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初心者でもすぐ分かる「AF(オートフォーカス)」の基本。被写体に合わせた設定方法やAF性能に特化したおすすめカメラをご紹介

ライター

Atsushi Yoshioka

更新日2025/04/23

オートフォーカス 初心者

写真を撮影するとき、シャッターボタンを半押しにすることや画面をタッチすることでピントを合わせることが当たり前となった時代。

これらはAF(オートフォーカス)によって実現した機能ですが、オートフォーカスにも様々な違いがあることはご存知でしょうか。

色々な被写体が存在するからこそ、被写体に合わせたAF(オートフォーカス)設定の選び方などを知っておくことで、より撮影が楽になり、失敗するリスクも減らすことができます。

今回は、ピント合わせの基本「AF(オートフォーカス)」について、設定方法AF性能に優れたカメラをご紹介していきます。

この記事の執筆者:Atsushi Yoshioka

この記事の執筆者:Atsushi Yoshioka

「レンティオ」のフォトグラファー兼トラベルアドバイザー。各カメラ製品系レビューや持ち前の旅行テクニックを伝授する記事を展開

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自動でピントを合わせるAF(オートフォーカス)機能

Nikon Z9 Shooting in Tokyo

デジタルカメラには、被写体を鮮明に写すために自動でピントを合わせてくれるAFオートフォーカス機能が存在します。

オートフォーカスの性能はカメラによって様々で、静止しているもの、動いているものなど、撮影する被写体によっても必要とするオートフォーカスの特性が異なってきます。

自分がどのような被写体を中心にするのかによって選ぶカメラが異なる他、被写体に合わせたAFの設定についても判断する必要があります。

今回は、AF(オートフォーカス)から考えるカメラの選び方や、適切な設定についてご紹介していきます。

オートフォーカス性能に優れたカメラの選び方

オートフォーカス おすすめ

オートフォーカスの性能に優れているということは主に「ピントの合う速度」「ピントの精度」「何の被写体であるか認知する能力」で判断することができます。

最新のカメラであるほど、オートフォーカスの性能は向上しており、新しいカメラを選ぶということは、オートフォーカス性能を重視する上で大切なポイントとなります。

その他、カメラにおけるオートフォーカス性能を見る上で注目しておきたいのが「測距点(またはAFポイント)」です。

これは、カメラの画角上において、どれだけオートフォーカスを合わすことのできるポイントが画角内に散りばめられているかという数値になります。

数値が高いほど画角内のどの位置に被写体が居てもフォーカスを合わせることができます。

画面中央の被写体に対しては問題ないカメラでも、画面四隅に存在する被写体に対しては、ピントが合いにくいカメラも存在します。

その際に、カメラ自身がどれほどのフォーカスポイントを有しており、画角のどれほどをカバーしているのかを知っておくことがおすすめです。

AF性能で優れた一眼カメラ

オートフォーカス性能に優れたカメラの選び方についてご紹介しましたが、ここからはオートフォーカス性能から見るおすすめカメラについてご紹介していきます。

フラッグシップ級のモデルが一番おすすめなのは間違いないのですが、コストパフォーマンスに優れているモデルに絞ってご紹介していきます。

Canon EOS R7

キヤノンから2022年6月に発売となったEOS R7は、動体撮影に最適なAF性能を実装しています。

人物、動物、乗り物など、被写体をカメラ側が検出し、俊敏に動く被写体に対してもピントが外れることなく粘り強く追尾を続ける性能が大きな特徴です。

被写体検出時には横最大約100%×縦最大約100%のAFエリアを実現し、被写体が画角内のどこにいても補足してくれる優秀なオートフォーカスです。

また、フォーカスポイントも最大5915ポジションと、細かく任意の場所にフォーカスポイントを配置することも可能なカメラとなっています。

SONY α7 IV

ソニーの売れ筋モデルα7 IVもオートフォーカス性能が優れたカメラとして非常におすすめです。

AIを活用した「リアルタイムトラッキング」機能が定評を集めており、独自の物体認識アルゴリズムによって色、模様(輝度)、被写体との距離を検知し、正確なピント合わせを実現しています。

また、ソニーのオートフォーカスでは、「瞳AF」の性能が優れていることで定評があり、α7 IVでは、リアルタイムで瞳を検出しながらピントを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」を人物以外に動物や鳥にも対応しています。

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OM SYSTEM OM-1

オリンパスの後継として伝統を受け継ぎながら新たな挑戦も行うOM SYSTEMにおけるOM-1も、小型・軽量のカメラながらもオートフォーカス性能に優れたカメラです。

カバー率100%を実現していることで、被写体が画面内のどの位置にいてもしっかりと検出し、正確なピント合わせを実現しています。

被写体の認識についてもOM-1の大きな特徴で、大雑把な被写体分けではなく、フォーミュラーカー、バイク、飛行機・ヘリコプター、鉄道、鳥、犬、猫など、細かい被写体までしっかり認識し、被写体に合わせたピント合わせが行えることも大きなおすすめポイントです。

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被写体によってAFを切り替えよう

オートフォーカス 種類

なぜオートフォーカスには様々な種類があるのかというと、それぞれの種類で被写体に合わせた特性があるからです。

被写体にも様々な特徴があり、止まっているもの動き回るもの動く可能性があるものなど多岐に渡ります。

また、同じ被写体でも被写体をどの位置に置くかという構図の面でも写真というのは大きく変わってきます。

オートフォーカスの種類もそれぞれのシーンにおいて、合う設定が用意されており、基本的には撮影者側が被写体の特性に合わせてオートフォーカスの種類を選ぶ必要があります。

