SONY α6600実写レビュー。強力なボディ内手ブレ補正を搭載したAPS-Cセンサー搭載最上位モデルの実力
更新日2023/05/09
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ソニーでは、ここ数年で多くのミラーレス一眼カメラを発売してきました。
2019年に入ってから目立つのはAPS-Cセンサーを搭載したモデルであるα6000シリーズの新製品です。
今回ご紹介するα6600は、ソニーが展開するASP-Cセンサー搭載モデルにおいて最上位モデルで、α6500の後継モデルとして発売になりました。
今回は、α6400とα6100に次ぐAPS-Cセンサー搭載における最新モデルとして、性能や同シリーズ他モデルとの違いについて詳しくレビューしていきます。
もくじ
勢いよく新製品の開発が進むSONY αシリーズ
デジタルカメラ市場において特に盛り上がりを見せているのがミラーレス一眼カメラかと思います。
カメラメーカー各社は保有する技術力を最大限に活かして、競うようにして新しいミラーレス一眼カメラの製品開発を行っています。
その中でもソニーはフルサイズセンサー搭載モデル、APS-Cセンサー搭載モデルともに勢いを感じるほどのペースで製品を発売しています。
キヤノン、ニコンによる一眼レフ全盛時代は、脚光を浴びることのなかったソニーですが、ミラーレスブームの到来によって、ソニーを選ぶ価値というのが多くのユーザーに認識されるようになりました。
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α6600はAPS-C搭載シリーズの最上位
今回ご紹介するα6600は、ソニーが展開するAPS-Cセンサー搭載ミラーレス一眼カメラの中でも最上位モデルとなります。
ここ最近だけでもソニーから最廉価モデルであるα6100と中位モデルとなるα6400が既にラインナップに存在しており、これらのモデルと同じように従来モデルからアップデートされる形でα6600が誕生しました。
詳細について後ほど詳しく解説していきますが、最上位モデルだからこその機能や性能を感じられるモデルとなっています。
α6600外観レビュー
まずはα6600の大きさ、重さ、デザインなどの外観面を詳しく解説していきます。
α6600は、最上位モデルという名がつきながらも、α6000シリーズらしい携帯性も魅力としています。
ソニーAPS-C搭載モデルとして小型・軽量
α6000シリーズは、ラインナップを通して共通するデザイン性と、小型・軽量を意識したカメラボディが特徴的です。
αシリーズとして展開されるフルサイズセンサー搭載モデルとは対称的にコンデジに近いようなデザイン性は、気軽にカメラを扱いたいというユーザーにとっても良い選択肢になるでしょう。
最上位モデルとして他のAPS-Cセンサー搭載モデルよりは大きく、重いボディとなりますが、それでもバッテリーやメモリーカードを含んだ質量は約503gと、従来の一眼レフカメラと比較すると大幅に軽量化を実現しています。
大容量バッテリーをAPS-Cモデルで初採用
α6600では、APS-Cモデルとして初めてフルサイズミラーレス一眼α9で採用されている大容量のバッテリーパックであるNP-FZ100を採用しています。
従来モデルであるα6500で搭載されているバッテリーの約2.2倍の容量を実現し、撮影枚数に関しても液晶モニター使用時約350枚であったα6500から約810枚へと大幅に増加し、長時間の撮影や連写を多用する場面においても安心できます。
上位モデルらしく深いグリップ部分
カメラのボディは小型化を意識することでメリットだけが生じる訳ではありません。
撮影において手に持ったときのホールド感というのもとても重要になりますが、カメラが小型化するほど、握ることのできる部分が少なくなり、ホールド性は悪くなる傾向にあります。
ホールド性が悪くなることで手ブレが生じやすくなることや、急なシャッターチャンスにおいてもカメラを構えてからの安定感に難が生じてきます。
α6600では、上位モデルとしてシリーズ共通の小型・軽量ボディのデザイン性から大きく外れることはないものの、ホールド性を意識した深いグリップが特徴的です。
グリップ部の突起が他のα6000シリーズよりも大きいことで、右手のホールド感が増し、手ブレが生じやすい場面などで力を発揮します。
α6600性能レビュー
ここからはデジタルカメラとしての性能面についてレビューを行っていきます。
α6600では、最上位モデルとして独自の性能や機能も搭載しており、この辺りを中心に実写作例とともにご紹介していきます。
APS-C搭載モデルで唯一ボディ内手ブレ補正機構を搭載
α6600は、ソニーが展開するAPS-Cセンサー搭載モデルの中でも唯一ボディ内手ブレ補正機構を搭載しているモデルになります。
APS-Cセンサー搭載モデルらしいコンパクトさはそのままに、フルサイズ機で搭載されている光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載し、低速シャッタースピード時にも手ブレを生じることなく美しい描写を実現します。
また、レンズ内の手ブレ補正と合わせることで、レンズ側で角度ブレ補正を行い、残りの3軸はボディ側で補正するというコンビネーションを実現する最適な手ブレ補正効果を得ることができます。
自信とする最新のAF技術を搭載
ソニーはフルサイズミラーレス一眼の開発においてオートフォーカス性能を大きく進化させました。
