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カメラの選び方決定版!CanonとNikonの“5つ”の違いを現役カメラマンが徹底解説

ライター

Atsushi Yoshioka

更新日2025/04/28

一眼レフ カメラメーカー

数多くのデジタル一眼レフカメラが発売されている現代。これから一眼レフを購入し、写真撮影を始めるという方には種類が多すぎて迷うと思います。

そして多くの方が疑問に思うのが、「メーカーによっての差」だと思います。

現代カメラ界で熾烈な争いを繰り広げているのがCanonNikonの2社です。量販店に出向いてもカメラ売り場でまず目にするのはCanonかNikonでしょう。

今回はCanonとNikonの違いを目立つ部分からマニアックな部分まで比較してご紹介します。どちらがどのような特長を保有しているか、お分かりいただけるでしょう。

ラインナップの解説

CanonもNikonもエントリーモデルや上級機など、クラス別に様々な一眼レフを発売しています。

それぞれのクラスでターゲットとしている層は2社ともに同じで、この2社が提供するカメラは各クラスでライバル関係になっていることが多いです。

2019年2月現在で、どのようなクラスに分かれているのか、ライバル同士になっているモデルを図にまとめました。

フルサイズセンサー搭載モデル

Canon Nikon フルサイズ一眼 比較

APS-Cセンサー搭載モデル

Canon Nikon APS-C機 比較

ミラーレス一眼モデル

Canon Nikon ミラーレス 比較

上下に並んだモデルがライバル機種同士となります。両社ともにライバル機種がいない中間を狙ったモデルも提供していますが、基本的には同じターゲット層で争っているという印象を受けます。

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ラインナップで見る傾向

キヤノンとニコンでは、一眼カメラに関するラインナップの傾向も異なってきます。

ここからは各社のラインナップ展開の特徴をまとめてご紹介していきます。

Canonはエントリーモデル圧倒的存在感

Canon エントリーモデル

先ほど載せたラインナップの比較を見ると、エントリーモデル部門でのラインナップの差が顕著に出ています。

Nikonは現モデルでエントリーモデルとしてプロダクトしているのは、「D3500」のみですが、Canonは2017年から2018年発売の新製品だけでも「EOS Kiss M」「EOS X9i」「EOS X9」「EOS 9000D」と幅広いラインナップを誇っています。

それぞれにしっかり特長があり、メーカーサイトでも初心者にも分かりやすい解説ページが存在するので、エントリーモデルから始めるのであれば選択肢の多いCanonがオススメです。

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Nikonは想像を超える性能を常に提供

Nikon ラインナップ

一方でニコンは、現在日本カメラ界シェア2位という立場ですが、ニコンは常にカメラの性能で挑戦を続けています。

先ほどエントリーモデルに関して弱点とご紹介しましたが、中級モデル以上に関してはユーザーのニーズに応えてくれるカメラを提供し続けていることが明確です。

例えば2019年現在で両社のフラッグシップ機とされる「EOS 1DX markⅱ」「D5」ですが、数字上の性能では「D5」が「EOS 1DX markⅱ」を圧倒しています。

必ずしもこの数字が絶対的な性能というわけではありませんが、スペックというのはカメラ選びで非常に重要な観点になってきます。

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Canonの中級以上モデルがダメという訳ではない

性能面ではNikonが常に想像を超える性能を提供していると先ほど記載しましたが、Canonのモデルが悪いという訳ではありません。

基本的にカメラの新製品が発表される間隔が両社で異なり、Canonは新商品発表にじっくり時間をかけるのに対し、NikonはCanonよりも短いスパンで新製品を発表しています。

