[最新版]キヤノンの一眼レフでおすすめ広角レンズ7選。これを使えばあなたの作品の幅が広がる
更新日2024/10/02
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なるべく広範囲を写してみたい。旅行へ行った際にそんなことを思うことはありませんか?
カタログ写真や美しい情景を切り取った写真の多くは普通の画角ではなく、広範囲を写している「広角レンズ」というものを使っています。
広角レンズを使うことで、写真を芸術として捉えたとき、表現性が増すことで人気を集めています。今回はキヤノンEFマウントに対応したおすすめ広角ズームレンズを7つご紹介していきます。
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もくじ
今回のラインナップ
今回ご紹介するキヤノン機向けの広角レンズは下記の7種類です。
1. Canon EF16-35mm F2.8L III USM
2. Canon EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
3. Canon EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
4. SIGMA 12-24mm F4 DG HSM
5. SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM
6. TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
7. TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD
1. Canon EF16-35mm F2.8L III USM
広角レンズの欠点を無くす最高クオリティ
キヤノンが販売する高級クラス「Lレンズ」に所属するEF16-35mm F2.8L III USM。2002年に初代が発売になり早くも3代目となったこのレンズですが、高画質にこだわり続け、あらゆる広角レンズにおける欠点を改善してきました。
EF16-35mm F2.8L III USMでは、広角レンズが苦手とする周辺部の高画質化を徹底的に追及。倍率色収差などで発生する色にじみや歪みを極限まで低減させています。
フレア・ゴースト対策にも力を入れ、最新のコーティング技術を投入し、強い光源や逆光撮影で大きな力を発揮します。
- レンズ構成:11群16枚
- 最小絞り:F22
- フィルターサイズ:82mm
- 最短撮影距離:0.28m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:φ88.5mm×127.5mm
- 重さ:約790g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約216,500円~308,000円
2. Canon EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
実は珍しい魚眼ズームレンズ
一風変わった広角レンズを求めるならEF8-15mm F4L フィッシュアイ USMがおすすめです。
「フィッシュアイ」と呼ばれるこのレンズは水平線や地平線をあえて歪ませる魚眼の効果があります。単焦点などではフィッシュアイレンズは数多くあるものの、ズームレンズで魚眼を実現しているのは少なく、EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMは極めて貴重な存在です。
フルサイズ一眼を使用して焦点距離8mmで撮影するとファインダー内に円ができ、まずで全天球映像を見ているような感覚です。
- レンズ構成:11群14枚
- 最小絞り:F22
- フィルターサイズ:後部挟み込み式
- 最短撮影距離:0.15m
- 絞り羽根枚数:7枚
- 最大径×全長:φ78.5mm×83.0mm
- 重さ:約540g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約108,800円~136,000円
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3. Canon EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM (APS-C専用)
コスパの良いAPS-C専用超広角レンズ
EF-Sレンズでも広角レンズは販売されています。APS-C専用レンズであるEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMは、キヤノンAPS-Cサイズに合わせて1.6倍する35mm換算で約16~29mmとなる広角レンズです。
価格の安さから気軽に超広角の世界を楽しむことができるレンズとして人気を集めています。
広角レンズとしては珍しく、手ブレ補正機構も搭載されています。元々広角レンズは手ブレしにくいジャンルですが、夜間撮影などのシャッタースピードが下がりがちなシーンでは大いに活躍することが期待できます。
- レンズ構成:11群14枚
- 最小絞り:22~29
- フィルターサイズ:67mm
- 最短撮影距離:0.22m
- 絞り羽根枚数:7枚
- 最大径×全長:φ74.6mm×72mm
- 重さ:約240g
- 手ブレ補正効果:4.0段分
- 価格帯:約32,900円~43,500円
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4. SIGMA 12-24mm F4 DG HSM
貴重なフルサイズ対応超広角ズームレンズ
意外にもフルサイズ対応の超広角ズームレンズは少ない現状です。SIGMAが開発したSIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DGが発売されるまでは、アマチュア向けモデルはほとんど存在せず、プロフェッショナル向けは非常に高価で手の届かない存在でした。
SIGMA 12-24mm F4 DG HSMは、2代目である12-24mm F4.5-5.6 II DG HSMを大幅に改良した高品質レンズです。
絞り値はF4固定となり、シグマが得意とする高い描写性能での高解像度仕上がりは12-24mm F4 DG HSMでも実現された自信満々の画質です。価格は前モデルと比較して上がったものの、今でも手の届きやすいフルサイズ対応超広角ズームレンズとして圧倒的な人気を誇ります。
- レンズ構成:11郡16枚
- 最小絞り:F22
- フィルターサイズ:後部挟み込み式
- 最短撮影距離:0.24m
