SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Art実写レビュー。進化したシグマのフラッグシップレンズ
更新日2024/11/13
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安値で販売されるレンズにおいても近年では低価格とは思えない優れた描写力が度々話題となり、高級レンズの立たされる立場はより特別感が求められる様になりました。
いくら低価格のレンズの性能が良くなろうと、写真を愛する者は細部にこだわりを持ちます。
その繊細な感性を持ったフォトグラファーのために各レンズメーカーは、極限までこだわりを見せた高級レンズを開発します。
今回ご紹介していくのは初代の時点で大三元レンズとして完成度が非常に高いところを見せてくれたシグマのミラーレス様24-70mm F2.8レンズの2代目となるSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artです。
もくじ
質を追求するレンズメーカー「シグマ」
今回ご紹介するSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artを開発、製造する「シグマ」は、各カメラメーカーにおけるレンズマウントに対応する交換レンズの開発を中心に行うメーカーです。
メーカーとして、レンズの開発力を著しく向上させており、画質に強いこだわりを持つ方からも支持される圧巻の高画質が魅力のメーカーです。
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シグマの大三元レンズの2代目が誕生
シグマでは、伝統的に大三元レンズの開発も行われていますが、標準域における大三元レンズである24-70mm F2.8のミラーレス用としては2代目のモデルとなります。
初代となるSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Artにおいても、シグマが誇る広角、標準域の高品位「Art」ラインに属するレンズとして定評がありましたが、更に光学性能が見直され、徹底的な改良が行われたモデルとなります。
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外観レビュー
従来モデルよりも全長が短縮した携帯性
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artにおいては、従来モデルとなるSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Artよりも小型・軽量化を実現していることが外観面での大きな進化点となります。
画質が大きく問われるフラッグシップレンズではありますが、画質面で妥協することなく、携帯性の面で改善が加えられました。
従来モデルよりも全長が短縮され、従来の124.9mmから120.2mmまでコンパクト化しており、重さに関しても従来の830gから735g(Eマウント用)へと軽量化も実現しています。
直感操作のできる絞りリングを搭載
従来モデルよりもコンパクト化が行われましたが、レンズ本体に追加された機能面も存在します。
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artにおいては、直感的な絞りの調整を行うことのできる絞りリングを搭載しており、カメラ側のダイヤルで絞りを調整することなく、左手で調整できるメリットが存在します。
また、この絞りリングは、カチカチと目盛り毎にクリックがあるかどうかの設定を行うことのできるスイッチ、絞りリングを固定してくれるロックスイッチも備えられています。
ミラーレス一眼の動画撮影の需要も高まる中で絞りリングが搭載されるレンズも各メーカーで大幅に増えてきた印象です。
性能レビュー
標準レンズの王道として圧巻の高画質
まさにシグマにおける標準域のフラッグシップズームレンズだけあって圧巻の高画質を叶えています。
大三元レンズは、メーカーを代表する存在として開発されることが多く、どのメーカーにおいても妥協が許されないところですが、シグマでは特に解像力にこだわった製品開発が目立っています。
他のレンズにおいてもクオリティの高さは常に感じられるところですが、このSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artは、ズーム全域で安定感があり抜群の解像力を叶えていることは当然ながら、拘りが感じられる贅沢なレンズ構造を採用していることで各収差を徹底補正していることが、特に画像四隅を等倍表示した際に感じられます。
シグマといえば、被写体の精細さを表現するシャープネスな仕上がりが特徴的でしたが、こちらのレンズでは、芯を失うことなく、柔らかな表現も特徴としていると感じました。
フレア・ゴースト耐性に優れたコーティング
レンズの評価基準として意識したい項目に「フレア・ゴースト耐性」があります。
太陽光や特に夜間における照明など強い光源に対しては、レンズによってフレアやゴーストの発生が気になることは珍しくありません。
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artにおいては、あらゆる条件に対する対策が行われており、ナノポーラスコーティングやスーパーマルチレイヤーコートなどの特別なコーティングが施されており、その効果は太陽光が直接画角に入る様なシーンにおいても感じられます。
スナップなどの撮影においては特にあえて光源にレンズを向ける様な特殊な撮影シーンが出てくると思いますが、撮影可能な条件を大きく広げてくれる性能の一つです。
思わずボケ味を出したくなる美しい表現力
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artの開放絞り値は「F2.8」となっていますが、まさにその明るさを活用してボケ味を出した撮影にも持ってこいの存在です。
開放でメインとなる被写体だけにピントが合うように、他の部分をボケ表現することも「F2.8」の明るさであれば容易で、そのボケ味についても作例からお分かりいただけるように、柔らかく自然で見惚れる描写になっています。
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artフォトギャラリー
今回の作例撮影で使用したカメラボディは「SONY α7 IV」
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製品仕様表
モデル名 | SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Art |
---|---|
焦点距離 | 24-70mm |
明るさ | F2.8 |
レンズ構成 | 15群19枚 |
絞り羽根 | 11枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 17cm(ワイド端)/34cm(テレ端) |
最大撮影倍率 | 1:2.7(ワイド端)/1:4(テレ端) |
最小絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | φ82mm |
最大径 | φ87.8mm(SONY Eマウント) |
長さ | 122.2mm(SONY Eマウント) |
質量 | 735g(SONY Eマウント) |
シグマの優秀な新フラッグシップ
新たに誕生したシグマの新たなフラッグシップレンズは、まさにフラッグシップの名に相応しい仕上がりになっていると感じられました。
描写力については、言うまでもない素晴らしく、ズーム全域での解像力や徹底的に対策された影響もあり、各種収差の問題が感じられない魅力があります。
従来から定評のあった描写力に加えて、今回のSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artでは、従来モデルよりも小型・軽量化を叶えていることも特徴的で、持ち運びにも負担を感じない携帯性も魅力の一つとなっています。
気になるレンズはお試しできる
今回ご紹介してきたSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artがより気になったという方にはレンタルサービスを利用して購入前にお試しすることがおすすめです。
気になるカメラやレンズは、レビューを参考にするだけでなく、実際に自分で一定期間使用してみることも大切なプロセスとなります。
Rentioでは、今回ご紹介してきたSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II Artはもちろん、豊富なラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルが可能です。
是非この機会にRentioで気になる機材をレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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