Ankerのポータブル電源「555 Portable Power Station」とソーラーパネル「625 Solar Panel」のキャンプ使用レビ ュー!
更新日2023/11/20
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キャンプやアウトドアでポータブル電源を利用する際に気になってしまうのが、バッテリー残量です。
家電製品を使うために持ってきたのに、電力が使用できなくなったらどうしようと思い、使用を控えてしまう場合があります。
そこで今回はポータブル電源のおすすめメーカーの1つでもある、Ankerの「555 Portable Power Station」と純正ソーラーパネルの「625 Solar Panel」をレビューします。
家電を利用するファミリーキャンプや連泊のキャンプおいて、残量が気になった時にその場でバッテリーの充電が可能です。
Ankerのポータブル電源の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
Anker 555 Portable Power Stationと625 Solar Panelの概要
最大出力1364W、容量1024Whのポータブル電源Anker 555 Portable Power Stationと最大100Wで充電可能なソーラーパネルの625 Solar Panelです。
今回は性能を確かめるために2つを同時に紹介しますが、セット商品ではありませんので、想定する使用環境や目的に合わせて検討してください。
Anker 555 Portable Power Stationの特徴
まずはAnker 555 Portable Power Stationについて紹介します。
長寿命バッテリー搭載
電池寿命の長さと熱安定性の高さが特徴のリン酸鉄リチウムイオン電池を内蔵。
充放電を3000回繰り返した後も初期容量の80%以上を維持できます。
ACコンセントの定格出力は1000W
ACコンセントは消費電力1000W以下の家電製品を使用可能。
最大瞬間出力は1500Wですが接続可能な機器は1000W以下のものとなっています。
利用可能時間が分かるディスプレイ
ディスプレイには給電可能な残り時間、本体が満充電になるまでの推定時間などが表示されます。
直感的に理解できるように時間表示されるのは、初心者にとって使いやすい仕様です。
ソーラーパネルからの充電に対応
Anker純正のAnker 625 Solar panel (100W) を用いてソーラー充電が可能です。
単体と2枚使用した場合の充電時間の違いは以下の通りです。
- 単体 (100W) の場合「約11.2時間」
- 2枚(200W)の場合「約5.5時間」
スペック一覧表
項目 | スペック |
---|---|
バッテリー容量 | 1024Wh |
合計最大出力 | 1364W |
出力 | AC:100V~50Hz/60Hz, 10A,1000W (瞬間最大1500W) | USB-A:5V=2.4A (各ポート最大12W / 合計最大24W) | USB-C1:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A / 20V=5A (最大100W) | USB-C2:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A (1ポート最大60W、2ポート合計最大120W) | シガーソケット:12V=10A (最大120W) |
入力 | DC:11-28V=10A (最大200W) | USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=3A / 20V=5A (最大100W) |
大きさ (幅×奥行き×高さ) |
約35.0 × 29.5 × 18.8cm |
重さ | 約13.1kg |
Amazon税込販売価格 (2023年11月11日現在) |
149,900円 |
Anker 625 Solar Panelの特徴
ソーラーパネルのAnker 625 Solar Panelの特徴について紹介していきます。
最大100Wの高出力
シリコン系の単結晶パネルを採用し最大23.5%の高い変換効率を実現。
1枚で最大100Wの出力でPowerHouseシリーズを充電可能です。
最適な設置角度が分かる
Anker 625 Solar Panelは太陽の位置測定器を搭載しており、使用時の太陽の位置に合わせてパネルの向きを確認できます。
調整時はソーラーパネル背面のキックスタンドで角度調節可能です。
折りたためて収納性が高い
4枚構造でコンパクトサイズに折り畳むことが可能です。
太陽光を吸収するため展開時の幅は約1.5mですが、折り畳み時は1/3のサイズの0.5mに収まります。
スペック一覧表
項目 | スペック |
---|---|
サイズ | 格納時 : 約525 x 470 x 85mm | 展開時 : 約1,446 x 525 x 45mm |
重さ | 約5.0Kg |
