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人気のコーヒーメーカー5製品で飲み比べ検証!深煎り豆に合う機種、浅煎り豆に合う機種はどれ?

まーしー/家電製品総合アドバイザー
まーしー/家電製品総合アドバイザー

更新日2023/07/14

人気のコーヒーメーカー5製品で飲み比べ検証!深煎り豆に合う機種、浅煎り豆に合う機種はどれ?

ボタン操作で簡単に淹れたてを楽しめる「コーヒーメーカー」。在宅時間が増え、おうちカフェの充実に欠かせない電化製品の1つです。Rentio PRESSでも過去に様々なコーヒーメーカーをレビューしてきましたが、ふと疑問に思ったことがあります。

コーヒーが好きになればなるほど、焙煎度合いや産地に応じて挽目とドリッパーの組み合わせを変えて好みのテイストになるよう淹れたりしますが、「コーヒーメーカーは深煎り豆を前提に設計されているような気がする。果たして、浅煎り豆でも美味しく淹れられる製品はあるのだろうか?」と。

そこで、今回はおすすめのコーヒーメーカーの中から、特に人気の高い5機種をピックアップして、焙煎度合いの異なる2種類のコーヒー豆で飲み比べをしました。

深煎りだけでなく、浅煎りも美味しく飲めるマシンはあるのか、コーヒーメーカーによってコーヒーはどのように変化するのか、検証してみたいと思います!


コーヒーメーカーのお試しレンタル

コーヒーメーカー飲み比べの検証内容

コーヒーメーカー飲み比べ検証の前提条件

今回は、下記の前提条件で淹れたてのコーヒーを飲み比べました。

深煎り→浅煎りの順にコーヒーメーカーを2回転させたため、浅煎りコーヒーの検証時はミルに深煎り豆の微粉が少々紛れ込んでいることも付け加えておきます。

項目 条件
豆の挽目 中挽き
※シロカのプロペラ式ミルの粗さに合わせて、各コーヒーメーカー内蔵のミルで近しい挽目を設定した
※バルミューダのコーヒーメーカーはツインバードのミルで挽いたものを用いた
湯量 各コーヒーメーカーが指定する2杯分で設定
ドリップモード湯量 モード選択はスタンダードなものを設定(Strongモード等は使わず)
ツインバードの湯温は83度で固定にした

ボタン1つで淹れられるコーヒーメーカーの手軽さが失われてしまうため、別途ミルを用意して同じ挽目で比較することはしませんでした。

使用したコーヒー豆

コーヒーメーカー飲み比べ検証に用いた2種類のコーヒー豆

飲み比べに使わせてもらったのは、注文焙煎のコーヒー専門店「豆虎」さんで購入した2種類のコーヒー豆です。

ざっくりいえば、ブラジル産は苦味と酸味のバランスが取れた豆でブレンドコーヒーによく使われているので、普段飲まれているコーヒーに近いかもしれません。

エチオピア産はフルーティーさと酸味に特徴があり、昨今トレンドのスペシャルティコーヒー/サードウェーブコーヒーとして人気のあるコーヒー豆です。

豆の種類 焙煎度合い 特長
樹上完熟 晩秋摘み
(ブラジル産)
深煎り 甘い香りとナッツ系の風味。キレのある苦味で後味もクリア。強い甘みとマイルドな風味。
モカ シャキッソ ハニー
(エチオピア産)
浅煎り〜中煎り 明るく甘い風味。力強く香る芳醇なベリー系のフレーバー

特長はコーヒー豆のパッケージ裏に記載されたものを引用しております。

豆虎さんで同じコーヒー豆を購入できます

コーヒー豆は豆寅さんで購入

「豆寅」さんでは他にも様々なコーヒー豆を取り揃えており、好みに合わせて焙煎度合いも指定することができます。

オンラインショップと赤坂焙煎所・中目黒焙煎所・青山焙煎所で販売しておりますので、ぜひ一度足を運んでみてください。

注文焙煎豆虎

人気のコーヒーメーカー5製品で飲み比べしてみた

人気のコーヒーメーカー5製品で飲み比べ検証

飲み比べようにピックアップしたコーヒーメーカーは次の5機種です。デロンギはエスプレッソマシンではありますが、レギュラーコーヒーを淹れられる「カフェ・ジャポーネ」メニューを使いました。