高速かつ精度の高いオートフォーカス性能は、最近になって発売されているAPS-Cセンサー搭載モデルでも活かされています。
α6600でも高速かつ精度の高い撮影を実現すべく、優れたオートフォーカス性能が実装されています。
ソニーが誇るファストハイブリッドAFシステムを搭載し、世界最速0.02秒の高速AFを実現しています。
リアルタイム瞳AFが一部の動物にも
瞳を検知してフォーカスを合わせる「瞳AF」はすっかり一般的な機能として認知されていますが、人間の瞳のみ検知する性能が大半でした。
α6600では、愛するペットも美しく写すために一部の動物にも瞳AFが対応しました。
また、この瞳AFは一度捉えると追随し続けるため、動きなる被写体に対しても効果的に使用することができます。
常用最高ISO102400を実現
APS-Cセンサーを搭載したカメラは基本的に高感度撮影には弱いケースが大半です。
センサーサイズの関係からどうしてもフルサイズセンサーを搭載したモデルのように階調豊かでノイズの少ない描写を実現することが困難です。
α6600は、フルサイズセンサー搭載モデルほど高感度耐性に優れている訳ではありませんが、最新の画像処理エンジンを駆使した技術力で、ISO3200程度までは実用的に使用できる高感度耐性を実現していると感じます。
α6600フォトギャラリー
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他のα6000シリーズとの比較
ここ最近でα6000シリーズの更新が大幅に進んでいる印象です。
ここからは同じシリーズ内の下位モデルとなるα6400とα6100の今回ご紹介しているα6600との違いについて比較していきます。
α6400との比較
α6400は、α6000シリーズの中でも中位シリーズに位置します。
近年のリニューアルラッシュの中では最初に発売されたモデルで、充実の性能ながらはじめてのミラーレス一眼としてもおすすめできる、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
最大の違いはやはりボディ内手ブレ補正機構
α6600とα6400では基本的な撮影性能に関しては大きな差はないものの、α6600のみに搭載されている「ボディ内手ブレ補正機構」に関しては大きな性能差が出ているところです。
日中屋外での撮影に関して手ブレ補正の効果を大きく感じることは少ないですが、夜間などシャッタースピードが落ちやすい場面では、ボディ内手ブレ補正搭載モデルの方が有利になるので、α6600における最大の強みとも言えるでしょう。
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α6100との比較
α6100は、α6000の中でも最廉価モデルとなります。
こちらも基本的な撮影性能に関しては大きな差がありませんが、機能面などでα6600よりも削減されている印象です。
価格に大きな違いが
2019年11月現在でα6600が実売価格16万円程度に対して、α6100は実売価格9万円程度と、両モデルにおいて大きな価格差があることが分かります。
基本的な撮影性能は大きく変わらないものの、ボディ内手ブレ補正やバッテリー容量など、より本格的な撮影する方にとってはα6600がおすすめですが、コストパフォーマンスを意識したカメラ選定であればα6100が良い選択肢になるでしょう。
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製品仕様表
モデル名 | SONY α6600 |
---|---|
撮像画面サイズ | APS-C(約23.5×15.6mm) |
映像素子型式 | Exmor CMOSセンサー |
映像エンジン | BIONZ X |
有効画素数 | 約2420万画素 |
オートフォーカス方式 | ファストハイブリッドAF |
測距点 | 425点 |
常用ISO感度 | ISO100~32000 |
シャッター速度(メカニカルシャッター) | 1/4000秒~30秒、バルブ |
連続撮影速度 | 最高約11コマ/秒 |
ボディ内手ブレ補正機構 | 光学式5軸ボディ内手ブレ補正 |
画面 | 3.0型/約92万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | (幅)120.0mm×(高さ)66.9mm×(奥行き)69.3mm |
質量(バッテリー、 SDメモリーカード含む) | 約503g |
APS-Cセンサー搭載のミラーレス一眼として最高クラスを実現
従来モデルとして存在したα6500から生まれ変わる形で誕生したα6600。
ソニーが展開するミラーレス一眼での最上位モデルとして非常に優れた性能を保有しています。
APS-Cセンサーだからこその携帯性をデザイン設計で忘れることなく、上位モデルとして最高のパフォーマンスを発揮するα6600は、性能と携帯性どちらも求める方にもおすすめできるモデルです。
近年ミラーレス一眼は大きな盛り上がりを見せていますが、APS-Cセンサー搭載のモデルにおいては初心者向けのモデルが目立つため、α6600のようなクラスのモデルは貴重な存在と言えます。
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SONY α6600を早速レンタル
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