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季節のイベントや学校行事等特別な日に記録映像を撮影することが一般的でしたが、最近ではYoutubeやSNSでのVlog撮影のために記録することを検討する方も増えているでしょう。
そこで注意しなければいけないのが動画の記録形式です。一口に動画といっても様々な記録形式があり、撮影した動画によってはSNSに投稿できなかったり、画質が落ちてしまったりと希望通りにできないこともあります。
この記事では、最も代表的な2つの記録形式であるAVCHDとMP4それぞれの特長と違い、記録形式に対応する代表的なビデオカメラについて紹介します。
用途にあったビデオカメラ選定の一助となれば幸いです。
もくじ
AVCHDとMP4の違いを一覧表で比較
AVCHDとMP4の違いを一覧で確認できるように比較表にまとめました。
記録形式については基本的には次のように考えてビデオカメラ選びや撮影時の設定に気をつけると良いでしょう。
- AVCHD:DVD/Blu-rayに書き込み・保存したい場合
- MP4:スマホやパソコンに動画ファイルを取り込みたい場合
AVCHD | MP4 | |
---|---|---|
拡張子 | .m2ts | .mp4 |
コーデック | H.264 | H.264/(一部)H.265 |
記録解像度 | 1,920×1,080(FHD) | 3,840×2,160(4k) 1,920×1,080(FHD) 1,280×720(HD) |
DVD/Blu-ray Disc | ○ | × |
Webアップロード | × | ○ |
パソコン再生 | × | ○ |
PCでの再生 | 専用ソフトウェアが必要 | ○ |
スマホ/タブレット再生 | × | ○ |
動画編集 | △ | ○ |
AVCHDとは
AVCHD(Advanced Video Coding High Definition)とは、2006年にパナソニックとソニーが策定したフルハイビジョン(FHD,1,920×1,080)の動画記録フォーマットの名称です。
映像圧縮にMPEG-4AVC/H.264方式、音声にドルビーデジタル方式(またはリニアPCM方式)を採用した規格です。
DVDやBlu-ray Discの書き込みにおすすめ
AVCHDは8cmDVDディスクを用いた高精細な映像の記録/再生のために生まれた規格なので、高品質な映像データをDVD/Blu-ray Disc等の光学ディスクに保存するのに適しています。
一方でビデオカメラからのWi-Fi転送ができなかったり、スマホやタブレットで再生することができない記録形式となりますので、動画ファイルとしての汎用性が高くないことに注意して下さい。
ソニーやパナソニックはAVCHDとMP4どちらにも対応
JVCケンウッドを除けば、AVCHDを策定したソニーやパナソニックを始めとしたビデオカメラメーカーのほとんどはAVCHDとMP4どちらの記録形式にも対応した製品を販売しています。
撮影目的に応じて記録形式を変更したい方は、基本的にJVC以外のメーカーで比較検討するのがよいでしょう。
MP4とは
MP4はAppleのQuickTimeファイル形式(.mov)を基に開発され記録形式で、様々なデバイスでの再生/記録/編集に加えてストリーミング配信にも採用されているフォーマットです。編集もしやすい記録形式です。
MP4はデータ容量を抑えられるので、メール添付やWi-Fi転送も可能です。
XAVC S対応機種なら4Kもサポート
「XAVC S」はソニーが開発した高画質ビデオフォーマットでMP4のファイル形式になります。
最大4K(3,840×2,160)の解像度、150Mbpsまでの高ビットレートで記録できますが、フレームレートは基本的に30p(60p製品はプロ仕様で非常に高価)にとなりますので、4K対応の端末でなければ解像度の魅力が伝わりません。YoutubeなどではFHD(1920X1080p)/30fpsに変換されてしまうため、あまり推奨できるものではないでしょう。
4K端末が普及するまではFHD(1,920×1,080)/60fpsで記録できるAVCHDもしくはMP4のほうで記録することをおすすめします。
XAVC HSについて
2020年10月に発売された「SONY α7S III」はHEVC/H.265コーデックが採用され、4K/最高120pで動画を記録することができるようになりました。
高価なミラーレスカメラではありますが、新たに
H.266/VVCコーデックが登場したことを考えれば、徐々にHEVC/H.265コーデック対応の廉価製品も普及することでしょう。
アクションカメラはMP4のみ
GoProやDJI Pocketのようなアクションカメラの記録形式はMP4になります。スマホ連携やSNS投稿のしやすさを考えると当然ですね。
DVDやBlu-ray Discに保存することを前提としている方は、アクションカメラではなくビデオカメラを推奨します。
レンティオならビデオカメラレンタルからディスク書き込みまでまとめてできる
運動会や旅行などスポットでビデオカメラを使いたい場合、レンティオにはディスク作成サービスも用意しているので、撮影したビデオカメラを返却した後に、撮影データをDVDやBluerayディスクにして受け取ることができます。
※ただし、ディスク作成サービスの対象機種はSONYのビデオカメラ HDR-CX680に限定されます。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、フルハイビジョン以上で撮影できるビデオカメラなど、多種多様なカメラ・撮影機材を数用意しています。
DVD作成サービスやブルーレイ作成サービスも提供しておりますので、AVCHD形式で撮影した動画を手元に残したい方にもおすすめです。