ペットとの電車の乗り方ガイド!料金,注意点,持込可能なペットカートおすすめを紹介!
更新日2023/09/21
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大切なペットとのお出かけや旅行は、最高の思い出になりますよね。
愛犬・愛猫と一緒に遊びに行きたいと思っても、車を持っていないとなかなか大変。
電車やバスなどの公共交通機関は多くの方が利用するので、ペット連れでの乗車には守るべきルールや注意点がたくさんあるのです。
飼い主がよく知らずにペットを連れていってしまうと、思わぬトラブルに遭遇してしまう可能性もあります。事前にしっかり準備をしていきましょう。
ペットと電車で楽しくお出かけするために知っておくべき、ペット同伴での電車の乗り方について解説します。
もくじ
ペット連れでの電車の基本的な乗り方
まずは、ペット連れでの電車の乗り方の基本的なルールについて解説します。
わんちゃん・猫ちゃんどちらも共通の内容ですので、最低限覚えておきましょう。
※なお、主な鉄道会社のペット同伴乗車の細かい条件はこちらをご覧ください。
顔まで入れてフタができるキャリーを使う
ペットと電車に乗る際は、必ず顔を含む全身が入るキャリーに入れる必要があります。
顔や手など身体の一部が出てしまうバッグや、フタのできないトートバッグなどでは、乗車拒否されてしまう可能性があります。
また、顔だけ出したほうが落ち着くから…とフタをあけてしまうのもルール違反です。
周りのお客さんのためにも、ペットを守るためにも、しっかりとしたケースを用意しましょう。
ペットカートはキャリーを取り外して車体は畳む
ペットカートの場合は、キャリー部分だけを取り外せるタイプで、キャリーサイズが規定内であれば持ち込みが可能です。
乗車時はキャリーを取り外して、車体はコンパクトに畳んで持ち込みます。
スリングは鉄道会社によってはNG
布製のスリングやソフトバッグは、顔が出ないようフタができるものであっても、鉄道会社によっては持ち込みできないことがあります。
事前に利用する鉄道会社のHPで持ち込み可否を確認しておきましょう。
必要に応じて改札で駅員さんのチェックと料金支払いをする
改札を通過する際、必要な場合は駅員さんのチェックを受け、持込料金の支払いをします。
ここでは厳しくサイズを測るようなことはないのですが、規定サイズを超える大きなキャリーや乗車に不適切だと判断された場合は、改札を通してもらえないケースもあります。
なお、このチェックや支払いは鉄道会社によっては不要なので、こちらも事前に確認しておきましょう。
他の人の迷惑にならないよう配慮しながら乗車する
電車は多くの方が利用する場所。当然動物好きの方ばかりではありません。世の中には動物が苦手な方や動物アレルギーの方も多くいます。
「ペット同伴で電車に乗るのはルールで認められているんだから」と周囲を気遣わず乗車すると、トラブルにつながる可能性もあります。ペットを守るためにも、不要なトラブルは避けるに越したことはありませんよね。
乗車の際は、なるべくペットの存在に気づかれないように周りの方との距離をとって配慮しながら乗ることをおすすめします。
ペットとの電車でのお出かけの準備や注意点
ここまでご紹介したのは、あくまでペット同伴乗車の基本的なルールやマナーです。
電車でのペットへの負担を減らすなら、さらにこちらのような準備もしておくと安心ですよ。
お出かけ前日までにやる準備
慣れない電車移動では、ペットにはかなり大きなストレスがかかります。
ぶっつけ本番でいきなり電車移動に臨むのはやめておいたほうが良いでしょう。知らない人や騒音、揺れなどの刺激がたくさんあって、不安になってしまう子も多いのです。
事前に飼い主さんがしっかり準備して、お出かけ当日までに環境に慣らしてあげるのがおすすめです。
キャリーに慣らしておく
移動用のキャリーを用意したら、まずは自宅で短時間から慣れさせていきます。
中でおやつやごはんをあげたり、おもちゃで遊ばせたり、ベッドを入れてハウス代わりに使ったりと、キャリーを安心できる場所だと認識してもらいましょう。
ある程度慣れてきたら、キャリーに入れた状態で近所の公園まで歩いてみたり、踏切や駅の近くまで行って音に慣れさせたりするのもおすすめです。
最初は不安で鳴いてしまう子や出してほしくて暴れる子もいますが、その子のペースに合わせて焦らずじっくり慣れさせてあげてくださいね。
1〜2駅など短距離で電車に乗る練習をする
ある程度キャリーに慣れてきたら、次のステップは電車に乗せる練習です。
いきなり長距離ではなく、1〜2駅くらいで車内の環境に慣れさせてあげるのがおすすめ。
電車を降りたら公園などに連れていって、散歩や遊びなど喜ぶことをして「電車に乗れば楽しいことがある」というポジティブなイメージを持たせるように工夫しましょう。
目的地までのルートや乗り換えを調べておく
お出かけ前日までに、乗り換えや利用する鉄道会社について詳しく調べておきましょう。
鉄道会社によって乗車ルールが異なるので、料金や乗り方をしっかり把握しておくことが重要です。エレベーターやエスカレーターが近い車両の場所まで調べておけば安心ですね。
また、慣れない電車移動では、ペットの体調不良や鳴き声で下車したり混雑で急行電車に乗れなかったりといったトラブルが付き物です。時間にはかなりの余裕をもって出発時間を決めることをおすすめします。
お出かけ当日、乗車前にやっておくこと
いよいよお出かけ当日!
