GoPro Volta(ボルタ)を実機レビュー!三脚・リモコン・バッテリー・グリップ一体化のメリットとデメリットを検証してみた
更新日2023/01/27
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マウントやアクセサリーなどが充実しているアクションカメラの代表格「GoPro(ゴープロ)」。ミニ三脚や自撮り棒、防水ハウジングを組み合わせることで、どのようなシーンにも対応し、記録映像を残せるのが魅力です。
たくさんのラインナップがあるGoProのアクセサリーですが、2022年6月にバッテリー内蔵型のグリップ「Volta(ボルタ)」が登場しました。最近Vlogを始めた筆者にとって、GoProの購入とあわせて気になっていたアイテムです。
そこで、家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」で取り扱いが開始したのに合わせて、実際に商品を借りて使ってみました。GoProのVoltaを使ってメリットやデメリットをレビューとしてまとめたので参考になれば幸いです。
もくじ
GoPro Voltaの特長
「GoPro Volta」は三脚・バッテリー・リモコン・グリップが1つに集約されたアクセサリーです。
一日中撮り歩きするとき、タイムラプスや高解像度撮影などシーンに合わせて様々な動画撮影を楽しみたい方にはおすすめのアイテムと言えるでしょう。
- カメラグリップとしてVlogや歩き撮りに便利
- 離れた場所からGoProの遠隔操作が可能
- 固定撮影に便利な三脚にも変形
- 4900mAh容量のバッテリーを内蔵し、給電しながらの撮影が可能
- HERO8 Black以降の機種と互換性
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 4,900mAh |
入力 | 5V/3A (最大15W) |
出力 | 5V/2.4A (最大12W) |
充急電ポート | USB Type-C |
満充電時間 | 約2.5時間 |
Amazon税込価格 (2022年11月15日現在) |
16,500円 |
GoPro Volta実機レビュー
事前に分からなかった「GoPro Volta」のサイズや重さも含めて、実機を手に取ってみた感想を共有します。
なお、レンティオではGoPro Voltaをレンタルできますので、実際の使用感を確認したい方は借りてみてください。
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セット内容
「GoPro Volta」のセット内容はご覧のとおりです。
付属するUSBパススルードアは、バッテリーを交換することなく直接給電できるバッテリーカバーなので、長時間撮影や予備バッテリーを増やしたくない方にとって嬉しいアイテムです。
- Volta(本体)
- USBパススルードア
- サムスクリュー(GoPro固定用ネジ)
- リストストラップ
- USB-C to USB-Aケーブル
- 取扱説明書
USBパススルードアの注意点
直接給電が魅力の「USBパススルードア」ですが、装着するとGoProから防水性能が失われてしまうデメリットがあります。
「GoPro Volta」のUSB-Cを差し込めば、かろうじて多少の密閉感は保たれますが、隙間は生じるので浸水リスクは高いです。
「USBパススルードア」を使うなら、アクションカメラとしてのGoProではなく、Vlogカメラとして使う場合に限ることをおすすめします。
重さは約240g
「GoPro Volta」単体の重さは約240g、GoPro HERO 11 Blackを固定した状態だと約405gでした。
純正グリップの「3-Way 2.0」も約240g、しっかりした作りのミニ三脚(先日レビューしたManfrotto PIXI EVOは約250g)と比べても重さは変わりませんでした。
バッテリーが内蔵されていることを考えると、持ち歩きでも十分許容できる重さだと思います。
サイズはコンパクトだが重心に若干の難あり
サイズは高さが約23.5cm、グリップの円周が約12.0cmです。
手の小さい方にとっては若干グリップは太めかもしれません。高さ的にはショルダーバッグのような小さい場所にも収納できるサイズ感なので良いと思います。
リモコン操作はモード切替と収録ボタン
リモコン操作できるGoProの機能は、モード切替(動画・写真・タイムラプス)とシャッターボタンの2種類です。それらのボタンの上に、Bluetoothとバッテリー残量を確認できるボタンが並びます。
細かい設定や操作はスマホアプリの「Quik」もしくはGoPro本体で行うことは変わらずですが、手元操作で撮影できるのは想像以上に便利でした。
必要十分なバッテリー容量