飲み比べた結果は、コーヒーメーカーごとに所感と評価項目別に5段階評価をつけてまとめています。

コーヒーメーカー一覧
  • バルミューダ The Brew(ミル無し)
  • ツインバード CM-D457B(全自動)
  • パナソニック NC-A57-K(全自動)
  • シロカ カフェばこ SC-A371-K(全自動)
  • デロンギ マグニフィカS ECAM23120WN(全自動/エスプレッソマシン)

コーヒーメーカーをお探しの方向けに、おすすめのコーヒーメーカーブランドもまとめました!
[2021最新]コーヒーメーカーのおすすめブランド13選!種類ごとの違いと選び方も解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

バルミューダ The Brew

バルミューダ The Brewの飲み比べ

五感で楽しめるドリップ過程・とことんこだわり抜いた独自メソッドと、細部までBALMUDAらしいこだわりを感じさせるコーヒーメーカー。開放的なドリッパーから漂うコーヒーアロマと光と音の演出がニクイ製品です。

高めの注湯温度(93度)からスタートし最後に加水工程を加える独自メソッドからも分かるように、比較的苦味を出しつつも飲みやすさを追求しているマシンだと感じました。

そのため浅煎りコーヒーの「モカ シャキッソ ハニー」のフルーティーさと酸味は感じにくく、STRONGモードやアイスコーヒーモードで濃い目に抽出するとしても苦味が強くでてしまうためバランスが崩れるように思います。

深煎りは香りとコクが感じられますが、筆者の好み的にはスッキリし過ぎな印象でした。この辺りは、抽出モードをSTRONGもしくはアイスコーヒーモードに変更することで解消されるので、好みや気分に応じて変えて淹れてみてください。

評価
  • 深煎りコーヒー:◎
  • 浅煎りコーヒー:△
項目 深煎り 浅煎り
苦味 3 1
酸味 1 2
甘み 3 2
香り 4 4
雑味 1 1

詳しい製品レビューはこちら

BALMUDA The Brew コーヒーメーカーを試飲レビュー!ツインバードやデロンギとの比較ポイントも解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

ツインバード CM-D457B

ツインバード CM-D457Bの飲み比べ

スペシャルティコーヒー協会会長も務めた、カフェ・バッハの田口護氏の監修によって完成したコーヒーメーカー。83度と90度で注湯温度を2段階で変えられる珍しいマシンです。

深煎りコーヒーは「苦味」「酸味」「甘み」のバランスが取れており美味しくいただきました。

浅煎りコーヒーも注湯温度を83度にすることで、フルーティーさと酸味の輪郭が比較的はっきりしていました。一方で、浅煎りコーヒーを淹れるには若干ドリップ時間が長く、苦味成分が出やすいようにも思います。

抽出濃度モードの設定はできませんが、安定かつバランスの取れたコーヒーを淹れられる一品です。

評価
  • 深煎りコーヒー:◎
  • 浅煎りコーヒー:◯
項目 深煎り 浅煎り
苦味 3 1
酸味 1 2
甘み 2 4
香り 4 4
雑味 2 1

詳しい製品レビューはこちら

ツインバードのCM-D457Bを実機レビュー!ハンドドリップの空間を生み出す全自動コーヒーメーカー – Rentio PRESS[レンティオプレス]

パナソニック NC-A57-K

パナソニック NC-A57-Kの飲み比べ

2つの浄水フィルターが搭載されたり、デカフェコース(デカフェ豆が必要)があったりと多機能なコーヒーメーカー全自動コーヒーメーカーの中では比較的価格帯も安く、コスパ製品として高い人気を誇ります。