ペットに安心して電車に乗ってもらうためにも、しっかり事前準備をして出発しましょう。
キャリー内には普段使っているベッドやタオルを入れる
少しでもペットに安心してもらうためにも、キャリー内には普段使っている匂いがついたものを入れてあげるのがおすすめです。
どうしても落ち着かないときのために、大好きなオモチャやオヤツも持っていくと良いでしょう。
乗り物酔い対策のため直前の食事は避ける
電車に乗る直前に食事をしてしまうと、乗り物酔いをしやすくなってしまいます。
ごはんは乗車の約2時間前までには済ませて、消化してから乗るようにしましょう。
どうしても乗り物酔いしやすい子は、獣医さんに相談すれば酔い止めを処方してもらうことも可能です。
乗車前に排泄を済ませる
長時間の移動で排泄をガマンするのは、人間でも辛いですよね。
わんちゃんの場合は、駅までの道で少し散歩をしながらトイレを済ませましょう。
猫ちゃんは自宅でトイレを済ませた後での出発が理想ですが、難しいようならキャリー内にトイレシーツを敷いて対策を。
混雑時間帯や混雑車両は避ける
ペットとのお出かけでは、混雑した電車に乗るのはできる限り避けたいものです。
行き帰りは通勤ラッシュの時間帯は避け、多少時間がかかっても急行ではなく各停に乗る、空いている端の車両を選ぶなど、工夫することで快適に移動できます。
お出かけ当日、乗車中に注意すること
電車に無事乗れたとしても、油断せずペットの様子を気にかけてあげてくださいね。
ペットの様子がおかしいようなら、すぐに下車して予定の変更も検討しましょう。
電車内では人の少ない場所に
電車内では、ペットのストレスにならないように、なるべく他の乗客から離れた位置に立ちましょう。
キャリーは手に持つか、壁際などで安全が確保できる場所なら床に置いてもOK。通路ではぶつかったり蹴られたりする可能性もあります。
空いていて座れた場合は、キャリーを膝の上に乗せるのがおすすめ。電車では座席の下から冷暖房の風が出てくる時があるので、足元に置くのは避けたほうが良さそうです。
鳴いたり暴れたりしたらすぐに降りる
どんなに準備をしていても、ペットがストレスを感じて鳴いたり暴れたりしてしまうこともあります。
そんな時は、無理に電車に乗り続けるのではなく、いったん電車を降りてホームで落ち着くまで待ちましょう。
ただし、駅のホームでもペットを外に出すのはNG。隙間から手を入れて撫でたり水やオヤツをあげたりしてみて、どうしてもダメなら改札を出て少し外を歩いて疲れさせるのもいいかもしれません。
水分補給・暑さ寒さ・乗り物酔いに十分気を付ける
電車に乗っている最中は、ペットの様子がおかしくないか十分に気を付けてあげてください。
- 呼吸が乱れている
- ヨダレが大量に出ている
- 震えている
- ぐったりしている
- 嘔吐する
など、異常が見られたらすぐに下車しましょう。
少し休んでも症状が落ち着かないようなら、お出かけは諦めて動物病院に連れていってあげてくださいね。
電車OKなペットカートの条件
ペットカートで電車に乗る場合、キャリー部分のみを取り外して、車体はコンパクトに畳んで持ち込むのが基本的なルールです。
口コミやブログなどを見ると、知らずにカートのまま電車に乗ろうとして駅員さんに止められた・キャリーサイズがオーバーしていて改札を通れなかったという内容もありました。
駅員さんや状況次第でゆるめの対応をしてくれる場合もあるようですが、万全を期すためにも持込条件に合ったペットカートを用意しましょう。
電車持込OKなペットカートの条件がこちら。
- キャリーと車体が取り外せること
- キャリー部分のサイズや重さが規定内であること
主な鉄道会社のペット同伴乗車の条件
キャリー部分のサイズや重さの規定は、各鉄道会社によって異なります。こちらの表に大手鉄道会社のペット同伴乗車の規定をまとめました。
一辺の長さ70cmを超えることは珍しいと思いますので、縦・横・高さの合計90cmとペットとキャリーの重量合計10kgがポイントとなりそうです。
「以下」という規定の場合はわかりやすいのですが、「程度」の場合どこまで許容されるかは断言できません。駅員さんによって対応が異なることは覚えておきましょう。
交通機関 | 持込料金 | 縦・横・高さ合計 | 一辺の長さ | 重量 | その他注意事項 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全国 | JR全社共通 | 1個290円 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ・スリングは全身が入ってもNG(JR西日本・東海・北海道) |
関東 | 東武鉄道 | 無料 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | |
小田急電鉄 | 無料 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ||
東京地下鉄(東京メトロ) | 無料 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ・他の旅客に対する危害や迷惑をかけるおそれのないものに限る | |
京成電鉄 | 無料 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ||
京浜急行電鉄(京急) | 無料 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ||
