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季節の移り変わりで撮影の対象も大きく変わってくるなど、四季を楽しむことができるのも日本における大きな魅力です。
初心者でもすぐ分かるシリーズにおいては、季節毎におすすめの被写体や撮影テクニックを紹介する記事も展開していますが、今回は寒かった冬が明け、色鮮やかな花が咲き始める「春」の季節をピックアップして、ご紹介していきます。
どの季節にも違った美しさがありますが、「春」の撮影では、どんな被写体がおすすめであるのかなどを優しく解説していきます。
もくじ
各季節で違った表情を見せる日本の四季
主に4つの季節に分かれる日本の季節。
どの季節においても絶景を彩る様々な変化があり、写真撮影においても各季節で楽しむことができます。
日本は特に四季による違いが明確な国で、それぞれの季節で異なる場所、異なる景色の撮影を楽しむことができます。
それぞれの季節でしか撮影することのできない被写体なども存在しますが、今回のシリーズでは季節毎の撮影対象なテクニックについてご紹介していきます。
色鮮やかな季節「春」
冬が終わり、気温も上昇してくることで暖かくなってくる「春」の季節。
同時に色々なお花が開花し始める季節でもあり、自然を色鮮やかに彩ってくれる華やかな季節になります。
冬の撮影では、澄んだ空気を活かした青空を含む写真がおすすめとご紹介してきましたが、春はどちらかというとお花など被写体に特化した撮影がおすすめの季節となります。
また、日本各地においても冬から春に移り変わるタイミングは異なり、沖縄では早く春を迎え、北海道では遅く春を迎えることで、場所を考えれば長く楽しむことのできる季節でもあります。
美しい写真が撮りやすい「春」
先ほどからご紹介している様に、春の季節は、色鮮やかさが特徴的で美しい写真を撮影しやすい季節になります。
ここからは、「春」における撮影でどのような点がおすすめであるのか、いくつかご紹介していきます。
桜や菜の花など色鮮やかな被写体が増える
寒かった冬が終わり、植物たちにとっても待望の暖かさが戻ってくるのが「春」です。
暖かく気温が上がってくると、冬の間眠っていた植物たちが芽を出し、次第に花を咲かせます。
特に「桜」や「菜の花」といった色鮮やかで写真にとってもプラス要素となる被写体が増えるため、これらのお花を撮影しに出かける機会も増える季節になります。
「花」こそ春における代表的な被写体の一つになります。
寒さに凍える必要がない
冬の撮影では、何といっても「寒さ」に耐えながら撮影する必要がありました。
特に雪原などの撮影では、目の前には絶景が広がるものの、長時間外での撮影は危険なほどときに過酷で、忍耐の必要な撮影シーズンです。
しかし、冬が終わり気温が上昇してくる春の季節は、寒さに凍えることなく快適な環境で撮影することができるのも魅力です。
同時に夏の様な暑さに悩まされることもなく、まさにカメラを持ってお出かけするのに最適な季節と言えるでしょう。
一面に広がるお花畑がおすすめ
お花を撮影する上でも、様々な撮影ポイントや環境がありますが、どこかに絞って撮影するのであれば「お花畑」がおすすめです。
特に「菜の花」や「ネモフィラ」は、お花畑として有名な場所も全国各地に点在するため、有名スポットを訪れて撮影することが難易度も低くおすすめとなります。
有名スポットでなくても、近所などでお花畑が広がっているときは、お散歩がてら撮影に行くこともできるだけでなく、お花同士が重なりあっていることで、写真の作品としてもより華やかで壮大なものへと仕上がる傾向にあるため、おすすめの撮影対象となります。
春に撮りたいおすすめの被写体
ここからは、「春」の季節でおすすめとなる被写体についてご紹介していきます。
それぞれの被写体に合わせた撮影テクニックについても解説していくので、是非撮影の際の参考にしてみてください。
桜
春、そして日本を代表する花こそ「桜」です。
一つ一つの木がピンク色へと染まり、誰もが美しいと思える存在は、わずか1週間ほどしか見ることのできない貴重さも人気の理由の一つです。
まさに春の短期間しか撮影することのできない被写体として、おすすめの存在になります。
日本各地で開花や満開時期が異なるため、桜の開花情報などを見ながら桜前線を追いかけてみるのも1つの楽しみ方です。
桜の撮影テクニック
桜を撮影するときは、露出を明るめに設定して撮影することがおすすめ。
なるべく桜がぎっしりと集まっていることを強調するためにもコントラストを求めず、なるべく影など暗くなりやすい部分を目立たせない様にしましょう。
写真自体の彩度を上げるというよりも、露出を上げることで全体的に柔らかい雰囲気に仕上がるため、桜が写真の中でもより美しく見える作品となります。
[保存版]桜撮影におすすめ一眼カメラ&レンズを紹介。夜桜などシーン別撮影テクニックも解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