出力 | 最大出力 | XT60 : 100W (26.5V / 3.77A) | USB-C : 15W (5V / 3A) | USB-A : 12W (5V / 2.4A) | ※USB-CポートとUSB-Aポートの合計最大出力は15W |
Amazon税込販売価格 (2023年11月11日現在) |
34,900円 |
キャンプ場で実際に製品を使用してみた
キャンプ場で実際に製品を使用して、以下のことを確認しました。
- 1泊のキャンプでバッテリー容量が足りるのか
- 太陽の位置測定器の機能性
- ソーラーパネルの機能性
電気毛布を一晩使用してバッテリー容量を確認してみた
消費電力80Wの電気毛布を使用してみて、どのくらいのバッテリー残量になるのか検証してみました。
結果からお伝えすると、バッテリー残量83%の状態から8時間使用して、残量が54%という結果です。
電気毛布をONにした状態の出力は73Wで、残り10時間ほど使用可能の表示でしたが、8時間後の朝になっても残り使用時間は約7時間と多めの表示という結果でした。
電気毛布の制御がONOFFを繰り返す制御であったため、表示より電力を消費しなかったのが原因であると考えられます。
電気毛布なら余裕をもって2枚稼働させることができる容量であることがわかりました。
ソーラーパネルの位置測定器の機能をチェック
位置測定器は太陽光に照らされて現れる影の点を位置を調整して枠内に収めることで、ソーラーパネルの正しい向きが確認できるという仕組みです。
明確な基準があり、本来の性能を引き出せる角度で設置できるのはとても便利でした。
ただ正しく設置していても、雲の量や木陰によって影響を受けたのか30W前後の出力となっているのが気になります。
次で日当たりの良い場所ではどのくらいの入力なのか追加検証をおこないました。
ソーラーパネルの出力検証
別日に625 Solar Panelの機能面について追加検証を行いました。
日当たりのいい場所に設置してみたところ、最大90Wの出力が確認できます。
雲はなかったものの、陽の高さや影の影響を受けるようで、値は短時間でかなり変動していました。
影の影響による出力の変化をディスプレイで確かめるため、手をかざしてどのくらい入力が減るのか検証しました。
動画を撮影したのでご覧ください。
手先をかざして影を作った状態で、70W前後の出力が55W前後まで減っています。
遮っている面積としては小さいですが、出力に与える影響は非常に大きいということがわかりました。
####ソーラーパネルの出力検証結果
ソーラーパネルの検証結果のまとめは以下の通りです。
- 環境の影響を受けるためフル充電にはある程度時間が必要
- 短時間でフル充電にしたい場合は2枚以上用意するのがおすすめ(※)
(※)充電の目安:1枚(100W)約11.2時間、2枚(200W)約5.5時間
パネルの面積を増やして出力を高めると実用性が高まるので、予算に余裕がある場合は複数のソーラーパネルを用意するのがおすすめです。
555 Portable Power Stationのライトが便利
撮影時にLED式のランタンを忘れてしまい、555 Portable Power Stationに搭載されているライトを使用したところ、色合いと明るさが良くてとても便利でした。
電球のような柔らかい色合いが雰囲気を壊さず、明るさは充分でかなり広い範囲を照らしてくれます。
ファミリーキャンプのリビングスペースといった場所にピッタリのライトではないでしょうか。
使ってみて気になった点
実際に使用してみて気になった点を紹介します。
車載時の様子
555 Portable Power Stationは約35.0×29.5×18.8cmとコンパクトであり、625 Solar Panelもコンパクトに折りたためる設計であるため、車載時はさほど邪魔にならずに収納できます。
他の製品にも言えることですが、ソーラーパネルに荷重がかかり過ぎると破損する可能性が高いため、他の荷物から干渉を受けにくい場所に置いたほうが安心です。
キックスタンドが調節しにくい
625 Solar Panelを設置するためのキックスタンドはマジックテープ式となっており、使用時に外して展開する仕組みです。
太陽光位置測定器を目安に展開するのですが、スタンドの確度を調整できる機構は備わっていないため、位置調整がしにくい部分があります。
陽がのぼり切った位置に設計されているのかもしれませんが、今回の場合バランスを取るのが難しかったです。
角度調整がしにくい場合は、本体をパネルの後ろに置いて角度を調整する方法が有効でした。
日差しに当たると本体が高温になって負担がかかるため、状態を保つという意味でもおすすめの方法です。
まとめ
ポータブル電源はバッテリー残量が気になって思うように家電製品が使用できない場合がありますが、ソーラーパネルがあればどこでも充電できるため、セットでの使用がおすすめです。
充電の際は太陽の位置や光を遮る物がない場所を選び、適切な向きで設置することが重要です。
連泊のキャンプに便利なAnker 555 Portable Power Stationと625 Solar Panelを持ってキャンプに出かけてみてはいかがでしょうか。
ポータブル電源は試してから購入できる
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