[保存版]桜撮影におすすめ一眼カメラ&レンズを紹介。夜桜などシーン別撮影テクニックも解説
更新日2024/07/17
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今年も桜の開花シーズンがやってきました。
桜は毎年春の短期間だけ見ることができる特殊な花で、ピンク色に木が染まる光景は非常に美しく、写真撮影の対象としても非常に高い人気を誇ります。
今回は、美しい桜を美しいまま写すための撮影シーン別おすすめカメラと、真似するだけで撮影できる設定方法をご紹介していきます。
もくじ
春に人気の被写体「桜」
空気が澄んで綺麗な青空が広がる冬が終わり、様々な自然が彩りを魅せる春が到来します。
春は色彩豊かな花が沢山咲き始める季節ですが、その中でもひと際人気を集めるものといえば「桜」でしょう。
桜は3月下旬から4月上旬で見ごろを迎えることが多いですが、満開の状態を見ることができるのは1週間にも満たない僅かな日数であることが大半です。
ピンク色の花弁が木々を覆う姿は見惚れるものがありますが、短期間だけ楽しむことができる被写体として、特別感を溢れる春の楽しみなのです。
撮影シーン別おすすめカメラと撮影設定
ここからは桜で撮影しておきたい撮影シーン別に2019年最新のおすすめカメラと、それらを使って美しい桜の景色を残すための撮影設定をご紹介していきます。
桜並木をきれいに写す
桜の名所で多いのは、桜が一列に綺麗に並んだ「桜並木」の状態です。
均等に植えられた桜の木が長い線のように立ち並ぶ姿は非常に美しく、写真においても色々な構図や表現方法を考えることができる被写体です。
カメラは初心者でも扱いやすいEOS Kiss Mのレンズキットがおすすめ
桜の名所での撮影は、最も一般的で一番初心者でも撮影しやすいシーンとなります。
Canon EOS Kiss Mは、初心者でも簡単に扱うことができて、ミラーレス一眼カメラらしく小型軽量を実現したおすすめカメラです。
そしてダブルズームキットでは、標準レンズと望遠レンズが付属されるため、桜並木全景を写す場合も標準レンズで対応でき、花弁を拡大した写真や、遠くから桜並木を写す場合でも対応できる便利なレンズキットです。
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全体をクッキリ写すならF値を上げる
桜並木全体をクッキリ写すのであれば、絞り値(F値)が重要になります。
シャッタースピードと絞り(F値)、ISO感度は、写真撮影において重要な設定項目であり、その中でも絞りであるF値は写真においてボケ具合を調整するための設定項目となります。
F値が低いほど写真内でピントが合う範囲は狭くなり、F値が高いほど写真内でピントが合う範囲が広くなります。
そのため、桜並木全体を写す場合は必然的に写す画角も広くなるので、F値を上げることにより、画角全体でピントが合うように調整する必要があります。
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並木道の奥をぼかした撮影ならF値を下げる
必ずしも桜並木すべてにピントを合わせる必要があるわけではありません。
一部分にピントを合わせて、それ以外の部分はぼかすというのも撮影における手法の一つとなっています。
しかしあまりF値を落としてしまっても、ボケが大きすぎると何を写しているのか分からなくなるので、設定を変えながら程度なF値を見つけるようにしましょう。
桜の花に近づいて撮影する
遠くから見ると固まっているように見えるほど密集している桜の木ですが、近づいてみると当然ながら枝には無数の花弁が存在します。
それら一輪一輪も近くで見るとキレイに咲いた様子で、接写した撮影もおすすめシーンの1つです。
マクロレンズを使ったEOS RPとRF35mm F1.8がおすすめ
桜の花に近寄って撮影する場合は、レンズの性能が一番重要な観点となります。
花弁は小さいため、大きく写したい場合は望遠レンズを使用するか、被写体に近寄ることができるマクロレンズがおすすめです。
キヤノンの最新ミラーレス一眼カメラであるEOS RPとRF35mm F1.8マクロのセットは、至近距離での撮影に最適です。
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マクロレンズだから近づいて撮影できる
RF35mm F1.8を使用して撮影できる最短距離は17cmと、桜の花びらに近づいて撮影することで大きく迫力のある美しい写真を撮影することができます。
望遠レンズを使用した場合でも花びらを大きく写すことは可能ですが、マクロレンズの方は、焦点距離が小さく、開放絞り値も低いため、手ブレしにくくボケも表現しやすいレンズとなります。
風で動く花弁は追従AFで撮影
一眼カメラのオートフォーカスには大きく分けて2種類存在し、キヤノンでは「ワンショットAF」「サーボAF」に分かれます。
ワンショットAF時では、一度ピントを合わせたところから半押しの状態が続いている限りそのフォーカスを固定したままの状態を維持します。
サーボAFの場合、ワンショットAFとは対照的に動きのある被写体などに対して常にフォーカスを追従し続けます。
桜の花びらの場合、風などによって常に動き続けているシーンが多くなるため、サーボAFなど追従式のAFを使用してピントを外さないように気を付けましょう。
お花見ついでに色々なシーンを撮影したい
あくまでお花見をメインに写真撮影はついで程度に行いたいという方も少なくないと思います。
そんなときは持ち運びに負担がかからず、簡単操作でキレイな写真が撮影できる機材が必要となります。
お手軽桜撮影ではOLYMPUS PEN E-PL10レンズキットがおすすめ
持ち運びも楽で気軽に桜を撮影するためにおすすめのカメラはOLYMPUS PEN E-PL10です。
そしてM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZが付属されたレンズキットが大変おすすめです。
