Roborock(ロボロック) S5 Max を使ってレビュー!S6 MaxVとの違いも解説
更新日2022/10/13
ロボット掃除機カテゴリの人気記事
あまり有名ではないもののコスパの良さで注目を集めているロボット掃除機が、Roborock(ロボロック)シリーズ。
ロボロックシリーズのなかでも上位モデルである「Roborock S5 Max」は、機能と価格のバランスに優れた人気のロボット掃除機です。
高性能なLDSレーザーマッピングに、吸引と同時に水拭きができる機能も搭載。スマホアプリと連携して、マップから進入禁止や掃除の順番など細かいエリア指定をすることもできます。機能が充実している割に、5~6万円台という手頃な価格も魅力です。
今回は、そんな「Roborock S5 Max」を実際に使用し、その実力を詳しく検証していきます。
類似機種「Roborock S6 MaxV」との違いについても解説しますので、機種選びの参考にしてみてください。
もくじ
Roborock S5 Maxの特長
Roborock(ロボロック)は、2014年に設立した中国・北京のロボット掃除機ブランド。中国の大手スマホメーカーXiaomi(シャオミ)が出資していることでも有名です。
日本での販売開始は2019年とかなり後発ですが、最近ではTVやメディアで紹介されることも増え人気が高まってきています。
ロボロックシリーズは日本では現在5種類が発売されていて、なかでも上位モデルの「Roborock S5 Max」は、機能と価格のバランスの良さで人気のロボット掃除機です。
吸引と水拭き同時清掃
Roborock S5 Maxは、通常の吸引掃除と同時に水拭きが可能。
中央の吸引口で大まかなゴミを吸い取ったあと、後方のモップクロスで水拭きをすることで、床のザラつきまですっきりキレイになります。
壁際や隅のゴミをかき集めるサイドブラシは、ゴム製の珍しい素材。集めたゴミを吸引口にかきこむメインブラシは、やわらかい毛とゴムの組み合わせになっています。
最大2000Paの吸引力は、4段階でパワーを設定できます。また、カーペット上で自動でパワーアップするカーペットモードも搭載しています。
タンクに水を入れておけば、自動でモップクロスに給水しながら水拭きをしてくれます。
水量は4段階で調整可能。モップは洗って繰り返し使うことができます。
レーザーマッピングで効率的に走行
Roborock S5 Maxには、高性能なLDSレーザーを搭載。家の間取りをマッピングして学習し、効率良く清掃することができます。
上部のレーザーセンサーが毎分300回転し、360度高精度な間取りマップを作成。折り返し回数がなるべく少なくなるように部屋の長辺を走行します。
連続稼働時間は180分と長めですが、もし掃除の途中で電池切れになっても自動充電後に続きから掃除を再開し、フロア全体を隅々まで掃除してくれます。
スマホアプリでかんたん操作
Roborock S5 Maxは本体のボタンでかんたんな操作もできますが、スマートフォンと連携することでより便利に使いこなすことができます。
マッピングで作成した地図は、リアルタイムでスマホアプリに反映されて、ロボットの現在地や走行ルートを把握可能。
複数フロアのマップを保存することができて、マップから進入禁止エリアや水拭き禁止エリアなど掃除する範囲を細かく指定することもできます。
スケジュールや吸引力・水量の設定などもアプリでのみ可能なので、Wi-Fi環境とスマホの用意は必須と言えるでしょう。
Roborock「S5 Max」と「S6 MaxV」との違い
ロボロックシリーズのなかでもS5 Maxと似ているのが「S6 MaxV」。2機種のどちらを選ぶか迷っている方も多いのではないでしょうか。
「S5 Max」と「S6 MaxV」との違いをこちらの比較表にまとめました。
S5 Max | S6 MaxV | |
---|---|---|
公式税込価格 (2021/4/22時点) | 64,900円 | 87,780円 |
吸引力 | 2000Pa | 2500Pa |
2眼カメラ | × | ○ |
障害物回避 | × | ○ |
見守り機能 | × | ○ |
基本的には「S6 MaxV」のほうが多機能なモデルとなっています。
最大吸引力はよりパワフルな2500Pa。LDSレーザーに加えて2眼カメラも搭載で、障害物を賢く避けたり家の様子をカメラで見守ったりもできます。
そのぶん価格は高額になるので、これらの機能が不要な方はS5 Maxを選ぶといいでしょう。
