TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Canon RFマウント用)実写レビュー。タムロン初のRFマウント用レンズの実力を徹底検証

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キヤノンのRFマウントにおいて、レンズメーカーの参入は長年待ち望まれていたことでした。
ここに来てようやくレンズメーカーによるRFマウント用のモデルが誕生する様になり、よりRFマウントへの注目が集まっています。
レンズメーカーとして人気のあるTAMRONもCanon RFマウントへの参入を果たし、今回ご紹介していくのはまさに初のRFマウント用モデルとなるTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDです。
既にSONY Eマウント、FUJIFILM Xマウントで販売されているモデルなだけに性能には既に定評がありますが、EOS Rのカメラボディとの組み合わせとしての性能などをレビューしていきます。

もくじ
ついにRFマウントへと進出したタムロン
各種マウントに合わせたレンズ開発を行い、純正レンズに劣らない魅力を提供し続けるレンズメーカーである「TAMRON(タムロン)」。
ミラーレス一眼が全盛となる今も各種レンズマウントに合わせたレンズ開発を続けていますが、ついにキヤノンユーザーにとって待望のCanon RFマウントへの進出が行われました。
これまでキヤノン側がレンズメーカーとの契約の問題からか、RFマウントに対応するレンズの開発を解放してきませんでしたが、ようやくレンズメーカーからもRFマウント用のレンズが誕生する様になりました。
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APS-Cモデルで使いやすい広角レンズ
今回ご紹介していくTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、APS-Cセンサー搭載モデル用の広角ズームレンズになります。
キヤノンにおいては、RFマウントの中でもEOS R50やEOS R10といった初心者向けのAPS-Cセンサー搭載モデルに最適な存在となり、これらのモデルのキットレンズからステップアップとして選ぶ広角レンズとしてもおすすめです。
Rentio PRESSでは、既にSONY Eマウント用とFUJIFILM Xマウント用のレビュー記事を展開してきましたが、まさにコンパクトで高画質を叶えてくれる1本です。
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外観レビュー
コンパクトで使いやすいサイズ感
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、非常にコンパクトなサイズ感で、持ち運びに際して負担になることはないでしょう。
重さも約340gと、今回作例撮影を行った上でも軽さも特徴の一つになると感じました。
APS-C用の広角レンズは、以前より携帯性に優れたモデルが多くなっていますが、こちらのTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDは、ズーム全域で開放F2.8の明るさを兼ね備えているレンズだということを忘れてはいけません。
明るいレンズなのに優れた携帯性も実現したコンパクトな1本なのです。
キヤノンのミラーレス一眼にもフィット
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD自体は、2021年にSONY Eマウント用として発売されたモデルですが、そのデザイン性はキヤノンのミラーレス一眼にもしっかりとフィットします。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDが対象となるのは、APS-Cセンサーを搭載したEOS Rシリーズとして、EOS R7やEOS R10、EOS R50、EOS R100になります。
今回のレビューでは、APS-Cのフラッグシップと言えるEOS R7との組み合わせで実機写真撮影や作例撮影を行っていますが、EOS R7以外にもEOS R100やEOS R50の様なコンパクトモデルでもフィットするサイズ感だと感じました。
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性能レビュー
写真の幅を広げる広角域をカバー
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDでカバーしている画角は、キットレンズではカバーしていない広角の領域になります。
広角は、写真表現の幅を大きく広げてくれる領域で、風景写真や建築写真などを好みで撮影される方にとっては1本持っておきたい存在です。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDにおいては、35mm換算で約18mmから32mm相当をカバーしており、広角らしさを存分に感じられる画角を実現しています。
作例の様に頭上に伸びる高層ビルなどの撮影においても地上と一緒に写すことができる画角の広さから迫力の表現にも適したレンズになります。
センサーサイズが異なる場合でも、焦点距離による数値に統一性を持たすことができるのが「35mm換算」というもので、センサーサイズに合わせて35mm換算では、レンズの焦点距離から数値が変化することが特徴的です。
「35mm換算」を初心者向けに徹底解説。焦点距離とセンサーサイズから考える画角の変化 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
「焦点距離」とは、レンズ毎に決められている画角を決める数値になります。
レンズにおいては、〇〇mmと表記されており、焦点距離の数値が大きいほど望遠撮影に適しており、小さいほど広角の画角になります。
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歪みの少ない四隅まで高画質を実現
広角レンズにおける難点となるのは、四隅までしっかり高画質を実現しているかどうか、被写体の歪みがどれほどであるかとなります。
しかし、TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDにおいてはその心配が無用といえます。
四隅まで中央部と大きく変わることのない優れた解像力を叶えており、画面全体で安定した描写力を特徴としています。
歪みにおいても気にならない安定感を実装しており、これだけコンパクトなサイズ感を実現しているレンズとしては、非常に優れた性能であると感じます。
また、2枚目の作例の様に、太陽光など強い光源が直接入り込んだシーンにおいてもフレアやゴーストなどが発生することもなく、性能面を見ても優れていることが窺えます。
ズーム全域で開放F2.8
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDにおける大きな特徴の一つとして、ズーム全域で開放F2.8の明るさを実現していることです。
明るいレンズであることから、夜景の撮影やボケ味を活かした撮影でも積極的に活用することのできるメリットが存在します。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDの比較対象には、純正レンズであるRF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMが挙げられるかと思いますが、明るさに関しては圧倒的にTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDが有利となるため、明るさを重視される方にもおすすめできる広角ズームレンズになります。
「F値」は、絞り値とも呼ばれ「ピントの合う範囲を決める」設定になります。
レンズにはF〇〇という形で表され、〇の中には数字が入りますが、この数字が低いほどボケ味の表現に適した明るいレンズになります。
また、明るいレンズの場合は一度に多くの光を取り込むことができるため、暗い撮影環境でもシャッタースピードを稼ぐことができる優秀な存在になります。
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TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Canon RFマウント用)で写す


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製品仕様表
モデル名 | TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD |
---|---|
焦点距離 | 11-20mm |
明るさ | F2.8 |
レンズ構成 | 10群12枚 |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.15m(ワイド端)/0.24m(テレ端) |
最大撮影倍率 | 1:4(ワイド端)/1:7.6(テレ端) |
最初絞り | F16 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ73mm |
長さ | 86.2mm |
質量 | 340g |
APS-CのRFマウントユーザーに最適
これまでほとんど純正レンズしか選択肢の無かったキヤノンのRFマウントにおいて、タムロンの選択肢が誕生したことは非常に大きな意味を持つでしょう。
選択肢が広がることはもちろん、純正とは違った特徴を持ったメーカーが参入することで、より自分好みの写真へと近づけることのできる可能性も広がります。
今回ご紹介してきたTAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXDも、まさに幅を広げてくれる存在で、これまでキットレンズしか持っていなかったという方にも広角レンズ、ズーム全域F2.8という斬新な特徴を提供してくれる1本になるでしょう。

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