SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Art実写レビュー。フルサイズ対応ズーム全域開放F1.8を叶えた新時代の到来
更新日2024/12/02
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ズームレンズの選択肢において、レンズの明るさは重要視される1つのポイントでしょう。
ズームレンズにおいて明るいレンズの基準となるのが、大三元レンズと称される開放「F2.8」のF値ですが、これを上回るレンズというのも近年新たなコンセプトとしてレンズメーカーが挑戦するポイントになっています。
今回ご紹介していくのは、まさに新次元の明るさに挑戦したレンズメーカーであるシグマが開発したSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artです。
ズーム全域で開放F1.8を実現したレンズの魅力を作例とともにご紹介していきます。
もくじ
レンズの可能性に挑戦し続けるシグマ
今回ご紹介していくSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artを開発したのは、レンズメーカーとして各マウントに対応する交換レンズを開発するSIGMA(シグマ)です。
シグマのレンズは、交換レンズにおける王道的コンセプトから、斬新なコンセプトまで、フォトグラファーの心を揺さぶる製品開発を行っています。
レンズ開発における姿勢は、常に向上心に溢れているもので、メーカー自身が交換レンズにおける可能性の限界へと常に挑戦し続けていることが目に見える形で分かり、ユーザーとしても製品開発発表が行われる度にワクワクする気持ちにさせてくれるメーカーです。
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世界初(※)フルサイズ対応開放F1.8ズームレンズ
今回のSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artは、まさに世界初を実現したレンズとなります。
フルサイズセンサー搭載モデルへの装着に対応した、ズームレンズで世界初となる開放F1.8を実現しました。
これまでフルサイズ対応のズームレンズの限度は、F2でしたが、更に一段回明るさを極めたことで、レンズ業界に新たな風を巻き起こしています。
焦点距離域こそ限定されているものの、フルサイズ対応のズームレンズとして世界初のF1.8実装は、これまで単焦点レンズしか実現できなかった領域へと挑戦する新たな一歩とも言えます。
※2024年6月現在、シグマ社調べ
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外観レビュー
明るいレンズは、大きさや重さに大きく影響することが多くなりますが、まずは外観面についてご紹介していきます。
明るいレンズながらも極限まで小型、軽量化
今回ご紹介していくSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artは、ズーム全域で開放F1.8というフルサイズ対応レンズとして世界初を叶えた存在ですが、明るいレンズながらも小型、軽量化を実現している携帯性も特徴的です。
通常、明るいレンズというのはレンズ口径の大型化も伴って大きく、重くなる傾向にありますが、持ち運びにも配慮されたサイズ感であると実感しました。
もちろん暗めの標準レンズと比較するとフィルターサイズは82mm、重さは950gと大きく、重さを感じられるところですが、F1.8という明るさを備えていることを考えると、重量面で1kgを下回っていることは、優れた携帯性を実現していると言えます。
実際に使ってみても、私自身が望遠ズームレンズに慣れていることもありますが、特別標準ズームレンズとして携帯性の面で負担に感じることはありませんでした。
インナーズームを採用
携帯性の面であまり負担にならないとご紹介しましたが、ズームレンズの場合、ズームリングを回転すると伸縮するスタイルのレンズが多くなっています。
しかし、SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artでは、ズームリングを回転させて焦点距離を変えた場合にも、レンズが伸縮しないインナーズームを採用しています。
焦点距離の幅があまりないレンズではありますが、ズームすることで伸縮すると、撮影の安定性に影響が出ることもあるため、焦点距離を変えても持ち方を調整する必要のないメリットが存在します。
性能レビュー
ここからは、実際にSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artを使用して撮影した作例を基に、性能面についてご紹介していきます。
シグマのArtらしい圧巻の描写性能
描写性能については、シグマが展開する「Artライン」だからこその圧巻の性能を実現しています。
特にSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artにおいては、単焦点レンズのラインナップと比較されることの多いレンズであることから、単焦点レンズに劣らない光学性能を極めており、ピント面のシャープネスの効いた仕上がりはもちろん、開放F1.8が魅せる美しいボケ味を大きな魅力となっています。
明るさだけが武器ではなく、シグマが長年培った光学性能から得られる、美しい描写力もSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artから存分に感じ取ることができます。
フルサイズ用として世界初を叶えたズーム全域F1.8
SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artは、28mmから45mmという焦点距離域としては非常に限られたズームレンズになりますが、ズーム全域で開放F1.8を叶えている非常に明るいレンズとなります。
ズームレンズ自体としては、同じく同社が開発するSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM Artなどが開放F1.8のズームレンズとして存在しましたが、これらはAPS-Cセンサー専用のレンズであり、フルサイズセンサーに対応するズームレンズは、これまで開放F2が限界でした。
しかし、SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artは、世界で初めてフルサイズ対応のズームレンズとして開放F1.8を実現し、これまで単焦点レンズでしか表現することのできなかった限界の領域まで挑戦した1本となります。
フレア、ゴースト対策への徹底
レンズの性能を左右するフレア、ゴーストへの対策へも余念がありません。
ナノポーラスコーティング採用によって、太陽光など強い光源が直接レンズに入るシーンにおいても、極限までフレア、ゴーストを抑制する優れた性能を誇ります。
逆光シーンでもコントラストが保たれた安定感のある仕上がりと、強い光源に対して被写体を妨害するようなゴーストが発生することもないので、積極的に逆光環境下でも使うことのできる逸品です。
SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artで写す
今回の作例撮影で使用したカメラボディは「SONY α7 IV」
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製品仕様表
モデル名 | SIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Art |
---|---|
焦点距離 | 28-45mm |
明るさ | F1.8 |
レンズ構成 | 15群18枚 |
絞り羽根 | 11枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 30cm |
最大撮影倍率 | 1:4(45mm時) |
最小絞り | F16 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | φ82mm |
最大径 | φ87.8mm(SONY Eマウント) |
長さ | 153.4mm(SONY Eマウント) |
質量 | 950g(SONY Eマウント) |
圧倒的な明るさを誇る唯一無二のズームレンズ
今回ご紹介してきたSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artは、まさにフルサイズ用の標準ズームレンズとして唯一無二の存在となるズーム全域開放F1.8を叶えたレンズです。
圧倒的な明るさは単焦点レンズに匹敵するボケ味や、夜間の撮影において強さを発揮する性能となっており、ズームレンズの概念を飛び越えた1本になっていると感じました。
明るさを活かす必要のない撮影シーンにおいても、圧巻の光学性能だけでも大きな魅力となっており、明るいレンズながらも小型・軽量のサイズ感から日常的な持ち歩きにもおすすめの1本となります。
ただ、明るさを重視しないのであればSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artも選択肢としておすすめになるため、使用シーンを色々と比較しながら選ぶことが良いでしょう。
気になるレンズはレンタルできる
今回ご紹介してきたSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artがより気になったという方にはレンタルサービスを利用して購入前にお試しすることがおすすめです。
気になるカメラやレンズは、レビューを参考にするだけでなく、実際に自分で一定期間使用してみることも大切なプロセスとなります。
Rentioでは、今回ご紹介してきたSIGMA 28-45mm F1.8 DG DN Artはもちろん、豊富なラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルが可能です。
是非この機会にRentioで気になる機材をレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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