その分Canonは新製品を発表した際は、長期間のブランクを埋めるように大幅に性能を向上させた新製品を発売します。

一方Nikonは、短い間隔で新製品を発表することから細かく性能を上げていく印象があります。

ニコンの一眼カメラは最新性能に自信あり

これからカメラを始める方で、既にステップアップとして別レベルの機材購入を考えている方には常に最新の性能を搭載したニコンがオススメです。

Nikonの場合は、更新の間隔が早い分、使用しているカメラが旧モデルになるのも早いという問題があります。

特長での違い

ラインナップの違いをご紹介してきましたが、ここからは撮影性能など、実際の撮影においての性能をご紹介していきます。

キヤノンとニコンでは、カメラの性能以前に「色の出方」や「得意とするシーン」で差が出てくるので確認しておきましょう。

色の出方の違い

CanonとNikon、それぞれ特長面でも異なる点が多く存在しますが、その中でも最大の違いといえるのが「色の出方」です。

キヤノンは華やかな発色、ニコンは自然な発色が特徴的

Canon Nikon 発色 違い

Canonは一般的に色が鮮やかで見た目が派手に仕上がるといわれています。一方Nikonはナチュラルな色の出方、すなわち見たままの色が出るとされています。

Canonは見た目よりもキレイに仕上がることからポートレートなどの人物撮影に向いているとされています。

人物は肌の色など少しの変化で印象が大きく変わることから色鮮やかに見せるCanonが有利とされており、Nikonでは、見たままの色を出すことを得意とするため風景写真に向いているとされています。

キヤノンは「白」、ニコンは「黒」

Canon Nikon 発色 違い

そして両メーカーの特長としてCanonは白に強くNikonは黒に強いとされています。

前述の通りポートレートと風景で分けるのであれば、明るい部分を際立たせるポートレートに効果的なのがCanon明暗差の激しい風景で暗い部分もしっかり見せることができるのがNikonという解釈もできます。

またこれは個人的な感覚ですが、Nikonの方が青空の表現に優れている印象があります。Canonは先述の通り、見た目を派手に仕上げる印象があるため、青色も濃く色が出ます。その色を好む方もいれば不自然だと思う方もいらっしゃるみたいです。

一方でNikonは先述の通り、見たままの色を出してくれるため、不自然さはなくなります。

かつてNikonは仕上がりに黄色みがかかるとなど、そもそもの発色が良くないと評判でしたが、近年発売されているモデルでは発色に関する問題も解決し、発色に関してはNikonを好む方が増えてきました。

AF性能で重要視するポイントの差

カメラ選び AF性能

自動でピント合わせを行う、オートフォーカスは現代カメラにおいて非常に重要な観点になってきます。

静止している被写体を撮影する場合は、大幅に差がでる性能ではありませんが、動いている被写体を撮影する場合は速度、精度ともに重要な性能となってきます。

速度のキヤノン、精度のニコン

CanonとNikon、それぞれ特長が異なり、CanonはAFの速度が速いNikonはAF精度が高いとされています。

AFの性能に関してはCanonが一歩リードしているという見方も多く、その理由として積み上げた実績にあります。

オートフォーカス機能が一般的に普及し始め、Canonは研究に力を入れ、オートフォーカスの速度と正確さには自信を持っていました。

一方、Nikonでは当時オートフォーカスの技術開発に苦戦しており、技術的に遅れをとったとされています。

その間でオートフォーカスの速度には大きな差が出てしまい、今も変わらずオートフォーカスに関してはCanonが優位な状況が続いています。

スポーツカメラマンから信頼されるキヤノンのAF技術

キヤノン AF性能

CanonのAF速度の信頼性として、スポーツカメラマンの使用率が一つの事柄として挙げられます。

スポーツ写真の世界では「AF速度が命」ともいえるほどオートフォーカスの速さが重要になってきますが、スポーツ撮影の場合、動きが予測できないかつ素早い被写体を望遠で撮影するため、劇的瞬間を逃さないためにも瞬時に照準を合わせるオートフォーカス性能が必要となります。

スポーツのテレビ中継などでも報道陣に注目してみると、大幅な割合でCanonユーザーが占めています。

オートフォーカスが重要になるスポーツ撮影で信頼を得ているということは大きな信頼といえるでしょう。

正確なピント合わせを自信とするニコン

ニコン AF性能

一方Nikonでは速度とは違った観点を大切にしています。オートフォーカスといっても速度だけが全てではありません。

どれだけピントが正確に合っているかという「AF精度」というのも写真撮影では重要になります。

どれだけ速くピントが合っても、微妙にピントが甘かったりするときがあり、Nikonでは速度でCanonに勝れない分、精度でCanonを圧倒しようと試みています。

実際に成果をみてもNikonはAFに時間をかける分(時間をかけるといってもコンマ何秒の世界です)、確実に被写体にピントを合わせてくれます。

スポーツ撮影には遅く感じることもありますが、時間をかけて撮影する(風景写真や静止画撮影)もの関してはNikonは、Canonよりも力を発揮するとされています。

状況に応じたカメラの選択を

私自身飛行機をメインに撮影していますが、AF速度や精度は大切な項目になってきます。

飛行機撮影の場合、被写体が近くにあり動きが高速の場合、被写体が遠くにあり動きが低速な場合など様々なパターンが存在します。

動く被写体なのでCanonが好まれる印象がありますが、Nikonユーザーも少なくはなく、操作性やカメラデザインを含めた個人の好みが最終的な判断になることも多いです。

