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20,000mAhクラスの超大容量モバイルバッテリーの定番モデルであるAnker PowerCore Essential 20000には、PD(Power Delivery)対応のハイエンドモデルである「Anker PowerCore Essential 20000 PD」が存在します。
そこで、この記事では「Anker PowerCore Essential 20000 PD」の特長と定番モデルとの違いについて解説しようと思いますので、比較検討の参考にしてください。
もくじ
Anker PowerCore Essential 20000 PDの特長
「Anker PowerCore Essential 20000 PD」は「iPhone 11」を約4.5回、「Galaxy S10」を約4.2回、「iPad mini」なら約2.6回充電できるバッテリー容量がありながら、薄型ボディで最新の給電規格「USB Power Delivery」(USB PD)に対応していることが魅力です。
複数のモバイル端末を持ち歩く方や停電時には緊急電源用に準備したい方におすすめのモバイルバッテリーになります。
急速充電に対応した2つの出力ポート
「Anker PowerCore Essential 20000 PD」はUSB Power Delivery(USB PD)対応のUSB-CポートとPowerIQ 2.0対応のUSB-Aポートがそれぞれ1つずつ搭載されており、どちらも最大18Wのフルスピード充電(2ポート同時使用なら最大15w)が可能です。
USB PD対応のデバイスをお持ちの方は、USB-Cポートを活用することで充電時間を短縮することができます。なお、PD対応のUSBポートで充電する際はモバイル端末自体だけでなく充電ケーブルもPD対応製品であることが必須となります。
USB-AポートもAnker独自技術であるPowerIQ 2.0に対応していて、最大18Wでの給電が可能。機器・ケーブル毎に最適な電流量を推測し、機器の持つ最大スピードで電気を供給することができます。
バッテリー本体のフル充電時間も短い
20000mAhの超大容量だとモバイルバッテリーそのものの充電時間も長くかかるのですが、「Anker PowerCore Essential 20000 PD」は付属のケーブルとPD対応の充電器(別売)を用意すれば約6.5時間でフル充電できます。
夜寝る前に充電を開始すれば朝にはフル充電された超大容量のモバイルバッテリーが用意されることになりますので、日中の電力使用量が多い方にも安心してお使いいただけます。
大容量なのに薄型ボディ
「Anker PowerCore Essential 20000 PD」は約158(幅)×約74(奥行)×約19(高さ)mmのサイズ感で、超大容量なのに薄型ボディで持ち運びしやすいのも魅力の1つです。
重さは約346gとずっしりくる重量感はありますが、男性なら充電しながらスマホとの重ね持ちも可能です。
かばんのサイドポケットやバックパックの外ポケットに入れやすいサイズなので、外出時に利用することを考えている方におすすめです。
Anker PowerCore Essential 20000 PDの出力チェック
実際に「USB電流電圧テスター」を用いて、「Anker PowerCore Essential 20000 PD」の電力出力チェックを行ってみました。
※モバイルバッテリーの出力は機器の充電状況によって変動するため、記載の結果はあくまでも弊社で行った時の確認結果となりますことを予めご了承ください。
USB-Aポートの場合
PowerIQ 2.0のUSB-AポートでiPhone8 Plusを充電した結果は約8W(5.16V/1.63A前後)となりました。
iPhone8 Plusの純正ケーブルの電圧は5Vとなりますので、PowerIQが端末を認識し最適な電流として1Aになるよう自動で調整したことになります。
PowerIQ 2.0の接続機器自動検知機能は、以下表のように充電する端末によって自動調整されます。
電圧 | 電流 | 電力 |
---|---|---|
5V | 1A | 5W |
5V | 2.4A | 12W |
5V | 2A | 10W |
9V | 2A | 18W |
12V | 1.5A | 18W |
USB-Cの高速給電を行った場合
PD対応のUSB-Ctoライトニング ケーブルを使ってiPhone8 Plusを充電した結果は約13.7W(9.10V/1.51A前後)となりました。
USB-Aポートで充電するよりも電力量が約1.7倍もの電力量が供給されることが確認できました。
