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EcoFlow Wave ポータブルクーラーを実機レビュー!バッテリー交換式エアコンの冷房能力を検証

まーしー/家電製品総合アドバイザー
まーしー/家電製品総合アドバイザー

更新日2024/11/26

EcoFlow Wave ポータブルクーラーを実機レビュー!バッテリー交換式エアコンの冷房能力を検証

人気のポータブル電源を製造販売するEcoFlow(エコフロー)から、ポータブル化された電化製品が発売されました。

その名は「EcoFlow Wave(エコフロー ウェーブ)」。持ち運べるエアコンです。

この記事では「EcoFlow Wave」をレビューし、製品特長や気になる点をまとめました。車中泊やアウトドア利用はもちろん、電源のない納戸(サービスルーム)等を作業スペースに活用している方は、快適な環境作りの一環として当製品も検討してみてください。

EcoFlow Waveの特長

EcoFlow Wave ポータブルクーラーの特長

「EcoFlow Wave」は冷却力・稼働時間・携帯性の三拍子が揃った、高性能なバッテリー式ポータブルクーラーです。

専用バッテリーパックを用いることで、コンセントのない環境でも快適な環境作りに役立ちます。

主な特長
  • 1200Wのパワフルな冷却性能
  • 専用バッテリーパックを使えば好きな場所で使える
  • スムーズなスマホアプリ連携で操作も簡単
  • 直感的な操作性で使いやすいインターフェース
  • 基本的にドレン排水が必要なし。室内も好きな場所で使いやすい
  • EcoFlowらしいシックなデザイン

製品スペック一覧表

EcoFlow Waveと専用バッテリーパックのセット品の価格を記載しています。

項目 スペック詳細
冷却電力 1200W
バッテリー持続時間
(1,008Wh)
冷却モード:約3時間(300W出力の場合)
ファンモード:約22時間(45W出力の場合)
冷房能力 5〜8㎡
温度調節 16度〜30度
風量調節 無段階
タイマー機能 30分〜最大8時間/30分刻み
動作温度 5〜50度
冷媒 R134a
サイズ
(幅×奥行き×高さ)
本体:約310mm×518mm×416mm
バッテリーパック:約307mm×481mm×73mm
重さ 本体:約17.5kg
バッテリーパック:約7.9kg
公式税込価格
(2022年6月10日現在)
275,000円

EcoFlow Wave実機レビュー

EcoFlow Wave ポータブルクーラーの実機レビュー

「EcoFlow Wave」の実機を確認しながら、製品特長や仕様をもう少し深堀りします。

記事後半ではちょっとした検証も交えて性能をチェックしていますので、気になるものからお読みいただければと思います。

セット内容

EcoFlow Wave ポータブルクーラーのセット内容

「EcoFlow Wave」の専用バッテリーパックセットに同梱されたアイテムはご覧のとおりです。

専用ケース等はありませんので、持ち運ぶ際はエアダクトを収納するケースやバッグは別途必要になります。

セット内容
  • EcoFlow Wave本体
  • 専用バッテリーパック
  • エアダクト大×1
  • エアダクト小×1
  • エアダクト取付用パーツ(前面用)×1
  • エアダクト取付用パーツ(後面用)×1
  • ドレンホース×1

外観デザインとサイズ感

外観はEcoFlowのポータブル電源のDELTAシリーズと同様の質感と配色。シックでスタイリッシュなデザインです。

本体サイズは約310mm×518mm×416mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリー込みだと本体サイズの高さ+6cmくらいのサイズ感です。正直、市販されている大容量のポータブル電源よりも大きいです。

右上写真の側面下には充電用の家庭用コンセント・ソーラー充電/シガーソケット充電(XT60)の入力ポートがまとまっています。

後ろはエアコンの室外機と同じように排熱面になっており、写真左下には排水口があります。

「EcoFlow Wave」はノンドレン方式なので、基本的に水捨て不要です。しかし、湿度が70%を超えるような環境下では排水が必要になることもあるので、そのような場合にドレンホースを差し込んで使用してください。

最大8時間使えるバッテリーパック

EcoFlow Wave ポータブルクーラーのバッテリーパック

専用バッテリーパックは1,008Whの大容量で、電源がない場所でも最大8時間、冷却モードだけでも最大3時間の連続使用が可能です。(実際の環境によって異なる)

バッテリーの上で本体をスライドさせればストッパーがカチッと固定され、外すときはその逆の手順を踏めばよかったので簡単でした。

直感的に使える操作性

EcoFlow Wave ポータブルクーラーの操作ボタン

操作は本体上にある4つのボタンと液晶ディスプレイ一体型のダイヤルを回して操作します。

各ボタンとダイヤルの機能は下の表にまとめました。

名称 機能
モードボタン(左) ファンモード/冷却モードの切替
温度ボタン(左から2番目) ボタンを押してダイヤルを回すと16度〜30度の範囲で温度を設定
タイマーボタン ボタンを押してダイヤルを回すと30分刻みで最大8時間の自動オフタイマーを設定
電源ボタン 電源のオン/オフ
液晶ディスプレイのダイヤル 風量/温度/タイマー時間の無段階調節

