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フルサイズミラーレスカメラの「Zシリーズ」を展開している「Nikon」。
シリーズの出始めはレンズのナインナップが少なかった「Zシリーズ」ですが、最近ではかなり充実している印象です。
今回は、そんな中でも「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」をご紹介します。
こちらは2018年12月に発売されたもので、「Zシリーズ」最初の50mmの単焦点レンズです。
Zシリーズの単焦点レンズの購入を検討する際は必ず候補になるであろう「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」を実際に撮影した作例などもお見せしながらご説明します。
もくじ
Nikonの上位モデル「S-Line」に属するレンズ
NikonのZマウントレンズは「S-Line」とそうでないものがあります。
「S-Line」はより高い基準を満たすシリーズとして展開されているもので、今回紹介する「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」はこのクラスに属するレンズであり、Nikonの最新技術が詰め込まれたレンズです。
ちなみに「S-Line」の「S」には、「優れた(Superior)」、「特別な(Special)」、「精緻な(Sophisticated)」の意味が込められています。
[2022最新] Nikon(ニコン)Zマウントおすすめレンズ10選。質の高さに定評のあるミラーレス一眼用最新ラインナップ- Rentio PRESS[レンティオプレス]
外観レビュー
ここからは、実際に「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」使用した感想などをご紹介します。
まずは、外観面について説明していきます。
シンプルで高級感のあるデザイン
まず、実際に見た感想は「シンプルで高級感」のあるデザインだということです。
スッキリとしたデザインで、AF/MF切り替えスイッチと、後に紹介する「コントロールリング」がついているだけのシンプルな見た目です。
50mmF1.8のレンズとしては少し大きめな印象ですが、それはいわゆる「撒き餌レンズ」と言われるような比較的安価な単焦点レンズではなく、高性能な「S-line」のレンズだからでしょう。
とはいえ、Z5に付けてもそんなに大きいと感じることはなく、普段の外出にも持っていける程度のコンパクトさです。
高性能でありながら、比較的コンパクトに設計されているのはポイントです。
操作しやすい設計
レンズ本体にはフォーカスリングならぬ「コントロールリング」が装備されています。
「コントロールリング」には「M/A※」、「絞り値」、「露出補正」、「ISO感度」のいずれかを割り当てることができ、撮影スタイルに合わせて機能をカスタマイズできます。
使う人や使うシーンによって必要な機能は異なるので、この設計は嬉しいですよね。
コントロールリングを回転させることで、AF時にはカメラで設定した機能を利用でき、MF時にはマニュアルによるピント合わせができます。
※AF時にコントロールリングの操作でただちにMFに切り換える機能
性能レビュー
ここからは実際にZ5につけてNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sで撮影した作例をお見せしながら性能について紹介したいと思います。
柔らかいぼけ味
単焦点レンズで撮影する上で、「ぼけを楽しみたい」と思う方が多いのではないでしょうか。
この「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」はとても柔らかいぼけ味を楽しむことができます。
紅葉のライトアップを撮影したものですが、背景のぼけが柔らかく玉ぼけもきれいです。
こちらは少し絞って撮影したものですが、ピントが合っている葉の質感をしっかし描写しつつ、背景のぼけは柔らかできれいです。
また、最短焦点距離が0.4mと短いので、被写体に寄って撮影することができるのもポイントです。
こちら朝ごはんを撮影したものです。パンにだけピントが合い、後ろのグラスに入ったヨーグルトはぼけています。
寄って撮影することで、メインの被写体の存在が際立ちます。
クリアな写りで質感まで描写
「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は高級な「S-Line」のレンズなだけあって、描写力に優れています。
空の青さや、噴水の水しぶきなどとてもクリアに描写されています。
こちらは地面に落ちたイチョウを撮影したものですが、木漏れ日の描写がきれいで、葉の質感までしっかりクリアに写っています。
こちらはグラノーラにかなり寄って撮影したものですが、その質感まで繊細に描写されています。
開放寄りでもピント面はしっかりシャープにそしてクリアに写る印象です。
これは「S-Line」のレンズだからできる描写なのではないでしょうか。
強い逆光耐性
このレンズは、ナノクリスタルコートがされており、ゴースト、フレアを効果的に抑制してくれます。
逆光などの撮影でもクリアな写真が撮影できます。
こちらは逆光のシーンで撮影したものです。開放で撮影していますが、若干のフレアは見られるものの抑制されており、ゴーストは見て取れません。
それに加えて、紅葉の黄色がとても鮮明に描写されています。
先程の写真を拡大したものですが、描写力の高さがより感じられると思います。
これを見るとフリンジもほとんど発生していないのがわかると思います。逆光でもこれだけきれいに撮影できるのはさすがと言う感じです。
こちらも逆光のシーンで撮影したものですが、木や葉の描写がクリアです。
防塵防滴と優れたAFで気軽に持ち出せるレンズ
「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」は防塵防滴に配慮されているので、気軽に外に持ち出して撮影を楽しむことができます。
50mmという焦点距離は、テーブルフォトやポートレートなどの撮影はもちろん、スナップ写真や、旅行の記録などにも最適です。
比較的コンパクトなこのレンズは普段のお出かけにも持っていきやすいので、防塵防滴なのはポイントです。
そして、撮りたい瞬間にさっとカメラを構えて撮影しても、合わせたいところにしっかりにピントが合ってくれるので、AFもとても優秀だと感じました。
風鈴の写真ですが、風で揺れていたにも関わらず、しっかりピントが合っています。
食べ物の撮影でも思ったところにピントが合ってくれます。
50mmの画角は日常の写真を撮影するにも丁度いい画角なので、お料理の写真やカフェ写真にもおすすめです。
そんな時にさっと被写体にピントが合うのは嬉しいポイントです。
NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sで切り取る秋の公園
昼間の紅葉や夜のライトアップなどの写真を撮影しましたので、ご紹介します。
製品仕様
項目 | スペック詳細 |
---|---|
レンズ名 | NIKKOR Z 50mm f/1.8 S |
焦点距離 | 50mm |
明るさ | F1.8 |
レンズ構成 | 19群12枚 |
絞り羽根 | 19枚 |
最短撮影距離 | 40cm |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
最小絞り | F16 |
フィルター径 | 62mm |
寸法 | 約76mm×86.5mm |
質量 | 約415g |
お出かけに持っていきたいレンズ
NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは、50mmという焦点距離、比較コンパクトな作り、防塵防滴ということもあって、普段のお出かけに持っていきたいと思えるレンズです。
カメラを購入するときに1本は単焦点レンズが欲しいと思う方も多いと思います。このレンズはそんな初めての1本にもおすすめなレンズです。
引いて撮影すると広角っぽく、寄ると中望遠っぽい写りにもなる丁度いい画角で、いろんなシーンで活躍すると思います。
それでいて、高性能で描写力も高いので、長く愛用したくなるレンズでもあると感じます。
Zシリーズにはもっと安価な単焦点レンズもありますが、明るさや描写に少しでもこだわりたいと思う方は是非このレンズをおすすめします。
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