SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sports実写レビュー。コンパクトさと描写力を両立させた望遠単焦点レンズ
更新日2024/11/26
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今、ミラーレス一眼のレンズ市場で注目の存在となっているのが「コンパクトな望遠単焦点レンズ」です。
カメラレンズメーカー各社から超望遠の画角を採用しながら、開放絞り値での調整が行われる形でレンズ本体の携帯性向上が意識されたモデルの誕生が相次いでいます。
これまで望遠域をカバーする単焦点レンズは、超大型、重量級かつ高価格であったため、なかなか手の届かない存在でしたが、その常識を打ち砕く存在として注目が集まっています。
今回ご紹介していくのも、まさにコンパクトが意識された望遠の単焦点レンズとしてシグマから発売された「SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sports」です。
解像力で度々話題となるシグマの望遠単焦点レンズがどれほどの実力を保有しているのか、実際に撮影した作例とともに魅力をご紹介していきます。
もくじ
質への挑戦続けるSIGMA(シグマ)
今回ご紹介していくSIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsを開発したシグマは、各マウントに対応するレンズを開発するレンズメーカーです。
純正レンズに劣らない優れた性能を有するレンズを数多く開発していることで定評があり、純正レンズのラインナップには存在しない選択肢も与えてくれることで、ユーザー必見の存在です。
Rentio PRESSでもこれまで様々なシグマレンズをご紹介してきましたが、まさにどれもが解像力でこだわりを感じられる仕上がりとなっており、特にシグマがブランドとして展開する高品位ArtラインやSportsラインのモデルでは、想像以上の描写力を叶えてくれます。
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コンパクト×望遠単焦点の融合
今回ご紹介していくのは、望遠単焦点レンズであるSIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsです。
500mmという超望遠の画角でありながら、携帯性も配慮されたコンパクトさが特徴となっています。
これまで望遠の単焦点レンズにおいては、大型で重い設計になることが大半でしたが、日頃から望遠ズームレンズを使用されている方にとっては、お手持ちのカメラバッグでも十分持ち運びができる携帯性を叶えており、コンパクトさと超望遠の単焦点という仕様が融合した1本となっています。
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外観レビュー
コンパクトな望遠単焦点レンズをコンセプトとするSIGMA 500mm F5.6 DG DN OSですが、どれほどの携帯性を実現しているのか、実機写真とともに外観面をご紹介していきます。
1,370gという数値が物語る携帯性
一般的に望遠の単焦点レンズというのは、携帯性が配慮されることはなく、大型で重量級のモデルが大半ですが、こちらのSIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsは、携帯性が配慮された望遠の単焦点レンズとなります。
重さは超望遠ズームレンズとあまり変わることのない1,370gという軽さを実現しており、日頃から望遠ズームレンズの持ち運びに慣れている方からすると、一切負担に感じることのない大きさと重さを叶えています。
実際に私自身も手に持った際のサイズ感には、とても500mmの単焦点レンズとは思えないほどの携帯性であることを実感し、日常的に持ち歩くことのできる存在だと感じました。
レンズ口径自体はφ95mmと大きめではあるものの、レンズ自体はそこまで太さがないため、手に持った際のホールド感も良い印象を受けました。
絞りリングの搭載とカスタマイズ性の高いスイッチ類
近年のシグマ製品で搭載されることの多い、直感的に絞り値を調整することのできる「絞りリング」がSIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsにおいても搭載されています。
絞りリングの搭載に合わせて、クリックの有無を切り替えることのできる「絞りリングクリックスイッチ」や、リングの回転を固定することのできる「絞りリングロックスイッチ」も搭載されています。
この他、カメラ側から任意の設定を割り当てることのできる「AFLボタン」を3つ搭載しており、お好みのカスタマイズ性にも優れています。
しかし、ソニーEマウント用のレンズでは、USB DOCKが存在しないため、初期設定とされているファインダーおよびライブビューにおけるOS効果の見え方の切換から変更することができない状況となっています。
Sportsラインの名に恥じない耐久性
品質の良さが際立っている高品位Sportsラインですが、性能面だけでなく、耐久性についても優れています。
マウント接合部やマニュアルリング、スイッチ類、外装部の接合部など、ゴミやホコリ、水滴の侵入を防ぐべく防塵防滴構造を採用しています。
この他、レンズ最前面においては撥水防汚コートが施されており、万が一レンズが汚れた際にもメンテナンスが容易で写りに対して影響を与えません。
性能レビュー
優れた携帯性が意識されたSIGMA 500mm F5.6 DG DN OSですが、それに伴って単焦点らしい画質が失われていないか気になる点かと思います。