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両社で異なる操作性

CanonとNikonで大きな違いとなるカメラの操作性。同じデジタル一眼レフカメラでも、両社の違いは大きく、ボタン配置をはじめ全く違う操作性になります。

特筆すべき最大の違いは、ズームレンズリングやレンズ取り付けなどの際の回転させる方向が真逆ということです。

キヤノンとニコンではレンズ系の回転が真逆

キヤノン レンズリング 回転方向

Canonではネジを締めるときと同じ方向に回すことで望遠側へとレンズの焦点距離を調整することができます。

ニコン レンズリング 回転方向

一方、NikonではCanonの回転方向から真逆になるため、両社のユーザーがお互いのカメラを使用したときに大きな違和感が生まれることとなります。

回転方向に関しては慣れてしまえばどちらにも順応できますが、Nikon側の欠点として回転ズーム式レンズの場合、ズームしていくにつれて脇が開く方向へ向かってしまいます。

カメラの構えとして脇を締めてしっかり固定することが一般的だとされているため、望遠側ではシャッタースピードやブレにシビアになりカメラを固定することが重要になります。

脇が開いてしまうことで安定性が落ちてしまうので、Nikonの場合は望遠すると脇を締めなおすという作業が増えます。

一瞬のチャンスを逃せない場合は、微妙な時間ロスが大きな影響になってくるため、マイナスポイントとして見る方も多いようです。

ニコンはボタン関連を集結させている

ニコン 一眼 ボタン配置

ボタン配置に関してはこちらも好みや慣れが影響してくる部分ですが、Canonはカメラ全体に散らばっているのに対してNikonはボタンをなるべく集約させている印象があります。

Canonはボタンを散らばらせているとはいえ、機能毎に分けています。

撮影に関係するAF設定、ドライブ設定、ISO設定、測光方法などはすぐ設定できるようにシャッターボタンの近くに配置し、ダイヤルを含め人差し指で操作できるようになっています。

NikonはCanonと違いシャッターボタン付近にはボタンが少ないです。

撮影関連のボタンはカメラ本体左前に配置されており、カメラを構えた時に左手親指でボタンを押せるようになっています。ダイヤルに関してもCanonとは違う考え方で右手親指を使ってダイヤルを回せるように設計されています。

人差し指のキヤノン、親指のニコン

Canon Nikon 操作性

Canonは人差し指Nikonは親指という考えが明確になります。

Canonの利点は人差し指で操作する分、親指を動かすことがないため、カメラを支える軸がぶれずに素早く設定することができます。

Nikonの利点は通常人差し指で押すシャッターボタンから人差し指を離さずに設定ができるため、シャッターボタンを探す手間が省かれ、シャッターをすぐ切れます。

Canonは設定までの時間、Nikonは設定してからの時間を短縮できるという結論になります。

カメラ強度の違い

ここまででもCanonとNikonの違いは多くご紹介してきましたが、両メーカーにおけるカメラの耐久性も気になるところです。

どちらもカメラ界のトップを走る存在として、カメラの強度に関するトラブルは頻発させるわけにはいかないため、様々な対策はとっています。

カメラの耐久性はニコンの方が優れている

ニコン 一眼 耐久性

結論からお話すると、Nikonの方が耐久性に優れているという傾向にあります

特にNikonのフラッグシップ機である「D5」は、シャッター機構をはじめあらゆるところで耐久性に関して力を入れています。

フラッグシップ機は主にプロを中心に使用されていますが、プロは時に過酷な環境で使用することがあります。

低温環境や衝撃に耐えられる性能を求められるフラッグシップ機は、特殊な機構を採用したり値段が跳ね上がるのも納得です。

Nikonは本来軍用機材も製作したことや、現在でもNASAがカスタマーとして存在するため、耐久性に極めて優れていると言われています。

実際ユーザーの話を聞いてもNikonの一眼カメラは撮影に関するトラブルはほとんどなく、故障が極めて少ないという評判があります。

キヤノンが壊れやすいわけではない

キヤノン 一眼 耐久性

一方、Canon機は壊れやすいのか?という疑問もわいてくると思います。

私はCanon機を13年、EOSデジタルシリーズを6年使用してきましたが、故障したのは1度だけでした。それもコンパクトデジカメである「PowerShot S1IS」で、CCDのリコールでした。

