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おすすめのスマートロックにも取り上げたCANDY HOUSE(キャンディハウス)のスマートロック「SESAMEシリーズ」。
これまで高いコスパで人気のあった「SESAME mini」ですが、それをさらに上回る次世代スマートロックが2020年12月15日に発表され、その圧倒的なコスパの高さに胸が高鳴ったのを覚えています。
この記事では噂の次世代スマートロック「SESAME3」の特長と実機レビューをまとめました。
鍵のない生活へ移行を考えている方はぜひ参考にしてください。
もくじ
SESAME3の特長
「SESAME3」の特長は安い・小さい・高性能の三拍子揃ったスマートロックであることです。
具体的なスペックも交え、特に注目して欲しいポイントを紹介します。
圧倒的なコスパの高さ
「SESAME3」最大の魅力は業界最安値クラスの販売価格です。
税込価格で6,380円、Wi-Fiモジュールと抱き合わせて購入しても8,558円と9,000円を切ります。
安さとクオリティを両立させる高コスパのスマートロックと言えるでしょう。
コンパクトで頑丈なボディ
- 幅約60mm
- 奥行き約55mm
- 高さ約93mm
- 重さ109.5g(電池除く)
小さく軽量ながら頑丈な素材に改良されています。
表面の素材は指紋や傷がつきにくい素材になり、内部の一部素材も亜鉛からステンレス鋼に変更され強度が3.6倍になりました。
頑丈になりつつも、サイズや重さは従来機の「SESAME mini」のコンパクトさを踏襲しているのも特長です。
SESAME3 | SESAME mini | |
---|---|---|
幅 | 約60mm | 約57mm |
奥行き | 約55mm | 約54.5mm |
高さ | 約93mm | 約92.7mm |
重さ (本体のみ) |
約109.5g | 約107g |
※SESAME3のサイズや重さは実寸値となりますので、実際と多少ズレが生じている場合があります。
スマホをかざして解施錠できるNFCタグシール
Bluetooth接続やWi-Fi接続が不安定な状態でも、スマホをかざすだけで解施錠できるようになりました。
設定も誰でも簡単にできるのも魅力。スマホと連携を済ませたNFCタグシールをドアの外側等に貼り付けておけば、アプリを開かなくてもスマホをかざすだけで解施錠できるようになります。
ちなみにNFCタグシールは1枚同梱されておりますので、別途購入する必要がないのも嬉しいポイントです。
製品スペック一覧表
「SESAME3」の主なスペックを簡単にまとめました。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
取り付け方法 | 貼付けタイプ |
ハンズフリー解錠 | なし |
オートロック | あり |
専用端末キー | なし ※付属するNFCシールと連携すればスマホ端末で解施錠可 |
権限管理 | あり(オーナー/マネジャー/ゲスト) |
電池残量お知らせ | あり |
開閉履歴閲覧機能 | あり |
動作環境 | 室内温度:0度〜35度 保管温度:-20度〜45度 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約60mm×55mm×93mm ※実寸のため目安数値 |
重さ | 本体のみ:約109.5g 電池含む:約142.5g |
公式税込価格 | 6,380円 |
SESAME3の実機レビュー
「SESAME3」を自宅の鍵に取り付けてみましたので、その手順を公開します。
まず外箱を開封すると以下の同梱物がありますので、それぞれ不足がないか確認しましょう。
- 本体(電池2本入)
- 3Mの両面テープ2枚組×2セット
- 土台アダプター
- 黒シール(両面テープの白さを隠すもの)
- プラスドライバー
- ネジ4本
- NFCタグシール1枚
外観レビュー
- 正面
- 裏面
- 側面
- 側面
「SESAME3」のカラーバリエーションは2021年2月現在はブラックのみで、表面はつや消しされたマットな質感です。先述のとおり従来機と異なり、指紋や傷がつきにくい素材が使われているようです。
値段の割にチープさも感じられないのが好印象でした。
取り付けるサムターンタイプ
今回は「MIWA 85 RA」という型番の鍵に「SESAME3」を取り付けています。
公式サイトでは対応鍵のガイドラインもまとめておりますので、購入前には必ず確認もしくは問い合わせを行っておきましょう。
