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昔はコンパクトデジタルカメラことコンデジを持つ方はとても多かった印象があります。
2000年代はデジタルカメラ時代の始まりとして、フィルムカメラから移行する方が急増しました。コンデジもとてもコンパクトなボディながら、簡単に高画質の写真をデータとして残すことができると話題になり、一気に浸透しました。
しかし時代の流れは早いもので2010年代に入るとスマートフォンが普及し、自分の携帯電話で簡単に撮影できるようになってからコンデジは一気に人気がなくなりました。
ところが近年になるにつれて、コンデジが再び注目を浴びています。それもかつてのようにコンパクト・安いではなく、高価な値段が付く「高級コンデジ」が注目されています。
今回はその高級コンデジの魅力とおすすめモデルをご紹介していきます。

もくじ
今「高級コンデジ」が人気を集める理由
スマートフォンのカメラでもキレイな写真を撮影できるようになった今、なぜ高級コンデジは人気を集めているのでしょうか。そこには3つの答えがあると言えるでしょう。
スマホで実現できないきめ細やかな画質
スマートフォンに比べて大きなセンサーを搭載している高級コンデジは、スマートフォンよりもきめ細やかな解像力を実現する画質を実現しています。
近年ではスマートフォンのカメラでも十分キレイな画質を実現していますが、どうしてもインターネットや電話としての機能が優先されるため、カメラのレンズは小さく、限界があります。
高級コンデジであれば、レンズに使える面積も幅広くなり、画質面でも有利になります。
望遠機能の充実
スマートフォンのカメラは望遠機能に弱いのが最大の弱点でしょう。スマートフォンで使われているのはデジタルズームというもので、同じ焦点距離で撮影した写真をそのまま拡大しているものです。
一方高級コンデジでは、光学ズームという画質を劣化させずに望遠することができる機能を搭載。中には一眼カメラでも実現できないような望遠能力も発揮するため、望遠能力は高級コンデジの一番の強みと言えるでしょう。
手軽でコンパクト性に優れている
一眼カメラでもミラーレス一眼カメラというコンパクト性に優れたモデルが数多く存在しますが、コンデジはそれらよりも更に小さく、コンパクトなボディが特徴です。
そして一眼カメラは専用レンズを必要とし、焦点距離毎に取り換える必要がありましたが、コンデジではレンズ一体型になっており、そのレンズもカメラボディ内に収納されることが多く、鞄の中にしまうときも薄さが大きなメリットになります。
高級コンデジは性能に優れている
しかしなぜ安いコンデジでなく、高価である高級コンデジが人気を集めるのでしょうか。そこには「性能差」が大きく影響しています。
前述の通り、ある程度きれいな写真であればスマートフォンでも十分良い写真を撮れる時代になりました。安いコンデジは、画質や望遠、ボケ味などでスマートフォンとあまり変わらないことから、販売台数は年々減少傾向にあります。
しかし高級コンデジは、コンデジらしいコンパクト性や使い勝手の良さを維持しながら「明るいレンズを搭載」、「一眼カメラのようなボケ味」、「望遠を使っても劣化しない画質」などといった写真撮影において重要な性能を向上させることで人気を集めています。
気になったカメラは一度レンタルもおすすめ
コンパクトデジカメにも様々な種類が存在し、おすすめも好みによって違いが生じてきます。
今回の記事などを参考にして気になったカメラがあった場合でも、購入前に一度レンタルしてみることもおすすめです。
カメラは特に写りや使い方など、好みに左右される存在であるため、一定期間実際に自分で使ってみて自分に合っているかを確認することで安心できます。
おすすめ高級コンデジ6選
ここまで高級コンデジを選ぶメリットなどをご紹介してきましたが、ここからはおすすめの高級コンデジをご紹介していきます。
高級と付くと高価なイメージがありますが、一般的な一眼カメラよりも安いモデルが大半です。コストパフォーマンスに優れた高級コンデジ6つをご紹介していきます。
1. RICOH GR III
360度カメラTHETAなどで人気を集めるリコーですが、コンデジシリーズとしてGRシリーズも新商品が登場するたびに大きな話題となる人気シリーズです。
2019年3月に発売となったGR IIIも発表とともに大きな話題を呼び、瞬く間に2019年注目カメラとなった最新モデルです。
一眼カメラに劣らない高性能カメラ
近年流行している高級コンデジは、コンパクトさをそのままにして性能面で力を入れているモデルが大半です。
RICOH GR IIIもコンパクトデジカメとしてのコンパクトさは健在で、そのサイズはポケットに入れて持ち運びができるほどです。
そのサイズ感ながらAPS-Cセンサーを搭載し、新開発の画像処理エンジンによって最高常用ISO感度ISO102400を実現した一眼カメラに劣らない性能を保有しています。
焦点距離が約28mmで固定されているため、ズーム機能は存在しませんが、街歩きなどスナップ写真を撮影するシーンなどでは大活躍のモデルとなるでしょう。
RICOH GR III実写レビューはこちら
RICOH GR III(GR3)実写レビュー。待望の最新高級コンデジの実力を作例から徹底解説 – RentioPress
2. Sony Cyber-shot DSC-RX100M7