EOSデジタルシリーズであるEOS Kiss X5を4年間に渡り20万枚程撮影してきましたが、限界シャッター数を大幅に超えているのにも関わらず一度も故障どころかエラーも出たことがありません。

現在はEOS 6Dと7D Mark IIにカメラを更新してしまいましたが、今も6年前に購入したEOS Kiss X5は現役で使えるでしょう。

私が感じるキヤノン機の耐久性

そして、私の場合EOS Kiss X5を4年間メインで使用してきましたが、真冬の北海道や高温多湿であった大阪など過酷な環境下でも沢山使用しましたが、不具合が全くなかったという事実です。

扱いを特別大切にしていたという心がけもなく(カメラには申し訳ありませんが…)このカメラがとても耐久性に優れ、優秀なカメラだったと今になっても感じます。

もちろん現在使用しているEOS 6DEOS 7D Mark IIに関してもトラブルはなく、世界中で共にしています。

私はNikonの一眼カメラを長期間使用したことがありませんが、Canonが耐久性で劣っているとは思いません。

むしろエントリー機であるEOS Kiss X5がこれほど耐久性に優れているとなれば、非常にいい品質を提供していると感じます。

レンズのレパートリー

一眼 レンズ 種類

一眼レフカメラを使用する上で欠かせないレンズ。メーカーによってマウントが異なるため、それぞれのメーカーに合わせたレンズが必要になります。

両社ともに幅広いレンズラインナップを展開

CanonとNikonともに純正レンズのレパートリーは豊富に存在します。

広い範囲を写す魚眼レンズや超広角レンズから、遠い被写体を大きく写す超望遠レンズまで細かく製品化されています。

正直なところCanonとNikonでレンズ選択のレパートリーに大きな差はありません

例えば望遠レンズ部門でCanonが100-400mmの焦点距離を推しているのに対して、Nikonは200-500mmを推しているなどの微妙な違いはありますが、レンズ交換のタイミングが異なるだけで撮影できる焦点距離の範囲などはほとんど変わらないと言えるでしょう。

品質に関しても同じことが言えます。安価で初心者向けのズームレンズ高価で上級者やプロ向けのレンズもそれぞれのレベルでお互い高い品質を維持しています。

キヤノンの白レンズは憧れの的

キヤノン 白レンズ

唯一CanonとNikonのレンズで大きな違いといえるのが、「レンズの色分け」です。

Canonの場合、高品質なレンズには「Lレンズ(Luxury)」という名が付けられているだけでなく、望遠系のレンズは白いボディを特徴とする「白レンズ」と呼ばれる製品になっています。

この白レンズに憧れてCanonユーザーになる方も多いというほど、「白レンズブランド」というのは確立されており、持つだけで優越感に浸れるという方もいます。

実際白レンズを含む「Lレンズ」は高い品質を提供し続けていますが、Nikon製のレンズを圧倒している状態でもないため、見た目だけの差ともいえるでしょう。

[最新]キヤノンおすすめレンズ9選。まずは揃えておきたいレンズを性能と価格から徹底紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

注目のサードパーティー製レンズ

一眼 レンズ サードパーティー

そして近年特にユーザーが増えているのが「SIGMA」「TAMRON」などの純正よりも安価でレンズを提供するサードパーティーレンズメーカーです。

これらのメーカーは昔から同じようなスタンスで安価なレンズを提供し続けていましたが、とても品質は良いものではなく、値段相応という評価でした。

しかし、近年ではこれらのメーカーも技術力を大幅に上げ、純正にも劣らない完成度の高いレンズを純正よりも安価で提供している場面も多くなりました。

品質の向上により、プロが「SIGMA」「TAMRON」のレンズを愛用する機会も増え、今後は更にレンズ選択のレパートリーが増えるとしています。

これらの純正外のレンズは大体の場合、CanonマウントとNikonマウントの両方を提供しているため、両社の優劣は関係がなくなります。

これらを踏まえてまとめるとCanonもNikonもレンズレパートリーに大きな差はないという結論です。

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どちらを選択する?