深煎りは苦味がしっかり出ていたものの、プロペラ式ミルによって生じた微粉とおそらく高すぎる注湯温度の組み合わせで雑味も強く感じました。

浅煎りコーヒーも同様に苦味の主張が強く、本来の特徴である酸味やフルーティーさを打ち消してしまいアンバランスな仕上がりになっていました。

保温機能の温度も高く、数分〜十数分保温するだけで苦味と雑味の強く出てしまうので、保温機能は使わずに早めにカップに分けてしまうをおすすめします。

評価
  • 深煎りコーヒー:◯
  • 浅煎りコーヒー:×
項目 深煎り 浅煎り
苦味 4 2
酸味 1 2
甘み 2 2
香り 3 2
雑味 3 3

詳しい製品レビューはこちら

パナソニック NC-A57-Kを実機レビュー!デカフェにも対応する多機能な全自動コーヒーメーカー – Rentio PRESS[レンティオプレス]

シロカ カフェばこ SC-A371-K

シロカ カフェばこ SC-A371-Kの飲み比べ

コンパクトサイズで場所を取らないコーヒーメーカー。保温機能・タイマー機能と利便性に優れた機能を搭載します。

プロペラ式ミルとステンレスフィルターの組み合わせで注湯温度も高く、深煎り・浅煎りはともに苦味・雑味を最も強く感じたマシンでした。

ただ、香りの立ち具合は、「パナソニック NC-A57-K」よりも良かったように思います。あくまでもコンパクトさを重視する方向けのコーヒーメーカーなのかもしれません。

評価
  • 深煎りコーヒー:△
  • 浅煎りコーヒー:×
項目 深煎り 浅煎り
苦味 4 2
酸味 1 2
甘み 2 1
香り 3 3
雑味 3 3

詳しい製品レビューはこちら

シロカの全自動コーヒーメーカー「カフェばこ SC-A371」実機レビュー!手軽に楽しめる挽きたてコーヒー – Rentio PRESS[レンティオプレス]

デロンギ マグニフィカS ECAM23120WN

デロンギ マグニフィカS ECAM23120WNの飲み比べ

デロンギのエントリー向け全自動エスプレッソマシン。ハンドドリップのように蒸らしながら抽出する深蒸しレギュラーコーヒーを楽しめる「カフェ・ジャポーネ」で飲み比べしました。

位置づけはレギュラーコーヒーながらも、深煎り豆で淹れた「カフェ・ジャポーネ」は濃厚な苦味とコクを楽しめました。どちらかというとエスプレッソに近い仕上がりです。

浅煎り豆は苦味が強すぎるかと思いきや、酸味もしっかり抽出されており、深いコクと酸味の組み合わせはカプチーノに合いそうなイメージを持ちました。

ただフルーティーさは欠けていたように思うので、豆本来の特長を十分に引き出していたかというと懐疑的な印象です。

評価
  • 深煎りコーヒー:◯
  • 浅煎りコーヒー:◯
項目 深煎り 浅煎り
苦味 5 2
酸味 1 3
甘み 1 3
香り 4 3
雑味 2 2

詳しい製品レビューはこちら

コスパ最強「デロンギ マグニフィカ」の特長・デメリットや口コミを解説!マグニフィカSとの違いも比較 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

飲み比べの検証結果

コーヒーメーカーを飲み比べた検証結果

各コーヒーメーカーで飲み比べした傾向を簡単な分布図にまとめました。

デロンギは苦味と酸味どちらも抽出でき、雑味でもなく爽快さもなく濃いということで中央にし、バルミューダとツインバードは深煎リコーヒーのバランスが良かったため右寄りに、パナソニックとシロカは雑味が強く出たため左寄りの配置です。

