixel 8aのカメラ性能を作例を用いて紹介していきたいと思います。
撮影していた感じたのは、加工なしでもシャッターを切るだけで誰でも簡単に綺麗な写真の撮影が可能だと思いました。
空の青、草木の緑など風景の写真も綺麗に撮影できますが、建造物や花などの対象物を撮影した時により解像感を感じることができます。
ポートレートモードのボケ感は薄く、良くも悪くもボケすぎず自然な写真の撮影が可能です。
8倍までのズーム機能に対応していますが、8倍ズーム時は解像感が薄れてしまっているので、実用レベルではなさそうです。
- 等倍
- 2倍
- 8倍
Google Pixel 8aの気になるポイント
Pixel 8aをしばらく使用していて気になるポイントがいくつかあったので紹介したいと思います。
ベゼルが太く感じる
Pixel 8aのラウンド型の形状のせいか、ベゼルが太く感じます。
これまでPixel “a”シリーズは従来のPixelやProシリーズと比較してベゼルが太くなっているのですが、Pixel 7aやPixel 6aと比較してもよりベゼルの太さが目立ちます。
スペック上では幅が0.2mm小さくなっている中でディスプレイサイズに変更はないので、おそらく目の錯覚かと思いますが、Pixel 7aやPixel 6aからの乗り換えを検討している方は違和感を感じるかもしれません。
SoCはハイエンド機に劣る
今回紹介しているPixel 8aに限った話ではないですが、Google PixelシリーズのSoC性能は近年のスマートフォンの中では劣っている印象です。
ベンチマークスコアで比較するとPixel 7aからは堅実に進化を遂げており、ミドルレンジクラスのスマホと考えれば十分なのかもしれないですが、ハイエンド機でもあるPixel 8 ProやPixel 8と同じSoCを搭載していると考えると物足りなさを感じます。
実際に3Dグラフィックが多用されている「原神」をプレイしてみましたが、本来60fps出る設定にしても平均して30fps前後しかフレームレートが出ず、途中でカクツクこともありました。
SNSの利用やネット検索など日常的な利用で不便を感じることはありませんが、ゲーム利用をメインで考えているのであればハイエンドスマホやゲーミングスマホをおすすめします。
Google Pixel 8aはPixelの魅力を高コスパで感じることができるスマホ
Pixelシリーズの魅力はGoogleが提供するAI機能をふんだんに使用できることだと筆者は考えます。
そのAI機能を低価格で利用できるのがPixel “a”シリーズでもあります。
Pixel 8 ProとPixel 8が発売された当初はAIスマホと呼ばれており、Pixelシリーズの中でもひときわAI機能への注目が集まっていいたモデルでもあります。
Pixel 8aはそんなGoogleのAI機能を低価格で利用できる、高コスパなスマートフォンになっています。


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