最近デジタルカメラ界で驚異的な成長を遂げているソニー。Cyber-Shotシリーズはコンデジシリーズとしてとても有名です。
DSC-RX100M7は、2019年8月30日に発売されたソニーが誇る最新高級コンデジです。
バランスの良い高性能コンデジ
今回発売するRX100M7で7代目となるRX100シリーズですが、高級コンデジとして抜群の完成度を誇ります。
キヤノンのAPS-Cセンサー搭載やニコンの超望遠など、突出した性能は存在しないものの、全体としてハイレベルのクオリティを実現しています。
焦点距離は24mm~200mmと、広角から望遠までカバーすることが可能です。正確で高速なAF性能、最高約20コマ/秒の高速連写、動画志向が強くなった今にも対応する4K動画撮影は、どの面をとっても水準以上の高性能カメラになっています。
SONY DSC-RX100M7の実写レビューはこちら
SONY RX100M7実写レビュー。使って感じた“ただのコンデジではない実力”を作例からご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
3. Canon PowerShot G1 X Mark III
一眼カメラであるEOSシリーズが一番人気を集めるキヤノンですが、PowerShotシリーズもキヤノンが開発するコンデジシリーズとして長い歴史を持ち、ベストセラーシリーズと知られています。
PowerShot G1 X Mark IIIはPowerShotシリーズで最上位モデルとして2017年11月30日に発売されました。
小型ボディにつぎ込まれた技術
一見すると昔にもあったようなコンデジですが、性能は一眼カメラと変わることはないと言えるでしょう。
センサーサイズもEOSシリーズで数多く採用されているAPS-Cサイズを実現。
有効画素数約2420万画素、連続撮影速度約9.0コマ/秒、常用ISO感度100~25600と数字を見ても一眼カメラのような感覚です。
この性能はミラーレス一眼である「EOS Kiss M」に限りなく近い性能です。
4. Nikon COOLPIX P1000
ニコンでもキヤノン同様に一眼カメラの印象が強いですが、ニコンでもコンデジ開発を盛んに行っています。
「COOLPIX」と名付けられたこちらのシリーズは、それぞれ何かしらの突出した性能を保有するラインナップを展開しています。
COOLPIX P1000は、2018年9月14日に大人気超望遠コンパクトデジカメP900の後継モデルとして発売されました。
驚愕の3000mm相当の望遠能力
スマートフォンにはない望遠性能が高級コンデジの特長だとご紹介しましたが、COOLPIX P1000は驚愕の望遠機能を保有します。
光学ズーム125倍は、35mm換算の焦点距離に変換すると約3000mm相当。この望遠能力は一眼カメラでも実現することのできないほど驚きの能力です。
従来モデルであるP900でも光学85倍ズーム35mm換算約2000mmと驚愕の望遠性能を搭載していましたが、P1000ではそれをさらに上回る望遠性能を搭載し、話題を呼びました。
スマートフォンと違い、光学ズームを採用しているため、画質劣化も最小限となり、気軽に超望遠の世界を楽しむことができるのも魅力の一つです。
5. Panasonic LUMIX DMC-FZH1
パナソニックではLUMIXというブランドでコンデジ製品を展開しています。
商品にはパナソニックという名前が付いていないので、LUMIXという単語を知っていてもパナソニック製だったとは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
LUMIX DMC-FZH1は、コンデジながらデザインは一眼に近いイメージです。コンデジとしては少々大きめのサイズですが、搭載されている性能は魅力的です。
動画専用機としても使えるほどのハイスペック
もちろん静止画をメインとした撮影を推奨としているLUMIX DMC-FZH1ですが、動画専用機としても十分使えるほどの能力を保有しています。
動画では静止画に比べてもとてもシビアで、AF精度や速度、常に4K動画を記録し続ける能力が必要とされています。LUMIX DMC-FZH1では、問題なく4K動画を快適に撮影できることからサイズ感、画質ともに人気を集めています。
これまでご紹介してきたコンデジの中では最も暗いレンズであるため、光量の少ない場所での撮影は苦手としていますが、明るい場所での撮影は能力を存分に発揮し、素晴らしい描写が期待できます。
6. FUJIFILM X100F
昔から色表現を得意とし、富士フイルムにしか出せない独特な質感を特長としてきた富士フイルムのカメラ。
こちらのX100Fもコンパクトデジタルカメラながら、気軽に撮影できるカメラというよりもこだわりを持った方におすすめできるカメラとなっています。
おしゃれなボディながら頭を使った撮影ができる
デザインは少しレトロな雰囲気があり、インスタ映えなどにも使えそうなおしゃれカメラですが、中身は意外にも上級者向きとも言えるでしょう。
まずこちらのカメラでは焦点距離が35mmに固定された単焦点レンズを採用しています。ズームの効くタイプではないため、限られた画角となってしまいます。
そして撮影に関する設定もほぼマニュアルに近い状態で操作する必要があるため、写真撮影における露出設定というのも知っておく必要があります。