ロボロックシリーズ全機種の比較はこちら
Roborock(ロボロック) ロボット掃除機 全5種を一覧表で比較!おすすめと選び方を紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Roborock S5 Maxを使う準備
今回Roborock S5 Maxをレンタルして使うことができたので、実機を使用して詳しくレビューしていきたいと思います。
さっそく開封して使用する準備を進めていきましょう。
同梱品一覧
- ロボット掃除機本体
- 充電ドック
- 防湿マット
- 電源ケーブル
- 水タンク
- モップクロス
- モップクロスマウント
- 取扱説明書
充電台をセッティング
まずは充電台に電源ケーブルをつないで、前方と左右に障害物がない場所に設置しましょう。
フローリングで水拭きを使う場合は、防湿マットを敷きましょう。
(※本当は裏面の両面テープで固定しますが、今回は期間限定のお試しなので割愛…。)
本体の水拭き準備
商品到着時に吸引清掃で必要なものはすべて本体装着済みなので、吸引清掃のみをする場合はそのまま開始できます。
水拭きの場合は、本体の準備が必要になります。
水タンクを取り外したら、キャップを外して水を入れます。
モップクロスマウントに、濡らして絞ったモップクロスを取り付けます。
水タンクとモップを取り付けたら準備完了です。
スマホアプリとの連携
まずはスマホに「Roborock」アプリをダウンロードします。
アプリがダウンロードできたら、画面の指示に従って初期設定を進めます。
アカウント作成しログインしたら、ロボロックの種類を選んで追加します。
最初にロボロックのボタンを操作し、Wi-Fi設定を初期化。
スマホを2.4GHz帯のWi-Fiネットワークに接続したあと、ロボロックとWi-Fi接続します。
アプリの位置情報使用について聞かれたら許可して、「今すぐ使う」ボタンを押したらHOME画面が表示されます。
初回は間取りを把握するためのマッピング走行を行います。
走行中に徐々にマップができあがって、掃除後は完成したマップが自動でエリア分けされました。
マップを編集して進入禁止エリアや水拭き禁止エリアなどを設定したら、準備完了です!
Roborock S5 Maxを実際に使って性能を検証
ここからは、実際にRoborock S5 Maxで清掃をしながらその実力を検証していきます。
気になる吸引力や水拭きの仕上がり、稼働音などについて、動画も交えながら詳しくご紹介します。
マッピングの精度が高く動きも賢い
まずはRoborock S5 Maxにフロア全体の清掃をしてもらいました。
作成したマップのエリアごとに、外周をぐるりと掃除してから中央部分の掃除をしています。動きに無駄はなく、掃除残しなく隅々まで走行できています。
実際の間取りとのマップ比較
右側の実際の間取り(グレー部分は家具)と比べても、かなり再現度の高いマップができあがっています。自動のエリア分割も完璧ですね。
初回走行時と2回目以降の走行ルート比較
動きの賢さに関してはこちらの2つを比較するとわかりやすいと思います。
左側の初回のマッピング走行時と比べて、右側の2回目以降の走行では間取りを学習して動きがかなり賢くなっています。
折り返し回数が少なくなるように、自分で効率的なルートを考えてくれているんですね。賢い!
吸引テストの結果も十分パワフル
2000Paのパワフルな吸引力が特長のRoborock S5 Maxですが、実際にどのくらいのゴミを吸い取ることができるのでしょうか?
こちらの4種類のゴミを用意して、吸引のみでの清掃テストをしてみました。
- 砂利(1cm以下の砂利と落ち葉)
- 毛(犬の毛をカットしたもの)
- 糸くず(10cm程度の刺繡糸)
- 紙くず(ティッシュペーパーをちぎったもの)
吸引力:バランスで2回走行して1部屋を掃除してもらいました。
清掃中の様子
重めの砂利と静電気が発生しやすい犬の毛は、1回の走行だとすべては吸いきれず残ってしまいましたが、その後2回目の走行ですべてを吸引することができました。
清掃ビフォーアフター写真
吸引清掃テストの結果、用意したゴミをすべてきれいにできました。実際の家庭環境なら十分すぎるほどの吸引力ですね。
吸引+水拭き清掃は上手な仕上がり
続いて、吸引+水拭きでフロア全体の掃除。せっかく水量調整ができるので、部屋ごとに水量少なめ・ふつう・多めを試してみました。
水を入れたタンクと濡らして絞ったモップを取り付けて、掃除スタート!