取り付け方法
最初に「SESAME3」本体から包装ビニールと土台アダプター取り除き、上部のフタをスライドさせて外します。
電池に挟んである絶縁体シートを引っこ抜き、スマートロックの電源を入れます。
本体正面の中央付近にあるLEDランプが青く点滅していればOKです。
高さと幅の調節
- サムターンが合わない
- 取り外す
- 高さは3段階
- 最も高く調節
- 幅は3段階
- 中間の幅に調節
初期設定のままだと「MIWA 85 RA」に取り付けられませんので、付属するプラスドライバーでツマミを取り外し、幅と高さを調節します。
幅・高さともに3段階になっておりますので、鍵のタイプに合わせてください。
今回は中間の幅と最も高い位置に変更しました。
土台アダプターの取り付け
- 土台の高さを確認
- 両面テープの取り付け
- 黒いシールで隠す
- 白い部分が隠れました
- 土台アダプターの取り付け
- 完成形
ツマミの位置を調節できたら、次は土台の高さ調節です。
鍵に「SESAME3」を当て土台の高さを確認します。
土台アダプターのに両面テープを貼り付け、付属のネジで「SESAME3」に取り付けてください。
両面テープのはみ出る部分はそのままにしておいても問題ありませんが、折りたたんでから黒いシールで隠すとスッキリするのでおすすめです。
付属のネジは予備がありません。かなり小さいネジなので無くさないように十分気をつけてください。
鍵の圧着
- 固定位置にマーク
- きれいにする
- 両面テープを外し
- 圧着する
貼り付ける前に鍵を固定する位置にマーク(鉛筆やシール等)をしておきます。
除菌シートなどでドアの表面をきれいにした後、マークした位置に合わせて「SESAME3」圧着させて固定してください。
完成図
「SESAME3」の取り付けが完成した状態がこちらです。
アプリをインストールして、実際に鍵の施錠/解錠など動作確認をしてください。
アプリの設定方法
「SESAME3」を使うには専用アプリ(App Store / Google Play)をインストールしてください。従来アプリとの互換性はありません。
アプリインストールから「SESAME3」との連携は非常に簡単なので、iPhoneで行った手順をまとめました。
- アプリをインストールし、Bluetoothの使用をOKにする(※通知はどちらでもOK)
- ホーム画面で右上の+マーク→「新規デバイス」をタップ
- 「セサミ」をタップ
- 鍵を施錠にした状態で「施錠の位置を固定する」、鍵を開いた状態で「解錠の位置を固定する」をそれぞれタップ
- 連携完了(動作確認をしてください)
Wi-Fiモジュール同時購入のすすめ
税込2,178円で販売されている「Wi-Fiモジュール」の同時購入をおすすめします。
Wi-FiモジュールとSESAME3を連携させておくことで、インターネット経由のリモート操作が可能になります。つまり、スマホのBluetooth接続が届かない環境からでも鍵の施錠/解錠、権限管理が行えるようになるのです。
民泊やオフィス利用に「SESAME3」の導入を検討している方には必須アイテムと言えるでしょう。
Wi-Fiモジュールの設定方法
設定方法も非常に簡単です。
外箱から取り出した「Wi-Fiモジュール」を以前iPhone等に付属していた5W(5V/1A)電源アダプタと組み合わせて家庭用コンセントに差し込み、アプリで設定を行います。
- アプリを開き、右上の+マークから「新規デバイス」をタップ
- 検知した「WiFiモジュール」をタップ
- Wi-Fi環境を選択し、パスワードを入力してOKをタップ
- ネット接続環境の3つマークが緑に点灯したら、「セサミを追加…」をタップ
- 登録しているセサミの名称(今回はセサミ)を選択し完了
SESAME3の実機動作を確認してみた
取り付けた「SESAME3」の実機動作の確認をしました。
各種設定方法もまとめておりますので、具体的な利用シーンを想像しながら参考にしてみてください。
アプリの施錠と解錠の動作
スマホアプリからの施錠と解錠はタイムラグもほとんどありませんので、十分実用レベルだと言えるでしょう。鍵の動きとアプリのアニメーションが寸分違わず一致しているのが面白いですね。
厳密に調べたわけではありませんが、筆者の自宅では室内だと5m、屋外だと2m離れた位置でもBluetoothが接続状態になっていたので、接続遅延等で使いにくいということはほとんどありませんでした。
