Kalita(カリタ)のKEDP-600を実機レビュー!アナログとデジタルが融合したスタイ リッシュな電気式ドリップポット
更新日2023/01/20
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日本が世界に誇るコーヒー機器総合メーカー「Kalita(カリタ)」。3つ穴の台形ドリッパーやウェーブドリッパー、電動/手挽きミルが有名で、コーヒー好きなら1つは持っているかもしれません。
そのカリタが、創立60周年及びグローバル化の第一弾として電気式ドリップ専用ポットを開発したのはご存知でしょうか?
プロバリスタ仕様とシンプルかつスタイリッシュなプロダクトデザインから妥協のないものづくり姿勢を感じさせる「KEDP-600」は、おすすめの電気式ドリップポットの中でも最高級ラインに位置する存在です。
そこで、この記事では「KEDP-600」の特長や使用感をまとめたレビューをまとめてみました。欲しいけど価格に見合うのか気になる方も多いと思いますので、参考になれば幸いです。
もくじ
Kalita KEDP-600の特長
「KEDP-600」はドリップポットとして必要な形状や性能を搭載し、海外メーカーにも引けを取らないデザイン性の高さが魅力の電気ケトルです。
普段は部屋のインテリア家電として、コーヒーを淹れる際は細やかなドリップを可能にするポットとしておすすめです。
- デジタルとアナログを融合したプロダクト
- 細口ノズルと鶴口の注ぎ口
- 50度から100度まで1度単位で調整可能
- 転倒時のお湯漏れ防止機能を搭載
- 0.6Lの容量
- 選べるカラーバリエーション
[レンタル] kalita カリタ 電気ケトル KEDP-600 – Rentio[レンティオ]
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
最大容量 | 0.6L |
沸騰時間 | 約5分 ※0.6L時 |
温度調整 | 50度〜100度(1度単位) |
保温機能 | なし |
役立つ機能 | ・転倒時のお湯漏れ防止 ・空焚き防止機能 |
カラーバリエーション | ブラック/シルバー ※発表時点では他にネイビー/カーキ/ホワイトも予定 |
コードの長さ | 約0.7m |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約257mm×160.5mm×193.5mm ※台除く |
重さ | 約1.1kg |
公式税込価格 (2021年5月28日現在) |
29,700円 |
Kalita KEDP-600の実機レビュー
最初に「KEDP-600」の外観や特長について詳細を確認してみました。
これまではおしゃれだけどコーヒーポットとしては機能性がいまいちだったり、逆に機能性はあるけどデザインがもう一歩、みたいな製品が多かったのですが、「KEDP-600」はデザイン性と機能性が共存する電気式ドリップポットだと感じます。
セット内容
「KEDP-600」は初期設定や組み立て等が必要ありませんので、外箱から取り出したらすぐに使える状態になっています。
最初だけ水を2〜3回入れてケトル内をすすいで使用してください。
- ケトル
- ベース
- 取扱説明書
細口ノズル、鶴口の注ぎ口
「KEDP-600」のノズルは細口、注ぎ口は鶴口になっているため、1滴ずつ注ぐ点滴ドリップもしやすく、湯量やドリップスピードの調整がしやすい形状です。
特にお湯のコントロールによってテイストを変えられる「カリタ式」と呼ばれるドリッパー(三つ穴構造の台形型)があることを考えれば、「KEDP-600」はぴったりのドリップポットドと言えるでしょう。
デジタルとアナログを融合したプロダクト
筆者が最も気に入っているのは、電源はアナログなレバー式スイッチを採用しながらも、温度表示や温度調整はデジタルになっていることです。
創立60周年で企画・開発された製品だけあって、アナログ部分にこれまでの歴史や伝統を、デジタル部分に未来志向な「Kalita」を感じ取ることができます。
ハードとソフト、アナログとデジタル、伝統と未来、それらを融合させた製品が「KEDP-600」にコンセプトなのかもしれません。
木の温もりを感じるスタイリッシュな見た目
ベースとケトルの取っ手部分はダークブラウンの木目調で、有機質な温もりを感じるデザインになっているのも魅力の1つです。
強い主張のあるデザインではないのに、ただそこに置いてあるだけでも存在感を放つ美しさがあります。
50度から100度まで1度単位で調整可能
沸かすお湯のターゲット温度は、50度から100度まで1度単位で設定可能です。コーヒー豆に応じて適温を探求するのにぴったりですし、再現性を求める上でも必要な機能です。
最近はカフェやバリスタのハンドドリップレシピが公開されていることもあり、細かな温度設定できる「KEDP-600」なら様々なコーヒーの淹れ方を楽しむこともできるでしょう。
なお、表示される温度単位は華氏(F)/摂氏(C)で切り替え可能です。