最初は障害物に引っかかって切り返しにもたついたときに水滴が残ったり、水気のムラがあったりしましたが、数分走行しているうちに安定しました。
水量少なめだと、走行後にほとんど水気が残らない程度。水量ふつうだと数秒で乾く程度の水気が残ります。水量多めだとややしっとり感が強めで、ビショビショではないのですがしばらく濡れたような感じが残りました。
お家の床材に合わせてちょうどいい水量を選べるのは安心ですね。
気を付けたいのは、水拭きモードでも普通にカーペット部分に乗り上げてしまうことです。
カーペットを避けるには事前にマップから水拭き禁止エリアの設定が必要。設定後初めて使うときは、きちんとカーペットを避けられているか確認しながら使いましょう。
騒音計で稼働音を確認
4段階の吸引モードそれぞれの稼働音を騒音計で計測したところ、サイレントモードで55~58dB、バランスモードで56~59dB、ターボモードで57~60dB、最大モードで58~60dB程度。
モードによる数値の差は微々たるもので、実際に耳にしていてもそれほど差は感じませんでした。
いずれもそれなりに音は大きく、同じ部屋で作業をしたりテレビを見たりは難しいように感じました。不在時もしくは別の部屋にいるときの使用がおすすめです。
お手入れの手間はかかりそう
Roborock S5 Max を使っていて若干気になったのが、お手入れの手間がかかりそうだという点です。
お手入れ頻度の高い部分としては主にダストボックス・フィルター・メインブラシ・モップや水タンクだと思いますが、それぞれに気になる部分がありました。
ダストボックス
ダストボックスは天面のフタを開けると取り出すことができます。
ダストボックスは両手で持ってグッと力を入れないとフタが開かないので、うっかりゴミをこぼしてしまいそうでした。
フタがガバっと大きく開く構造はゴミが捨てやすくありがたいのですが、できればボタンでなどワンタッチで開くようにしてもらえたらいいのに…と思ってしまいました。
フィルター
また、フィルター部分はダストボックスに直接入っていて、プレフィルターなどはありません。
数回掃除しただけでも毛やゴミがフィルター内にたっぷり詰まっていたので、お手入れが大変になる未来が容易に想像できてしまいました。
ダストボックス・フィルターはいずれも水洗い可能ですが、こまめなお手入れが必要になりそうなので面倒くさがりの人には辛いかもしれません。
メインブラシ
メインブラシは、毛とゴムを組み合わせた素材を使用。
毛の部分はかなりやわらかく密集しているので、髪の毛やホコリがよく絡まりそうでした。
ペットがいるお家や髪の長い方は、定期的にお手入れツールで巻き付いた毛を取り除く手間が発生してしまうでしょう。
水タンク
水拭き後には毎回お手入れが必要になるモップクロスと水タンク。
モップクロスに関しては洗って乾かすのにそれほど苦労は感じなかったのですが、水タンクが厄介でした。タンク内がかなり複雑で、中の水が抜けにくい構造になっているのです。
どんなに角度を変えても振りまわしても大きめの水滴が残ってしまって、日の当たる場所や風通しの良い場所に置いておいても全然乾きませんでした。
毎回水を替えてはいるものの、中のカビや雑菌が気になってしまいました。
音声変更機能が面白い
ロボット掃除機としてのメインの機能ではありませんが、Roborock S5 Maxでは音声案内の種類が多数用意されています。
English・日本語・子ども向けアニメ声・癒し系執事声・博多弁(男性/女性)・関西弁(男性/女性)・京都弁(女性)・津軽弁(男性)・広島弁(女性)という11種類。
幅広いようでマニアックなラインナップですね…当然私は「癒し系執事声」を選びました。
「ロボット掃除機を生き物のように感じる」という情緒面に訴える面白い機能ですね。
賢く楽しいRoborock S5 Maxに掃除を任せよう
Roborock S5 Maxを実際に使ってみて、マッピングの精度や賢い走行ルート、水拭きの仕上がりに驚かされました。
性能はもちろんですが、音声変更をすることで本当にイケメン執事と同居しているような気分も味わえる楽しいロボット掃除機でした。一人暮らしの方にもかなりおすすめです。
単なる掃除家電としてではなく、お手伝いロボットとして活躍してくれるRoborock S5 Max。ぜひ同居を検討してみてはいかがでしょうか?
ロボット掃除機はレンタルで試せる
ロボット掃除機を購入するかどうか迷っている方は、家電レンタルでロボット掃除機との同居生活を試してみるのもおすすめです。
家電レンタルサービスのレンティオでは、Roborock S5 Maxをはじめとしたロボット掃除機各種をお得にレンタルできます。
レンタルできるロボット掃除機の種類や価格などプランの詳細については、こちらからご覧ください。
[レンタル] Roborock S5 Max ロボット掃除機 – Rentio[レンティオ]
[レンタル] ロボット掃除機 買う前にお試し – Rentio[レンティオ]
ロボット掃除機関連記事
Roborock(ロボロック) ロボット掃除機 全5種を一覧表で比較!おすすめと選び方を紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
[最新]ロボット掃除機おすすめ14機種を一覧表で比較!選び方の重要ポイントも解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
マッピング機能つきロボット掃除機 おすすめ9選!選び方のポイントも解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]