TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Xマウント用) 実写レビュー。選択肢の少なかった広角ズームレンズで貴重な1本に

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写真撮影における表現の手法において「広角レンズ」を使うことは非常に効果的です。
私自身も街スナップや旅先での撮影において広角レンズを活用することは非常に多く、作品を残したいときにおすすめのレンズジャンルです。
そして作品撮りにおいては、富士フイルムの色表現力というのが、多くの人を魅了し、他メーカーには出せない描写として人気を集めています。
今回はサードパーティーレンズメーカー「タムロン」から5月30日に発売となる富士フイルムXマウント用の広角ズームレンズである「TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」をご紹介。
既にSONY Eマウント用のモデルが発売となっているレンズですが、今回もタムロン様よりレンズをお借りし、富士フイルムのフィルムシミュレーション機能を存分に使用した作例とともに、作品撮りに特化するTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDの魅力をご紹介していきます。

もくじ
レンズ開発の勢いが止まらないタムロン
ミラーレス一眼用のレンズは、各レンズメーカーが積極的に開発を行っていますが、数あるメーカーの中でも製品開発のペースが速く、常に話題性のある新製品を発売しているのが「TAMRON(タムロン)」だと感じています。
サードパーティーレンズメーカーとして知られるタムロンは、一眼レフ時代から各マウントに対応するレンズを開発しており、純正よりも低価格ながら質の高い描写力や、純正には存在しないジャンル域をカバーしたレンズの開発などで注目を集めています。
今回ご紹介していくTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDも既にSONY Eマウント用として2021年に発売されているレンズですが、新たな選択としてFUJIFILM Xマウント用として発売しました。
新レンズの開発とともに、多くのユーザーにとって有力な選択肢になるべく多くのマウント対応も進めている印象です。
TAMRON(タムロン)おすすめレンズ15選。高画質を格安で実現する人気カメラレンズを紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]高性能APS-C広角レンズからXマウント用誕生
今回ご紹介していくTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、2021年6月にSONY Eマウント用として発売されているモデルのFUJIFILM Xマウント用です。
既にTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD自体の性能については、こちらの記事でご紹介してきましたが、APS-Cモデル用の広角レンズとして描写力も高く、携帯性にも優れていることを特徴としているとご紹介しました。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD実写レビュー。α6000シリーズで特におすすめのF2.8通し超広角レンズ – Rentio PRESS[レンティオプレス]色表現を特徴としている富士フイルムにも対応する形でXマウントユーザー待望の発売になったと言えるでしょう。
これまでFUJIFILM Xマウントにおいて広角ズームレンズは、ほぼ「XF10-24mmF4 R OIS WR」のみの選択肢でありましたが、新たに選択肢が増えるという意味でも、大きな役割を担うモデルになります。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDメーカー公式サイトはこちら
11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (B060) | レンズ | TAMRON(タムロン)TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Xマウント)と組み合わせるカメラボディを探すなら
FUJIFILM(富士フイルム)ミラーレス一眼全23機種を徹底解説。全モデルを比較しておすすめモデルをご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]外観レビュー
まずはTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDのデザイン性や携帯性などの外観面を実機写真とともにご紹介していきます。
富士フイルムのカメラは独特なデザイン性を採用していることも多く、それらのカメラデザインにおいてもしっかりとマッチするのかどうかを含めて、今回FUJIFILM X-Pro3との組み合わせで検証してみました。
富士フイルムのボディデザインにもなじむ
富士フイルムのカメラは、特徴的なデザインを有していることが多く、それに伴ってレンズのデザインによってはミスマッチとなる可能性も否定できません。
今回私が作例撮影したのはFUJIFILM X-Pro3ですが、富士フイルムのカメララインナップの中でもガッチリしたサイズ感とフィルムカメラを彷彿とさせるデザイン性で、特に独特なデザイン性を有しています。
しかし、TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDのデザイン性はいかなるカメラボディにも合うデザイン性を採用しており、独特なX-Pro3のデザインにもしっかりと溶け込んでいます。
近年、タムロンから発売されるレンズと共通のデザイン性を有していますが、シンプルながらもスタイリッシュでバランスの良いデザイン性であることから、カメラボディを選ばないことが特徴的です。
使い勝手の良さ際立った小型軽量
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、レンズ自体が非常にコンパクトであることも特徴的です。
レンズ単体はまさに手のひらに収まるサイズ感で重さも335gと非常に軽量です。
APS-C用のレンズは、小型軽量であることが特に求められるジャンルですが、TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、まさにその理想を叶えているレンズであり、広角レンズとして常に持ち歩くことのできる存在です。
今回作例撮影で使用したFUJIFILM X-Pro3との組み合わせにおいては、ボディよりもレンズのコンパクトさが際立っており、レンズによって携帯性が損なわれる心配もほとんどありません。
性能レビュー
ここからはTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDの実機を使用して撮影した作例を基に性能面を中心にご紹介していきます。
既にTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDにおける光学的な性能面については、SONY Eマウント用のレビューで行ってきましたが、ここでは富士フイルムのフィルムシミュレーションを活用したXマウントだからこその視点でご紹介していきます。
35mm換算16.5mmから30mmの画角
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、APS-Cセンサーを搭載するモデル専用の広角レンズですが、富士フイルムXマウントの場合、焦点距離×1.5が35mm換算における焦点距離となるため、16.5mmから30mm相当の画角となります。
広角レンズを使いたくなるような風景写真や屋内撮影においては、広角らしい画を撮影することができる非常に使い勝手の良い存在で、携帯性と合わせて常に持ち歩きたくなる存在です。
特に旅先などで絶景スポット等を巡る際には、この1本があるだけで標準レンズでは表現できない広々とした空間や、被写体に近づけば迫力を表すことができます。
また、ズーム全域で四隅までしっかりと解像する画質の良さも際立っており、気軽に持ち歩くことのできる存在ながら信頼できる描写力も特徴的です。
富士フイルムのフィルムシミュレーションとも相性抜群
富士フイルムの特徴は何といっても「色表現力」でしょう。
各カメラボディに搭載されている「フィルムシミュレーション」機能を使用して表現力豊かな作品を撮影することが、富士フイルムを使う最大の理由とも言えるほどです。
写真の色表現力は、使用するレンズによっても異なりますが、今回ご紹介しているTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDにおいてもフィルムシミュレーション機能を魅力を存分に活かすることのできる発色の良さを感じられました。
今回も様々な撮影シーンで作例撮影を行いましたが、クラシッククロームやエテルナが好みの私にとっても「これぞ富士フイルム」といった作品を数多く撮影することができたと感じています。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Xマウント用)を使って撮影した作例