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ102.0mm×131.5mm
- 重さ:1,150g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約145,000円~189,000円
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5. SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM (APS-C専用)
世界初「8mm」をカバーする超広角ズームレンズ
APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラ用交換レンズとして世界ではじめて8mmの焦点距離をカバーしているSIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM。
キヤノンEFマウントでAPS-Cから1.6倍の35mm換算で約13~26mmをカバーするこちらのレンズは、APS-C専用レンズとしては最も広範囲を写すことができる超広角ズームレンズです。
- レンズ構成:11群15枚
- 最小絞り:F22
- フィルターサイズ:後部挟み込み式
- 最短撮影距離:0.24m
- 絞り羽根枚数:7枚
- 最大径×全長:φ75mm×105.7mm
- 重さ:555g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約56,000円~85,000円
6. TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2
安価で高画質を実現した高コストパフォーマンスレンズ
高画質・高解像度を最優先させたと公式ページには記載してあります。
このようなレンズはほとんどが高価ですが、TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2はこれまでとは違い、クオリティ重視ながら低価格を実現したコストパフォーマンスの良いレンズです。
このレンズで妥協したところといえばコンパクト性だけでしょう。他の広角レンズよりも大きく、重量感のあるレンズです。しかしそれを除けば、周辺部までこだわった描写力、手ブレ補正機構の搭載など、とてもこの価格で実現できるとは思えないハイクオリティなレンズです。
- レンズ構成:13群18枚
- 最小絞り:F22
- フィルターサイズ:装着不可
- 最短撮影距離:0.28m
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ98.4mm×145mm
- 重さ:1,100g
- 手ブレ補正効果:4.5段分
- 価格帯:約108,000円~130,000円
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7. TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD (APS-C専用)
広角レンズ入門に最適なコンパクトレンズ
APS-C専用レンズとしてCanon EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMに並んで広角入門レンズとしておすすめできるレンズです。
価格は純正である EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMよりも若干高値となりますが、描写力やRAWで撮影した際のレンズ補正ではTAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLDが勝り、仕上がりとしては質の高い作品になります。
そして安価ながら高級感溢れるデザインは必見です。
- レンズ構成:11群16枚
- 最小絞り:F22-29
- フィルターサイズ:Φ77mm
- 最短撮影距離:0.24m
- 絞り羽根枚数:7枚(円形)
- 最大径×全長:φ83.6mm×84.6mm
- 重さ:440g
- 手ブレ補正効果:4段分
- 価格帯:約44,300円~71,000円
描写力が試される世界
どのジャンルでも解像度などの描写力は常に問われる性能ですが、広角レンズにおいては特に求められる性能です。
望遠レンズに比べ、「写すことができる範囲が広い=画角内での変化が激しい」という状態になります。そして一つひとつへの描写力が試され、これまで広角レンズが苦手としてきた画像の四隅などの周辺部でどれだけシャープな描写ができるか、という判断基準になります。
今回ご紹介した7つのレンズはどれも高いクオリティを誇り、あらゆる条件で描写力を発揮するレンズをチョイスしました。
APS-C専用には要注意
広角レンズの製品では比較的APS-C専用モデルが目立ちます。そしてAPS-C専用モデルはフルサイズ対応モデルよりも広角側の焦点距離の数字が小さく、一見より広範囲を写すことができるレンズだと思いがちです。
しかしAPS-C専用モデルの場合は、フルサイズ一眼では使用することはできません。一見最も広角の焦点距離を保有しているように見えるレンズもAPS-C専用だとフルサイズに装着したとき、四隅にレンズの枠(ケラレ)が写るようになり、写真として成り立ちません。
今回は見出しにAPS-C専用の場合は注釈をつけていますが、チャックを怠らないようにしましょう。
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キヤノン一眼レフおすすめ広角レンズまとめ
サードパーティ製レンズが大きく力を付けてきているカメラレンズ界。広角レンズでもシグマやタムロン製のレンズが目立ちます。
APS-C専用のレンズに比べて、フルサイズ対応のレンズは高値が付くケースが多く、超広角の世界は望遠ほど身近ではないという印象です。
APS-Cでは焦点距離で1.6倍されるため望遠では有利ですが、逆に広く写すことが目的な広角ではデメリットとなります。TAMRONの広角側8mmなどもありますが、センサーサイズの関係(階調の差)などからフルサイズは有利となります。
しかしどのような形であれ、広角レンズを保有しておくことで写真撮影の幅は大きく広がります。標準レンズで出来上がる絵は見慣れた画角ですが、広角を使っただけで新鮮な印象を持ちます。
是非広角レンズを使った写真ライフをお楽しみください。
広角レンズをレンタル
家電レンタルRentioでは、広角レンズも取り扱っています。
今回ご紹介できなかった製品も取り扱いがあり、最短で3泊4日からレンタルすることができます。
お試しで使ってみる際や、購入前の比較などで是非ご利用ください。