これまでCanonとNikonの違いについてご紹介してきましたが、どちらも商品コンセプトや方向性が異なるメーカーだということをお分かり頂けたと思います。

それを踏まえてどちらのメーカーを選ぶべきか、これをシーン別にご紹介していきます。

人物撮影

一眼カメラ 人物撮影

色の違いの項目でご紹介した通り、人物撮影などのポートレートではCanonが優位に立ちます。

色の仕上がりが鮮やかで肌の色がきれいに見えるとされており、ポートレートにおいて肌の色というのはその人の印象を決める事柄でもあるため、色に華やかさの出るCanonを選ぶべきといえるでしょう。

また、ブライダルなどの人物撮影においてもCanonが優位といえるでしょう。

白に強いCanonとご紹介しましたが、ブライダルの撮影では白色が際立つ場面が多く(ウェディングドレスなど)Canonのモデルの方がきれいに仕上げてくれます。

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風景写真

風景写真

こちらも色の違いの項目でご紹介した通り、風景写真ではNikonが優位に立ちます。

Nikonは見たままの色に仕上げるとされているため、その場の繊細な色味を忠実に再現してくれます。

また、黒に強いNikonとご紹介した通り、暗部の再現も正確なため、明暗差の多い風景写真では暗い部分が強い機材が好まれます。

私は長年Canonの一眼カメラを使用していますが、Nikonの青色の出方には感銘を受けることが多々あります。

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乗り物撮影

UA 747-400 SFO

乗り物などの撮影では、オートフォーカスの速度や精度が問われます

オートフォーカスの違いでご紹介した通り、速度はCanon精度はNikonとなっています。

乗り物といっても様々な種類がありますが、私が撮影する旅客機では遠い場所でゆっくり飛行する機体を撮影する場面が多いため、AF速度に関してはそこまで問われる項目ではありません。

精度に関しては敏感になるため、その点ではNikonが優位に立ちます。

しかし、旅客機撮影では望遠レンズを頻繁に扱うため、Nikonはズームリングの回転方向の関係で脇が広がるとご説明しました。その影響で安定性に若干不安にあることが一つ課題として挙げられます。

旅客機撮影は状況に応じて設定の変更が不可欠なため、一番は操作性を含め、自分が慣れやすいカメラを選ぶことが重要になります。

高速で動く被写体にはAF速度が重要

その他の乗り物に関しても基本的には同じことが言えるでしょう。しかしより高速な被写体となる戦闘機やモータースポーツでは、AF速度が最重要となるためCanonのモデルがオススメです。

これらの被写体は1秒もしない内に通過してしまう場合がほとんどのため、どれだけ早くピントを合わすことができるかが撮影成功のカギになります。

動きに余裕がある被写体を除き、乗り物撮影ではCanonが優れているといえるでしょう。

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乗り物撮影におすすめの最新カメラ

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スポーツ撮影

スポーツ撮影は動きが機敏です。それに対応できる性能としてAF速度は最重要項目となります。

スポーツにも様々な種類はありますが、どのスポーツにも共通することは「動きが予測できない」ということです。

これらに対応するためのAF速度で優れているCanonの選択は必然的となるでしょう。

スポーツ撮影におすすめの最新カメラ

アウトドアでの撮影

アウトドア 写真撮影

アウトドアでの撮影は危険を伴い場合があります。登山などのアウトドアでの撮影に求められるカメラの性能は耐久性や防塵防滴機能です

先ほどもご紹介したとおり、耐久性で優れているのは圧倒的にNikonです。

障害物が多く、雨風などの被害も受けるハードな環境ではNikonは力を十分に発揮します。また、万一岩などにカメラを当ててしまっても、Nikon製の方が壊れていないと言われています。

丈夫なボディや耐久性を考えたシャッター機構など、長く使うことも考えられたNikonがオススメです。

アウトドアでの撮影におすすめの最新カメラ

夜景撮影

一眼カメラ 夜景撮影

人気写真ジャンルの1つでもある夜景撮影。オートで撮ると上手に撮れないことも多く、難易度が比較的高い撮影としても知られています。

そんな夜景撮影ですが、暗い環境での撮影となるため、カメラの性能によって写真の仕上がりに大きな差が出ます。特に暗部で目立つノイズは、夜間撮影において最大の課題といえるでしょう。