今回の作例撮影で使用したカメラボディは「FUJIFILM X-Pro3」
FUJIFILM X-Pro3実写レビュー。最も富士フイルムらしさを感じられる個性的な最新ミラーレス一眼 – Rentio PRESS[レンティオプレス]レンティオ写真部では数多くの写真コンテンツを展開中!
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製品仕様表
モデル名 | TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD |
---|---|
焦点距離 | 11-20mm |
明るさ | F2.8 |
レンズ構成 | 10群12枚 |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.15m(ワイド端)/0.24m(テレ端) |
最大撮影倍率 | 1:4(ワイド端)/1:7.6(テレ端) |
最初絞り | F16 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ73mm |
長さ | 86.2mm |
質量 | 335g |
Xマウントで重宝する広角ズームレンズ
これまで富士フイルムXマウントにおいて、広角ズームレンズの存在というのは非常に限られていました。
そんな穴場を狙ったかのように誕生したTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDのXマウント用は、良い意味で癖が強くなく、富士フイルムのカメラにおいても存分に能力を発揮してくれる1本になっています。
元々SONY Eマウント用で発売されていたこともあり、レンズ自体の実力については知っているところもありましたが、やはり富士フイルムのフィルムシミュレーション機能と組み合わせた使い方は、富士フイルムならではの楽しみ方であり、このレンズを使ってJPEG撮って出しでもっと撮影に行きたいという意欲を引き立ててくれます。
もちろんXマウントユーザーにとってレンズ選びにおける選択肢が増えるだけでなく、ズームレンズである利便性や携帯性の良さからおすすめの1本となっています。

気になる製品はお試しで
気になるカメラやレンズは購入前にお試しで使ってみましょう。
お試しで使いたいときはカメラのレンタルサービスの利用がおすすすめです。
Rentioでは、豊富なラインナップから自由に選んで最短3泊4日からお得にレンタルできる人気のサービスを展開しています。
是非この機会に気になるカメラやレンズをレンタルして、確実な機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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