以下表は参考までに主なカフェチェーンの湯温をまとめたものになります。
カフェ | 温度 |
---|---|
スターバックス | 90度~96度 |
ドトール | 93度 |
タリーズ | 90度 |
カフェ・バッハ | 83度 |
コメダ珈琲 | 80度 |
転倒時のお湯漏れ防止機能を搭載
「KEDP-600」はカリタが独自に開発した蓋構造により、世界で初めて転倒時のお湯漏れ防止を実現しています。
蓋をかぶせるように置く一般的なドリップポット(ケトル)の蓋とは異なり、「KEDP-600」の蓋はプッシュ式で固定されているので、注ぐ際に角度がついてもお湯が漏れない安心感がありました。
空焚き・加熱防止機能も搭載されているので、安全面も非常に考慮された製品です。
Kalita KEDP-600を使ってみた感想
「KEDP-600」を使ってハンドドリップを楽しんだ上で、実際の使用感と設定した温度との差異や沸騰スピードなどを検証してみました。
沸騰スピード
まず沸騰するまでどのくらい時間がかかるの計測したところ、最大容量0.6Lを沸かす(設定100度)まで約4分30秒かかる事がわかりました。スペック上では約5分となっていたので、ほぼほぼスペック通りの結果です。
写真に補足を記載していますが、時系列もまとめましたので参考にしてください。なお、ポット内の温度はリアルタイムで表示されますので、十分な温度になったら時点で外して使うのも問題ありません。
- 電源を入れて設定温度を100度にする(水の温度は約28度)
- 開始後、約1分30秒で50度を超える
- 3分を過ぎると90度に迫る水温に
- 96度→100度は小分けに沸騰を繰り返し、約4分30秒で100度到達
- ポットの保温性能を調べるため放置すると、約10分で水温は80度に
注ぎやすい
湯量を増やしたり減らしたり、雫のような点滴ドリップをしたりと、意図したとおりのコントロールが可能なので注ぎやすかったです。お湯がふんわりと粉の上にお湯をのせる感覚でドリップできます。
一方で、ハンドルのグリップ感はもう一歩のように感じました。製品本体の重量に振り回されてコントロールがぶれてしまうことが度々あったので、ハンドルの内側に指にフィットするようなくぼみがあれば、より安定したドリップが可能になるように思いました。
保温機能は欲しかった
ドリップポットとして非常に使いやすいと感じつつも、価格面から考えれば温度調整以外に保温機能もあれば最高でした。
保温機能があればレシピに忠実にドリップできますし、数回に分けてドリップする時に沸かし直す必要がありません。何より沸いた直後に淹れないと温度が下がってしまうため、ほったらかしにできないのがないのがデメリットに感じました。
沸く直前には「KEDP-600」の前で待機しなければいけないので、コーヒーをゆっくり淹れる時間を取れない方にとっては少しもどかしいかもしれません。
コードが短い
「KEDP-600」は置き場所に困りました。というのも、電源コードの長さは約70cmしかなく、電源確保が非常に難しかったです。
多少厚みのあるデザインになっても良かったので、ベース底に電源コードの巻取りを搭載し、コード長が1.2m以上だったらもっと使いやすかったかもしれません。
延長コードは用意しておくことをおすすめします。
重くコントロールがブレることも
ベースを除いたケトル本体の重量を調べたところ約673gありました。容量いっぱいの0.6Lの水を入れると合計1.2kgとなり、ドリップの際にかなり腕に負担がかかります。
重さで湯量コントロールがブレることもありました。(筆者の実力不足もありますが、、、)
「KEDP-600」固有のデメリットというより、電気式ドリップポットの構造的に重くなりがちという特性があるため、軽量さを重視する方は、ドリップポット版の「KDP-800」を検討するのもよいかもしれません。
Kalita KEDP-600は所有欲を満たす電気ケトル
「KEDP-600」はドリップポットとして高品質で洗練された製品だと思います。ドリップポットとして必要な機能を有しながら、インテリアのようなおしゃれな外観を持つ「KEDP-600」は、ブランドバッグのような所有感を満たしてくれます。
カフェで飲むコーヒーが美味しいように、「KEDP-600」はおうちカフェに美味しい雰囲気を作ってくれるアイテムだと感じました。
一方で、コストパフォーマンスで考えると即購入するには難しい製品かもしれません。気になる方は、ぜひ一度手に取り、お試し利用してから購入するかどうか検討してみてください。
電気ケトルやコーヒーメーカーはレンタルで試せる
コーヒーメーカーの使い勝手や実際に淹れたコーヒーを試してみたい方はお試しレンタルがおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では電気ケトルのレンタルやコーヒーメーカーのレンタルを提供しています。
レンタルして気に入ればそのまま購入もできますので、ぜひ試してみてください。
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