急速充電に対応している「OPPO Reno3 A」でPD対応のUSB-C to USB-Cのケーブルで試してみたところ約11.7W(7.43V/1.58A前後)となりました。
スマホ充電の電力としては非常に高い値となります。
MacBook Pro(13インチ,2017)を充電した結果は約16.3W(14.8V/1.10A前後)となり、各ポートの最大出力18Wに迫る値を記録しました。
残バッテリーや機器によって多少のズレは生じますが、iPadのようなタブレットの充電にも十分役立つ電力数です。
なお「ノートパソコンも充電したい!」という方には「Anker PowerCore Essential 20000 PD」だとパワー不足なので、高出力の「Anker PowerCore+ 26800 PD 45W」をおすすめします。
「Anker PowerCore+ 26800 PD 45W」レビュー! 超大容量&高出力の高コスパ・トップエンドモデル – Rentio PRESS[レンティオプレス]
同時に充電した場合
PD対応のUSB-C to USB-Cケーブルを接続した「OPPO Reno3 A」と純正のLightningケーブルで接続した「iPhone8 Plus」を同時に充電したところ合計15.1Wになりました。2ポート同時使用の合計最大出力が15Wなので理論値通りの結果となりました。
- OPPO Reno3 A(PD充電):約9.2W(4.79V/1.92A前後)
- iPhone8 Plus:約5.9W(4.90V/1.21A前後)
PD充電の「OPPO Reno3 A」を比較してみると単体で充電したときよりも約20%の電力量が減少していることが分かるので、早く充電したい端末がある場合は1ポートだけで充電するのが良いでしょう。
低電流モードの場合
電源ボタンを2回押すと切り替わる「低電流モード」でAirPodsを充電すると約1.6W(5.12V/0.32A前後)となりました。
通常の約5分の1の電流量になりますので、ワイヤレスイヤフォンのような小型のウェアラブル端末を安全に充電したい時に活用してください。
バッテリー本体の高速充電を行った場合
PD対応のUSB-CtoUSB-Cケーブルと「Anker PowerPort Atom III 60W」を使い、「Anker PowerCore Essential 20000 PD」本体の充電を行うと約16W(14.9V/1.07A前後)という結果になりました。
充電と給電は同時にできないため、モバイルバッテリー本体の充電時間が短いのは大きなメリットと言えます。
定番モデルPowerCore Essential 20000との違い
定番モデルの「Anker PowerCore Essential 20000」とハイエンドモデルの「Anker PowerCore Essential 20000 PD」は見た目はそっくりですが、充電/給電の性能に差があります。
バッテリー容量は変わりませんので、PD対応端末の急速充電を希望するなら「Anker PowerCore Essential 20000 PD」、少しでも安く済ませるなら定番モデルの「Anker PowerCore Essential 20000」で良いでしょう。
定番モデル「Anker PowerCore Essential 20000」の詳しいレビューはこちら!
徹底レビュー!「Anker PowerCore Essential 20000」が“必需品”である理由 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
デイリーユースにおすすめの超大容量モバイルバッテリー
「Anker PowerCore Essential 20000 PD」は20,000mAhの超大容量であるにも関わらず、薄型でPD対応で高速給電できることからデイリーユースにおすすめできるモバイルバッテリーです。
ただ100%使いこなすにはPD対応の急速充電器や充電ケーブル(USB-C & USB-Cケーブルは付属します)が必要になりますので、本体製品以外の出費もかさむことを前提に検討してください。
モバイルバッテリーはレンタルもできる
旅行やキャンプなど、短期間だけモバイルバッテリーを使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentioでは、3泊4日から各種モバイルバッテリーのレンタルが可能です。
カメラなど旅行に役立つアイテムと一緒に借りられるので、普段より容量の大きいモバイルバッテリーを使いたい方は、ぜひ試してみてください。
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