菜の花
桜と並んで春の花として有名なのが「菜の花」です。
桜は単体でも十分な美しさを誇りますが、菜の花を撮影する際はお花畑の様に群がっているところを探すと良いでしょう。
また、撮影する際は青空と絡めて撮影することで、より菜の花の黄色が際立って美しい作品になるのでおすすめです。
菜の花の撮影テクニック
菜の花が群がっている場所を探して撮影することがおすすめ。
単焦点レンズやズームレンズなど、ボケやすいレンズを使用して手前や奥のどちらかがボケる様に絞り値を低く設定した立体感のある撮影がおすすめです。
桜の撮影同様に、露出についてはプラス気味がおすすめですが、青空と一緒に写す際には青空の色の濃さを残す程度の露出調整を行うと良いでしょう。
ネモフィラ
春最後に楽しむことができる花は「ネモフィラ」が代表的です。
桜や菜の花とも違った青色で背の低いことが特徴的で、敷き詰められたシーンがおすすめの撮影対象となります。
関東近郊では、「ひたちなか海浜公園」が特にネモフィラが広がる絶景として有名で、ゴールデンウイークの季節になると多くの人が訪れる場所です。
ネモフィラの撮影テクニック
ネモフィラについては、一面に広がっている場所を探して撮影する様にしましょう。
一つ一つの花は小さいため、単体で撮影するよりも離れて広がっている姿を撮影するのに適したお花で、広々とした空間を写すことのできる広角レンズや標準レンズを使った撮影がおすすめです。
また、ボケを活かすよりも画面四隅までしっかりピントのあった撮影が適しているため、絞り値をF8~F11程度にして撮影すると、より鮮明な写りに仕上がってくれます。
春に撮影に行きたいおすすめの地域
ここからは、春の季節で撮影におすすめの地域やスポットをご紹介していきます。
先ほどからご紹介してきたように、お花が美しいスポットを中心にピックアップして、それぞれの場所での作例を載せていきます。
東京周辺
まずは、東京周辺の撮影スポットからご紹介していきます。
ビル群が建ち並んだりと、都会のイメージの強い東京周辺ですが、都会の中にも春に適した美しい被写体や撮影スポットが点在します。
目黒川
桜の名所は関東周辺でも点在していますが、「目黒川」の桜並木は特に有名なスポットです。
目黒川に沿って無数に並ぶ桜並木の姿は圧巻の光景で、周辺を歩きながら様々な撮影を楽しむことができます。
どこからもアクセスが良好であることから気軽に訪れることができますが、その分人も集中しやすいため、人混みが苦手な方にはあまりおすすめではないポイントです。
しかし、平日の日中時間帯などは、比較的人通りも落ち着いており、川沿いを歩くことや周辺の橋から撮影するのに適しています。
日比谷公園
高層ビル群が建ち並ぶ中でも、落ち着いた空間が広がり、憩いの場となっている「日比谷公園」も春の撮影におすすめです。
ひたちなか海浜公園の様に一面にお花畑が広がっている訳ではありませんが、4月になると「ネモフィラ畑」を見ることができ、都会でもネモフィラに癒される空間が広がります。
広角レンズを使う様な撮影には向いていませんが、周りの景色などを絡めた撮影に適した場所で、様々な工夫に挑戦することができます。
九州
東京以外に春の撮影で個人的におすすめの場所となるのが九州です。
その中でもアクセス面で車が無くても巡りやすい福岡・博多近辺に絞っておすすめスポットをご紹介していきます。
舞鶴公園
九州最大の都市「博多」からのアクセスも良く、桜の名所として知られる「舞鶴公園」。
福岡城の跡地としても知られ、お城自体は存在しないものの、かつての城壁などは残されており、展望台として活用もされています。
舞鶴公園では、桜並木の下を散策するのにももちろん適していますが、展望台からは一面に広がる桜を見下ろすことができるのもおすすめポイントの一つです。
大宰府周辺
こちらも博多からのアクセスが良好ながらも、より自然に囲まれた環境でお花見をすることができるのが「大宰府周辺」のエリアです。
太宰府天満宮への観光で訪れる方が多い場所ですが、桜の季節になると至る場所で花を咲かせているのを見ることができるおすすめスポットです。
おすすめの散策ルートは、西鉄都府楼前駅から御笠川に沿って歩き、大宰府政庁跡までの道のり。
御笠川沿いには、桜並木が続いており、美しい情景が広がっていますが、特に平日は歩く人も疎らで落ち着いた雰囲気でお花見することができます。
旅行にはカメラを持って行こう
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カメラの選び方で迷われた際には、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
2023年最新おすすめミラーレス一眼カメラ15選!初心者でも失敗しないカメラの選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]