5つのコーヒーメーカーで共通して言えるのはmどの機種も浅煎り豆の特長を引き出すことが得意ではないということです。

ドリップ時間や注湯温度、そして実際に淹れたコーヒーを飲んだ感想からも、深煎りのほうが総じて美味しく仕上がることが分かりました。

コーヒーを飲むことだけが目的なら手頃さやコンパクトさを重視した「パナソニック NC-A57-K」「シロカ カフェばこ SC-A371-K」が良いかもしれませんが、コーヒー味わうことが目的ならその他の3機種を検討することをおすすめします。

83度でコーヒー豆の特長を引き出すツインバード

特に最もおすすめしたいのは、唯一80度前半の注湯温度を指定できる「ツインバード CM-D457B」です。

一番ハンドドリップに近く、コーヒー豆に合わせて挽目・温度調節でコントロールしやすいのが魅力です。

浅煎りコーヒーでも83度で淹れることで苦味を抑えた酸味とフレーバーを引き出すことができるので、シングルオリジン・ストレートコーヒーなど様々なコーヒー豆を楽しみたい方にもぴったりです。

ツインバードの全自動コーヒーメーカー CM-D457Bの中挽き

一方でコーヒーミルの精度はそれなりです。上の写真にあるように挽き始めと挽き終わりで粗さが全然違います。

できるだけ均一な挽目にするには、豆を淹れてからスタートするのではなく、スタートを押して動作しているミルに投入するようにしてみてください。

もしくは別途コーヒーミルを用意することをおすすめします。コーヒーメーカー本体のミル清掃の手間もなくなります。

注湯のみのドリップ専用マシンとして使うのもありかもしれません。

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深煎り重視ならバルミューダ

「ツインバード CM-D457B」も良いですが、深煎りコーヒーを楽しむなら「バルミューダ The Brew」もおすすめです。

筆者的にはREGULARモードでの抽出はスッキリし過ぎるため、STRONGモードやICEDモードで濃い目に淹れられるのが評価ポイントです。ブラジルやアジア系のコーヒー豆を好む方にぴったりでしょう。

「バルミューダ The Brew」は唯一無二のドリップ体験を提供してくれる製品なので、コーヒー以外にもインテリア家電としても楽しめるのが特長です。

深煎りはエスプレッソ、浅煎りはカプチーノで飲み分けできるデロンギ

普段飲み慣れているブラックコーヒーを淹れられるわけではありませんが、デロンギは深煎り豆と浅煎り豆とで飲み方を変えて楽しめるコーヒーメーカーです。

例えば深煎り豆ならエスプレッソもしくは「カフェ・ジャポーネ」、浅煎り豆ならエスプレッソ抽出した後にフォームドミルクを作ってカプチーノにすると美味しいです。

豆の特長に合わせて、カフェドリンクにアレンジできるのはエスプレッソマシンならではの強みに感じました。

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コーヒーメーカーは中深煎り〜深煎りこそ本領を発揮する

人気のコーヒーメーカー5製品で飲み比べ検証

コーヒーメーカーを一度に並べて飲み比べたことで、改めて各製品のこだわりや特長を把握することができました。コーヒーメーカーの価格は、淹れられるコーヒーの質にもある程度比例することが分かったのも大きな収穫でした。

コーヒーが好きな方でも「飲む」と「味わう」で求めるものが異なるように、自身に合ったコーヒーメーカーを見つけるには使い比べのが一番の近道だと思います。

今回の検証結果を参考にしていただければ嬉しいですが、百聞は一見にしかずとあるように、まずはご自身でも体験してぴったりの製品を見つけてみてください!

コーヒーメーカーのお試しレンタル

コーヒーメーカーはレンタルで試せる

コーヒーメーカーの使い勝手や実際に淹れたコーヒーを試してみたい方はお試しレンタルがおすすめです。

家電レンタルのレンティオ[Rentio]では様々なコーヒーメーカーを3泊4日~レンタル可能です。

レンタルして気に入ればそのまま購入もできますので、ぜひ試してみてください。

[レンタル] ドリップコーヒーメーカー 一覧 – Rentio[レンティオ]

[レンタル] エスプレッソマシン 一覧 – Rentio[レンティオ]

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