見やすい液晶ディスプレイ

EcoFlow Wave ポータブルクーラーのダイヤル操作

ダイヤル部分の液晶ディスプレイは、本体とアプリの接続状況やクーラー設定、現在の温度、残稼働時間とバッテリー残量など、状態をひと目で把握できます。

暗い場所でもはっきり明るく表示されるので使いやすいです。

スムーズなアプリ連携でリモート操作も可能

EcoFlow Wave ポータブルクーラーのアプリ

EcoFlowの魅力といえば、ポータブル電源をリモート操作できるスマホアプリの存在です。

ポータブルクーラーの「EcoFlow Wave」も同じアプリで連携できるので、本体から離れた場所でも風量、温度、タイマーの操作が可能です。

連携が非常にスムーズで、本体に電源が入った状態であればアプリを開いてすぐにペアリングできるので簡単でした。(Bluetooth接続が必要)

EcoFlow Waveを使ってみた感想

実際に「EcoFlow Wave」を屋外と屋内で使ってみた正直な感想を紹介します。

操作性やアプリ連携など考えるとスポットクーラーとしての使用感はすごく良かったのですが、ポータブル(=持ち運ぶ)クーラーとして考えると惜しい部分も垣間見れました。

バッテリーだけでも十分な風力と冷却能力

「EcoFlow Wave」の風力・冷却能力は十分なものでした。

バッテリーのみの稼働だとパワーが落ちるのかと思いきや、家庭用コンセントから給電する時とバッテリー使用時に明確な差は見られませんでした。

イヤな臭いがない

EcoFlow Wave ポータブルクーラーは変な臭いがしない

筆者は家や車のエアコン特有の臭いが苦手なのですが、「EcoFlow Wave」の風からは特に気になるような臭いを感じませんでした。これなら、車の中でも快適に使えるように思いました。

一方で、家庭用エアコンは定期的にクリーニングはできますが、「EcoFlow Wave」はお手入れ不要の製品だけに、長期間使うことでカビ臭さが生じないのかは気になります。

水捨て不要のノンドレン方式といえども、多少の残水や湿度の影響を受ければカビは発生すると思いますので、その際の手入れ方法の紹介や説明が用意されると嬉しいです。

フラップの上下幅が広く風を送りやすい

「EcoFlow Wave」の吹出口にはフラップが付いているので、上下に動かすことで風向を変えられます。

動画内の葉の揺れを見れば分かるように高い位置へも風を送れます。

そのフラップは可動域が広いので、自由度の高い風向調整は利点に感じました。

持ち運ぶには重い

EcoFlow Wave ポータブルクーラーの重さ

「EcoFlow Wave」は本体だけでも約17.5kg、専用バッテリー込だと約25kgになるので、人の手で持ち運ぶには厳しい重さでした。

距離がある場所に持ち運ぶなら、事前に台車を用意するか近くまで車で運べるかの確認をおすすめします。

動作音が大きい

本体から1m未満の場所に騒音計を置いて測ったところ、クーラー作動時の騒音値は70dB超(通常の生活音は45dB程度)ありました。70dBは高速道路移動中の車内やセミの鳴き声が近しいとされています。

さらに気になったのは専用バッテリーパック充電時の動作音です。バッテリー残量を満タンにするため夜間に充電を行ったものの、意外にも動作音が大きく、寝室で寝ている子供のことを考慮して中止しました。

公式スペックの騒音値は55dB未満とありますが、計測条件や環境が異なることから、想定している使用時間や使用場所には注意が必要かもしれません。

電源コードがむき出しになってしまう

EcoFlow Wave ポータブルクーラーの電源コードがむき出し

外の利用で気になったのは、バッテリー稼働させると電源コードがむき出し状態になってしまうことです。

ホルダーで巻いても地面に触れてしまうため、水滴や汚れがついたまま家庭用コンセントに差さないよう注意が必要です。

排熱ダクトの出し先に工夫が必要

EcoFlow Wave ポータブルクーラーの排熱ダクト

「EcoFlow Wave」はエアコンと室外機が一体となった製品なので、特に冷却モードを使う際は排熱ダクトを使って本体後面から排出される温風を逃さなくてはいけません。

車内やテント内で使う場合は窓用ダクトを購入もしくは自作したり、宿泊場所のロッジや自宅などで使うなら窓側に向けるなど工夫しなくてはいけません。

使用場所に応じて「EcoFlow Wave」を使う環境を整える必要があることを覚えておきましょう。

車中泊やキャンピングカーの据え置きクーラーに良いかも

EcoFlow Wave ポータブルクーラーの実機レビュー

ポータブルクーラーといっても、大きさや重さを考えればできるだけ据え置きで使用するのが良いと思います。今回筆者が使用した自宅環境やアウトドアでは機能面では申し分ないのですが、そのために要する労力や設置環境を考えるとなかなか難しいかもしれません。

むしろ、「EcoFlow Wave」の特性を踏まえて考えれば、キャンピングカーや車中泊用の据え置きクーラーガレージのスポットクーラーとして導入するのが合うと思います。

現状は「EcoFlow Wave」がぴったりハマる人は一部の人に限られるかも知れませんが、利用シーンにピッタリハマれば満足度の高い製品です。

スポットクーラーはレンタルがおすすめ

「夏の期間だけでも快適な環境にしたい」
「どんなものなのか、実際の利用シーンで試してみたい」
そんな方にスポットクーラーのお試しレンタルがおすすめです。

カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、様々な冷房機器のレンタルを提供しています。

レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。

[レンタル] 扇風機・冷房機器・サーキュレーター 一覧|中古/新品・点検済み・保証付き – Rentio[レンティオ]

[レンタル] エコフロー(EcoFlow) 製品の一覧|中古/新品・点検済み・保証付き – Rentio[レンティオ]

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