FUJIFILM X-T5実写レビュー。小型軽量で高性能!つい持ち歩きたくなる1台

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そのクラシカルなデザインや、写真の色味などから根強いファンの多い富士フィルム。
富士フィルムのカメラは中盤サイズのGFXシリーズとAPS-Cサイズ機のXシリーズが展開されており、大手メーカーながらフルサイズ機の取扱がない(2024年6月時点)珍しいメーカーです。
そんなXシリーズの中でも今回は「X-T5」をご紹介。
静止画のクオリティーにこだわり、被写体AFなど最新技術が詰め込まれたこちらのカメラを実際の作例などもお見せしながら詳しく解説いたします。

もくじ

人気の高いXシリーズ
冒頭でも触れたように、富士フィルムでは、APS-C機がメインに展開されています。
多くのカメラメーカーではフルサイズのミラーレス一眼を主軸とし、かつ、カメラマンでもフルサイズ機を好む方も多いかと思います。
それでも、Xシリーズはファンが多いのは、クラシカルでおしゃれなデザインや、「フィルムシュミレーション」と呼ばれる富士フィルム独自のフィルターの色味が他のメーカーにはない魅力だからではないでしょうか。
加えて最近では、APS-Cサイズであっても、フルサイズ機の写真に引けを取らないほど写真のクオリティーが上がっている印象で、X-T5はまさにそんな1台であると言えます。
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外観レビュー
ここからは、X-T5の実機写真もお見せしながらまずは外観面についてご紹介します。
従来機からさらに小型軽量化
XシリーズはAPS-Cサイズ機ということもあって、そもそもコンパクトなものが多いです。
とはいえ、上位機になるほど大きくはなるのですが、X-T5は中上級者向けのものながらとてもコンパクトです。
従来機のX-T4からもひとまわり小さくなり、かつ50gほど軽くなっています。それでいて中身は大幅にアップグレードしているので、それについては後ほどご紹介します。
3ダイヤルオペレーション
カメラ上部に、ISO感度/シャッタースピード/露出補正をコントロールする3つのダイヤルが搭載されています。
多くのレンズにある絞りシングと合わせると、電源を入れずとも、カメラ設定の全てを物理的なダイヤルで調整することが可能に。
撮影スタイルにもよるかもしれませんが、モニターを確認しなくても直感的に設定ができるののはとても撮影しやすいなと感じました。
加えて、前方と後方にも機能割り当てが可能なダイヤルがあるので、自分の撮影スタイルに合わせてカスタマイズをすることも可能です。
3方向チルト式液晶パネル
X-T5はチルト式液晶パネルが採用されています。X-T4がバリアアングルであったことを踏まえると大きな変更点と言えます。
チルト式は、バリアアングルに比べて可動域は狭いものの、「ワンステップで画面を動かすことができる」、「レンズ・カメラ・撮影者が一直線上の状態で撮影ができる」というメリットもあります。
最近発売されているカメラの多くはバリアアングルのものが多い印象だったので、チルト式派の方にとっては朗報だったのではないでしょうか。
性能レビュー
ここからは実際にX-T5で撮影した写真もお見せしながら、性能面についてご紹介します。
レンズは、FUJINON XF16-55mm F2.8 R LM WRとFUJINON XF35mm F1.4 Rを使用しました。
Xシリーズ最高峰の画質
X-T5は第五世代「X-Tran CMOS 5 HR」センサーと「X-Processor 5」が搭載されており、Xシリーズ最高峰の高画質になっています。
同じ写真をトリミングしたものがこちらです。
トリミングしたものがこちらです。
APS-Cサイズならが4020万画素と高画素で、細部までより鮮明に描写されるため、トリミングしても高画質が保たれます。
実際見ていただくと、建物や植物の質感まできれいに描写されているのが見て取れるかと思います。
センサーサイズが小さくなるとどうしても失われがちな被写体の立体感や奥行きもしっかり感じられ、何気ない風景も特別感のある1枚にしてくれます。
優秀な被写体検出AF
実際に撮影してみて驚いたのは、X-T5の被写体検出AFのスピードの速さとその正確さです。