ここからは、私がSIGMA 500mm F5.6 DG DN OSを使用して撮影した旅客機の作例と共に性能面についてご紹介していきます。
単焦点レンズらしい圧巻の画質
超望遠の画角においては、ズームレンズの方が利便性については確かに高いものの、それでも画質面において単焦点レンズを使用する意義がはっきりと存在します。
今回ご紹介しているSIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsにおいても、単焦点レンズだからこその解像力や高画質を実現し、望遠の単焦点レンズを選ぶメリットを存分に体感できます。
特に等倍表示した際の細部の描写力は、細かい文字までも解像してくれるほど、拡大すればするほど仕上がりにうっとりできるほどのクオリティを叶えてくれます。
500mmという超望遠の画角
SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsで採用されている「500mm」という焦点距離は、まさに超望遠らしさを体感できる画角です。
遠くの被写体を撮影していることに適していることはもちろん、比較的近くの被写体に対しても迫力を表現することに適した焦点距離となっています。
今回の作例撮影においては、「旅客機」をメインの被写体としていますが、機体の迫力を表現できる画角であることは撮影中も体感でき、ズームレンズでは表現できない細部まで行き渡った解像感と合わせてフォトグラファーのモチベーションを大きく上げてくれる仕様だと感じました。
手持ち撮影をサポートする手ブレ補正
500mmもの焦点距離となると、意図しないシーンにおいても手ブレが生じやすくなります。
フォトグラファー側のホールド性も求められますが、SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsにおいてはシグマが誇る手ブレ補正アルゴリズムによって実装されたレンズ内の手ブレ補正機構も優秀です。
「5.0段」という優れた手ブレ補正効果を実現しており、止まっている被写体に最適な手ブレ補正モード1、動き回る旅客機やモータースポーツなどの動く被写体に対して有効で流し撮りにも活用できるモード2と、2つの補正モードを搭載していることで、撮影シーンに合わせてスイッチを切り替えることで対応することができます。
この補正効果はファインダー越しでも十分体感できる程で、単純に仕上がった写真においてブレを軽減させるだけでなく、撮影時のフレーミングの安定性にも繋がります。
SIGMA 500mm F5.6 DG DN OSで写す作例
今回の作例撮影で使用したカメラボディは「SONY α7R V」
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製品仕様表
モデル名 | SIGMA 500mm F5.6 DG DN OS | Sports |
---|---|
焦点距離 | 500mm |
明るさ | F5.6 |
レンズ構成 | 14群20枚 |
絞り羽根 | 11枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 320cm |
最大撮影倍率 | 1:6 |
最初絞り | F32 |
手ぶれ補正効果 | 〇 |
フィルターサイズ | φ95mm |
最大径 | φ107.6mm(※SONY Eマウント用) |
長さ | 236.6mm(※SONY Eマウント用) |
質量 | 1,365g(※SONY Eマウント用) |
ただ軽いだけではない高品位望遠単焦点レンズ
今回ご紹介してきたSIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsにおける最大の特徴は、望遠の単焦点レンズながら小型・軽量の携帯性ですが、それだけが特徴のレンズではありません。
望遠の単焦点レンズとしてしっかりとした高画質を叶えており、単焦点レンズを使う意味というのを仕上がる画像から体感できるほど、性能面でも優れたレンズであることは言うまでもありません。
また、搭載されている手ブレ補正機構も非常に効果的で、超望遠という手ブレが生じやすい焦点距離かつ高画素時代であることから、この手ブレ補正機構はSIGMA 500mm F5.6 DG DN OS Sportsにおける重要なポイントの1つになっています。
価格においても、公式オンラインショップで2024年4月上旬時点において495,000円(税込)と、望遠の単焦点レンズとしては低価格であることも特徴的で、手の届く範囲に存在する望遠の単焦点レンズとしてもおすすめの1本になります。
今回の作例撮影を行った羽田空港の撮影ガイドはこちら
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気になるカメラやレンズはお試しできる
今回ご紹介してきたSIGMA 500mm F5.6 DG DN OSをはじめとして気になるカメラやレンズは、購入前にレンタルでお試ししてみることがおすすめです。
カメラの゙購入は決して安い買い物ではないため、慎重になることは当然のことです。
そんなときに購入前に一定期間試しておくことで、購入後に後悔するようなことを防ぐことができます。
Rentioでは、豊富なカメララインナップの中から自由に選ぶことができ、最短3泊4日からお得にレンタルすることができます。
ぜひこの機会に気になるカメラやレンズをRentioでお試しして、失敗しないカメラ、レンズ選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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