内蔵バッテリーは小型のモバイルバッテリーと同程度の4,900mAhの容量を積んでいます。
半日子供の撮影に主に4K/24p/10bitで撮影していましたが、「GoPro Volta」からの給電も合わせるとバッテリー残量は全く気になりませんでした。
予備バッテリーやモバイルバッテリーを持ち運に必要性も感じず、Vlog用途しては最小限のパッケージでお出かけできることが大きな魅力に感じました。
三脚の使い勝手はイマイチ
2本の足を広げれば三脚としても使える「GoPro Volta」ですが、三脚時のポジションが斜めになるので少しクセがあります。
上の写真にあるGoProを反対に付けて固定撮影することもできますが、広角撮影だと給電ケーブルが干渉し映り込むことがあるので注意しなければなりません。
GoPro Voltaを使って感じたメリットとデメリット
GoProをVoltaに装着して、何日間かVlog撮影して感じたメリットとデメリットを紹介します。
遠隔操作ができる物理ボタンが便利【メリット】
遠隔操作はスマホアプリの「Quik」でも可能ですが、「GoPro Volta」は離れた場所から物理ボタンでシャッターを切れる安心感があります。
スマホのタッチパネル操作だとシャッターボタン位置を見失うことがあるのですが、「GoPro Volta」であれば特に集合写真や自然な装いを撮影する場合は目で見なくても物理ボタンの凹凸で認識できるので助かります。
少し重いけどVlog撮影が気楽【メリット】
バッテリーの心配が軽減され手元操作でシャッターを切ることは、ほんの少しの違いかもしれませんが、一度体験したら後戻りできない利便性を感じました。
当初はスタビライザー機能も搭載されていればと思いましたが、最新のGoProは手ブレ補正が十分強力なので杞憂でした。
防水・防塵性能が落ちるためアウトドドアやスポーツの環境には向いていませんが、Vlogカメラのセットアップとしてはマストアイテムに取り上げてもよいかもしれません。
重心がアンバランス【デメリット】
グリップ部の半分(写真の手に持っている部分)に内蔵バッテリーが詰まっているため、重心が中央ではなく、やや片側に寄っています。
そのため、実際に手に取り撮影していると数字以上に重たく感じました。
三脚機能を取るかグリップ時の重心を取るかトレードオフな関係かもしれませんが、個人的には手持ち撮影に合わせて三脚機能は搭載しなくても良かったのではないかと思います。
Voltaの底面には三脚穴もついているのですが、重心がずれている影響で三脚利用時の不安定さも気になりました。
ケーブルが固定されており干渉することも【デメリット】
「GoPro Volta」の給電ケーブルは固定されており、取り外しできません。
そのため、未接続状態だとケーブルがぶらんとするのでGoProに映り込むこともありますし、接続したままだとグリップ上部のマウントを回転させるのに干渉して不便に感じました。
使わないときは取り外しできるとスッキリ使えるのになぁというのが本音です。
スマホに充電できずモバイルバッテリーとしては使えない【デメリット】
USB Type-Cのスマホでも充電できるか確認してみたところ、挿し込んだ瞬間だけ通電しますが充電自体はできませんでした。
GoProへの給電もGoPro本体に電源が入っているときだけで、電源が切れている状態だと通電しないようです。
約5,000mAhあるので、モバイルバッテリーと同じ使い方ができれば嬉しかったです。
内蔵バッテリーとリモコン目的ならおすすめ、三脚やグリップ目的なら他の製品も見てみよう
「GoPro Volta」の魅力はVlog撮影を気楽にしてくれることです。特に最小限の機能とはいえ、物理ボタンでのリモコン操作は快適です。
一方で三脚やグリップのみとしての強みはあまりなく、あくまでもオマケ機能として考えていたほうが期待のズレは小さく済むかもしれません。実際、公式・サードパーティ製含めてもっと利便性の高いアイテムもあります。
「GoPro Volta」を検討するなら、“バッテリーが内蔵されたリモコンをグリップ形状で使える”ことで、自身のニーズが満たせるかどうかで判断するとよいかもしれません。
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「旅行中だけ使ってみたい」
「一回使ってみて本当に必要なものか見極めたい」
そんな方はGoProのお試しレンタルがおすすめです。
家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、GoProのレンタルをはじめ、マウントや予備バッテリー、グリップも提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
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