被写体検出AFは、人物の顔や瞳、更に動物・鳥・車・バイク&自転車・飛行機・電車をAIで検出することが可能で、ピントを合わせたまま狙った被写体を自動的に追尾してくれます。
動きの速い子供はもちろん、車や電車もしっかり捉え、ピントを気にすることなく構図に集中して撮影できるのはとても快適です。
正直、Xシリーズは他のメーカーに比べてAF性能は遅れをとっていたような印象だったのですが、それが払拭されたように思います。それくらい優秀で、被写体検出AFを使いたいがために、普段乗り物はあまり撮影しない筆者も、ついつい撮りたくなってしまうほどでした。
このようにAF性能が上がると、普段は撮らないジャンルにも挑戦しやすくなり、撮影の幅を広げてくれるきっかけにもなるな感じました。
フィルムシュミレーション
Xシリーズの魅力の一つなのが、「フィルムシュミレーション」ではないでしょうか。
富士フィルムのこれまでの技術が集結したそのフィルターは、あてるだけで何気ない写真も「なんかいい感じ」「なんかオシャレ」にしてくれます。
X-T5に搭載されているフィルムシュミレーションのうち、代表的な8つを比較してご紹介いたします。
どれも魅力的なフィルターで、シーンに合わせて使用することで、レタッチに頼ることなく、自分好みの色味に近づけることができるので、より撮影が楽しくなります。
FUJIFILM X-T5フォトギャラリー
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製品仕様表
モデル名 | FUJIFILM X-T5 |
撮像画面サイズ | 23.5mm×15.7mm (APS-Cサイズ) |
映像素子型式 | X-Trans CMOS 5 HRセンサー 原色フィルター採用 |
画像処理エンジン | X-Processor 5 |
有効画素数 | 約4020万画素 |
オートフォーカス方式 | インテリジェントハイブリッドAF |
測光方式 | TTL256分割測光 |
シャッター速度 | 30秒〜1/180000、バルブ(メカシャッター) | ボディ内手ブレ補正 | 7.0段(CIPA規格準拠) |
連続撮影速度 | 最高約20コマ/秒 |
画面 | 3.0型/約184万ドット |
ファインダー | 約369万ドット0.5型有機ELファインダー |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約129.5(幅)×91(高さ)×63.8(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約557g |
デザイン性、携帯性、高性能を兼ね備えた1台
X-T5を手に取ると、デザインがオシャレで、とても軽いなと実感します。
そして撮影してみて何より驚いたのが、被写体検出AFの優秀さです。
以前、Xシリーズのエントリーモデルと今回も使用したFUJINON XF35mm F1.4 Rを愛用していたことがあるのですが、正直、AFの遅さは気になるところでした。
その印象があったこともあり、被写体検出AFもあまり期待していなかっただけにその速さや正確さには感動するものがありました。
また、約4020万画素と高画素で、フルサイズにも引けを取らない写真のクオリティーになっているな感じます。さすが静止画に特化した1台といったところです。
加えて、フィルムシュミレーションは撮影していてやっぱり楽しいなと感じるので、富士フィルムらしい味わいはそのままに、最新技術で描写力の高い1枚が得られる、そんなカメラだなと感じました。

気になるカメラ機材はレンタルもおすすめ
最近では本当に多くカメラ機材が展開されていて、また、価格も高いものも多く、手に取るのをためらってしまう方の多いのではと思います。
そんな時は、レンタルサービスを利用してしてみるのもおすすめです!
Rentioでは、今回ご紹介したX-T5をはじめ、多くのカメラ機材をレンタルすることができます。
最短3泊4日からレンタル可能で、自宅に届き、近くのコンビニからも返却ができるので、とっても便利です。
是非、レンタルサービスを利用して、カメラ機材選びの参考にしてみてはいかがでしょうか?
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