なお、アプリを開かなくてもウィジェトのショートカット機能も使えますので、その設定方法をまとめておきます。
ウィジェット機能のショートカット作成方法
ウィジェット機能でショートカットを作成しておけば、アプリを開かなくてもスマホのホーム画面をスワイプさせるだけで即時利用が可能になるので便利です。
アプリのポジションも気にせず使えるので、なるべく最初に設定しておくのがおすすめです。
ここではiPhoneでの設定方法をまとめています。
- iPhoneのホーム画面で左→右へスワイプする
- 「カスタマイズ」をタップし、アプリ一覧から「セサミ」の+マークをタップし完了へ
- ウィジェット画面の完了をタップ
Androidの方はセサミアプリ内の設定だけで完了しますので、詳細はこちらを確認してください。
オートロック性能
オートロックの精度は全く問題なく、予め設定した時間通りに自動で施錠されます。
選べる時間帯も最短3秒から最長1時間まで選べますので、ライフスタイルや利用場所に応じて臨機応変に活用できるのも良いと思いました。
オートロックの設定方法
オートロックの設定方法は以下の手順で行います。
設定を終えたら念のためオートロック動作を確認してから使いはじめてください。
- アプリを開く
- 接続済みの「セサミ(名称)」をタップ
- 右上の「・・・」をタップ
- オートロックをオンにする
- 時間を選ぶ(3秒,5秒,7秒,10秒,15秒,30秒,1分,2分,5分,10分,15分,30分,1時間)
NFCタグシールの解錠/施錠
次にNFCタグシールを玄関外側にくっつけて、iPhoneをかざして解錠と施錠を行ってみました。(オートロックはオフにしています)
近年のスマホは大型もしており片手操作が難しかったりしますので、かざすだけで済ませられるのはかなり助かる機能です。
少し離れた場所から操作する必要がない限りは、アプリはもちろんウィジェット機能のショートカットさえも不要だと思います。
NFCタグシールの連携方法
iPhoneとの連携方法をまとめました。
NFCタグシールは任意の場所で構いませんので、目立たない場所やかざしやすい場所に貼り付けてください。
- iPhoneのショートカットをタップ
- 「オートメーション」を選び、「個人用オートメーションを作成」をタップ
- 「新規オートメーション」欄をスクロールして「NFC」をタップ
- 「NFCタグ」のスキャンをタップ
- iPhoneのカメラ付近にNFCタグシールを近づけて読み込む
- タグに任意の名称を付けてOK、次へをタップ
- 「アクションを追加」をタップ
- 「App」から「セサミ」をタップ
- 任意の動作を選択(今回は「セサミを施錠・解錠する」を選択)
- セサミアプリ内の名称と同じ名称に変更(「(名称)を施錠・解錠する」※このケースでは「セサミ」)し、次へをタップ
- 「実行の前に尋ねる」をオフにし完了へ
Androidスマホの設定はもっと簡単なので、具体的にはこちらを参考にしてください。
NFCシールの貼付場所について
NFCシールの設置箇所ですが金属面に貼ると動作しませんので、金属素材出ない場所に貼るようにしてください。
例えば写真のようなドアの場合、金属面でない表面ならOKですが、金属素材の鍵はNG箇所になります。
ドアやその周辺の素材と設置箇所を予め確認しておくことをおすすめします。
SESAME3が「鍵のない生活」の代名詞になるやも
スマートロックとして十分な性能を有しながらも6,380円と低価格に抑えた「SESAME3」は、非常に大きなインパクトを持つ製品だと思います。
IoTという言葉を知らない人でも、誰でも簡単にスマートロックを導入する時代が来たのかもしれません。そういう意味では、SESAME3は「鍵のない生活」の代名詞として、スマートロック業界の代表的な存在になりえます。
今後もソフトウェアアップデートに期待できることから、スマートロック導入の筆頭候補として「SESAME3」をおすすめします。
スマートロックはレンタルできる
自宅ドアの鍵に取り付けられるのか、鍵のない生活としてどのくらい実用性があるのか、実際に試してみないと分からないことがあります。
そんな方にはレンタルによるお試し利用がおすすめです。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、Qrioのレンタルを14泊15日から提供しています。
レンタル期間中に気に入ればそのまま購入することもできますので、まずは試験導入からスマートロックの生活を始めてみてはいかがでしょうか?