ノイズを処理する映像エンジンISO感度性能は、夜間撮影においての決め手になります。

両メーカーともに性能を争いながら製品開発をおこなっているため、似たような性能を保有することで夜間撮影で優劣を見極めるのは難しいです。

しかし、一般的な傾向として長時間露光撮影時にカメラが発生する熱によって生じる「熱ノイズ」はNikonよりもCanonの方が抑えることができるとされています。

一方、ノイズによって生じる偽色と呼ばれる「カラーノイズ」はCanonよりもNikonの方が抑えることができるとされています。

最も目立つであろうザラザラ感に影響する「輝度ノイズ」は、メーカーごとの特長というよりも各機種の特長といえるため、単純比較することは難しいです。

それでも近年Canonはエントリー向けモデルでも高感度に強くなってきているため、手頃で高感度撮影を楽しむのであればCanonが良いでしょう。

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まとめ

キヤノン ニコン 比較

CanonとNikonは永遠のライバルとしてカメラ業界を何年も牽引してきました。はじめてカメラをご購入される方は、必ずどちらを選ぶかで迷う問題に直面するでしょう。

これまでの特長をおさらいすると、

Canon一眼カメラまとめ

  • 色の出方が派手
  • 鮮やかな仕上がりでポートレートを得意とする
  • スポーツカメラマンにも信頼されるAF速度に自信あり
  • 「人差し指」で操作する設定類
  • Lレンズというブランドを持つ
  • 熱ノイズを抑えることができる

Nikon一眼カメラまとめ

  • 色の出方が自然
  • 見たままの色を出すため、風景写真を得意とする
  • AFは精度にこだわりを持つ
  • 「親指」で操作する設定類
  • ボディの丈夫さも特長の一つ
  • カラーノイズを抑えることができる

どちらを選ぶべきというのは永遠に断言できないでしょう。写真の趣味ほど個人差が生まれるものはないと感じます。

どちらの「らしさ」があなたに合っているかが決め手

Canon Nikon 違い 比較

ただ両社ともに「メーカーらしさ」というのは各モデルに搭載しており、両メーカーのどちらかを選ぶときには、それぞれの特長を知っておく必要がありそうです。

これまでCanonとNikonの違いを目に見える部分からマニアックな部分までご紹介してきましたが、これからデジタル一眼レフをご購入される方、CanonとNikonの違いを知りたかった方に喜んで頂けると幸いです。

両メーカーの違いは明確なようで明確でない、判断が難しいところがあります。

ぜひカメラメーカーを選ばれる際は直感も大切にして頂きたいです。長く使うための選択を心がけましょう。

一眼カメラはまずレンタルでお試し

様々な製品が存在するキヤノンとニコンの一眼カメラ。

はじめてカメラを購入される際は、どのモデルを選べばよいのかわからない…という方も多いでしょう。

もちろんカメラメーカーはキヤノンとニコン以外にも存在するため、そちらも確認しておく必要もあります。

Rentio PRESSでは、初心者におすすめの一眼レフ、ミラーレス一眼カメラを紹介する記事も公開しているので、カメラ選びに迷った際は参考にしてみてください。

[2019年]初心者向けおすすめ一眼レフ6選!カメラ選びで大切なポイントを解説 – RentioPress

2019年最新おすすめミラーレス一眼カメラ5選!初心者でも失敗しないカメラの選び方 – RentioPress

一眼カメラメーカー7社を徹底比較!初心者が知りたい各メーカーの特徴や違いを分かりやすく解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

そして気になるカメラはレンタルしてお試しすることがおすすめです。

レンタルをして、短期間でもそのカメラを実際に使用してみることで、本当に自分に合っているカメラなのか、理想を実現してくれるのかが明確になります。

家電レンタルレンティオでは、人気の一眼レフカメラおよびミラーレス一眼カメラを豊富なラインナップから選んでレンタルすることができます。

最短3泊4日からレンタルできるため、旅行のときだけ使いたいというときにも便利です。

是非この機会にRentioでお得に賢くカメラをレンタルして、お気に入りのカメラを見つけてくださいね。

[レンタル] 一眼カメラ 一覧 – Rentio[レンティオ]

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