TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD実写レビュー。実用性が増したEマウント用高倍率ズームレンズが誕生

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あらゆる撮影シーンにおいて活躍する万能な高倍率ズームレンズ。
昔から高倍率ズームレンズの開発を得意としてきたタムロンが今回開発したのは、今ミラーレス市場を牽引する存在となっているソニーのEマウント用のレンズです。
今回ご紹介するTAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDは、これまであまりサードパーティー製レンズが存在しなかったEマウントにおいて挑戦する勢いを感じる最新の高倍率ズームレンズです。
もくじ
タムロンが開発したソニーEマウント用高倍率ズームレンズ
これまでもタムロンでは、高倍率ズームレンズの開発を得意としてきました。
近年こそ高品位で純正レンズにも劣らないレンズ開発を自信としていますが、かつては、純正レンズの価格には手が届かないユーザーを中心に、気軽に使うことのできるレンズメーカーとして人気を集めていました。
その時代の名残があるなか、今回ご紹介していく高倍率ズームレンズ「TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」は、ミラーレス市場を牽引する存在であるソニーEマウントに対応した最新モデルとなります。
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タムロンは伝統的に高倍率ズームレンズの開発技術に自信
先ほどもご紹介した通り、タムロンは、高倍率ズームレンズの開発を伝統的に行っていることから、開発技術にも自信を持っています。
ここ最近発売されたレンズでも、「TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」などのヒット商品も存在し、昔からの伝統というのはしっかり受け継がれている印象です。
今回はこれまであまりサードパーティー製レンズが存在しなかったソニーEマウント用レンズとして、新たな挑戦を感じるモデルなのです。
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外観レビュー
ここからは、TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDの実機を使用して、使用感のレビューを行っていきます。
まずは、大きさや重さ、デザイン性などの外観面に注目して解説を行っていきます。
日常から気軽に使える携帯性
レンズ選びで重要視される項目の一つに大きさや重さなどの携帯性があります。
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDでは、パッと見でも分かるコンパクトさと、手に持った時の軽さが特徴的です。
高倍率ズームレンズは、基本的にあらゆる撮影シーンを1本で対応するという目的から開発されていますが、その目的を達成するためには持ち運びの負担も減少させる必要があります。
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDのサイズ感は、まさに持ち運びにも適しており、日常的に使用するレンズとして選びたくなる優れた携帯性を実現しました。
頻繁な日常使用にも対応する簡易防滴機構
レンズ本体では、屋外などにおける頻繁な撮影にも対応すべく、レンズ鏡筒の可動部や各接続部に簡易的な防滴機構が施されています。
完全な防水仕様ではないため、水分には気を付けて撮影する必要がありますが、日常的に撮影する上で小雨の中での撮影や、若干の水しぶきが上がるシーンでの撮影においても問題なく使用することができると言えるでしょう。
硬すぎず緩すぎないズームリングの回転
撮影において意外にもストレスを感じる部分であるのがズームリングの回転における滑らかさです。
じっくりと構図を決めて撮影する場合は、あまり気になることがないと思われますが、いざ急なシャッターチャンスが訪れたとき、ズームリングの滑らかさによってモノできるかどうかというシーンも生じてきます。
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDでは、ズームリングの回転における滑らかさにも配慮が感じられ、柔軟な画角変更に対応できる滑らかさを実現しながら、緩すぎて少し力を入れただけで画角が変わってしまうような緩さもない、程よいズームリングの硬さを実現しています。
性能レビュー
よく描写力で一般的なズームレンズと比較すると劣るとされる高倍率ズームレンズですが、TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDは、どれほどの実力を保有しているのか、ここからは実際に撮影した作例を基に性能面を解説していきます。
F2.8始まりの高倍率ズームレンズ
高倍率ズームレンズのデメリットの一つに「暗さ」がこれまでのレンズで多く見られました。
焦点距離域を幅広くカバーしているものの、その分、レンズにおける明るさが犠牲になることが多く、暗い場所での撮影やボケの表現などは苦手としていました。
しかし、TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDでは、F2.8始まりを高倍率ズームレンズとして初めて採用し、高倍率ズームレンズにおける新たなステージに突入したと言えます。
使い勝手だけが取り柄とされていた高倍率ズームレンズですが、性能の向上とともに実用的に使用することのレンズとしても活躍できるように変化を続けています。
明るさと近接撮影性能でボケ味を活かした撮影もできる
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDでは、F2.8始まりの明るさと、優れた近接撮影性能から、高倍率ズームレンズが苦手としていたボケを活かした撮影も存分に行うことができます。
広角側で最短19cmまで近づいた撮影を行うことができ、開放F2.8の明るさと組わせたボケ味を活かした撮影も楽しむことができます。
スナップ撮影でシーンを選ばない使い勝手の良い焦点距離域
そして、高倍率ズームレンズにおいて何よりのメリットとしてシーンを選ばない画角の柔軟性があります。
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDでは、フルサイズセンサーのモデルに対応し、35mm換算28mmから200mmの画角に対応し、日常のあらゆる撮影シーンを切り取ることに適しています。
また、ズーム全域で四隅までしっかり解像し、これまでの高倍率ズームレンズとは比較にならない解像力を実現しています。
サードパーティー製レンズで問題点になりやすい発色についても、ソニーのカメラボディによく合った正しい発色を叶えており、描写における心配はほとんど皆無と言えるでしょう。
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDで写す梅雨晴れの東京


製品仕様表
モデル名 | TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD |
---|---|
焦点距離 | 28-200mm |
明るさ | F2.8-5.6 |
レンズ構成 | 14群18枚 |
最短撮影距離 | 0.19m(WIDE) / 0.8m(TELE) |
最大撮影倍率 | 1:3:1(WIDE) / 1:3:8(TELE) |
最初絞り | F16-32 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | Φ67mm |
最大径 | Φ74mm |
長さ | 117mm |
質量 | 575g |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り)/td> |
続々と誕生するサードパーティー製Eマウント用レンズ
これまであまり存在しなかったソニーEマウント用のサードパーティー製レンズですが、近年は、ソニーEマウントにおけるカメラの注目度が増すとともに、多くの製品が誕生しています。
今回ご紹介してきたTAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDも、高倍率ズームレンズの開発を得意とするタムロンが開発した高倍率ズームレンズとして、Eマウントユーザーにとって有力なレンズ候補になると言えます。
また、TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDは、優れた携帯性から日常シーンで気軽に使用することのできるサブレンズとしてもおすすめで、ソニー純正におけるGシリーズやGMシリーズをお持ちの方にも気軽な撮影用としておすすめです。
気になるレンズはまずレンタルでお試し
今回ご紹介してきたTAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDは、まずはお試し利用されることもおすすめです。
気になるレンズはカメラ機材のレンタルサービスを利用して、購入前に数日間使用してみることが失敗しないレンズ選びにおける最適な方法です。
Rentioでは、TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDをはじめ、数多くのカメラレンズを豊富なラインナップから選んで気軽にレンタルすることができます。
ぜひこの機会にRentioで気になるレンズはレンタルして、自分が追い求める理想のレンズを見つけてください。
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