新京成電鉄 | 無料 | 90cm以内 | – | 10kg以内 | ||
京王電鉄 | 無料 | 90cm以内 | 70cm以内 | 10kg以内 | ||
西武鉄道 | 無料 | 90cm以内 | 70cm以内 | 10kg以内 | ・他の旅客に対する危害や迷惑をかけるおそれのないものに限る | |
東急電鉄 | 無料 | 90cm以内 | 70cm以内 | 10kg以内 | ||
交通機関 | 持込料金 | 縦・横・高さ合計 | 一辺の長さ | 重量 | その他注意事項 | |
中部 | 名古屋鉄道(名鉄) | 1個290円 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ・他の旅客に対する危害や迷惑をかけるおそれのないものに限る |
関西 | 北大阪急行電鉄 | 無料 | 250cm以内 | 200cm以内 | 30kg以内 | ・他の旅客から姿が見えないよう配慮する ・他の旅客に対する危害や迷惑をかけるおそれのないものに限る |
京阪電気鉄道 | 1個280円 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ・他の旅客に対する危害や迷惑をかけるおそれのないものに限る | |
泉北高速鉄道 | 1個280円 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ||
近畿日本鉄道(近鉄) | 1個290円 | 90cm程度 | 70cm以内 | 10kg以内 | ||
南海電気鉄道 | 1個290円 | 90cm程度 | 70cm程度 | 10kg以内 | ||
山陽電気鉄道 | 1個290円 | 90cm程度 | 70cm程度 | 10kg以内 | ||
阪神電気鉄道 | 1個290円 | 90cm以内 | 70cm以内 | 10kg以内 | ・他の旅客に対する危害や迷惑をかけるおそれのないものに限る | |
阪急電鉄 | 1個290円 | 120cm以内 | – | 10kg以内 | ・他の旅客に対する危害や迷惑をかけるおそれのないものに限る ・形状が固定できないスリングやソフトケースは全身が入ってもNG |
|
交通機関 | 持込料金 | 縦・横・高さ合計 | 一辺の長さ | 重量 | その他注意事項 | |
九州 | 西日本鉄道(西鉄) | 1個290円 | – (0.025㎥以内) | 70cm以内 | 10kg以内 | ・他の旅客に対する危害や迷惑をかけるおそれのないものに限る |
※2019年11月 Rentio PRESS調べ
キャリーの取り外しができるペットカートおすすめ
ペットカートで電車でのお出かけを楽しみたい方のために、キャリー部分の取り外しができるおすすめペットカートをご紹介します。
実際に調べてみると、キャリー部分の縦横高さサイズが90cm以下のペットカートはほとんどなく、ペットとのお出かけの難しさを実感しました。
そのため、今回は「90cm程度」の解釈次第で電車への持ち込みができそうなペットカートも紹介しています。キャリーの縦横高さサイズや重量も記載しているので、参考にしてみてください。
(なお、キャリーサイズで「※内寸からの概算」と記載されているものは、フレーム部分を各辺5cm程度と仮定し、内寸+15cmで計算しています。)
コムペット ミリミリEG
より快適性をUPしたコムペットのペットカートが、ミリミリEGです。
エッグショック搭載で振動を減らし、4ヵ所のメッシュウィンドーで通気性も抜群です。
幌を含めたサイズだと90cmをかなりオーバーしてしまうのですが、別売のフラットカバーを使えば約117cmまで小さくなります。
さらに、キャリー内でマットとしても使える専用のキャリーバッグを用意するとより安心です。
- 耐荷重…12kg
- 推奨のペット…犬2頭まで
- キャリー縦横高さ合計…約117cm(※幌除く ※内寸からの概算)
- キャリー重量…1.9kg
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リッチェル ミニモ
リッチェルのミニモは小型犬・猫1頭向けのコンパクトなペットカートです。
両開き可能な幌で、3カ所にメッシュウィンドーがついているので通気性もよく安心です。
幌を含めたキャリーサイズは記載がなかったのですが、画像を見る限り高さが+約20cm程度にはなりそうです。縦横高さ合計が約120cmだと「90cm程度」に含まれるか微妙なラインになりそうですね。
- 耐荷重…6kg
- 推奨のペット…小型犬・猫1頭
- キャリー縦横高さ合計…約100cm(※幌除く ※内寸からの概算)
- キャリー重量…?
まとめ:ルールやマナーを守って愛犬・愛猫と電車でのお出かけを楽しもう
ペットとの電車でのお出かけにはルールや気を付けるべきことが多くて大変そう…と思われたかもしれませんね。
ですが、思わぬトラブルを避けてお出かけを楽しむために必要なことなので、しっかり準備をして行きましょう。大切な愛犬・愛猫とのお出かけは、そんな苦労も忘れるくらい思い出深いものになるはずです。
今年はぜひ電車でのお出かけにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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