AF(オートフォーカス)の種類

ここからは、カメラ側で搭載されているオートフォーカスにおいて、必ずと言えるほど搭載されている3つの種類をご紹介していきます。

シングルAF(ワンショットAF)

シングルAF 特徴

シングルAF(CanonはワンショットAF、NikonはAF-S)は、ピントが一箇所に固定されるAFの種類です。

静止している被写体に対して、ピンポイントで正確にピントを合わせることができることが特徴で、ブツ撮りや広範囲を写す風景写真や内装写真にも適しています。

一方で、一度ピントが合った場所から変わることはないので、動く被写体に対してはおすすめではないオートフォーカスとなります。

コンティニュアスAF(AIサーボ)

コンティニュアスAF 特徴

コンティニュアスAF(CanonはAIサーボ、NikonはAF-S)は、被写体に対してピントを追いかけ続けるモードです。

動く被写体の代表例として、飛行機やモータースポーツなどの乗り物、動物などが挙げられ、これらの動体撮影においては、コンティニュアスAFが必須の機能となります。

コンティニュアスAFこそカメラの性能で大きく差が出る機能で、どれだけ俊敏な動きに対応できるかなどの違いが出てきます。

また、コンティニュアスAFを使用することでカメラ側の連続撮影速度が低下するモデルも存在するため、コンティニュアスAFを中心に使用することを検討されている方は注意が必要です。

AF制御自動切換(AIフォーカス)

AF制御自動切換 特徴

AF制御自動切換(CanonはAIフォーカス、NikonはAF-A)は、最初はシングルAFと同じ状態から始まり、被写体に動きが見られた場合に検知し、コンティニュアスAFへと切り替わるモードです。

被写体が動くかどうか分からない撮影に対しては、このAF制御自動切換使うことがおすすめですが、被写体の動きが明確なシーンにおいては、最初からコンティニュアスAFを指定しておくことがおすすめで、私自身AF制御自動切換のモードを使うことはほとんどありません。

被写体によって使い分けるAF

オートフォーカスの種類をご紹介してきたところで、ここからは被写体に応じてどのように使い分けていくべきか解説していきます。

静止している被写体に対してはシングルAF

Canon EOS R3 Shooting in Aomori

動かない被写体、静止している被写体に対してはシングルAFの使用がおすすめです。

被写体の例としては、風景写真や室内写真、商品撮影、スナップ撮影が挙げられます。

シングルAFを指定した時は、カメラ側で被写体を自動で検知する設定の他、フォーカスポイントを被写体に合うように自分で指定して、より精度の高いピント合わせを行うことも可能です。

動き回る被写体に対してはコンティニュアスAF

Canon RF100-500mm F4.5-7.1L IS USM Shooting in Frankfurt

動く被写体は、常に撮影者と被写体の間で距離感の変化が生じるため、ピントを合わせ続けてくれるコンティニュアスAFの指定がおすすめです。

ワンショットAFの場合、ピントは最初に合った箇所から動くことがないため、被写体が動くことでピントにもズレが生じ、ピンボケが発生しやすくなります。

コンティニュアスAFは、被写体の距離感に応じて常にピント合わせを繰り返してくれますが、前述の通り、カメラの性能によっても左右されるため、動く被写体を撮影するときは、カメラ選びの時点から気をつける必要があります。

動く可能性のある被写体に対しては自動切換

TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (X Mount) Shooting in Nagasaki

基本的には静止しているけど、動く可能性のある被写体においては、AF制御自動切換の機能がおすすめです。

例えば風などで大きく左右に揺れる可能性のある花の撮影などでは、自動切換が役立つことがあります。

しかし、先程もご紹介した通り、中途半端な機能でワンショットAFを指定したつもりなのに、カメラの誤検知してしまい、勝手にコンティニュアスAFに切り替わってしまったなどの事例も生じてしまうため、機能自体あまり使う機会がないと言えるでしょう。

決定的瞬間を逃さないためにもAFは重要

オートフォーカス 基本

今やオートフォーカスは、カメラの性能において画質以上に重要なポイントと言えるほどになりました。

カメラの性能が向上することによって、撮影できる幅というのも広がってきています。

オートフォーカス性能は、写真の仕上がりを決める上で、クッキリとした解像感を表現する上で寸分のズレも許されないところです。

撮影を行う際には、オートフォーカスの性能でしっかり信頼することできるカメラを選び、被写体に合わせたオートフォーカスの設定を行うことで、単純に写真の成功精度は高まり、決定的瞬間も逃す心配が減ると言えるでしょう。

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気になるカメラやレンズはお試しできる

今回オートフォーカス性能で優れたカメラでご紹介してきたモデルはもちろん、気になっているカメラやレンズは、レンタルすることでお試しすることも可能です。

Rentio PRESSでもなるべく細かくカメラ関連の製品レビューを行う様に心がけていますが、やはり実際に使ってみないと分からないことも多いと思います。

そんな時におすすめなのがカメラのレンタルサービスで、Rentio(レンティオ)では、豊富なラインナップから自由に選ぶことができ、最短3泊4日からレンタルすることが可能です。

是非この機会にRentioで気になるカメラやレンズをレンタルして、自分に合ったカメラ機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。

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