しかしそれだけこのカメラでは自分の理想を表現しやすいカメラでもあります。初心者には少し操作が難しいところもありますが、写真撮影の勉強としては非常に身になるカメラです。
FUJIFILM X100Fの実写レビューはこちら
FUJIFILM X100F実写レビュー。おしゃれなデザインで本格撮影を楽しめるコンパクトカメラ – RentioPress
おすすめコンデジ製品仕様比較表
モデル名 | RICOH GR III | Sony Cyber-shot DSC-RX100M7 | Canon PowerShot G1 X Mark III | Nikon COOLPIX P1000 | Panasonic LUMIX DMC-FZH1 | FUJIFILM X100F |
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発売時期 | 2019年3月15日 | 2019年8月30日 | 2017年11月30日 | 2015年3月19日 | 2016年11月17日 | 2017年2月13日 |
有効センサーサイズ | APS-C | 1.0型 | APS-C | 1/2.3型 | 1.0型 | APS-C |
撮像素子 | CMOSセンサー | CMOSセンサー | CMOSセンサー | CMOSセンサー | 高感度MOS センサー | CMOSセンサー |
カメラ部有効画素 | 約2424万画素 | 約2010万画素 | 約2420万画素 | 約1676万画素 | 約2010万画素 | 約2430万画素 |
焦点距離 | 28mm | 24-200mm | 24-72mm | 24-3000mm | 24-480mm | 35mm |
絞り値 | F2.8-16 | F2.8-4.5 | F2.8-5.6 | F2.8-8 | F2.8-4.5 | F2 |
オートフォーカス方式 | 像面位相差検出およびコントラスト検出によるハイブリッド方式 | 357点像面位相差AF/425点コントラストAF | デュアルピクセルCMOS AF | コントラスト検出方式 | コントラストAF | インテリジェントハイブリッドAF |
最高シャッタースピード | 1/4000秒 | 1/32000秒 | 1/2000秒 | 1/4000秒 | 1/16000秒 | 1/4000秒 |
常用ISO感度 | ISO100~102400 | ISO100~12800 | ISO100~25600 | ISO100~1600 | ISO125~12800 | ISO200~12800 |
連続撮影速度 | 非公表 | 最高約20コマ/秒 | 最高約9.0コマ/秒 | 最高約7コマ/秒 | 最高約12コマ/秒 | 最高約8.0コマ/秒 |
光学式手ブレ補正 | 〇 | 〇(最大4.0段) | 〇(4.0段) | – | 〇 | – |
動画撮影 | Full HD | 4K/Full HD | Full HD | 4K/Full HD | 4K/Full HD | – |
画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約103.7万ドット | 3.0型/約92万ドット | 3.0型/約104万ドット | 3.2型/約92万ドット | 3.0型/約104万ドット | 3.0型/約104万ドット |
Wi-Fi/NFC | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Bluetooth | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | – | – |
大きさ | 約109.4×約61.9×約33.2mm | 約101.6×約58.1×約42.8mm | 約115.0×約77.9×約51.4mm | 約146.3×約118.8×約181.3mm | 約137.6mmx約101.9mmx約134.7mm | 約126.5mmx約74.8mmx約52.4mm |
質量(CIPA準拠) | 約257g | 約302g | 約399g | 約1415g | 約966g | 約469g |
ちょっとした瞬間に便利なコンパクトデジタルカメラ
スマートフォンと一眼カメラがある現代で少々中途半端な位置にいるようなコンパクトデジタルカメラですが、高級コンデジはさまざまな要望を満たしてくれる選択肢の一つとして良い存在だと感じています。
実際にスマートフォンでの写真に満足できないという方は多いでしょう。キレイな写真が撮れても暗い場所に弱かったり、望遠機能がほとんど使えない面を考えると一眼カメラが候補になります。
手軽なまま、一眼カメラに近い性能を実現
しかし一眼カメラも大きい、重いなどの弊害があり、操作性でもスマートフォンよりは複雑であるため、あまり気が向かない方が多いでしょう。
そんなときに一眼カメラクラスの画質や性能を実現し、価格も抑えられ、何よりコンパクト性を実現した高級コンデジは、非常に使い勝手がよく、手軽に使えるモデルです。
一眼カメラの購入で迷っている方は、高級コンデジという選択肢もぜひ考えてみてくださいね。
レンタルで高級コンデジを試す

実際に自分で使ってみないと分からない部分は多々あると思われます。いきなり買うというのは難しい選択になると思います。
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