OLYMPUS PEN E-PL10の本体ボディ自体はミラーレス一眼の中でも超小型最軽量という訳ではありませんが、こちらのパンケーキズームレンズと組み合わせることで非常に優れた携帯性を実現します。
またE-PL10では、初心者に寄り添った操作性で簡単撮影を実現するための機能が充実しており、機械に対して苦手意識のある方でも安心して使用することできます。
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ふとした瞬間に撮影できるように
シャッターチャンスは突然訪れるものです。
そんなときすぐカメラを取り出して、シャッターを押すことができれば、良い写真として残すことができるでしょう。
その際にカメラの携帯性はとても重要になり、小さいカメラほど、鞄に入れていてもすぐ取り出すことができるでしょう。
E-PL9は、携帯性に優れたカメラであり、まるでスマホを取り出すような感覚で撮影までスムーズに行うことができることが魅力的です。
優秀なオート撮影に頼ろう
一眼カメラでの撮影というと、どうしても難しい撮影設定を想像しがちです。
しかし初心者向けに販売されているカメラは簡単撮影をサポートする機能や操作性に優れているため、オート撮影モードに頼って撮影すると良いでしょう。
E-PL9では、オート撮影に設定した場合でもフィルター機能などの指定は可能であるため、自分好みの仕上がりを実現するフィルター指定などを行って撮影に臨みましょう。
夜桜の撮影
夜、暗闇の中ライトアップされた桜の撮影も人気の高い撮影シーンです。
日中の時間帯とは異なった桜の美しさを感じるものの、夜間の撮影は日中よりも難しくなるものです。
暗い場所に強くて初心者でも扱いやすいEOS RPとEF24-70mm F2.8がおすすめ
夜桜の撮影では、夜間の撮影となるため、暗い場所に強いカメラがおすすめです。
その際フルサイズセンサーを搭載したカメラは、暗い場所でも階調豊かな描写を実現し、夜桜の撮影でもおすすめです。
キヤノンの最新ミラーレス一眼であるEOS RPは、夜間の撮影で有利となるフルサイズセンサーを搭載し、最新カメラとして新しい技術が投入されているカメラです。
そしてEOS RPは、フルサイズセンサーを搭載したカメラの中でも初心者向けに販売されており、フルサイズ一眼としては低価格で使いやすいカメラとなっています。
レンズは、夜間の撮影だけあって明るいレンズが求められます。その際、キヤノン純正のCANON EF 24-70mm F2.8L II USMは、夜桜の撮影においておすすめのレンズです。
なおEF 24-70mm F2.8L II USMは、EFマウントタイプであり、EOS RPで採用されているRFマウントタイプではないため、別途マウントアダプターが必要となります。
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三脚を使って長時間露光撮影がおすすめ
夜間に強いカメラであるため、手持ちでの撮影でもキレイな写真を残すことができますが、三脚を使用した長時間露光撮影もおすすめです。
長時間露光撮影とは、シャッターを開く時間を長くすることでISOを落とした状態でも明るく撮影する方法です。
シャッターを開けた状態を維持するため、カメラを固定しないとブレが生じてしまうことから三脚を使用した撮影が条件となります。
撮影場所の環境にもよりますが、カメラ側はTv(シャッタースピード優先)かB(バルブ撮影)に設定し、ISOは200~400程度でシャッターを3秒~5秒程度開ける設定にすると、ノイズも少なく、手持ちで撮影する夜桜よりもキレイに仕上がります。
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手持ちの撮影はISO感度を上げてF値をなるべく落とす
三脚を持参していない場合でもライトアップされた夜桜であれば手持ちの撮影でも十分綺麗な写真を撮影することは可能です。
カメラ側の撮影設定はISO感度をISO3200~6400まで上げて、絞りであるF値をなるべく低く設定することでシャッタースピードを落とさず暗い場場所でも手ブレのない撮影が可能です。
それでも日中の明るい環境と比べるとシャッタースピードは低下するので、カメラを構える姿勢などに気を付けて手ブレを発生させないようにしましょう。
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1年に1度しか訪れない、だからこそ美しい桜
1年に1度だけ、それもわずかな期間だけ見ることができる桜。
その美しい姿を写真に収めたいという方は年々増えているように思います。
デジタルカメラが身近な存在になったことはもちろん、インスタグラムなどで自分が撮影した写真を気軽に共有することができ、その写真に対して評価をもらえることも近年の写真文化に繋がっていると感じます。
カメラの性能も時代とともに進化を続けています。そしてより手頃な価格に低下してきていることもあり、誰もが良い写真を撮ることができるようになりました。
ぜひ今回の記事を参考に、美しい桜の情景を撮影されてみてください。
桜撮影にカメラやレンズのレンタル
桜のためだけにカメラを購入という決断は難しいところもあるでしょう。
もちろん桜のシーズンに合わせただけで、これからカメラを趣味にすると決めている方なら良いですが、スマートフォンで十分と感じてしまう方もいらっしゃるのが現実です。
迷ったときは短期間だけレンタルすることができるカメラのレンタルサービスがおすすめです。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、今回ご紹介してきたおすすめカメラやレンズの取り扱いはもちろん、人気のモデルを中心に幅広いラインナップから選んでレンタルすることができます。
ぜひこの機会にRentioで人気の一眼カメラやレンズをレンタルして、1年に1度しかない美しい桜の情景をきれいな写真として残してくださいね。